こんにちは!カッパドキアにのんびり滞在中、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
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カッパドキア観光の拠点となるギョレメ(Göreme)の町は、カッパドキア地域のちょうど中心に位置し、あらゆる観光スポットへのアクセスのしやすさから、多くの旅行者が宿泊先として選ぶ町です。
広大なエリアに見どころが点在しているカッパドキアでは、最も簡単&効率良く観光するには現地ツアーに参加するのが便利。
ツアー等に参加せずに個人で点在する観光スポットをまわる場合、ドルムシュと呼ばれるミニバスを利用して移動することとなります。
ドルムシュでは観光客向けではなく、地元の人の足。
どこの町や観光スポットへもドルムシュでのアクセスが可能なギョレメですが、その路線やバス停は少々複雑です。
あらかじめ知っておかないと、バスを逃してしまって計画が台無しになってしまうかもしれません。
今回の記事では、カッパドキア観光の際に知っておきたい4つのドルムシュ路線と、各路線のバス停、ギョレメからカッパドキアの観光スポットへのアクセス情報を解説します。
これさえ知っておけば、個人でのカッパドキア観光がとてもしやすくなるはず!
知っておきたいカッパドキアの4つのドルムシュ(ミニバス)路線
カッパドキア地域には、4つのドルムシュ(ミニバス路線)があります。
・ユルギュップ~アヴァノス線
・ギョレメ~ネヴシェヒル線
・アヴァノス~ネヴシェヒル線
・カイセリ~アヴァノス/ユルギュップ線
このうち、観光客である私たちが利用する機会が多いのが、ユルギュップ~アヴァノス線とギョレメ~ネヴシェヒル線です。
ユルギュップ〜アヴァノス線
ユルギュップとアヴァノスを結ぶドルムシュ路線は、必ずギョレメを経由します。
オルタヒサルやゼルヴェ屋外博物館、パシャバー(妖精の煙突)など、カッパドキア観光のハイライトと言えるスポットを通るので、観光客にとって最も利用価値が高い路線です。
運行頻度:1時間に1本
最終バス:ユルギュップ発19:00、アヴァノス発20:00
ユルギュップ~アヴァノス線時刻表
アヴァノス行き | ユルギュップ行き | |
ユルギュップ | XX:00 | XX:50 |
オルタヒサル | XX:10 | XX:40 |
ギョレメ屋外博物館 | XX:15 | XX:35 |
ギョレメ | XX:20 | XX:30 |
チャヴシン | XX:25 | XX:25 |
パシャバー | XX:30 | XX:20 |
ゼルヴェ屋外博物館 | XX:35 | XX:15 |
アクテペ | XX:40 | XX:10 |
アヴァノス | XX:50 | XX:00 |
※表内の時刻は全て目安です。交通状況によって+-5~10分前後することがあります。
ギョレメ〜ネヴシェヒル線
ギョレメを出発して、カッパドキアの西側の入口となるネヴシェヒル(Nevşehir)へと向かう路線は、カッパドキア西部の見どころへのアクセスの際に利用価値が高め。
ウチヒサルや周辺のハイキングコースへのアクセスはもちろん、ネヴシェヒルでバスを乗り換えて、カイマクル地下都市やデリンクユ地下都市へ個人でアクセスすることも可能です。
運行頻度:30分に1本
最終バス:ギョレメ発20:00/ネヴシェヒル発19:30
ネヴシェヒル~アヴァノス線
旅行者にとってはなかなか利用しづらいのが、ネヴシェヒル~アヴァノスを直接結ぶ路線。
ギョレメを必ず経由するものの、ゼルヴェ屋外博物館やパシャバー等は経由せずにまっすぐアヴァノスへ向かいます。
カイセリ〜アヴァノス/ユルギュップ線
カッパドキアの東側の入口であるカイセリ(Kayseri)へと向かうドルムシュは、ギョレメからは出ていません。
ユルギュップかアヴァノスへ一度移動した後、乗り換える必要があります。
運行頻度:1時間に1本
料金:20TL(=¥380)
最終バス:ギョレメ発19:00/カイセリ発19:00
複雑なギョレメのバス停
多くのドルムシュが発着するギョレメですが、そのバス停の場所はなかなか複雑なので注意が必要です。
・オトガル(バスステーション):長距離バスやツアーバス専用(ネヴシェヒル行き除く)、
・その他の方面へのバス停:町の北西にある交差点付近
と覚えておきましょう。
黄色:オトガル
赤:ユルギュップ行きバス停
青:アヴァノス行きバス停
緑:ネヴシェヒル行きバス停
オトガル(バスステーション)
ギョレメのオトガルは、いくつかのバス会社のオフィスが並ぶだけの小さなもの。
待合所などの設備はありません。
ギョレメ~トルコ国内他都市への大型バスの発着はここからとなります。
また、ギョレメ~ネヴシェヒル間のバスは、オトガル敷地内の西端のバス停からの出発です。
ユルギュップ行きバス停
オトガルから道沿いに北西に歩くこと300mほどのところにある交差点の南側が、アヴァノス~ユルギュップ線のユルギュップ方面へ向かうバス乗り場。
バス停には”Ürgüp”と表示されているのでわかりやすいです。
アヴァノス行きバス停
厄介なのが、アヴァノスなどカッパドキア北部へ向かうバス停。
ユルギュップ方面へのバス停の道路を挟んだ向かい側に停車することが多いのですが、バスの運転手によっては先述のユルギュップ方面バス停に停車することも。
二つのバス停は道路を挟んで10mほどなので、いずれかの停留所にバスが来たら行き先を確認して乗車することをおすすめします。
ギョレメから各スポットへの行き方・料金
カッパドキアのどこにでも行きやすい場所に位置するギョレメ。
ここでは、ギョレメからのドルムシュ路線でアクセス可能な町や観光スポットを紹介します。
ドルムシュは地元の人の足の性格が強いため、バス停にはなんの表示もなかったり、もはやただの路上だったりすることも。
各スポットでのギョレメへ戻るバス停の場所も、写真付きで解説しています。
ギョレメ〜アヴァノス路線沿いの見どころ
チャヴシン
ギョレメの北4kmほどの所にあるチャヴシン(Çavuşin)は、巨大な岩窟教会がそびえ立つ小さな村。
ローズバレーやレッドバレーなど、カッパドキア観光のハイライトとなるハイキングコースの入口でもあります。
ギョレメ~チャヴシン
所要時間:5分
料金:4TL
帰りのバス停:チャヴシン教会前
パシャパー
カッパドキアを代表するキノコ岩が見られるのが、ここパシャパー(Paşabağı)。
有名な妖精の煙突をはじめ、地面から生えたような不思議な形の岩に魅了されます。
ギョレメ~パシャバー
所要時間:10分
料金:4TL
帰りのバス停:幹線道路沿い
ゼルヴェ屋外博物館
有名なギョレメ屋外博物館に比べて穴場感が強いのが、ゼルヴェ屋外博物館。
つい70年前まで人が居住していた村が丸ごと博物館として保存されているもので、観光客の大群を避けてのんびりと見学することができます。
ギョレメ~ゼルヴェ屋外博物館
所要時間:15分
料金:4TL
帰りのバス停:博物館入口
アクテペ(~想像の谷)
崩落の危険があるため、ゼルヴェから退去させられた住民が拓いたのが、アクテペ(Aktepe)の村。
村自体には何もありませんが、2kmほど南には有名なラクダ岩がある想像の谷があります。
ギョレメ~アクテペ
所要時間:20分
料金:4TL
帰りのバス停:幹線道路交差点付近
アヴァノス
「赤い川」と呼ばれる川が町の中心を流れるアヴァノス(Avanos)は、陶器で有名。
カッパドキアなのにほとんど観光地化されていないローカル感漂う雰囲気が魅力的で、散策が楽しい町です。
ギョレメ~アヴァノス
所要時間:30分
料金:5TL
帰りのバス停:オトガルの北100mほどのところにあるバス停
ギョレメ〜ユルギュップ路線
ギョレメ屋外博物館
ギョレメの東1kmほどのところにあるギョレメ屋外博物館は、カッパドキアを訪れた観光客のほとんどが訪れる超定番スポット。
ギョレメの中心街から徒歩でも15分ほどと簡単にアクセスできます。
ギョレメ~ギョレメ屋外博物館
所要時間:2分
料金:4TL
帰りのバス停:博物館入口
オルタヒサル
巨大な岩の中に築かれた城塞が名物のオルタヒサル(Ortahisar)は、観光客が少なめの穴場スポット。
バス停から村の中心部までは1.5kmほどの距離がありやや不便なものの、観光地化された町とは異なるのんびりした空気管を味わえるのが魅力です。
ギョレメ~オルタヒサル
所要時間:15分
料金:4TL
帰りのバス停:オルタヒサル村入口の幹線道路沿いのバス停
ユルギュップ
カッパドキアの南の入口であるユルギュップ(Ürgüp)は、一見するとよくあるトルコの田舎町といった雰囲気。
しかし、中心街を一歩出ると、かつての村の中心であった石造りの家が建ち並ぶ地区が広がり、古き良きカッパドキアの風景が残っています。
有名な三姉妹の岩があるのもユルギュップの近郊です。
ギョレメ~ユルギュップ
所要時間:25分
料金:5TL
帰りのバス停:ユルギュップのバスターミナル
ギョレメ〜ネヴシェヒル路線
ウチヒサル
ギョレメの町からも見える巨大な岩の中に造られたウチヒサル城が目印のウチヒサル。
見どころこそウチヒサル城くらいなものの、周辺のハイキングコースのスタート地点として抜群の立地にあります。
ギョレメ~ウチヒサル
所要時間:5分
料金:3.5TL
帰りのバス停:中心街西900mの幹線道路沿い
ネヴシェヒル
地下都市へのバスの乗り換え場所となるネヴシェヒル(Nevşehir)。
特に見どころはないものの日用品などはかなり安く売られているので、のぶよ的には地下都市観光の帰りに買い物して帰る場所といった位置づけです。
ギョレメ~ネヴシェヒル
所要時間:20分
料金:4TL
帰りのバス停:ネヴシェヒル中心街のバス停
カイマクル地下都市
カッパドキアの地下都市のうち最も有名なのがカイマクル地下都市(Kaymaklı Yeraltı Şehri)。
比較的良好な保存状態の地下都市は感動ものですが、団体観光客が多いのが難点です。
ギョレメ~カイマクル地下都市
所要時間:20分+30分
料金:4TL+8TL
帰りのバス停:カイマクル中心街
デリンクユ地下都市
カイマクル地下都市の南10kmのところにあるのが、カッパドキアで最大規模のデリンクユ地下都市( Derinkuyu Yeraltı Şehri)。
こちらの地下都市の方が人が少なくゆっくり観光できるので、のぶよ的にはおすすめです。
ギョレメ~デリンクユ地下都市
所要時間:20分+40分
料金:4TL+9TL
帰りのバス停:デリンクユオトガル
アヴァノス/ユルギュップ~カイセリ路線
カイセリ
カッパドキアの西60kmほどの場所に位置するカイセリ(Kayseri)は、カッパドキアの空の玄関口であるカイセリ空港がある町。
多くの旅行者は空港からシャトルバスでカッパドキアの各町でと直行してしまうものの、カイセリの町にはカッパドキアとは異なった魅力があります。
900年前にこの地を支配したセルジューク朝時代の雰囲気が色濃く残るカイセリ中心街は、まるで中央アジアの国のような異国情緒漂う雰囲気。
名物のグルメや穏やかで信仰深い人々との出会いも大きな魅力です。
ギョレメからカイセリへの直行バスはなく、一度アヴァノスかユルギュップに出て乗り換える必要があります。
アヴァノス/ユルギュップ~カイセリ
所要時間:50分
料金:20TL
帰りのバス停:カイセリのオトガル(バスターミナル)
見どころが広い範囲に点在しているカッパドキア。
公共交通手段でもまわれますが、短い日程ならツアー参加が便利で格安!
カッパドキア北部の見どころをまわる定番のレッドツアーから、個人では行きにくいユフララ渓谷やカイマクル地下都市をまわるグリーンツアー、観光のハイライトとなる熱気球フライトまでさまざま。
意外と高額な各観光スポットへの入場料も含まれているのが一番のメリットです。
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・世界遺産カッパドキア 1日観光ツアー<昼食付き/日本語/カッパドキア発>
・世界遺産カッパドキア 1泊2日観光ツアー<国内航空券込/朝・昼食付き/日本語/イスタンブール発>
おわりに
ギョレメを中心とした、カッパドキアのドルムシュ(ミニバス)の路線を詳細に解説しました。
ツアーに参加せずに自分の足でカッパドキアの観光スポットをまわるなら、必ず一度は利用することになるドルムシュ。
停留所に表示がなかったりバスが来る時間が前後することがあったりと、最初は戸惑うかもしれませんが、一度利用してしまえばこれほど便利&格安な移動手段もありません。
のぶよは10日間かけてのんびりと各スポットをまわりましたが、詰め込めば3日間ほどで全て個人でまわることも可能なほどコンパクトなカッパドキア。
各町間のバスの本数も比較的多いので、上手に利用して効率的に観光を楽しんでください。
カッパドキア近郊にあるトゥズ湖は、「トルコのウユニ塩湖」として話題になってきている新たな名所。
個人で公共交通手段で訪れることは不可能なので、カッパドキアからのツアー参加が一番現実的なアクセス方法となります。
トゥズ湖までの往復交通はもちろん、シルクロードの隊商宿として栄えた村や地下都市の観光もセットになっている欲張りなツアー。まだあまり知られていない穴場の絶景を見るならぜひ!
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