こんにちは!世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
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これまで訪れた国や地域で食した料理を再現&レシピをシェアする新企画が「のぶよキッチン」。
今回は、バルカン半島南部のアルバニアで愛される絶品ビーフシチュー、タシュチェヴァプ(Tasqebab)を特集します!
「タシュチェヴァプ」(Tasqebab)という響き的に、「なんだ、よくあるケバブ的なグリル料理か。」なんて思った人、大間違いです。
アルバニアのタシュチェヴァプは、大量の玉ねぎと牛肉を煮込んだシチューのような料理。
どろどろに溶けて液体状になった玉ねぎの旨味と甘味がギュッと詰まったスープと、ほろっほろにとろける牛肉…とにかくもう、果てしなく美味しいのです。
味つけは塩胡椒のみというシンプルさからは信じられないほどに、濃厚で芳醇な風味のタシュチェヴァプは、アルバニアを訪れる外国人の胃袋をぐっとつかむ存在。
個人的には「世界で一番玉ねぎが美味しく食べられる料理」だと思っています。誇張なしで。
今回の記事は、タシュチェヴァプのレシピを紹介するもの。
日本での知名度は皆無なアルバニア料理ですが、実はバルカン半島きっての美食文化を持つ国という一面も。
これを機に、未知のベールに包まれた国に興味を持ってくれる人がいれば嬉しいです!
これまでの旅の中で食した絶品料理の数々を、地元の人に教えてもらったレシピで再現する企画が「のぶよキッチン」。
「本場の味をそのままに」をコンセプトに、できる限り現地のレシピそのままにお伝えしていますが、日本でも再現しやすいアレンジTipsもふんだんに盛り込んでいます!
アルバニア料理の定番「タシュチェヴァプ」とは?基本情報&材料
・調理時間:1時間15分
・材料費:約700円(4人分)
・お手軽度:★★★★★
・日本での再現しやすさ:★★★★★
タシュチェヴァプの作り方はとっっっても簡単。
具材を炒める→水を入れて放置するだけなので、失敗する確率は限りなくゼロ。
料理初心者でも美味しく作れてしまいます!
特別な材料やスパイスの類はいっさい必要なく、世界中どこでも手に入る材料だけで作れるのが最大の魅力です。
シンプルな材料のみとは信じられないほどに芳醇な風味が、タシュチェヴァプ最大の特徴。
素材の味が全てなので、ぜひとも余計な調味料等は入れずにレシピ通りに作ってみてほしいです。
【基本の食材】
・牛肉:300g
・玉ねぎ:中4個
・トマトペースト:大さじ1 ※注①
・米:お好みの量 ※付け合わせ用
・水:1000ml
・重曹:小さじ1
【スパイス・調味料・ハーブ】
・塩:小さじ1~2
・胡椒:適量
・オリーブオイル:大さじ1
※注①:トマトペーストではなく生トマトを使用する場合は、中サイズ1個程度でOKです。
タシュチェヴァプののレシピ・作り方
①玉ねぎをオリーブオイルで炒める
まずは、深手の鍋にオリーブオイル(大さじ1)を敷いて熱し、適当な大きさに切った玉ねぎ(中3個)を中火で炒めます。
玉ねぎの切り方は、どうせ後で溶けてしまうので適当でOKです。
ある程度玉ねぎに火が通って来た段階で重曹(小さじ1)を入れ、引き続き炒めます。
重曹を入れることで、玉ねぎに火が通って色がつくまでの時間を大幅に短縮することができるのです。(やってみるとあまりの手軽さに驚くはず!)
玉ねぎ自身から染み出した水分でぐずぐずに形が崩れてくるまで、およそ10分ほど。
焦がさないように注意しながら炒めましょう。
②牛肉/トマトペースト/塩胡椒を入れてひと煮立ち
玉ねぎがどろどろになってきたら、ひと口サイズに切った牛肉(300g)とトマトペースト(大さじ1)、塩(小さじ1~2)、胡椒(適量)を全て入れ、中火のままひと煮立ちさせます。
牛肉に火が通るまで、ときどきかき混ぜながら5分ほど煮込みましょう。
③水を入れて1時間煮込む
牛肉に火が通ったら水(1000ml)を鍋に入れて蓋をし、弱火~中火で1時間煮込みます。
煮込めば煮込むほど美味しくなる&牛肉が柔らかくなるので、時間が許すなら1時間半ほど煮込んでも◎
④塩胡椒で味を調整して完成!
煮込みはじめて約1時間後。玉ねぎの原型が完全になくなって液体状になっていれば、タシュチェヴァプの完成です。
アルバニア流にお米と一緒に盛り付けて食べるのがおすすめです!
おわりに:タシュチェヴァプの美味しい食べ方
▲ というわけで、タシュチェヴァプの完成形がこちら!
もうですね…信じられないほどに美味しいです、これ。
玉ねぎの旨味が100%凝縮されたスープは、これ以上なく芳醇で奥深い味わい。
砂糖が入っていないとは信じられないほどの果てしない甘味には、きっと驚くはずです。
じっくりと煮込まれた牛肉もとろっとろ食感の絶品。この料理を考えたアルバニアの人、天才すぎる…
基本的には牛肉が使用されるタシュチェヴァプですが、リーズナブルに済ませたいなら鶏肉でも◎
じっくり煮込まれた鶏肉はどの部位でも美味しいですし、煮汁に鶏の旨味が染み出て牛肉とはひと味違う味わいになります。
アルバニアはイスラム教徒が多数派であるため豚肉はご法度ではあるものの、実は豚肉を使ったタシュチェヴァプも絶品。
じっくり煮込むことでトロトロになった豚肉と、豚の脂がじゅんわりと溶け込んだ煮汁の美味しさには感動するはずです。
アルバニアでは、「タシュチェヴァプ=ピラフとセットで食べるもの」という扱いです。
「ピラフ」とは、オリーブオイルで炒めて風味付けをしてから少々の塩と水を入れて炊き上げたお米のこと。
面倒な場合は日本の白ご飯でももちろんOKですが、細長い形のお米を使ってオリーブオイルで炒めてから炊くと、より本場感が出ます!
具材を切って放置するだけの簡単調理とは信じられないほどの絶品タシュチェヴァプ。
世界中どこでも手に入る材料で作れる再現性の高さも嬉しいです。
日本から遠く離れたバルカン半島の未知のベールに包まれた国の定番グルメ、ぜひとも味わってみてはいかがでしょうか。
これまでの旅の中で食した絶品料理の数々を、地元の人に教えてもらったレシピで再現する企画が「のぶよキッチン」。
「本場の味をそのままに」をコンセプトに、できる限り現地のレシピそのままにお伝えしていますが、日本でも再現しやすいアレンジTipsもふんだんに盛り込んでいます!
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