こんにちは!トルコ南部の地中海沿いを北上中、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
地中海に沿った深い山々や谷が織りなす絶景が連続するフェティエ~アンタルヤの間の地域。
海沿いには「リュキアの道」と呼ばれる500km以上に及ぶトレッキングコースが整備されており、その風光明媚な風景から「世界で最も美しいトレッキングコースの一つ」と称賛されています。
さすがに500kmを制覇するのは難しいですが、リュキアの道の一部を歩いて絶景を味わうことは可能です。
今回紹介するのは、リュキアの道西側に位置するカバク(Kabak)をスタートし、深い谷底にある桃源郷のようなバタフライ・バレーを経由して、絶景のビーチがあるオルデニス(Ölüdeniz)に至るコース。
↑不思議な地形のオルデニスの絶景がゴール
全て徒歩だと全長16kmにも及ぶロングトレッキングとなりますが、途中でミニバスを利用することも可能なので、時間と体力に合わせてアレンジすることが可能です。
各スポットの見どころやアクセス方法も解説しているので、参考にしてください。
カバク~オルデニスハイキングコース地図
黄色:バス停
青:主な見どころ
青線:ハイキングコース
緑:絶景ポイント
スピリチュアル派は要チェック!カバク
今回のトレッキングのスタート地点となるのが、カバク(Kabak)という村。
フェティエからミニバスでアクセスすることができます。
二つの山に挟まれた小さな集落で、中心には静かなビーチがあります。
カバクは、スピリチュアリズムの聖地として近年話題になっている場所。
なんでも、この地にはチャクラやらヒーリングパワーやらのエネルギーが集まるらしく、特に欧米からヨガや瞑想を目当てに多くの人がやってきます。
↑欧米人向けのキャンプ場が点在する
のぶよはそういったものに全く興味がないタイプなのですが、村全体がスピリチュアリズムを売りにしているのはなかなか興味深いものがあります。
キャンプ場やレストランなども「ナチュラル」や「リラックス」というフレーズを掲げ、体によさそうな食事を出す食堂なども点在しています。
完全オフシーズンの12月は、ほとんどの場所が閉まっており、もはやどこでもリラックスできるような静寂に包まれていました(笑)
フェティエからのミニバスが到着するカバクのバス停から、谷の最も深い部分に位置するビーチまでは、徒歩30分ほどの坂をひたすら下っていくだけ。
ビーチでたっぷりのエネルギーを充電したら、いざ、リュキアの道を歩いていきましょう。
カバクへのアクセス
↑カバクのバス停
カバクへのアクセスは、フェティエからミニバスを利用します。
夏場は多くのミニバスが走っているものの、冬季は1日3往復のみと激減するので、時刻表の確認は念入りに行いましょう。
↑夏季のタイムテーブル
↑冬季のタイムテーブル
フェティエのミニバス乗り場は、旧市街にあるドルムシュ(ミニバス)ターミナルと呼ばれる場所から。
「ターミナル」とは名ばかりの、商店の前にあるバス停のような感じです。
↑フェティエのドルムシュターミナル
フェティエ~カバク
所要時間:1時間15分
料金:9TL(=¥166)
カバク〜バタフライ・バレー間ハイキングコース
カバクから次のバタフライ・バレーまでが、今回のトレッキングのメインとなる区間。
海沿いに9kmほど続く、高低差200mほどの中級レベルのコースです。
↑コース上にはちゃんとマーキングもされているので安心
その内容は、とにかく絶景の連続。
ターコイズブルーの海を眺めながらの道のりは、きっと忘れられないものとなることでしょう。
最初に目に入るのは、カバク・ビーチを一望するパノラマ。
そこからしばらくは、海沿いの松林の中を歩いていくコース。
時おり目に入る海はとてつもなく美しく、夏場ならぜひ泳いでいきたいところです。
最後の2kmほどは山の中を進んでいくコースで、次に海が見えた時はもうバタフライバレーはすぐそこです。
上り下りも多く、岩場を歩く場面もあるので、トレッキングシューズなどの装備が理想的ですが、スニーカーでも行けないことはありません。
↑最初から最後までついてきた野良犬
2時間半~3時間ほどで、バタフライ・バレーの崖の上に到着します。
↑この道の向こうは超深いバタフライバレー
バタフライ・バレー
バタフライ・バレーとは、200m以上の絶壁に挟まれた狭い谷。
春~秋には多くの蝶が飛び交う楽園のような風景が見られることから、この名が付きました。
先述のトレッキングコースを歩いていくと、バタフライ・バレー南側の崖の上に到着します。
いくつかビューポイントがあり、深い谷と美しいビーチ、その先に広がる地中海の雄大な風景には息を呑むことでしょう。
崖の上から谷底へと下っていくことも可能ですが、その道のりはかなりハード。
ものすごい坂(というか崖)を下りていくことになり、一度下りたらまた登るのはかなり大変だと思います。
時間があれば挑戦してみるのもアリですが、のぶよはそこまでの気力と体力がありませんでした。
深い谷底という地形のため、日中ほとんどの時間帯が日陰になってしまうバタフライバレー。
綺麗な写真を撮りたいなら、西向きにひらけた谷に太陽の光が当たる午後遅めの時間帯がおすすめです。
バタフライ・バレーへのアクセス
バタフライバレーへのアクセス方法は3通りあります。
1.周辺の村(カバクなど)からのハイキング
2.フェティエからのミニバス
3.オルデニスからのボートタクシー
のぶよは1.のハイキングでアクセスしましたが、歩きたくない場合や谷底に行きたい場合は2.や3.の方法がおすすめです。
フェティエ~バタフライバレーへのミニバスでのアクセス
↑ファラルヤのバス停
バタフライバレーの崖の上には、ファラルヤ(Faralya)という集落があり、先述のフェティエ~カバク間のミニバスが経由します。
ファラルヤで途中下車した場合、崖の上からバタフライバレーを観光する形になるので、谷底に下りたい場合は先述の急坂を下っていかなければなりません。
フェティエ~ファラルヤ間ミニバス
所要時間:1時間
料金:9TL(=¥166)
オルデニス~バタフライバレーへのボートタクシーでのアクセス
次に紹介するビーチタウンのオルデニスからバタフライバレーまで、1日3往復(夏季は6往復)のボートタクシーが運行しています。
オルデニスのビーチを出発して、バタフライバレーの谷底部分のビーチに到着するので、バタフライバレーの谷底に行きたいならこちらが最も便利な方法となります。
オルデニス~バタフライバレー間ボートタクシー
所要時間:30分
料金:往復35~50TL(=¥645~¥922)
※季節・人数によって変動
オルデニス
バタフライバレーの北6kmほどの場所に位置するのが、独特の地形のビーチとラグーンが特徴的なオルデニス(Ölüdeniz)の町。
オルデニス自体は完全なるリゾートタウンのような雰囲気で、冬場はほとんどのお店が閉まるゴーストタウンのようになります。
オルデニスを訪れる多くの観光客の目的は、名物のパラグライディングをすること。
その独特な海と砂浜、山々の風景を空から眺めることができる人気アクティビティーで、これを目的に近郊のフェティエに滞在する人も多いほどです。
料金の相場は300TL~400TL(=¥5536~¥7382)ほど。
20分ほどの絶景空中飛行は、きっと一生の思い出となることでしょう。
パラグライディング以外のオルデニスの見どころは、町の目の前にある美しいビーチと、それに取り囲まれたブルーラグーンと呼ばれる場所くらい。
町から2kmほど歩いたところには、ブルーラグーンを眺められるビューポイントがあるのですが、パラグライディングで空から眺める絶景には到底及びません。
観光地観光地している雰囲気もあいまって、パラグライディングをしないならばわざわざ訪れる価値があるかどうか微妙に感じました。
オルデニスの名物と言えば、独特な地形を空から眺めることができるパラグライディング。比較的リーズナブルに参加でき、アクティブに楽しみたい人にはおすすめです。
また、バタフライバレーや青の洞窟と呼ばれる神秘的なスポットを訪れるボートツアーもあり、いろいろな楽しみ方ができます。
オルデニスへの行き方
フェティエ~オルデニスのアクセス
↑オルデニスのバス停
フェティエ~オルデニスのアクセスはとても簡単で、フェティエのドルムシュ(ミニバス)ターミナルからオルデニス行きのミニバスに乗るだけ。
夏場は15分に1本、冬場でも30分に1本出ているので、気軽にデイトリップすることができます。
本数は減るものの、深夜まで走っているのもすごいところ。
夏場は多くの人で賑わうオルデニスでナイトライフを堪能してからフェティエへと戻ることも可能です。
フェティエ~オルデニス
所要時間:40分
料金:7.5TL(=¥138)
カバク/バタフライバレー~オルデニスのアクセス
バタフライバレーからオルデニスまでの道は幹線道路沿いを6kmほどの下り坂。
(トレッキングコースではありません)
体力に余裕があれば引き続き徒歩でアクセスすることも可能で、かなりの絶景が楽しめることを保証します。
ここまでで歩き疲れてしまった場合は、先述のカバク~バタフライバレー~フェティエ間のミニバスを利用しましょう。
この区間のバスは全てオルデニスを経由します。
バタフライバレー~オルデニス
所要時間:20分
料金:5.5TL(=¥101)
今回紹介したスポットへのアクセス拠点となるのがフェティエの町。リーズナブルなホステルからおしゃれなブティックホテルまで、すべての人に合った宿が見つかります。
フェティエのホテルを料金確認・予約する! (Booking.com)
おわりに
「リュキアの道を少しだけでも自分の足で歩いてみたい!」という人におすすめのトレッキングコースと見どころを紹介しました。
それぞれのスポット自体の見どころは少なめなものの、組み合わせてまわることで素晴らしいデイトリップとなります。
オルデニスこそかなり観光地化されてはいますが、その南のバタフライバレーやカバクはまだまだ穴場感が強く、ましてやトレッキングコースはかなりの秘境感が漂っています。
トルコの雄大な大自然と温暖な気候を全身で味わえるおすすめのコース。
ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
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