こんにちは!ジョージア西部をのんびり旅している、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
良く言えば「穴場スポットに恵まれた」、悪く言えば「地味」なサメグレロ地方に滞在して早2週間。
本日も、全く持って知名度がないものの魅力的なスポットの紹介です(笑)
その名もバルダ渓谷(Balda Canyon / ბალდის კანიონი)。
バルダ渓谷は、サメグレロ地方の内陸部を流れるアバシャ川上流の渓谷地帯で、緑あふれる山々の間を清流が流れる癒しスポット。
ほとんどの旅行者は近くにある超有名観光スポットのマルトヴィリ渓谷を訪れて帰っていきますが、あちらは完全なる観光地。
高い入場料を払って、30分ほど遊歩道を歩いて15分ほど観光ボートに乗るだけのテーマパークのようになってしまっています。
一方のバルダ渓谷は観光客にはほとんど知られておらず、自然そのままの風景が広がっているのがポイント。
バルダ渓谷のハイライトとなるのが、カグの滝。
苔むした三角形の岩を裂くように流れ落ちる滝は、渓谷の澄みきった流れと調和していて、とても神秘的です。
今回の記事は、マルトヴィリの町を拠点に訪れるバルダ渓谷への簡単なハイキングを紹介するもの。
特別な装備やトレッキングシューズなどは一切必要ないので、誰でもお手軽にサメグレロ地方の自然美を堪能することができますよ!
清流と緑の風景!バルダ渓谷ハイキングコース解説
バルダ渓谷ハイキングコースの基本情報
バルダ渓谷のハイキングコースは、バルダの聖母昇天教会を起点とした片道1.8km/30分の簡単なコースで、アップダウンも少なめ。初心者でも問題なく歩けます。
今回紹介するのはカグの滝をゴールとして往復するだけのシンプルなコースですが、体力&時間が許すならもっと先まで行くのもアリ。
カグの滝からさらに4kmほど先、このエリアの最も奥に位置するオニオレの滝(Oniore waterfall)までは、片道1時間ほどの山道です。
バルダ渓谷ハイキングコース入口までの行き方
バルダ渓谷のハイキングコースは、滞在拠点となるマルトヴィリの町から14kmほど北に位置しています。
マルトヴィリから歩くことも可能ではありますが、往復30kmほどになる&渓谷に至るまでの道は普通の舗装道路で面白みもないため、
・ヒッチハイク
・マルシュルートカ
・レンタル自転車 おすすめ!
のいずれかで途中まで移動するのが良いでしょう。
ヒッチハイク/マルシュルートカの場合は、マルトヴィリの北8kmのバルダ方面への分岐地点で降ろされて残りの6kmほどは徒歩となってしまうので、結局歩く距離は多くなります。
バルダ渓谷への分岐点付近を通るのが、マルトヴィリの北にあるサルヒノ(Salkhino)行きのマルシュルートカ。
マルトヴィリのバスステーションから1日2~3本ほどの運行があるそうですが、決まったスケジュールはないため利用はしづらいです。
のぶよ的には、マルトヴィリ中心街で自転車をレンタルするのがおすすめ。
アップダウンもあまりない舗装道路をスイスイ走って、ハイキングコース入口まで簡単にアクセス可能なためです。
実際にバルダ渓谷ハイキングコースを歩いてみた
バルダ渓谷のハイキングコースのスタート地点となるのが、バルダの聖母昇天教会。
バルダの集落を見渡す丘の上に佇む小さな教会で、村の人の信仰を集める場所です。
教会の脇にあるのが、バルダ渓谷ハイキングコースの入口。
案内標識もちゃんと設置されており、ここからは一本道なので迷うこともありません。
マルトヴィリから自転車でここまでやって来た場合も、ここから先は凹凸の砂利道となるので、自転車を置いて歩くのがベターです!
ハイキングコース入口からは、大小の石がゴロゴロした道を東へと歩いて行きます。
アップダウンはあるものの、高低差は気にするほどのものでもありません。
ハイキングをスタートして20分ほどで、上の写真の橋に到着します。
この辺りはすでにバルダ渓谷と呼ばれるエリア。
青とも緑ともつかない色に輝く渓流は、感動の美しさです。(のぶよのiPhone5+逆光の写真で見るより100倍はきれいなはず)
ジョージア地方部では、つり橋のクオリティーが恐ろしいことになっており、命の危険を感じることさえあるのですが、この橋は鉄筋。
全く揺れる心配もないのでご安心を。
橋を渡ってさらに東へと続く道を500mほど歩けば、ゴール地点のカグの滝へと到着します。
バルダ渓谷のハイライト!優雅なカグの滝
バルダ渓谷を代表する風景が見られるのが、カグの滝(Kaghu Waterfall / კაღუს ჩანჩქერი)と呼ばれるスポット。
三角柱の苔むした岩から流れ落ちるひと筋の滝は、ジョージア人の間では有名な撮影スポットとなっています。
のぶよが訪れたのは午後2時を過ぎたあたりの時間で、すでに渓谷に太陽は当たっていませんでした。
バルダ渓谷らしいエメラルドグリーンに輝く渓流を見たいなら、午前中が良いかもしれません。
カグの滝の前には夏季のみオープンするカフェがあり、テラス席(という名の簡易テーブル)では優雅な滝を眺めながらのBBQやビールが楽しめるはず。
(この時は10月&コロナウイルスの影響で人っ子ひとりいませんでした)
サメグレロ地方の見どころは、どこに行っても人影がないことが多かったのですが、バルダ渓谷も完全なる無人でした。
滝周辺は川の流れがとても緩やかで、水は抜群の透明度。
夏場なら泳ぐのに最適だと思います。
おわりに
知る人ぞ知る穴場の自然スポット・バルダ渓谷のハイキングコースやアクセスを紹介しました。
のぶよ的に、観光地化されすぎてしまった&遊泳禁止のマルトヴィリ渓谷よりも断然おすすめです。
渓谷自体もかなり良い感じですが、自転車で走る途中の道のりも「サメグレロ地方の田舎感」が漂っていて素敵。
マルトヴィリ周辺エリアをアクティブに楽しみたい人には、心からおすすめのデイトリップ先です。
コメント