こんにちは!リスボン在住ののぶよです。
ポルトガルへ旅行に来たなら、一度は現地のレストランでポルトガル料理を食べてみたいもの。
英語が通じる観光客向けのものから、完全にローカル感漂うものまで。
リスボンの街には様々なタイプのレストランがあり、値段も雰囲気も大きく異なります。
今回の記事では、ポルトガルのレストランのタイプを予算別に紹介し、失敗しないレストランの選び方のポイントを解説していきます。
予算別・ポルトガルのレストランの種類
高級レストラン (予算 30€~)
のぶよには全く縁のない高級レストラン。
なのであまり詳しく解説できなくてすみません(笑)
ポルトガル在住者の金銭感覚的には、一人30ユーロ以上 (飲み物代込み) かかるのはかなりいいレストランだと思います。
中級レストラン (予算 15~30€/人)
日本からポルトガルに来た旅行者が一番多く利用するであろう中級レストラン。
前菜、メイン、デザートと飲み物込みで、一人15~25ユーロといったところでしょう。
ポルトガルの地元の人にはほとんど縁がないこのタイプのレストランですが、観光客的には英語がある程度通じ、メニューにも英語表記がある場合が多いので安心して利用できます。
リスボンのアルファマ地区には、20ユーロほどのコースメニュー付きで、ファド(ポルトガルの伝統的な音楽)のライブを鑑賞できる「ファドハウス(Casa de Fado)」というレストランが多く点在しています。
薄暗い路地にある小さなファドハウスで、ポルトガルの名物料理を食べながら聞くファドは、ポルトガル旅行のハイライト。
絶品グルメとともに感じる「サウダーデ(郷愁)」たっぷりの体験は、リスボンに来たなら是非味わいたいものです。
庶民的なレストラン(予算 8~15€/人)
ポルトガルに来たらぜひ挑戦したいのが、ローカル感漂う庶民的なレストラン。
10ユーロほどでコースメニューが食べられ、メニューもどちらかというと味と量重視な傾向です。
例えるなら、「今日はちょっと美味しいものが食べたいなあ…」なんてときに、ポルトガルの人々が訪れるような場所。
中級クラスのレストランとの違いは、価格はもちろんのこと、その雰囲気にもあります。
ポルトガルのローカルレストランでは、基本的に音楽がかかっていません。
無音、もしくはテレビの音だけということがほとんどなんです。
テレビがあるレストランは、完全なるローカル御用達の印。
日本の地方都市にある場末感漂う定食屋をちょっと綺麗にした感じです(笑)
入店時こそ、ローカルばかりの雰囲気にためらうかもしれませんが、入ってしまえば普通に食事できますし、肩肘張らずに利用できる雰囲気もおすすめする理由。
飲み物と軽食(Petisco)だけでも嫌な顔されることはないので、気軽に利用してみてください。
食堂 (Tasca) (予算 6~10€/人)
ポルトガルのローカルが最もよく行くのが、「タスカ(Tasca)」と呼ばれる食堂です。
コースメニューが6ユーロからという驚異の安さが魅力。
観光客はほとんどおらず、英語が通じないことがほとんどなので一見ハードルが高そうです。
しかし、提供される料理は素朴で飾らないポルトガルの家庭料理で、もちろん味はお墨付き。
言葉が通じなくても、忍耐強くこちらを理解しようとしてくれるポルトガル人も多いので、一度は挑戦してみてはいかがでしょうか。
スナックバー (予算 4~8€/人)
さらに食事を安く済ませたい人におすすめなのが、「スナックバー」と呼ばれる食堂。
その名前から、軽食とアルコールしか置いていないと思ったら大間違い。
ポルトガルのスナックバーは、カフェ、食堂、居酒屋の全てに利用できる万能スポットなんです。
スペインでいうと「バル」にあたりますが、値段はさらに安めなのがポルトガル。
お昼は日替わりの定食である“Prato do dia”を提供していることが多く、ほとんどが家族経営なのも特徴。
だいたいおじちゃんがバーで切り盛りして、おばちゃんと娘が調理場で料理を作っているのが典型的なスナックバーのイメージです。
(そしてよく大声で夫婦げんかしてる)
ちょっと休憩したいときやトイレを借りたいとき、軽食やちゃんとした食事にも利用できるので、利用価値はかなり高いです。
例にもれずポルトガル語しか通じないところがほとんどですが、まあなんとかなります(笑)
キオスク (予算 2~5€/人)
リスボンの町中の広場には必ずと言っていいほどあるキオスク(Quiosque)。
日本語でキオスクというと、駅の売店のイメージが強いですが、ポルトガルではコーヒーやアルコール、軽食までを提供するコンビニのようなスポットです。
キオスクのほとんどは屋外のテラス席しか設置されていないので、雨の日は閉まっていることがほとんど。
とはいっても年間を通してあまり雨が降らず、温暖な気候のポルトガル。
冬でもテラス席でビールを飲みながら休憩している人もよく見かけます。
(のぶよもその一人)
坂が多いリスボンの観光は、思っている以上に体力を使うもの。
ちょっとした休憩や食事にはかなり便利ですよ。
失敗しない!ポルトガルのローカルレストランの選び方のポイント
観光客向けのおしゃれなレストランならいくらでもあるリスボンの中心街。
お洒落にデコレーションされた料理の数々に舌鼓を打つのもいいですが、ポルトガルの普通の人はそんなもの食べません(笑)
ここでは、素朴な味が売りの、美味しいローカルポルトガル料理レストランの見分け方を紹介していきます。
高級レストランに関しては、他にお詳しい方がいくらでもいらっしゃると思うので(笑)
中級以下のレストランや食堂に関して解説していきます。
外国語メニューを外に大々的に掲示している店は避ける
リスボンの中心、サンタ・ジュスタのエレベーターがランドマークのバイシャ地区に多いのが、完全なる観光客向けのレストラン。
英語、フランス語、スペイン語など各言語で大々的にメニューを張り出しているレストランは、値段が高くて味もそこそこといったところが多いです。
二度と来ることはない観光客相手ということもあり、かなり適当な料理を提供している悪いレストランの噂もよく耳にします。
基本的に、バイシャ地区でのレストラン利用は避けるのが無難です。
パエリアが置いてあるレストランは絶対に避ける
お隣のスペイン料理であるパエリア。
しかし、イギリスやフランスからやってくる観光客は、そんなこと知ったこっちゃありません。
「パエリア=ヨーロッパの南の方の料理」と思っている人が多いのです。
そんなパエリア需要を見越してか、観光客が多いリスボンの中心街やアルファマ地区では、パエリアを大々的に売り出しているレストランがいくつかあります。
ポルトガルではパエリアを食べる習慣は全くありません。
したがって、ほとんどが冷凍のパエリアをオーブンで温めて、シーフードを適当にのせたものです。
そういう料理を提供しているレストランなので、ほかの料理のレベルもわかりきっています。
店頭に新鮮な肉や魚をディスプレイしているお店は、素材の鮮度に自信あり!
庶民的なレストランでたまに見かけるのが、レストランの入り口に肉やシーフードが入った冷蔵ボックスが置かれていて、外から見えるようになっているもの。
こういったレストランでは、素材の新鮮さを売りにしているところがほとんど。
毎日の仕入れによってメニューが変わることが多く、地元の人も多く通います。
店員が愛想よく呼び込みしている店は避ける
リスボンの中心街、特にバイシャ地区によくあるのが、店員が愛想よく話しかけてきたりメニューを見せてきたりするお店。
このような店のほとんどは、基本的に観光客向けです。
ポルトガルのローカルレストランの対応は、基本的にそっけないことがほとんど。
利用者もレストランに対して良いサービスを求めてはいません。
Prato do diaを手書きで掲示している店はローカルでおいしい!
日替わりメニューである“Prato do dia”は、その名の通り毎日変わるもの。
おばちゃんが朝起きた時の気分で、安く作れそうなもの、あわよくば自分がつまみ食いしたいものをいくつか並べたものです。
店によってはホワイトボードに手書きで書かれていたり、テーブルに敷く紙に大きく書かれていたり、もはや書かれてすらいなかったりと様々ですが、これこそがローカルなレストランの証。
飲み物やスープ、時にはデザートとコーヒーまで含まれている超お得な日替わりメニュー。
ポルトガルの地元の人の気分になって挑戦してみては。
温かいパンが出てくる店は間違いなく美味しい
パンをそのまま常温で出す店が多いポルトガルですが、まれに温めたフワフワのパンを提供してくれるレストランがあります。
たかがパン一つ。
しかし、そんなちょっとしたひと手間を惜しまない姿勢が見られるレストランは100%美味しいです。
おわりに
ポルトガル料理にさまざまな種類があるように、レストランにもさまざまな種類があります。
予算や気分、何が食べたいか等を考えながら、今日のレストランを探すのも旅の醍醐味といったところではないでしょうか。
のぶよ的には、せっかくポルトガルに旅行に来たなら、一度はローカルレストランでの食事に挑戦していただきたいです。
きっと観光客向けの顔とはまた別の「素顔のポルトガル」が体験できることでしょう。
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