こんにちは!ボスニア・ヘルツェゴビナに2週間滞在した、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
旅行しながら色々と情報を集めていると、誰も知らないような絶景や穴場スポットを発見できることがあります。
ボスニア・ヘルツェゴビナ北部に位置するヤイツェ(Jajce)の町もその一つ。
不思議な色の水が流れ落ちる滝の上に、古い町があるこの風景。
一目見て、「絶対に行きたい!」と感じました。
今回は、ヤイツェの滝を望む絶景ポイントと観光スポット、他都市からヤイツェへのアクセスとホステル情報を紹介します。
サラエボやモスタルなどの有名な観光地だけではない、知られざるボスニア・ヘルツェゴビナの魅力を発見しましょう!
ヤイツェ観光地図
黄色:バスステーション
赤:プリヴァの滝の絶景ポイント
青:ヤイツェ旧市街の見どころ
紫:ホステル
ヤイツェの滝の絶景ポイントを探す
1.滝壺近くの絶景スポット
ヤイツェを訪れた人のほとんどが向かうのが、滝を下から見上げる位置にあるビューポイント。
(地図赤1)
入場には料金がかかるそうで、のぶよは行きませんでした。
ここからだと滝は大迫力で見えるものの、角度的に滝の上にある町を見ることはできません。
2.バスステーション近くの絶景スポット
バスステーションについて中心街に向かって歩いていると必ず通る絶景スポット。
(地図赤2)
滝とその上の旧市街を横から望むことができます。
ただし、木々に隠れてしまって滝全体を見ることはできません。
3.ヤイツェ旧市街側の絶景スポット
旧市街側の川沿いには気持ちの良い遊歩道が整備されており、ちょっとした散策にはぴったり。
この遊歩道を滝に向かって歩いていくと、滝を真上から望むことができる場所があります。
(地図赤3)
4.滝と旧市街を同時に写真に撮れる絶景スポット
のぶよ的にヤイツェで最も美しい眺めが見られるのがこちら。
(地図赤4)
旧市街とは反対方向にある小さな展望台からは、轟々と流れる滝とその上に広がる旧市街の家々を正面から望むことができます。
この場所への行き方はやや複雑。
バスステーションから橋を渡って左に曲がり、幹線道路(M6)沿いを歩いていきます。
500mほど歩くと、左側に林の中へと下りていく道があります。
(かなりわかりにくいので、見逃さないように注意↓)
この林の中の道、先ほどまで歩いていた幹線道路のすぐ下にあるのですが、木々に覆われて上からは見えません。
100mほど歩くと、小さな見晴らし小屋が。
ここがヤイツェのベストビューポイントです。
滝を流れ落ちる水の音と、鳥の鳴き声以外はなにも聞こえない世界。
いつまでもこの絶景を眺めていたくなるでしょう。
滝だけじゃない!ヤイツェ旧市街を散策
ヤイツェは、中世ボスニア王国時代の王が戴冠を行った由緒正しき古都。
城塞都市だったヤイツェの町には、かつての城壁の一部や見張りのために使われた塔、中世の時計塔などが残っています。
その後、オスマン帝国による支配によってイスラム文化がもたらされ、かつての中世の雰囲気とオスマントルコの雰囲気が混ざり合う町となりました。
そんなヤイツェの旧市街。
かなり小さいですが、散策にはぴったりです。
いまだに残るボスニアの伝統的な建築様式の小さな家々の隙間を縫うように続く、急な石段を登っていきましょう。
スタリィ・グラード(旧市街)
ヤイツェの始まりの地とも言える、町で最も高い場所にあるかつての旧市街跡。
かつてここに町があったなんて信じられないほど小さく、ただの廃墟と化しています。
スタリィ・グラード周辺からは滝は見えませんが、違った角度からヤイツェの町を一望することができます。
住所:Harmani, Jajce 70101
営業時間:全日 7:00~21:00
料金:5KM(=¥313)
カタコンベ
オスマン帝国支配時代以前の、ボスニア正教会の遺跡が残るカタコンベ。
ボスニア王国時代の中世の教会が残るのは、イスラム化したボスニア・ヘルツェゴビナではかなり珍しいです。
住所:Svetog Luke, Jajce 70101
営業時間:8:00~16:00 (日曜定休)
料金:2KM(=¥126)
聖母マリア教会と鐘楼跡
カタコンベ近くにあるのが、中世に建てられた教会の遺跡。
教会内部はほぼ廃墟同然で立ち入りはできないものの、鐘楼はほぼ完ぺきな姿で残っています。
いずれも15世紀ごろのもので、その後のオスマン帝国支配時代にもヤイツェの町を見守り続けていました。
ヤイツェへのアクセス
ヤイツェはとても小さな山あいの町で、鉄道は走っておらず、アクセスはバスのみとなります。
ボスニア・ヘルツェゴビナ各都市からバスが出ていますし、国境を越えたクロアチアからのアクセスも可能です。
サラエボ~ヤイツェ間の移動
Centroauto社のバスが1日6本運行しています。
所要時間:3時間40分
料金:28.60KM(=¥1794)
モスタル~ヤイツェ間の移動
Globtour社のバスが1日3本運行しています。
所要時間:4時間15分
料金:26KM(=¥1631)
ザグレブ(クロアチア)~ヤイツェ間の移動
Globtour社のバスが、1日3本(モスタル・ヤイツェ間と同じ便)、Centroauto社のバスが1日3本(サラボ・ヤイツェ間と同じ便)運行しています。
所要時間:4時間半
料金:31KM(=¥1944)~38KM(=¥2384)
おすすめルートはサラエボ→ヴィソコ→トラブニク→ヤイツェの一筆書き移動!
意外とバスの移動費が高くつくボスニア・ヘルツェゴビナ。
サラエボやモスタルから距離があるヤイツェへ日帰りで往復すると、それなりの出費となる上に、移動時間がかなり多くなってしまいます。
そこでおすすめなのが、サラエボ→ヴィソコ→トラブニク→ヤイツェ(反対方向も可能)と一筆書きのように移動すること。
単に移動するだけでなく、ヴィソコ(Visoko)やトラヴニク(Travnik)など個性的なボスニアの地方都市に立ち寄って観光することができます。
いずれも小さな町なので、それぞれ半日ずつで十分に満喫できます。
移動費も時間も節約できるこのルート、のぶよ的にはかなりおすすめです。
ボスニアにある「世界最大&最古のピラミッドの町」?ヒーリングパワーあふれるヴィソコの観光情報はこちらの記事で。
カラフルなモスクとボスニアで一番美味しいチェバピの町・トラブニクの観光情報はこちら。
ヤイツェのホステル情報
2019年現在、ヤイツェにホステルは二軒しかありません。
のぶよはもちろん安い方に宿泊しました。
Jajce Youth Hostel
住所:Kralja Stjepana Tomaševića, Jajce 70101
料金:16KM(=¥1002)
部屋:10ベッドドミトリー
・立地:9/10
バスステーションからは平坦な道を1kmほど。旧市街まで徒歩5分ほどの好立地です。
すぐそばを川が流れていて、静かな雰囲気。
ホステルの向かいには大型スーパー兼レストランがあり、何かと便利でした。
・アクセス:5/10
看板は出ているものの、受付には誰もおらず入口には鍵がかかっていました。
併設されているバーの店員(英語全く通じない)に鍵を開けてもらう形です。
支払いはホステルの女性オーナーにするのですが、彼女の都合で現れるため待たされること必至です。
・スタッフ:4/10
女性オーナーは英語が話せるものの極めて事務的な感じでした。
特に感じが悪いわけではないものの、特段温かく迎え入れてくれるわけではありません。
また、ボスニア全体に癒えることなのですが、お釣りを用意していないホステルが本当に多いです。
16KMという料金設定なんだから、20KM札で支払われることを予想できないのでしょうか。
・清潔さ:3/10
決して不潔ではないものの、ちゃんと掃除されているかと言ったら微妙なところ。
部屋の中に改装用の板や丸太が置かれていたりとかなり雑多な印象でした。
・設備:3/10
キッチンはあり、オーブンやコンロもあるので一応調理はできますが、キッチン用品はほとんど充実していません。
トイレの電気がつかなかったり、トイレットペーパーが置かれていなかったり、基本的なところでダメでした。
・wi-fi:10/10
共用部分、部屋共に完璧でした。
・雰囲気:4/10
なんというか、ちゃんと手入れがされていないホステルといった感じです。
「とりあえず場所があるからホステルでもやるか」といった感じ。宿泊客のことが考えられているかと聞かれたら、Noでしょう。
隣のバーと通路でつながっているので、バーの利用客が誰でもホステル内に立ち入ることができるのも、安全面からどうかと思います。
総合:5.4/10
一晩寝るだけと割り切ればOKなホステル。
決して長期滞在するのにいい環境とは言えません。そもそもヤイツェに長期滞在する理由が見当たりませんが。
おわりに
日本人の間ではほとんど知名度がないヤイツェですが、滝と古都というなかなか見られない組み合わせの絶景は一見の価値があります。
観光客の姿もちらほら見かけましたが、ほとんどがボスニア国内からの観光客のようで、地元ではかなり有名な感じでした。
観光地化されて多くの人が訪れる前に、大自然と中世の文化を感じに行ってみてはいかがでしょうか。
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