こんにちは!のぶよです。
「ポルトガルで部屋探し」シリーズ、第二回目となる前回の記事では、ポルトガルの二大都市、リスボンとポルトどちらの町が住みやすいのか徹底的に解説しました。
前回の記事をまだ見てないあなたはこちらから。↓
前回の記事の終わりでちょこっと触れましたが、リスボンとポルトだけがポルトガルではありません!
地方色豊かなポルトガルには、北から南まで住みやすそうな魅力的な地方都市が点在しています。それに地方都市の魅力は、安く滞在できること。リスボンとポルトの家賃相場の差なんて比じゃないほど、格安でいい部屋に住むことだってできちゃいます。
今回の記事は、前回の「どこの町で部屋探しをするのか」というテーマの追記として、二大都市以外のポルトガル地方都市で暮らすことのメリットとデメリットを考えていきたいと思います。
前回は「治安」の項目についても考察しましたが、地方都市ではその必要はなし。だって危険なんて全くないもん。
・気候
・物価&家賃
・交通
・人の気質
・生活環境
以上5項目について、解説していきます。
対象となるのは、
中部ポルトガルの中心都市、コインブラ
南東部アレンテージョ地方の中心都市、エボラ
南部アルガルヴェ地方の玄関口、ファロ
の3つの地方都市です。それぞれ異なった顔を持つこれらの都市で生活するのはアリか、ナシか。きっと大都市での生活とは違うイメージが浮かんでくるはず。
「田舎なんて無理!住むならリスボン一択!いいから早くリスボンの部屋探しにおすすめのエリアを教えろコラ!」
というシティーボーイ・シティーガールのみなさんも、一度立ち止まってみましょう。意外といいもんよ、地方の暮らし。
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コインブラで暮らす
ヨーロッパ最古の大学のうちの一つ、コインブラ大学を有するコインブラの町は、常に大学とともに発展してきました。
川沿いの丘に広がる、こぢんまりとした美しい町は世界遺産に登録されており、ポルトガル中部の中心都市としての活気があります。
「政治のリスボン、経済のポルト、文化のコインブラ」と言われるように、芸術的、文化的な香りが町のいたるところで感じられます。いまでも大学の町として栄えているため学生が多く、歴史深い町並みの中で若いエネルギーが溢れる不思議なハーモニーが魅力です。
学生の町だけあって物価も安く、活気がある町で刺激ある生活が送れるでしょう。
コインブラの気候
※スマートフォン利用の場合、横スクロール可。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
コインブラ最高気温(℃) | 14.3 | 15.6 | 18.0 | 20.1 | 21.8 | 25.8 | 28 | 28.9 | 26.8 | 22.7 | 17.4 | 14.5 |
東京最高気温(℃) | 9.5 | 10.0 | 13.1 | 18.5 | 22.6 | 25.1 | 28.8 | 30.7 | 26.5 | 21.1 | 16.3 | 11.9 |
コインブラ最低気温(℃) | 6.1 | 6.7 | 9.0 | 10.2 | 11.9 | 14.5 | 15.6 | 15.8 | 15.0 | 12.6 | 9.3 | 6.8 |
東京最低気温(℃) | 0.8 | 1.6 | 4.2 | 9.6 | 14.6 | 18.5 | 22.3 | 23.9 | 19.9 | 13.9 | 8.5 | 3.6 |
コインブラ降水量(mm) | 129 | 124 | 76 | 82 | 70 | 41 | 10 | 11 | 45 | 96 | 122 | 116 |
東京降水量 | 47 | 62 | 101 | 122 | 139 | 185 | 132 | 148 | 185 | 174 | 90 | 50 |
Source : https://pt.climate-data.org/
ポルトガル中部に位置するコインブラ。海沿いではなく少し内陸に位置しているため、夏はかなり暑く冬は冷え込みが激しい気候です。昼と夜の寒暖差も比較的激しいです。
リスボン在住ののぶよは、旅行でしか訪れたことがないコインブラですが、天気は比較的いいイメージです。
リスボンに住む人は、リスボンより北はすべて寒くて雨が多いと思っている人が多いのですが、コインブラに限ってはそれは間違い。リスボンで天気が大きく崩れる11月や3月でも、コインブラの天気を見てみると晴れていることも多いです。
ただし、一年を通して雨量は比較的多め。ポルトガルのどこの町でもそうですが、冬場は不安定な天気が続きます。
コインブラの物価と家賃
「学生の町」というだけあって、安くてたくさん食べられる食堂やレストランがたくさんあるコインブラ。市内を走るバスも安く、他の町に比べて割安感が得られます。
家賃もかなり安め。リスボン、ポルト部屋探しをした後でふいにコインブラで検索するとびっくりします。全部フェイクアナウンスなんじゃないかと思うくらい。(笑)
相場は、中心街のシェアハウスの一室で200~250ユーロ程度。中心街までバス利用の市街地だと150ユーロから募集があります。アパートで一人暮らしでも、400ユーロ~とかなり安いです。この予算だと、リスボンの郊外にすら住めない。恐るべき物価の差。
安いからと言って心配は無用。この値段でも、リスボンやポルトと同程度、もしくはそれ以上のスペックの部屋に巡り合える可能性も十分にあるのがコインブラのすごいところ。
さらに、コインブラの家探しは、他の都市に比べて難易度が低いという話もよく耳にします。
それは、コインブラが学生の町であるという性格上、人の出入りが激しいためです。いつ部屋探しをしても、格安の物件が残っているのはかなりうれしいポイント。
安くて快適な部屋が比較的探しやすい。これこそ、部屋探しにおいて理想的な町なのでは?
コインブラの交通
さて、コインブラの家賃相場が安いからといって喜んでばかりはいられません。交通手段の利便性に関しては一考すべきです。
リスボンとポルトでは、地下鉄、バス、トラムなどの市内交通網がかなり発展していて、移動に関して不便を感じることはまずないと言えます。
一方のコインブラには、バスしかありません。
「だから何?」と思ったあなたは地方都市出身ですね?(かくいうのぶよも)
地方民からすればなにも驚くことはない普通のことであるバスのみでの移動ですが、東京生まれ東京育ちの都会人にとっては異常事態。
そういえばバスの乗り方を知らない友達(大阪出身)がいたなーとしみじみ。
5分に1本来る地下鉄やひっきりなしに行き交うトラムに慣れていると、来るんだか来ないんだかわからないバス(特にポルトガルでは)の利用はかなり不便を感じてしまうはず。
とはいっても、コインブラは小さな町。徒歩でどこへでも行けます。ついでに交通費も浮くので一石二鳥!
ポルトガル他地域への国内移動に関しても、コインブラは微妙な位置づけです。
ポルトとリスボンの中間地点に位置しているため、これら二つの都市へは頻繁にバスが出ています。また中部の観光地である運河の町、アヴェイロや、中部のビーチリゾート、ナザレなどの近郊都市への観光にも困ることはありません。
しかし、ポルトガル南部や南東部への移動に関しては、リスボンを経由しなければならず、便利とは言えません。
国外移動の際には、コインブラには空港はないため、リスボンかポルトの空港までいったん出なければならず、気軽にヨーロッパの他の国へ旅行に行くのもなかなか腰が重くなってしまいそう。
ただ、ポルトとリスボンのどちらへも行きやすいという点は、考え方によってはかなりのメリット。
どちらもバスで2時間ほどなので、気が向いたときに全く異なる顔を持つポルトガル二大都市の好きな方へ行くことができます。
確かに、リスボンに住んでいると、なかなかポルトへは行く機会がないのも事実。遠いし、なんでもリスボンで揃ってしまうし。おそらくポルトに住んでいる場合も同じことが言えるでしょう。
コインブラの人の気質
コインブラでは、コインブラ生まれコインブラ出身という人にあまり会うことがありません。
コインブラ大学を有し、ポルトガル各地から、そして世界中から学生がやってくるので、いろいろな文化を持った人が集まって独特の文化が出来上がっています。若者が多いので、そのエネルギッシュな雰囲気は観光客でも感じることができるほど。
伝統を守りながら、いろいろな違いを受け入れて発展させていく。そんなコインブラ独自の気質は、遥か地球の裏側からわざわざやってきた日本人もきっと同じように受け入れてくれるはず。
個人的には、リスボンのような閉鎖的な感じは全くなく、かといってポルトのような素朴な温かさとはまた違う、「とりあえず来るもの拒まず」といった懐の大きさがある町だと思います。
コインブラの生活環境
コインブラ。大好きな町なんですが一つだけ言わせてください。
海、どこ?
残念なことに、コインブラは海に面しておらず、もちろんビーチもありません。まあ川はあるけど、さすがに泳げない。
ビーチライフ派にはまず向かないであろうコインブラ。のぶよもその理由でコインブラ暮らしをあきらめた一人です。
ただ、どうせビーチには行けない秋~春の間ならコインブラ暮らしはかなりアリ。ゆっくり毎日を過ごせると思います。
コインブラ大学を取り囲むように広がる街は世界遺産に指定されており、とにかく美しいのひとこと。中世の街並みがそのまま広がっています。ただし旧市街は坂だらけです。まあ住み始めたらあまり行くことがないだろうけど。
中世から続く伝統と、若者が作り出すエネルギーが混ざりあう不思議な魅力を持つ町、コインブラ。
個人的にはかなりいい町だと思うけど、住むとなると話は別。友達をいっぱい作れないと退屈しそう。
コインブラで暮らす。まとめ
コインブラで暮らすメリット
・北部に比べると天気は良く晴れの日も多い
・格安の家賃
・部屋が見つけやすい
・学生の町らしい、独特のエネルギッシュな雰囲気
・リスボン、ポルトどちらにもアクセスしやすい
・いろいろな場所から人が来るので、友達が作りやすい
・伝統が息づく、美しい世界遺産の街並み
・若い世代にはほぼ確実に英語が通じる
コインブラで暮らすデメリット
・移動手段がバスのみ
・ポルトガル南部への国内移動は難しい
・空港がないので他の国へ行きづらい
・さようなら、ビーチライフ
・なんか退屈しそう
・まず仕事はない
こんな人におススメ!なコインブラ生活
・とにかく家賃は押さえたい。でも山奥には住めない。エコノミーシティー派
・海なんて行かない。日焼けもしたくない。潮の香りとか狂気の沙汰。完全防備派
・バスがあれば十分!あとは徒歩でなんとかする。地方出身派
・リスボンかポルトか決められないから、とりあえず中間地点に住んでみる。優柔不断派
・若いエネルギーに触れて、あわよくば若返りたい。ドモホルンリンクル派
エボラで暮らす
ポルトガル南東部に位置する,広大なアレンテージョ地方の中心都市であるエボラ(Évora)。
ポルトガル一の面積を誇るアレンテージョ地方はその美食文化で有名です。アレンテージョ産の豚肉や野菜、ワインなどはポルトガル全土で消費され、「アレンテージョ風~」と名づけられた料理も数多く存在します。
ポルトガル人のアレンテージョ地方に対するイメージは、「おいしい食材を作っている広大な農地」というものにつきるでしょう。(日本人が「北海道の大地」と聞いて思い浮かべる光景とほぼ同じです)
リスボンから3時間。広大な大地の中に突如として現れるエボラの町は、「ヨーロッパ最大の屋外博物館」と呼ばれることがあります。その美しい街並みと、街中に残る古代ローマ時代の遺跡の数々、多くの教会や聖堂の塔が天に向かって伸びている風景は、ポルトガルの中でも独特な存在感を誇っています。
エボラの気候
※スマートフォン利用の場合、横スクロール可。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
エボラ最高気温(℃) | 13.1 | 14.1 | 16.3 | 18.2 | 21.9 | 26.5 | 30.2 | 30.4 | 27.7 | 22.0 | 16.7 | 13.5 |
東京最高気温(℃) | 9.5 | 10.0 | 13.1 | 18.5 | 22.6 | 25.1 | 28.8 | 30.7 | 26.5 | 21.1 | 16.3 | 11.9 |
エボラ最低気温(℃) | 6.2 | 6.7 | 7.7 | 9.1 | 11.3 | 14.2 | 16.1 | 16.4 | 15.9 | 13 | 9.1 | 6.7 |
東京最低気温(℃) | 0.8 | 1.6 | 4.2 | 9.6 | 14.6 | 18.5 | 22.3 | 23.9 | 19.9 | 13.9 | 8.5 | 3.6 |
エボラ降水量(mm) | 87 | 86 | 57 | 57 | 41 | 27 | 5 | 4 | 26 | 72 | 83 | 84 |
東京降水量 | 47 | 62 | 101 | 122 | 139 | 185 | 132 | 148 | 185 | 174 | 90 | 50 |
Source : https://pt.climate-data.org/
内陸部に位置するエボラ。気候は典型的な内陸型で、夏はかなり暑く冬は冷え込みます。一日の寒暖差もかなり激しいので、慣れていないと体調をくずしてしまうかもしれません。
エボラの夏の暑さは有名で、ポルトガル最南端に位置するアルガルヴェ地方よりも暑いです。5月から9月まで30℃越えの日が続くことも珍しくありませんが、夜はかなり涼しいです。
特筆すべきは、降水量の少なさ。ポルトガル全土で雨の日が多くなる秋から春にかけても、あまり雨がふりません。とにかく雨が嫌いな人にはベストな町かも。
エボラの物価と家賃
とにかく安いエボラの家賃。相場は市内中心部のシェアハウスで150~250ユーロ程度、アパートで一り暮らしでも300~400ユーロほど。さらに、500ユーロあれば一軒家を丸ごと借りることだってできちゃいます。恐るべし。
しかし、他の町に比べて人の出入りが多くないためか、空き部屋がインターネット上にあまり出ていないのが難点。
エボラの交通
地下鉄、トラムなどはもちろんなく、バスが市民の足となっているエボラ。徒歩での移動もできるものの、意外に広い町なので、車があると便利でしょう。
国内移動に関してはかなり不便です。基本的にリスボンへのバスしか走っていません。地図上では近いポルトガル南部のアルガルヴェ地方への直行バスもありません。結局リスボンで乗り換える羽目になります。
コインブラやポルトなどの北部、中部へのアクセスも同様にリスボンへ一度出なくてはなりません。
他のヨーロッパ諸国への旅行に関しては、忘れましょう。(笑)
エボラには空港はなく、最寄りのリスボン空港を利用することになります。
ただ、スペインの国境まで車で1時間ほどと近く、スペイン側の国境の町、バダホスまでは国際バスが運行しています。ポルトガルにいながらスペインも少し楽しみたいという人には結構いい環境かも。
エボラの人の気質
エボラの人に関してあまり具体的なイメージが浮かばないのはのぶよだけではないはず。
旅行で訪れただけなので、詳しいことはあまりわかりませんが、のぶよが会ったエボラの人は、自分の町やアレンテージョ地方の生活や文化に誇りを持っている人が多かったです。そしてみんな優しかった。
エボラの生活環境
他の町にはないエボラの特徴として、スペイン人観光客がかなり多いことが挙げられます。スペイン国境まで1時間ほどという立地上、当然のことなのですが、それにしてもスペイン語がかなり聞こえてきます。(ポルトガル語とスペイン語は文法や単語面ではかなり似ているが、発音は全くの別物。)
ポルトガルにいながらスペイン語を勉強できるかもしれません。果たしてそんな物好きな人がいるのかは疑問ですが。
そして、内陸にあるエボラには海はありません。コインブラの場合は、バスで1時間ほど行けば海沿いのビーチタウンへのアクセスも可能だったんですが、エボラに関しては海とは無縁の生活です。一番近いビーチまで3時間ほどかかるので、もはや旅行です。
古代の遺跡が町中にあり、とてもきれいな街並みを誇るエボラ。しかし、生活するうえで大切なスーパーマーケットなどは中心部ではなかなか見つけにくいのが現状です。中心部から出ると、大型スーパーやショッピングセンターなどがありますが、車がないとかなり不便そう。
エボラは観光都市として発展していこうと頑張っていて、だんだんと世界中からの観光客がやってくるようになってきました。それでもやはりスペイン人観光客の多さはすごい。逆に言えば、スペイン語ができる人は結構楽しいかもしれません。スペイン人観光客に対する仕事にもありつけるかも。
それ以外の人には残念な事実なのですが、エボラが位置するアレンテージョ地方は、ポルトガルで最も貧しい地方と言われています。農業や牧畜などが基本的な産業で、他に目立った産業がないのも事実。
仕事探しはほぼ不可能と考えておいた方がいいと思います。
エボラで暮らす。まとめ
エボラで暮らすメリット
・世界遺産の街並みの中で、歴史を感じながら生活できる
・雨が少ない
・ポルトガルの都市ではおそらく最も安い家賃相場
・隣国スペインの文化や言葉に触れられる
・スペインまですぐ行ける
エボラで暮らすデメリット
・とにかく全てから遠い
・海はもう見られない
・エボラとその周辺だけでの生活になること間違いなし
・かなりの車社会なので、車がないときつい
・仕事なんかあるわけない
こんな人におススメ!なエボラ生活
・歴史が第一!美しい町で毎日歴史を感じたい、ヒストリー派
・ポルトガルでは車を買おうと思ってる、だからアクセスなんて問題なし!モータリゼーション派
・ポルトガルは好きだけどスペインも好き。どちらの文化も感じていたい!浮気派
・現地で仕事なんて考えてない、フリーランス派
・とにかく安さが大切!家賃は最小限に抑えたい、どケチ派
・雨だけは本当に無理!できる限り太陽のある生活を送りたい!ビタミンD至上主義派
ファロで暮らす
ポルトガル最南端、アルガルヴェ地方の玄関口であるファロの町。世界的リゾート地として知られるアルガルヴェ地方にありながら、リゾート地としての顔よりも南部の地方都市という雰囲気が色濃い小さな町です。
白い壁の家々が広がる旧市街を歩いていると、まるでタイムスリップしてしまったような感覚にとらわれるかもしれません。
人々の生活の中心である新市街や西部の住宅地では、大型スーパーマーケットなどもあって買い物には困りません。もちろんビーチもすぐ近くにあり、温暖な気候の下でポルトガルらしさを存分に満喫できる生活が送れるはず。
ファロの気候
※スマートフォン利用の場合、横スクロール可。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
ファロ最高気温(℃) | 16.0 | 16.7 | 18.3 | 19.7 | 22.1 | 25.4 | 28.6 | 28.8 | 26.8 | 23.3 | 19.3 | 16.7 |
東京最高気温(℃) | 9.5 | 10.0 | 13.1 | 18.5 | 22.6 | 25.1 | 28.8 | 30.7 | 26.5 | 21.1 | 16.3 | 11.9 |
ファロ最低気温(℃) | 7.8 | 8.5 | 9.3 | 10.8 | 13.0 | 15.9 | 18.0 | 18.2 | 17.1 | 14.5 | 11.0 | 8.6 |
東京最低気温(℃) | 0.8 | 1.6 | 4.2 | 9.6 | 14.6 | 18.5 | 22.3 | 23.9 | 19.9 | 13.9 | 8.5 | 3.6 |
ファロ降水量(mm) | 87 | 58 | 50 | 36 | 24 | 12 | 1 | 1 | 15 | 58 | 75 | 84 |
東京降水量 | 47 | 62 | 101 | 122 | 139 | 185 | 132 | 148 | 185 | 174 | 90 | 50 |
Source : https://pt.climate-data.org/
ファロがあるアルガルヴェ地方はとにかく暑い!気温は日本の夏のように35℃以上になることは稀であるものの、とにかく日差しが殺人的に強いです。リスボンからファロにバスで移動しただけで、その暑さの違いに気づくほど。
冬も冷え込むことは少なく、ポルトガルの中でも最も温暖な地域だと言えるでしょう。寒さが苦手な人にはかなりおススメ。
降水量もかなり少なく、一年を通して晴天の日が多いのもうれしいポイント。
ファロの物価と家賃
「コインブラよりやや高め、リスボン・ポルトよりかなり安め」がキーワードとなるファロの家賃相場。
具体的には、シェアハウスの一部屋で250~350ユーロ、アパートの丸ごとでは600ユーロ~といったところ。他の都市からの長距離バスや鉄道が発着するファロの旧市街では、空き部屋の情報はほぼ出てきません。旧市街の北に位置する新市街や、ファロ空港の近くのエリアで部屋探しをするケースがほとんどです。
ファロ旧市街のレストランの相場は、リスボンと同程度かそれ以上とかなり高め。やはり国際的リゾート地であるアルガルヴェ地方の玄関口であるため、観光客価格のレストランが多いです。新市街へ行けば、物価はぐっと下がってローカル価格になります。
ファロの交通
他地方都市と同じく、ファロ市内の交通はバスのみです。ただし、旧市街に二か所あるバスターミナル(長距離バスターミナルと市内路線バス)にほとんどのバスが発着しているのでかなり便利。旧市街は徒歩で十分移動できるものの、新市街はかなり広いので、バス路線の充実はかなりうれしいポイント。
ポルトガル国内交通に関しては、リスボンとアルガルヴェ地方の他都市以外へのバス・鉄道路線はありません。ただ、お隣のスペイン、セビージャへは国際バスが運航しています。
ファロ空港は、市内からバスで20分ほどの海沿いに位置していて、格安航空会社も就航しています。リスボンやポルトほどの路線の充実さはないものの、地方都市に住みながら、いつでも他の国へ旅行できるというのはかなりの強みなのでは。
ただし、リゾート地アルガルヴェへバケーションを過ごしに来る観光客用の路線が多いので、必然的に北ヨーロッパの物価が高い都市への便ばかりになります。(ロンドン、パリ、フランクフルトなど)
ファロの人の気質
ファロのみならず、アルガルヴェ地方は人が明るい!温暖な気候とのんびりした生活リズムがそうさせるのかはわかりませんが、かなりスペイン的な明るさを持った人が多いです。ポルトの人の温かさ、コインブラのオープンさ、エボラの優しさとはまた違う、いつでも明るくて人生楽しそうな人が多いです。
「ポルトガル=ちょっと暗くて郷愁をそそられる雰囲気」というあなたのイメージが変わること間違いなし!ファロに住めば、いつでもそこにある太陽とともに毎日ポジティブに過ごせそう。
ファロの生活環境
海がすぐそばにある生活。なんて美しい響きなんでしょう。
アルガルヴェ地方の暖かい気候は、理想的なビーチライフを実現させてくれます。ファロ西部にあるビーチまでは路線バスで20分ほど。気が向いたら他の小さな町へ日帰りビーチトリップだって簡単にできてしまいます。
観光客はもちろん多いですが、ラゴスやアルブフェイラなどの有名リゾートタウンに比べるとまだ落ち着いています。みんなファロ空港に到着してそのまま目的の町へ直行してしまうので、意外に観光地化が遅れている印象のファロ。
仕事探しはなかなか難しいものがあると思いますが、観光客相手のレストランやホテルでの仕事はありそう。英語、フランス語、ドイツ語などの外国語が堪能ならば、ツアーガイドなどの求人も多くあります。
ただしリゾート地という特性上、冬場はほとんど観光客がおらず、かなりひっそりとした雰囲気になるので、ほとんどの仕事は夏限定となります。
ファロで暮らす。まとめ
ファロで暮らすメリット
・温暖な気候と明るい人たちに囲まれた生活
・海がすぐ近くにあるビーチライフ
・市内のバス路線が比較的発展しているので、移動にあまり不便を感じない
・国際空港があるので、他の国への旅行もしやすい
・スペイン南部へのアクセスも簡単
・夏場なら求人が結構ある
ファロで暮らすデメリット
・リスボン以外の他の地方への交通は不便
・地方都市の割に、家賃はそこまで安くない
・夏は観光客がうじゃうじゃ
・殺人的な夏の日差し
・冬場は特にすることがない
こんな人におススメ!なファロ生活
・とにかく海が近いことが第一!ビーチライフ派
・ポルトガルにいるんだから、できるだけ温かいところで生活したい!トロピカル派
・人生一度きり!毎日笑って楽しく過ごしたい!楽天主義派
・日差しなんて何のその。日焼けしてなんぼ!タンニング派
・せっかくだし休みの日にはスペインにも行ってみたい!アクティブ派
・ヨーロッパ各国からの観光客相手に仕事してみたい!バイリンガル派
おわりに
前回の記事と今回の追記で、「ポルトガルの各都市で生活をする」という視点で考えてきました
。
リスボンやポルトの大都市での生活か、コインブラ、エボラ、ファロなど地方の小都市での生活か。最終的には、あなたがポルトガルでどんな生活をしたいかという明確なイメージを持つことが大切です。
家賃に充てられる予算、交通の便利さ、生活環境の豊かさなど、住みたい都市を決めるための基準は人によって違うもの。全てが理想通りの完璧な町はなかなかありませんが、優先順位を決めて住む町を選ぶようにしましょう。
のぶよ的には、地方都市での生活ならコインブラがおすすめ。家賃が安く、小さい町ながら都市機能も発達しているためです。
そして、大都市での生活ならやはりリスボンに住んでみたいもの。高い家賃相場がネックとなりますが、温暖な気候の下で不自由ない生活を送ることができます。
「ポルトガルで部屋探し」シリーズ三回目となる次回の記事では、家賃が高いリスボンの中でも比較的安めに滞在できる穴場のエリアを特集します。リスボン各エリアの家賃相場と特徴を知りたいなら要チェック!
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