こんにちは!アルメニア滞在を満喫中、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
二回目の訪問となるアルメニア。
長らくエレバンでのんびりと過ごしていたのですが、ようやく重い腰を上げてマイペースに旅をしはじめています。

そんなわけで、エレバンを出て4日間のプチ旅行として訪問したのが、アルメニア第二の都市であるギュムリ。
エレバンから2時間~3時間ほどの移動時間で、がらりと雰囲気が変わります。
そんなギュムリへの移動手段として利用したのが、鉄道でした。

全国どこへでもマルシュルートカ(乗り合いミニバス)で行けてしまうアルメニアでは、鉄道網はほとんど発達していないのが現状。
マルシュルートカ利用時よりも時間がかかる&本数が限られているため、短期旅行者にはなかなか使いづらいものがあります。
しかしながら、鉄道には鉄道の旅情があるというもの。
地方部ののどかな風景を車窓越しに眺めながら、のんびりと移動する極上の時間…きっとアルメニア旅で忘れられない思い出となるはずです。

とはいえ、アルメニアの鉄道は、初めての人にとっては少々ややこしいのがネック。
2025年にもなって、ネット予約やクレジットカード払いにすら対応していないくらいなので…
一度利用してしまえば「ああ、こんなもんか」となるものですが、言葉が通じない国で勝手がわからないと不安になってしまうかもしれません。

というわけで今回の記事は、アルメニアでの鉄道利用に関して必要な情報をすべてまとめたもの。
アルメニアの鉄道路線から、スケジュールや料金の確認方法、当日の鉄道利用の流れまでを詳細に解説しています。
これさえ読んでおけば、アルメニアの鉄道利用はバッチリという内容になっているはず。
特に、エレバン~ギュムリ間を移動する旅行者にとっては、絶対に知っておきたい情報盛りだくさんだと思います。
アルメニアの鉄道路線は3つのみ!

●:経由駅のある都市
全国津々浦々、電車でどこへでも行けてしまう日本からアルメニアにやってくると、その路線網の未発達具合にきっと驚くはず。
というのも、アルメニアの鉄道は基本的に3路線しか走っていないためです。
①エレバン~ギュムリ間:地図赤線
②エレバン~セヴァン~ショルジャ間(夏季のみ):地図青線
③エレバン~トビリシ(ジョージア)間:地図緑線
※上記3路線に加えてエレバン~イェラスフ線とエレバン~アラクス線の2つのローカル路線が存在するものの、おそらく旅行者が利用する機会はゼロ
②のエレバン~セヴァン路線は夏季の2ヶ月のみ、③のエレバン~トビリシ路線は国際路線…
ということで、アルメニア国内の基本的な鉄道路線は、①エレバン~ギュムリ間のみと考えてOKです。(おそらく旅行者の9割はこの路線を利用するはず)
①エレバン~ギュムリ間の鉄道

首都のエレバンと、北西に位置する第二の都市・ギュムリ間を結ぶ路線は、アルメニア唯一の鉄道路線と言っても過言ではないほど。
普通列車と高速列車の2種類がありますが、高速列車は土日のみの運行である点に注意しましょう。
2025年3月現在の時刻表は以下の通りです。 ▼
エレバン発 | ギュムリ着 | 所要時間 | 料金 | |
普通 | 7:55 | 11:03 | 3時間8分 | 1400AMD |
普通 | 14:25 | 17:30 | 3時間5分 | 1400AMD |
普通 | 18:25 | 21:46 | 3時間21分 | 1200AMD |
高速 (土日のみ) | 9:15 | 11:25 | 2時間10分 | 2500AMD |
ギュムリ発 | エレバン着 | 所要時間 | 料金 | |
普通 | 7:45 | 10:57 | 3時間12分 | 1200AMD |
普通 | 11:55 | 15:05 | 3時間10分 | 1400AMD |
普通 | 18:15 | 21:23 | 3時間8分 | 1400AMD |
高速 (土日のみ) | 17:55 | 20:05 | 2時間10分 | 2500AMD |
1日に3~4本走っており、普通列車であればマルシュルートカ(乗り合いのミニバス)よりも割安で利用できるのが最大のメリットです。(とはいえ、マルシュルートカ利用よりも1時間ほど多くかかりますが)
②エレバン~セヴァン~ショルジャ間鉄道(夏季のみ)

毎年夏季限定で運行されるのが、エレバン~セヴァン間を結ぶ鉄道路線。
セヴァンは「アルメニアの真珠」と呼ばれるビーチリゾート・セヴァン湖に面した町で、夏季のビーチ客向けに運行されるものです。
年によっては、セヴァンよりさらに先に位置するショルジャ(Shorzha / Շորժա)という村が終点となることも。
セヴァン湖の美しいビーチを目指すエレバンっ子で、夏場は大混雑する路線です。
しかしながら、この路線の利用は旅行者にとってはやや難易度が高めなのがネック。
のぶよ的には、頻発しているマルシュルートカを利用するほうが楽だと思います。
夏季にエレバン~セヴァン間を移動するなら、鉄道を利用するのもあり。
しかしながら、マルシュルートカ利用に比べると、鉄道利用のハードルはやや高めです。
①エレバン中央駅発着ではない
②年によって運行時期が変動
③年によって運行頻度すら変動
【①エレバン中央駅発着ではない】
エレバン~セヴァン間の鉄道は、中心街からほど近いエレバン中央駅発着ではない点に要注意。
▲ 中心街東側のアルマスト駅(Almast)の発着で、近くには地下鉄駅などはないためアクセスがやや不便です。
【②年によって運行時期が変動】
年によって運行時期が大きく変わるのも、エレバン~セヴァン間の鉄道利用時のネック。
だいたい6月半ば~9月初頭までは走っているそうですが、2021年は利用客が少ないという利用で9月3日を最後に運休となってしまいました。
【③年によって運行頻度すら変動】
毎年変動するのは運行時期だけでなく、運行頻度(本数)も年によってバラバラ。
2021年の場合は1日1本の運行でしたが、2020年は土日のみの運行だったそう。
いったいどういう基準でスケジュールを決めているのか…完全なる謎です。
夏場に鉄道を使ってセヴァンへアクセスする場合、南コーカサス鉄道の公式サイトで最新情報を確認するようにしましょう。
個人的には、こんなややこしい思いをしてわざわざ鉄道にこだわるよりも、マルシュルートカでサクッと移動してしまうのが良いと思います。
③エレバン~トビリシ(ジョージア)間夜行列車

アルメニアとジョージアを周遊する旅行者にとって利用価値が高いのが、両国の首都を結ぶエレバン~トビリシ路線。
スケジュールは毎年微妙に変わりますが、両方面ともに2日に1便/夜行列車の運行となるので、効率的に移動したい旅行者の強い味方です。
【冬季(10月2日~6月12日)】
運行頻度 | 発車時刻 | 到着時刻 | 所要時間 | 最低料金 | |
エレバン→トビリシ | 2日に1本 | 21:30 | 7:35 | 10時間5分 | 10645AMD (=¥4064) |
トビリシ→エレバン | 2日に1本 | 20:20 | 6:55 | 10時間35分 | 69GEL (=¥3691) |
また、トビリシ~エレバン間の夜行列車は、夏季限定でジョージアのビーチリゾートであるバトゥミまで走ります ▼
【夏季(6月15日~9月30日)】
運行頻度 | 発車時刻 | トビリシ 到着/発車時刻 | エレバン 到着時刻 | 所要時間 (バトゥミ~エレバン) | |
エレバン→トビリシ→バトゥミ | 2日に1本 | 15:30 | 23:00 | 7:30 | 16時間 |
バトゥミ→トビリシ→エレバン | 2日に1本 | 15:40 | 22:45 | 7:35 | 15時間55分 |
夏場のバトゥミまでの列車運行期間(=正確な日付)や各都市の発車/到着時刻などのスケジュールは毎年変わるので、事前にウェブ上でチェックするのをお忘れなく!
アルメニア鉄道の時刻表・料金確認方法【オンライン予約は不可!】

①エレバン~ギュムリ間の鉄道路線は、基本的に通年・毎日同じスケジュールで運行しています。
しかしながら、いつ何が予告なしに変更されるかわからないのがアルメニアという国。
鉄道の利用を考えているのなら、念のために最新のスケジュールを確認しておくのが基本です。
アルメニアの鉄道を運行しているのは南コーカサス鉄道(South Caucasus Railway)という会社。
公式サイトもちゃんとあり、最新情報は常にネット上にアップされているのですが、大きな問題があります。
それは、ネット上でのオンライン予約ができない点。
いちおうオンライン予約対応とはなっているものの、予約しようとすると文字化けサイトに&日本のクレジットカードがはじかれるという、鬼のような残念さなのです…(まじでちゃんと仕事してくれ)

というわけで、この項では南コーカサス鉄道の公式ページで最新情報(運行スケジュール・料金etc)をチェックする方法をステップごとに解説していきます!
国内路線か国際路線かで微妙に手順が異なってくるので、利用したい路線の項へどうぞ。
①アルメニア国内の鉄道路線の時刻表・料金チェック方法
まずは南コーカサス鉄道の公式サイトを開きましょう。
右上の国旗マークの欄で英語を選択すると、下のような画面になるはず。▼


▲発着地や日付などを選択する欄がありますが、このままだと動作しません。
一番上の“Communication”のタブを選択し、Local(国内路線)を選択しましょう。
すると、”Route”(路線)を選択できるように。
路線はいちおう3路線が選べる(夏季のセヴァン行きの運行がある場合は4路線)のですが、旅行者が利用するのはエレバン~ギュムリ線の一択です。▼

すると、出発地と到着地、日付を選べるようになるので、それぞれエレバンとギュムリを選択し、希望の日付を選択します。▼

▲すべての条件を入力したら、一番下の”Search”を押せばOK。
下にスクロールできるようになり、検索条件に合った鉄道路線が表示されます。
アルメニア鉄道(国内路線)の列車タイプ
上記のステップを進めると、希望した日にちの設定区間の列車がすべて一覧で表示されます ▼

【普通列車】

エレバン~ギュムリ間の普通列車(画像内の上から3つの青欄)はどれも3時間少々の所要時間ですが、列車タイプによって料金が微妙に異なるのがポイント。
・古いタイプの列車:1200AMD(=¥480)
・新しいタイプの列車:1400AMD(=¥560)
いずれも安くて良いのですが、座席指定等はできません。
座席は当日早い者勝ちとなるので、席が埋まってしまう/窓側の席が空いていないetc…などのリスクがある点に注意。
【高速列車】

高速列車(上の画像内で一番下の赤欄)は2時間ほどの所要時間ですが、料金は2500AMD(=¥1000)に跳ね上がります。
その代わりに全席指定となっているので当日座れないことはなく、好きな席を予約できる点は◎
また、高速列車のチケットはいちおうネット予約に対応しているようですが、日本のクレジットカードはまず通りません。
高速列車利用の場合でも、当日鉄道駅でチケットを直接購入することになります。
②国際列車(エレバン~トビリシ)の時刻表・料金チェック方法
エレバン~トビリシ間の国際列車利用の場合も、基本的な操作は国内路線の場合と同じ。
まずは南コーカサス鉄道の公式サイトを開いて言語を英語にし、“Communication”のタブで”International”(国際路線)を選択します。▼

すると路線を選択できるようになるので、エレバン~トビリシ間を選択します。(というか、それ以外に選択のしようがない)▼


▲すべての条件を入力したら、一番下の”Search”を押せばOK。
下にスクロールできるようになり、検索条件に合った鉄道路線が表示されます。
アルメニア鉄道(国際路線)の列車タイプ
上記のステップを進めると、希望した日にちの設定区間の列車がすべて一覧で表示されます ▼

エレバン~トビリシ間の鉄道でややこしいのが、車両クラスや座席タイプによって料金が細かく分かれている点。
南コーカサス鉄道のサイトではなぜかこの画面から全てロシア語表記となる謎のシステムなので、料金の区別に必要な単語をピックアップしてみました。 ▼
【車両クラス】
・Плацкартный(Plazkart):3等
→一般の列車(個室ではない)/二段ベッド
・Купейный(Compartment):2等
→4人1部屋のコンパートメント/二段ベッド
・СВ(SV):1等
→2人1部屋/通常のベッド
【座席タイプ】
・Нижнее:二段ベッドの下段
・Верхнее:二段ベッドの上段
・Детский:子供料金
南コーカサス鉄道の公式サイトでは座席の写真を見ることができるので、利用前に一度のぞいてみるのをおすすめします。
アルメニアの鉄道に乗ってみた!チケット購入~乗車まで当日の流れ

スケジュールを検索して移動のプランを立てたら、いよいよ実際に鉄道を利用するとき。
日本の新幹線のように、改札口があって席が決まっていて…ということはアルメニアでは基本的になく、初めて利用する人は戸惑うかもしれません。
ここでは、実際にエレバンからギュムリへと鉄道で移動した際のレポートを詳細に書いておきます。
移動当日の流れがなんとなくつかめるはず!
①鉄道駅へ

移動の当日。まずは各都市の鉄道駅へと向かいましょう。
【エレバン:エレバン中央駅】
エレバン発ギュムリ行きの場合は、エレバン中央駅が基点です ▼
エレバン中央駅は、地下鉄のサスンツィ・ダヴィット駅(Sasuntsi David / Սասունցի Դավիթ)と直結していて便利。
しかしエレバン地下鉄の始発は朝7時過ぎなので、早朝の鉄道利用の場合はご注意を。
【ギュムリ:ギュムリ鉄道駅】
ギュムリ発エレバン行きの場合は、中心街の東に位置するギュムリ鉄道駅が基点 ▼
ギュムリには地下鉄はなく、鉄道駅~中心街までは徒歩10分~15分ほど。
ギュムリ市内マルシュルートカ12番でも鉄道駅前~中心街間の移動が可能(100AMD=¥23)ですが、常に混雑しているのがネック。
大きい荷物がある場合の利用には向きません。


今回のぶよが利用したのは、エレバン→ギュムリ方面の始発(7:55発)。
旧ソ連の国らしく立派な内装が特徴的なエレバン中央駅は、朝の静寂に包まれてとても素敵な雰囲気でした。
②チケットを購入
鉄道駅に到着したら、駅構内のチケット売り場にてチケットを購入します。

以前は、早朝はチケット売り場が開いてすらおらず、直接列車に乗り込んで出発後に車内で車掌からチケットを購入するシステムだったアルメニアの鉄道。
2025年現在はやる気を出したのか(?)、朝7:55発のギュムリ行きに合わせてチケットオフィスが開くようになっていました。(とはいえ、現在でも列車内で車掌からチケットを購入することも可能)
土日の9:15エレバン発の高速列車を利用する場合は、最低でも30分前には鉄道駅に到着してチケットを購入しておきましょう。
ギリギリに駅について満席でチケットを購入できなかった旅行者の話も耳にしました。
それ以外の普通列車を利用する場合は、30分前に駅に着いたところでチケットブースが開いてすらいないので、15分前くらいでOKだと思います。

車内/チケットブースでのチケット購入は、いずれもクレジットカード等は使用不可。現金のみです。
ユーロやジョージアラリでの支払いも不可で、アルメニアドラムのみの取り扱いとなります。
(エレバン中央駅構内にはATMと両替可能な銀行窓口がありました)
③プラットホームへ

出発時刻の10分前くらいになると、プラットホームに電車が入ってきます。
逆にそれまでは、誰もどのプラットホームからの発着か知らないというこれまた謎システム。
そもそもの発着本数が多くないので、他の人が待っているプラットホームに行けばOKです。

列車がホームに入ってきたら、いよいよ乗車です!
④乗車

のぶよ的には、ソ連感ただよう限界鉄道を期待していたのですが、やって来たのは真新しいモダンな車両。
南コーカサス鉄道のサイトによると、この時間の列車は古い車両のはずなのですが…謎が深まります。
普通列車を利用する場合に覚えておきたいのが、座席は完全に早い者勝ちである点。


この日は土曜日だったからなのか分かりませんが、列車のドアが開くと人々がどっと流れ込み、我先にとシートに座っていきます。
たった二両しかない列車はあっという間に満席となりました。
シートは3列×3列の対面型。(たまに無理やり4人座ってたりする)
「知らない人と数時間も対面で相席するのはちょっと…」という人には少々キツいかもしれません。
のぶよ的には、自然とコミュニケーションが生まれるのもアルメニア旅の醍醐味だと思います。
④鉄道旅ならではの旅情を楽しみながら移動

エレバンを定刻通りに発車した列車は、朝の柔らかい陽光に照らされた大地を走っていきます。
途中にある駅でも乗降客がいましたが、降りる人よりも乗る人の方が十倍以上は多かった印象。
出発から1時間もすると車内は完全なる満員となり、立ったまま乗車している人も多かったです。
エレバン~ギュムリ間鉄道のおすすめ座席は?
せっかくのアルメニアの鉄道旅。できれば美しい風景を車窓から眺めたいですよね!
エレバン~ギュムリ間の区間で景色が良いのは、ほとんど西側の車窓からの風景。
・エレバン発:進行方向左側
・ギュムリ発:進行方向右側
となるのですが、エレバン発ギュムリ行きの場合は要注意。
というのも、エレバンから北に位置するギュムリに向かう列車は、なぜか一度南方向に進んでから北へと進路を変えるためです ▼

なので、エレバン→ギュムリ方向への移動の場合は、進行方向左側=エレバン中央駅の駅舎やプラットホームがある側の座席が断然おすすめです。
アララト山の風景やトルコ領の大地の風景を、指をくわえて眺めるしかありませんでした…


これから同じルートで移動する人に間違えてほしくないので、もう一度言います。
エレバンからは進行方向左側の座席がおすすめ!
列車は一度南に向かうので、エレバン中央駅では東側の座席を死守するべし!
※ギュムリ→エレバンの場合は普通に南方向に進むので、進行方向右側(西側)の座席を確保しましょう。
新型車両はガタゴト揺れることもなく、すいすいと滑らかにアルメニアの荒涼とした大地の中を走ります。
途中では数分間停車する駅がいくつかあり、乗客たちはこぞったように煙草休憩を楽しんでいました。


また、エレバン~ギュムリ間の鉄道に関してはWi-Fiや電源設備はありませんが、トイレは設置されているので安心。
そのトイレも比較的きれいな状態だったのが嬉しいです。

⑤ギュムリに到着

エレバン出発から3時間少々…定刻ぴったりに、列車はギュムリ鉄道駅に到着しました(どうせ遅れるものだと思っていたので、これにはびっくり)。
ソ連感がぷんぷんと漂うギュムリの鉄道駅前は、どことなく閑散とした雰囲気。
多くの乗客は駅舎を経由することなく、プラットホームから直接外へ出て行ってしまいますが、ギュムリ鉄道駅の駅舎内部はとても美しいのでお見逃しのないよう。▼


ギュムリ鉄道駅は、アルメニア教会のアーチ天井とドーム屋根を模した造りになっており、細かなディテールにまでこだわりが見られる傑作。
待合室に至る通路の階段横の壁には、ギュムリの町を模したハンドペインティングもひっそりとほどこされています。▼

そしてギュムリ鉄道駅の駅舎から外に出ると、これまた秀逸なソ連レリーフが。▼

鉄道駅から観光の中心となるギュムリ中心街までは1.5km/徒歩20分ほど。
基本は徒歩か市内マルシュルートカでの移動となりますが、荷物が大きい場合は駅前にタクシーが客待ちしているので利用するのも良いでしょう。

エレバンと比べてかなり冷んやりとした空気を吸うと、別の地域に来たことを肌で感じます。
アルメニア第二の都市であり「コーカサスで最も美しい町」での滞在、存分に楽しんでいきましょう!
おわりに
初めての人にはややハードルが高めな、アルメニアでの鉄道利用方法を解説しました。
言葉の壁があるのはもちろん、なぜかオンライン予約不可&現金オンリーなど謎のシステムは存在していますが、あらかじめ知っておけば当日驚くこともないはず。
マルシュルートカ利用も簡単で良いですが、アルメニア滞在中に一度は鉄道に乗車してみるのも素敵な体験になるはず。
特にエレバン~ギュムリ間は旅行者にも利用価値高めなので、ぜひ移動も含めて楽しい旅にしてください!
コメント