こんにちは!アルメニア南部をのんびりと旅行中、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
およそ2週間ほど滞在していた、アルメニア南部シュニク地方の中心的な町・ゴリスに別れを告げ、まだ見ぬアルメニア南部の魅力を発見する旅に出発しました。
ゴリスの町も相当居心地が良く、のぶよの中でかなり上位に食い込むほどに好みの町だったのですが、新たに訪れたある町がめっちゃくちゃ良かったのです。
正直、何の期待もしていなかったので、良い意味でびっくり…
その街というのが、シシアン(Sisian/Սիսիան)。
人口は1万人ほどですが、南部シュニク地方においてはカパン、ゴリスに次ぐ第三の規模の町です。▼

シシアンの町は、一見すると「THE・ソ連の地方都市」という造りではあるものの、伝統的な建築も比較的多く残っているのがポイント。
シシアンの人はなぜかとても柔らかい態度で人懐っこい人が多く、アルメニア地方部らしい人情味が感じられます。


そして!シシアンと言えば、中心街ではなく町の周辺に点在する珠玉の見どころをまわるのが絶対。
近郊には「シシアン周辺四大スポット」とされる見どころがあり、シシアンを拠点に各見どころへと足をのばすのが、この町での滞在のメインとなります。

シシアン周辺の四大スポットは、有名どころから誰も知らないような秘境までさまざま。
どれも個人でのアクセスには難ありですが、苦労して訪れる価値は大いにあります。


そんなわけで今回の記事は、シシアンと周辺観光に必要な情報を全てまとめたもの。
これさえ読んでおけば、シシアンと周辺の観光はすべてOK!という濃い内容になっているはずです。
もはや英語やロシア語でもいっさいの情報が出てこない町ですが、正直かなりおすすめです…!
多くの旅行者は車で40分ほどのゴリスを拠点に、サクッとシシアン周辺を周るのでしょうが、できればシシアンには宿泊してほしいところ。
このピュアなアルメニア地方部の良さがぎゅっと詰まった宝石箱のような町で、時間をかけながら存分に癒されてほしいです!
シシアン観光マップ
赤:おすすめ飲食店
紫:おすすめ宿
黄色 :エレバン行き/ゴリス行きマルシュ発着ポイント
茶色:シシアン入口(エレバン~ゴリス間マルシュ途中下車ポイント)
シシアン近郊の四大スポット

シシアンを訪問する旅行者にとって最大の目的となるのが、中心街ではなくその近郊に点在する見どころをまわること。
シシアン周辺には「四大観光スポット」とされる見どころが点在しており、スケジュールや好みに合わせてどこまで周るかをプランニングすることになります。
四大スポットの中でも多くの旅行者が訪れるのは、①シャキの滝と②ゾラツ・カレルの二つ。
反対に、③トロルス水中教会と④ヴォロタンまで周る旅行者は限られており、穴場スポット感が漂います。
①シャキの滝

シシアン周辺の見どころの中でも最大級の知名度を誇るのが、シャキの滝(Shaki Waterfall/Շաքի ջրվեժ)。【マップ 青①】
シシアン中心街から北に6kmほど。ヴォロタン川が形成する渓谷に轟轟と流れ落ちる、落差18mの滝です。


シャキの滝は、時期によって水量が大きく変わるのがポイント。
水量が少ない時期は数本に分かれた滝の優雅な風景が見られ、水量が多い時期はそれぞれの滝が一体化して一つの巨大な滝のように流れ落ちる風景が見られます。
このときは4月の末で、ようやく水量が増えはじめた時期。
迫力にはやや欠けるものの、優雅に流れ落ちる数本の滝の姿がとても美しいです。

シャキの滝は、切り立った岩肌に挟まれた場所に位置しているため、一日のうち太陽光が当たる時間が限られている点に注意。
午前中はまったく日が当たらず、午後遅すぎても太陽が影に入ってしまうため、滝が最も美しく見られるのは午後2時~午後4時くらいです。
また、シャキの滝は下から眺めるだけではなく、滝の上部にアクセス可能なのも見逃せません。

滝の右側に敷かれた急坂を上った先には、轟轟と流れ落ちる滝を上部から眺められるポイントが。
かなりの大迫力で、自然の造形美に圧倒されます。


シシアン周辺においてはゾラツ・カレルと並ぶ人気スポットであるシャキの滝。
時間帯によってはエレバンからの団体バスツアー客で大混雑することもあるので、うまくタイミングをずらせれば最高です。
タクシーを利用してアクセスする場合も、駐車場から滝までの500mほどの山道は自分の足で歩かなければならない点にも注意。
とはいえ、アップダウンはほとんどない超簡単な道のりなので、誰でも問題なく歩けます。

シシアン中心街~シャキの滝までは、片道6.1km/徒歩1時間半ほどの道のりです。
徒歩ルートの大半は平坦な舗装道路を歩いていくだけ。
ルート後半は未舗装道路を、滝までのラスト500mほどはちょっとした山道を歩くことになります。


▼シシアンを出て、舗装道路を北へと4kmほど歩いていくと、シャキの滝方面への分岐点に至ります。
標識に従って、渓流沿いに敷かれた未舗装道路を2km弱歩いていきましょう。

未舗装道路の果てには、広々とした駐車スペースがあり、ちょっとした軽食店とお土産露店が出ています。▼


ここから滝までの500mほどの山道は車両の通行が一切できないため、タクシー等でアクセスする場合でも、ここから500mほどの往復は自分の足で歩くことになります。
②ゾラツ・カレル

シシアン近郊においてシャキの滝に並んでポピュラーなのが、ゾラツ・カレル(Zorats Karer/Զորաց քարեր)。【マップ 青②】
アルメニア語で「石の力」を意味するこの場所は、標高1770m地点の何もない荒野にいくつもの巨石が並べられたスポット。
規則的な感覚で並べられた巨石たちは円を描いていたり、一本の線を描いていたりと、「アルメニアのストーンヘンジ」と称されるのも納得のミステリアスな光景が見られます。
これらの巨石は、元々この場所にあったものではありません。
遥か太古の昔の人類がこの場所に巨石を運んで並べたとされ、最も古い石はおよそ二百万年前の石器時代に置かれたことが判明しています。


その後時代が下っても、ゾラツ・カレルは人類に使用され続けてきました。
青銅器時代にあたる紀元前18世紀~紀元前16世紀頃(2100年前~1900年前)には、葬送の儀式が行われていたことも判明。
敷地内には遺体を埋葬した痕跡も発見されており、当時の人類の死生観を知るための重要な手がかりとなっています。
ゾラツ・カレルの巨石には、明らかに人工の穴が空けられたものが見られます。▼

これらの穴は、かつての人類が星の動きを観察するために空けたもの。
望遠鏡のように機能していたようで、それぞれの穴が特定の星座の方向を向くように考えられているのだそうです。
こうしたことから、ゾラツ・カレルは「世界最古の天文観測所」と言われることも。
季節や天候を知る目的はもちろん、星の動きによって未来を占う占星術のようなものも行われていたそうです。


実際にゾラツ・カレルを訪れれば一目瞭然なのですが、周囲には人工物はいっさいありません。
標高が高い場所にあることもあり、星空観察にはぴったりのロケーションだと言えます。

ゾラツ・カレルの発掘作業は現在も続けられており、まだまだこの場所に眠る謎の全容解明はされていないのが現状。
どうして巨石をストーンサークルのように並べたのか。円を描く部分から尾のように伸びる石のラインは何を意味しているのか。巨石に空けられた穴は天体観測目的だけなのか…
謎が謎を呼ぶゾラツ・カレルですが、地元の人たちによってある逸話が囁かれています。
「遥か昔、この場所で巨石を運び設置した民族が遠くヨーロッパに移動してイギリスに到達し、そこで同じようにストーンヘンジを築いた」と。


確かに、ゾラツ・カレルは、イギリスの本家ストーンヘンジよりも前の時代の構造物。
どこまでが真実でどこまでが想像の話なのかは不明ですが、ありえない説ではないのかもしれません。
こうした古代のミステリーも含め、ミステリアスな雰囲気が楽しめるのがゾラツ・カレルの魅力。
荒野のど真ん中に巨石を運んでは並べていった太古の昔の人類の営みに、想いを馳せましょう。

シシアン中心街~ゾラツ・カレル間は、4.4km/徒歩1時間ほどの道のり。
シシアン→ゾラツ・カレル方面は上り坂となっており、高低差が200mほどあるため、地図で見るよりも実際には体力を使います。
もし自力で自分の足でアクセスする場合におすすめなのが、シシアンからではなく、エレバン~ゴリス間を結ぶ幹線道路側から歩くこと。
幹線道路→ゾラツ・カレルはたったの1.5kmほど/徒歩20分の道のりで、下り坂となっているためかなり歩きやすいです。▼


▲この幹線道路沿いを通るのは、エレバン~ゴリス間を結ぶマルシュルートカのみ。
つまり、エレバンorゴリスからシシアンへの移動をしながら、ゾラツ・カレルに立ち寄って観光→歩いてシシアンへ…といった行程です。
上の写真の分岐点付近【マップ 茶色】で途中下車させてもらい、あとは20分ほど歩けば、ゾラツ・カレルへの入口が。▼


ゾラツ・カレルへの入場は以前は無料&自由だったのですが、数年前から有料とされゲートが設置されました。
プレハブ小屋でチケットを購入し、少し坂を上った先に、圧巻のストーンサークルが姿を現します。
ゾラツ・カレル観光後は、シシアンまでの4km少々の道を延々と歩くだけ。
ゾラツ・カレル→シシアン方面は下り坂なので、かなり楽に歩くことができます。
③トロルス水中教会

シシアン周辺四大スポットの中でも最も穴場感があるのが、トロルス水中教会(Tolors church/Տոլորս եկեղեցի)。【マップ 青③】
シシアン中心街の南9kmほど。同名のトロルス湖の湖畔にたたずむ17世紀建造の小さな教会は、屋根や外壁が半壊した不思議な姿を見せます。


実はこの教会、17世紀に建造されて聖地として機能していましたが、20世紀のソ連統治時代に人工湖を作るプロジェクトによって廃墟となったもの。
このプロジェクトによって生まれたのが現在のトロルス湖であり、その湖底に沈む運命となったのがトロルス水中教会なのです。
教会が湖の底に沈んでから約半世紀が経ち、21世紀に入ると、気候変動の影響などでトロルス湖の水位がみるみる減少していきました。
こうして、湖底に沈んでいたトロルス水中教会は再び人々の前に姿を現したというわけです。

現在のトロルス湖の水位は回復傾向にあるそうで、季節によってトロルス水中教会は建物の半分ほどが水中に沈んでしまうそう。
そうでなくとも一年のうち大半は徒歩ではアクセスできないほどに水が教会内部に入り込むそうで、完全に徒歩でアクセス可能&内部の見学が可能なのは一年のうち数週間しかないのだそうです。
つまり、何も知らずに訪れて普通に教会の内部に入れたのぶよは、かなりの強運の持ち主ということ。
アルメニアのダムの神様に呼ばれていたのかもしれません…


教会の外観は、屋根や外壁が半ば崩落した状態でぼろぼろですが、内部は意外にも綺麗な状態。
水中に完全に沈んでいた期間が約50年ほどと短かったためか、石に施された彫刻の跡や、アーチ式の柱が素晴らしい状態で残っています。


トロルス水中教会があるトロルス湖は、水位が増加する夏場には湖水浴も可能なのだそう。
夏場には半分水中に沈んだ教会へカヌーやカヤックでアクセスするツアーも開催されているそうで、それもそれで面白そうです。
人影のない湖と、荒涼とした大地の風景を背景にたたずむ水中教会。
言ってしまえばそれだけなのですが、なんとも言えない異世界感漂う風景は一見の価値ありです。

シシアン中心街~トロルス水中教会間は、7.7km/徒歩1時間半ほどの道のり。
ほぼ全ての区間において舗装された幹線道路が敷かれているので、快適に歩くことができます。
トロルス湖の方がシシアンよりも130mほど標高が高い場所に位置しているため、行きは上り坂多め/帰りは下り坂多めとなります。


湖沿いを走る幹線道路からの風景はとても開放感に満ちたものですが、めっちゃくちゃ絶景か?と言われたら微妙なところ。
交通量は少ないですが、一本道でヒッチハイクもしやすいので(というか、歩いてたら向こうから停まってくれる)、抵抗がないならさっと車で移動するのもアリだと思います。

トロルス水中教会があるトロルス村は、THE・アルメニアの地方部といった感じの寒村。
村を通り抜けて坂を下った先に、水中教会がぽつりとたたずんでいます。
④ヴォロタン

シシアン中心部から南に15kmほど。ヴォロタン川が形成する渓谷に沿ってひらけたヴォロタン(Vorotan/Որոտան)の村は、このエリアの隠れた観光ハイライトとなる見どころが点在するエリア。
約1000年前に建造されたヴォロトゥナヴァンク修道院をはじめ、渓谷美を一望するヴォロトゥナベルド城塞や、秘境感たっぷりのヴォロタン温泉など、バラエティー豊かな見どころがぎゅっと詰まっています。


ヴォロタンは他の四大スポットとはやや離れた場所にあり、見どころが点在しているため、タクシーチャーターの場合でも単体で半日ほどかけて周るのが理想的。
個人でシシアンから日帰りでアクセスすることも(頑張れば)不可能ではありません。
ヴォロトゥナヴァンク修道院

ヴォロタン川が形成する渓谷を一望する立地にひっそりとたたずむヴォロトゥナヴァンク修道院(Vorotnavank/Որոտնավանք)は、千年以上前から続く聖地。【マップ 青④】
元々は、アルメニアが世界初のキリスト教国となった4世紀(1700年前)に小さな教会が建設されたのが始まりでしたが、現在残る建物は11世紀初頭(1000年前)に増築されたものです。


人里離れた山奥にある聖地という特徴から、ヴォロトゥナヴァンク修道院には旅の巡礼者を受け入れるための宿坊があったというのが独特。
宿坊の跡は現在も敷地内の西側の一角に残っており、中世にこの場所がどれほどに繁栄し多くの人が訪れたのかを想像することができます。

修道院の敷地内で最大の建物が、ドーム屋根を有する聖カラペット教会(Surb Karapet church)。
完成は1007年の古都で、当時のアルメニア地域における建築技術の高さを感じさせる緻密で精巧な作りが圧巻です。


聖カラペット教会の内部は、剥き出しの石壁が特徴的の力強さを感じるもの。
装飾はほとんどされていませんが、壁の一部にかつて描かれていたフレスコ画が少しだけ残っています。

聖ステパノス教会に隣接する形で立つのは、敷地内に現存する中では最古の建造物である聖ステパノス教会(Surb Stepanos)。
こちらは1000年ちょうどの完成で、聖カラペット教会よりも7年ほど前にあたります。▼

聖ステパノス教会にはドーム屋根は設置されておらず、シンプルな三角屋根を有するだけの作りですが、教会の入口部分にはガヴィト(拝廊)が設置されています。▼


各聖堂の造りも雰囲気も素晴らしいヴォロトゥナヴァンク修道院ですが、見学のハイライトとなるのは渓谷を一望する絶景。▼

修道院の遥か下方にはヴォロタン川が形成する美しい渓谷を望むことができ、千年前の聖地の建物とのコントラストはもはや異世界の風景のよう。
このときは4月末で、一面の春の緑に包まれた渓谷の風景は言葉も出ないほどの美しさでした。


アルメニア全国に点在する修道院の中でも、穴場感や異世界感は指折りのヴォロトゥナヴァンク修道院。
ヴォロタン周辺観光のハイライトとなる、見ごたえ抜群の聖地です。
ヴォロトゥナヴェルド城塞

\ヴォロトゥナヴァンク修道院から南に3kmほど。小高い山の頂上にある天然の奇岩を利用して造られたのがヴォロトゥナベルド城塞(Vorotnaberd/Որոտնաբերդ)です。【マップ 青⑤】
いつ、誰が、この場所に城塞を築いたのかは定かではないものの、そのロケーションを見れば建設の理由は一目瞭然。
ヴォロタン川に沿って続く渓谷地帯を360°一望することができ、敵の襲来が一目で分かるようになっているためです。


ヴォロトゥナベルド城塞は崩落が激しく、かつての城塞の姿を想像するのが難しいほどに荒れ果てています。
歴史スポットとしての魅力はやや微妙かもしれませんが、城塞からの眺めはとにかく抜群。
かなりの急坂を上ってのアクセスとなりますが、体力のある人はぜひとも挑戦を!

ヴォロトゥナベルド城塞は、3kmほど北にあるヴォロトゥナヴァンク修道院と地下通路で繋がっているそう。
敵が襲来して修道院が包囲されてしまった場合でも、敵に気づかずに逃げられるように工夫されてたのだそうです。
ヴォロトゥナヴァンク修道院~ヴォロトゥナベルド城塞を経由した地下通路はさらに先へと続き、ヴォロトゥナベルド城塞の麓にあるヴォロタン村まで敷かれていたそう。
ヴォロタン村へのアクセスの際に必ず通るメリク・タンギ橋(Melik-Tangi bridge)付近に出られるようになっていたのだそうです。▼


メリク・タンギ橋は、ヴォロタン川の東西を繋ぐ数百年前の石橋。
美しいアーチが特徴的で、橋の上からはヴォロタン川の澄みきった流れと、圧巻の柱状節理を眺めることができます。
ヴォロタン温泉

ヴォロタン村の中心部でこんこんと湧くヴォロタン温泉は、知る人ぞ知る極上の癒しスポット。【マップ 青⑥】
ヴォロタン渓谷の流れをすぐそばに瑠璃色のお湯が溜まったプールがあり、24時間自由に入浴することが可能です。


ヴォロタン温泉は鉄っぽい匂いがする炭酸泉で、湯温は37℃ほど。
日本人的にはちょっとぬるく感じる温度ですが、夏場ならむしろ気持ちよく入浴できそうです。
ヴォロタン温泉の湯ざわりはさらりとしており、炭酸がとにかく強いのが特徴的。
青く澄んだお湯の色と、周囲の渓谷の美しい緑がどうにも映えます。

ヴォロタン温泉はほとんど知られていない見どころということもあり、訪れるのは基本的に近隣の住民か、アルメニア人国内旅行者のみ。
150%アルメニア地方部といった雰囲気はなんともディープですがが、これはこれで一つのローカル体験として良い思い出となるはずです。
ヴォロタン温泉は完全なる野良温泉であるため、シャワーや更衣室などの設備はありません(謎の廃墟のようなところで着替えくらいはできそう)。
タオルや水着、替えの下着など必要なものは全て持参するのがスマートです。

シシアン中心部~ヴォロタン間は結構な距離があり、片道15km/徒歩3時間半ほど。
シシアン→ヴォロタン方面が下り坂となっており、標高差は300mほどと結構あります。
そのため、歩くのが得意な人以外は、徒歩で日帰り往復するのは現実的ではありません。
しかしながら、シシアン~ヴォロタン間はずっと一本道で交通量も比較的あるため、歩いていれば確実に車が停まって乗せてくれると思います。


全ての区間を歩いて往復する場合は、シシアンをできるだけ朝早い時間に出発するのが大原則。
朝8時台にシシアンを出れば、夕方7時頃には帰着できるはずです。
シシアン市内の見どころ

本記事で紹介しているシシアン周辺四大スポットへのアクセス拠点となるのがシシアンの町。
人口およそ1万人ほどの小さな町ですが、アルメニア南部のシュニク地方では3番目の町として機能しています。
シシアンの市内には見どころは少なく、中心街の北端の丘の上に立つ聖ホヴァネス修道院を見学するのがマストなくらい。
ソ連的な建物に伝統の木造バルコニーが設置されたシシアン独自の建築を観察しながらの街歩きも楽しいです。
聖ホヴァネス修道院

シシアンの町を一望する、町の北側の小高い丘の上。
中心街からも見える立派な作りの建造物が、聖ホヴァネス修道院(Surb Hovhannes Monastery)です。【マップ 青⑦】
アルメニアの宗教建築を少しでも知っていると、この建物のすごさが遠目から見るだけでもわかるはず。
なんと聖ホヴァネス修道院の建造は530年(1500年前)のことで、アルメニア全土を見渡しても相当古い部類の初期キリスト教建築の聖堂がそのままに残されているのですから。


聖ホヴァネス教会の建築様式は、アルメニアの世界遺産都市エチミアジンにある聖フリプシメ教会(618年完成)にそっくり。
十字架の形の敷地にでっぷりとしたドーム屋根を乗せるのは、6世紀~7世紀のアルメニアにおける定番の様式なのです。

聖ホヴァネス修道院の聖堂内部は、黒い石で統一された無骨でシックな雰囲気。
装飾などはほとんどされておらず、窓から差し込む自然光だけが小さな空間を照らします。
シシアンの町を一望するロケーションも、アルメニア髄一の長い歴史を持つ建物も、聖地らしい威厳に満ちた雰囲気も…規模こそ小さいものの、とにかく素晴らしいのひとこと。
シシアンの中心街からは緩やかな上り坂を15分~20分ほどでアクセス可能なので、ぜひ立ち寄ってみてほしいです。
伝統建築と人情味に触れるシシアン街歩き

シシアンの中心部にある広場の周りこそ果てしないソ連の地方都市感が漂いますが、そこから少し離れると伝統的な様式を残した建物が多く残っています。
シシアンの伝統的な建築は、アルメニア他都市と同様に石を剥き出しの状態で積み上げたもの。
特徴的なのは、木製のバルコニーが設置されている家が多く、独特の風情を醸し出しています。


シシアンで街歩きをしていると、やたらと人と人の距離が近いことに気が付くでしょう。
外国人がほとんど訪れないこともあってか、中心街にいる若者たちは旅行者に興味津々。
商店の人やちょっと目が合っただけの人も、なんだか柔らかな態度で接してくれるのです。
のぶよ的に「アルメニアのコミュニケーション能力お化けな町」殿堂入りがセヴァンなのですが、セヴァンとはまた少し異なるものの、シシアンの人々の感じの良さはアルメニア全国でも髄一のもの。
何がどうしてこうした気質が生まれたのか分かりませんが、とにかくシシアンは人の感じがとても良いです。
そんなわけで、特に見どころという見どころがあるわけではないシシアン中心街ですが、絶妙なまったり感と居心地の良さはなかなかのもの。
こればかりはタクシーチャーターで見どころを順番に周るだけでは感じ取れないので、個人的にはぜひシシアンに数日滞在してみてほしいです!
シシアンのレストラン&グルメ情報

せっかくシシアンに来たなら、ここだけのグルメを体験したいもの。
シシアンでもう何が何でも絶対に一度は味わってほしいのが、シシアン・レモネードです。
シシアン・レモネードとは、ここシシアンで生産されるソフトドリンク。
なんとシシアン以外にはほとんど出回らないという、幻のご当地ドリンクなのです。
アルメニアで一般的なレモネードは、人工のフレイバーで味付けがされた甘い炭酸飲料のこと。
いっぽうのシシアン・レモネードには炭酸は入っておらず、地元で採れる果汁をたっぷりと入れたコンポートのような飲料なのです。


シシアン・レモネードはとにかく果汁感が前面に出されたフレッシュでナチュラルな味わいが特徴的。
甘さもちょうど良く、果汁本来の酸味や甘味が存分に感じられてとれも美味しいです。
シシアン・レモネードは、市内のスーパーや商店ならどこにでも置いてあり、1本250AMD(=¥100)~と価格も安いので、シシアン滞在中にはぜひ挑戦を!
飲食店に関してですが、シシアンの飲食店の選択肢にはかなり限りがあります。
飲食店としてちゃんと営業している店は数えるほどで、他の町によくあるBBQ店などもありません。
ここでは、のぶよが実際に利用したシシアン中心街の飲食店をいくつか紹介します。
どこも価格は良心的で味も良いので、滞在中のグルメにはぴったりです!
①Van Tavern

シシアン中心街のメインストリート沿いにあるVan Tavernは、家族経営のとても小さなお店。【マップ 赤】
「パンドック」と呼ばれるアルメニア伝統スタイルの居酒屋のようなお店で、町の人たちのたまり場として機能しいます。


Van Tavernのメニューは、前菜やスープからBBQ、メイン料理に至るまで、アルメニア料理の基本的なものが多く揃ったもの。
種類豊富というわけではないですが、食べたいものが必ず見つかるラインナップです。▼




何を食べようか迷った挙句に注文したのが、「ピティ」と呼ばれるひよこ豆と羊肉のシチュー。
伝統的な素焼きの器で提供されたピティは、素材の出汁がしっかりと出ている、濃厚で味わい深い一品でした。▼

味付けのバランスもちょうど良い感じで、店を切り盛りする女性たちの感じも柔らかくてとても好印象。
店内はかなり狭いですが、レトロ感漂う酒場のような雰囲気にも居心地の良さが感じられます。
シシアンには他にちゃんとした飲食店がほとんどないため、実質このVan Tavernの独占状態。
目が飛び出るほど美味しい!とまではいかないものの、アットホームな味わいを良心的な価格で食べられるのでおすすめです。
②Vega cafe

シシアンで唯一のカフェレストランとして営業するのが、Vega cafe。【マップ 赤】
シシアン中心部の広場に面した建物の二階部分で営業する店で、広々とした内部はスタイリッシュで開放感あふれる雰囲気です。


ここがシシアンであることを忘れてしまうほどの洗練された内装ですが、価格帯はかなり安めなのもポイント高め。
メニューはQRコード読み取りしかなく紙に書かれたものはないそうなので、ここにリンクを貼っておきます。
メニューはカフェごはんの定番であるサラダ系やスープ系、スイーツはもちろん、がっつりステーキやピザなども充実。
アルメニアの伝統料理もいくつかあり、どれも価格はかなり良心的です。

▲せっかくなので、アルメニアのTHE伝統料理であるトルマを注文。
挽き肉とお米をぶどうの葉で巻き、煮込んだ料理です。
Vega cafeのトルマは、手作りであることが舌に伝わってくるほどの温かみと抜群の味付けの良さ。
正直、カフェでこのレベルの伝統料理が出てくることに、驚きました。

豊富な食事メニューはもちろん、カフェらしく紅茶やコーヒーなどの飲み物も充実しているのがポイント。
シシアン中心部でのんびり羽を伸ばしたい際や、予算を抑えながら外食したい際にはここ一択です!
シシアンの宿情報
シシアンの宿の選択肢はかなり限られており、大型ホテルも格安ホステルも存在しません。
そのため、宿泊は一般家庭がやっているゲストハウスとなります。
のぶよが宿泊したのは、中心街ど真ん中にある一軒のゲストハウスでしたが、ここがとにかく最高でした。【マップ 紫】
宿泊予約サイト経由よりも直接予約したほうが大幅に安くなる(ロシア語が話せれば)点も嬉しいです。
【Ani Guesthouse】

・料金:5000AMD(=¥2000) ※宿泊予約サイト経由だと8000AMD(=¥3200)
・部屋タイプ:ツインルーム一人利用 ※バス&トイレ付
・立地:10/10
シシアン中心部ど真ん中の広場に沿った場所にあり、これ以上ないほどに抜群の立地の良さです。
宿から徒歩30秒の場所には商店があり、Van Taverneも徒歩1~2分。
エレバン行きのマルシュルートカも、宿の入口すぐの広場の発着です。
・宿へのアクセス:8/10
入口ゲートは常に開いているのですが、ゲートの場所が分かりにくいのがマイナス。
ゲストハウスの北側のストリートにはかつてカフェとして営業していた建物があり、そこに看板が出ているのですが、実際の入口は一本南のメインストリートからとなります。
・スタッフ:10/10
オーナー夫妻はいずれも愛想が良く、いろいろとこちらを気にかけてくれます。洗濯も無料でお願いできますし、キッチンも自由に使わせてくれたのも◎
「ゲストハウス」の名を冠していますが、実際はホテルに近い感じで、オーナー夫妻と宿泊者スペースが完全に分かれているため、プライバシーが守られるのも高ポイント。
誰に気を遣うでもなく羽を伸ばして滞在できます。
・清潔さ:9/10

部屋、共用部分、トイレ…と、どこをとっても完璧な清潔さでした。
シャワーのお湯(39℃~40℃くらい)がもう少し熱々であれば言うことなしなのですが、冬場以外であれば問題ないと思います。

部屋はベーシックなツインルームながら、シーツもタオルも清潔なものが使用されています。
キッチンはやや雑然としてはいるものの、清潔さ自体は全く問題ありません。
・設備:8/10


母屋とは別の棟には、かつてカフェとして営業していた建物があり、そちらの大きなキッチンを自由に使うことができます。
調理器具もひと通り揃っているので、自炊派でも満足できるはず。
キッチンは朝9時~夜9時の間しか使えないのがネックと言えばネックですが、それ以外の時間帯に調理を済ませるようにすれば問題ないでしょう。
・wi-fi:10/10
共驚いたのが、インターネットが爆速だった点。
別棟にあるキッチンでは電波が弱まるものの、部屋がある母屋ではどこでも問題なくネットを利用することができます。
・雰囲気:9/10
リーズナブルな価格とは信じられないほどに、開放的な雰囲気で設備も整っており、自由気ままに滞在することができます。
部屋の居心地自体も良いですし、広々とした庭でのんびりとくつろげる点も◎
かなり居心地が良いので、きっと延泊したくなるはず…(のぶよは結局4泊もした)
・総合:9.1/10
総合的に、かなり満足のゆく滞在ができる宿です。
オーナー家族の態度も気遣いも素晴らしいですし、絶妙な距離感も含めて完璧。
部屋はベーシックながらも必要なものはすべて揃っており、清潔で開放感に溢れる空間での滞在ができます。
立地もこれ以上ないほどに良いですし、シシアンでここ以上の宿というのはおそらく他にないと思います。
【シシアンの宿の予約はこちらから!】
シシアン周辺四大スポットの上手な周りかた&モデルプラン
シシアン周辺の見どころを周るのに必要な日数は、移動手段をどうするかによって大きく変わります。
シシアン~郊外を結ぶミニバス等はいっさい存在しないため、タクシーをチャーターしていくつかの見どころを周るか自力で歩いて周るかのいずれか。
タクシーの場合は、シシアンでチャーターするのもありですが、日帰りの場合はゴリスなど近郊の町からチャーターしてしまう方が効率的かもしれません。
①タクシーで周る場合:半日~丸一日
タクシーをチャーターして各見どころを周る場合、どことどこを組み合わせて周るかを入念にプランニングする必要があります。
以下は、シシアンでタクシーをチャーターした場合の各見どころへの往復移動時間と観光所要時間をまとめたもの。▼
それぞれの見どころが別方向に分散しているため、いちいちシシアンに戻ってまた次の見どころへ…としなければならないのがネック。
頑張れば1日で4か所制覇も可能ではありますが、特に④ヴォロタンを含める場合は早いうちから行動を開始する必要があります。
シシアンでタクシーをチャーターして各スポットを組み合わせて周る場合の、タクシー料金相場は以下の通り。▼
もしゴリスからタクシーをチャーターして各見どころを周る場合は、上記の料金に+5000AMD(=¥2000)ほど加えた価格が相場となります。
しかしその場合は、④ヴォロタンまで含めて制覇するのは時間的に厳しいかもしれません。
②自力で周る場合:3日間
各見どころを自力で周ってやろう!というのぶよタイプの人は、すべての見どころへ徒歩でアクセスすることとなります。
その場合、最低限必要な日数は3日間。
毎日かなりの距離を歩くことになるので、それ相応の覚悟が必要となります。
のぶよ自身がこのエリアをどう周ったのかというと、こんな感じ。▼
ポイントは、1日目にシシアン入りする際に、ゴリス→エレバン間のマルシュ(朝9:00発)に乗って、シシアン入口の分岐点で途中下車すること。【マップ 茶色】
早い時間に行動を開始することができるので、午前中にゾラツ・カレル観光→いったんシシアンまで行って宿でちょっと休憩→午後にシャキの滝と、個人でも1日2ヶ所をまわることができます。
シシアンへのアクセス・行き方
シシアンへのアクセスは、かなり限られているのが現状。
鉄道は走っていないため、基本的にはタクシー利用かマルシュルートカ(乗り合いミニバス)となります。
①タクシー
アルメニア各都市~シシアン間の移動で最も便利なのがタクシー。
シシアンをはじめアルメニア南部地域は、とにかく公共交通機関が不便なので、時間を節約したい旅行者にはぴったりです。
アルメニアの主な町~シシアン間のタクシー料金相場は以下のとおりです。▼
・エレバン~シシアン:12000AMD~18000AMD(=¥4800~¥7200)
・イェゲグナゾル~シシアン:10000AMD~12000AMD(=¥4000~¥6000)
・ジェルムク~シシアン:7000~10000AMD(=¥2800~¥4000)
・ゴリス~シシアン:5000AMD(=¥2000)
せっかくタクシーで移動するのなら、単純に片道で移動するだけでなく、シシアン周辺の見どころのいくつかに立ち寄ってもらいながら移動と観光をセットで行うのが効率的。
料金相場はもちろん上がってきますが、交渉次第です。
ゴリスでタクシーをチャーターしてシシアン近郊のスポットをいくつか周り、再びゴリスに戻る…という定番プランであれば、10000AMD(=¥4000)~が相場です。
②マルシュルートカ
アルメニア各都市~シシアン間における唯一の公共交通手段がマルシュルートカ(乗り合いのミニバス)。
しかしながら、シシアンと他都市を結ぶマルシュルートカ便は本数がかなり限られている&不確定要素も高めであるため、かなり不便。
「とりあえずバスステーションに当日行けば、マルシュルートカがある」という考えは、シシアンに関しては通用しません。
ここでは多くの旅行者が利用するであろうエレバン~シシアン便を中心に、シシアンへのアクセス手段となるマルシュルートカ路線を完全解説します。
エレバン~シシアン間マルシュルートカ
エレバン~シシアン間を走るマルシュルートカは、1日1本のみとかなり限られています。
出発時刻はエレバン発13:30/シシアン発9:00で固定。
つまり、朝シシアンを出発したバスがエレバンに到着後するに折り返すというシンプルなスケジュールです。
いずれの方面も、土日祝日は運休となる点に要注意。
エレバン→シシアン方面もシシアン→エレバン方面も、最大で20人ほどしか乗れない小さなミニバスでの運行となるため、ハイシーズンだと当日バスステーションに直接行っても乗れない可能性が高いのがネック。
できれば、前日までに席の予約をしておくのが理想です。
【エレバン→シシアン方面】
エレバンからシシアンに移動する場合、エレバン側の発着地はメインのキリキア・バスステーションです。▼
【シシアン→エレバン方面】

シシアンからエレバンへ向かう603番マルシュルートカを利用する場合も、前日までに席を予約しておくべきであるのは同様。
上の写真の上部に掲載されている電話番号がこの便の予約を担当している女性のものなので、前日までに電話して席を押さえてもらうのが良いでしょう。
電話でなく直接予約する場合は、前日のエレバン行き出発時刻(9:00)前に発着ポイント【マップ 黄色】へ行き、担当のおばさんに自分の電話番号を告げて席を押さえてもらいます。
シシアンからイェゲグナゾール/アレニへ行きたい場合
シシアン~エレバン間を直接移動するのではなく、その途中にある町(イェゲグナゾールやアレニなど)で途中下車したい場合、上記のシシアン~エレバン間の603番マルシュを途中下車することが可能です。
席を予約する際に、担当のおばちゃんにその旨を伝えれば問題ありません。
料金はシシアン~イェゲグナゾール間1300AMD(=¥520)/シシアン~アレニ間2000AMD(=¥800)と、フル運賃でなく割引価格で乗せてもらえるのも嬉しい点。
エレバン→シシアン方面でも途中下車自体は可能ですが、料金が割引になるのかどうかは不明です。
ゴリス~シシアン間マルシュルートカ
シシアンの40kmほど南東に位置するゴリスの町までは、1日1往復のマルシュルートカが走っています。
ゴリス側の発着ポイントは、中心街のマシュトツ通り沿いの眼鏡店前から。
フンゾレクス行きのマルシュルートカと同じ場所からの出発です。
シシアン側の発着ポイントはシシアン中心街の広場です。【マップ 黄色】
ゴリス~エレバン間マルシュルートカを途中下車

シシアンへのアクセスの裏技として使えるのが、ゴリス~エレバン間の607番マルシュルートカを途中下車すること。
この便はシシアン中心街を経由せず、シシアンの北東5kmほどの場所を走る幹線道路を経由するのですが、シシアン中心街方面への分岐点があるポイントで途中下車させてもらうことは可能です。【マップ 茶色】
途中下車したポイントからシシアン中心街までは、5kmほどのゆるやかな下り坂が続くだけの道のり。
歩いても1時間少々ですし、途中にはゾラツ・カレルがあるので、移動しながら観光できるのもメリットです。
おわりに
シシアンと周辺の魅力を伝えるべく、観光情報をがっつりと解説してきました。
正直、ただでさえ旅行者にスキップされてしまいがちのアルメニア南部の、さらに不便な場所にある地方都市周辺の見どころ情報など、いったい需要はどこにあるのでしょうか…
しかし、本当に予想以上に居心地が良かったシシアン。
近郊の見どころもかなりの見ごたえですし、宿も素晴らしいですし、飲食店も良い店ばかりなので、とにかく声を大にしておすすめしたいです。
アルメニア旅行の限られた日程にシシアン宿泊を含むプランを組み込むのは、多くの人にとってなかなか厳しいものがあるかもしれません。
しかし!後悔はさせません…!
外国人が多く訪れるような町とは全く異なる、アルメニア地方部のピュアな魅力が五感で感じられることを保証します!
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