こんにちは!トルコ滞在ももうすぐで2か月、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
皆さんは、子供のときにこんなことを考えたことはないでしょうか。
「大きな木の上に秘密基地を作って、泊まってみたい!」と。
大人になってしまった今、それは遠い昔に見た夢。
「木の上で眠るなんて、窮屈そうだし、虫がいそうだし、自分のベッドが一番!」と考えてしまいがち。
しかし、そんな幼き日の夢を叶えてくれる場所が現実にあったとしたら、どうでしょうか。
トルコの南部、オリンポス(Olympos)は、実際の大木に小屋を作ったツリーハウスが名物で、なんと宿泊することができるのです。
今回紹介するのは、予算が限られた旅行者でも格安で宿泊できるツリーハウス・ホステル。
実際に泊まってみたら、ボヘミアンな空気に包まれたとてもユニークな場所でした。
オリンポスって、どこ?
オリンポス(Olympos)とは、トルコ南西部・アンタルヤの南80kmほどの海岸線沿いにある小さな村です。
今から3000年前にこの地に居住していたリュキア人の遺跡であるオリンポス遺跡と、地中海沿いに広がるビーチで有名な場所なのですが、もう一つの名物が、大木の上に造られたツリーハウス。
トルコでは「オリンポス=ツリーハウス」と言われるほどに有名で、小さな村にある宿のほとんどがツリーハウスや木造のロッジに宿泊できることを売りにしています。
このツリーハウスを最初に生み出したのが、今回紹介するKadir’s Tree Housesという宿のオーナー。
オリンポス村はメインの幹線道路から外れた場所にあり、周辺の名だたるリゾート地に比べてアクセスが不便なところ。
そこにどうにか観光客を呼び込もうと考え、数軒のツリーハウスを中心とした全木造の複合宿泊施設を作り出したのです。
これがトルコ国内のみならず、ヨーロッパでも注目を浴びることになったのが2000年代のこと。
ニューヨークタイムズ紙や有名旅行ガイドにより、「世界のベストホステル」として選出されたこともあるほどです。
その後、ツリーハウスのアイディアはオリンポスの村中に広がり、現在ではツリーハウスを売りにするペンションや、木造ロッジ風のレストランが建ち並ぶユニークな場所となったのです。
いざ、オリンポスのツリーハウスに潜入!
ツリーハウスがある宿は数軒あるものの、その元祖と言えるのがKadir’s Tree Houses。
広大な敷地には、大木を利用して設置された数軒のツリーハウスの他に、ロッジ風の建物などもあり、それぞれ料金が異なります。
↑ツリーハウスからの眺め
Kadir’s Tree Housesの特徴は、ドミトリーの部屋もある点。
そのうち一つはツリーハウス内にあり、低予算でもツリーハウス内に宿泊することが可能です。
↑部屋の中に大木が鎮座するツリーハウス・ドミトリー
ツリーハウスではないロッジ風の建物や、敷地内のレストランなども全てが木造なのもポイント。
宿全体で、温かな木のぬくもりが感じられます。
宿全体に漂うボヘミアンな雰囲気
全てが木造というのだけでもかなりすごいのですが、Kadir’s Tree Housesにはもう一つ特徴があります。
それは、宿全体にボヘミアンで自由な雰囲気が漂っていること。
敷地内の木造の建物の多くには色とりどりのデザインが施され、THE・ホステルといった印象を受けます。
モダンで近代的な内装を売りにしているホステルも増えてきている今日この頃ですが、Kadir’s Tree Housesはあくまでもホステルらしさに忠実。
敷地の中央に位置する広場の周囲は、靴を脱いでくつろげるスペースとなっており、中央にはたき火用のスペースも。
夏場は毎日火が焚かれるそうで、宿泊客がここに集まる姿が目に浮かびます。
敷地内を散策していると、宿の中というよりも、まるで映画の世界に迷い込んでしまったような印象を受けることでしょう。
どこまでも続く木造の建物と、突如現れるツリーハウスの数々。
壁に書かれたカラフルな絵も非現実感を演出しています。
1泊2食付き!コストパフォーマンスも抜群
Kadir’s Tree Housesが素晴らしいのは、1泊60TL(=¥1115)~という格安の宿泊料金にもかかわらず、夕食と朝食が含まれている点。
朝食付きのホステルはよくありますが、夕食までついているところはかなり珍しいです。
「こんなに格安なんだから、どうせ大したことない夕食でしょ?」
と思ったあなたは、現地に行って目を丸くすることでしょう。
夕食はスープ、サラダ、肉料理、煮物など5種類以上が大鍋で用意され、好きな分だけ自分で取って食べるシステム。
つまり食べ放題です。
味もとても美味しく、トルコの家庭料理の雰囲気満載。
栄養のバランスもとても良いです。
しかもこの夕食、毎日替わるんです。
野菜中心のものや鶏肉メインのもの、魚料理まで、とにかくバラエティー豊富な美味しい夕食が食べられるのです。
朝食も同様のバイキングスタイルで、パンやサラダなど基本的なものが並びますが、温かいオムレツを一人一人に提供してくれます。
海外を旅していると、なかなか朝食で温かいものを食べる機会がないもの。
かなり手間がかかると思うのですが、宿泊者としてはとても嬉しいポイントでした。
ツリーハウスでのんびり過ごす時間はプライスレス
格安でユニークな滞在ができるKadir’s Tree Houses。
周辺にはどんな観光スポットがあるのかも気になりますよね。
正直に言うと、Kadir’s Tree Housesがあるオリンポス村には、オリンポス遺跡とビーチしかありません。
周辺にはミラ遺跡やカシュなど有名な観光地もあることにはあるものの、オリンポスを拠点としてのアクセスはかなり不便なのが現状です。
(ミニバスの乗り換えが必要となり、意外に距離がある)
のぶよ的には、Kadir’s Tree Housesを拠点として色々とまわろうと考えるよりも、オリンポス遺跡&ビーチ観光だけに絞って、残りの時間はただのんびりと過ごすのがおすすめです。
Kadir’s Tree Housesの敷地内には、先述のたき火スペース以外にも、バーやレストランなどの施設(夏季のみ)からバレーボール場までそろっており、退屈することはないでしょう。
シーカヤックやロッククライミングなどのアクティビティーを申し込むこともできるので、アクティブ派にはぴったりです。
友達が作りやすい雰囲気なのもポイント。
ツリーハウスでの滞在はもちろんのこと、出会った人々と過ごした時間は一生の思い出となるはずです。
おわりに
高級ホテルのような快適な滞在は望めないものの、人とは違うユニークな滞在ができるオリンポスのツリーハウス。
インターネットはありますし、お湯もちゃんと出るので、滞在に関して全く不便は感じませんでした。
のぶよが滞在したのは、超ローシーズンの12月半ば。
通年営業しているKadir’s Tree Housesですが、さすがにこの時期にここまでくる旅行者は少ないようで、かなり寂しい雰囲気でした。
ツリーハウスでの滞在を100%満喫するなら、やはりおすすめは春~秋にかけての季節。
逆に、観光客がほとんどいない静かな雰囲気が好みなら、オフシーズンもアリだと思います。
(12月でも昼間はかなり暖かいです。)
ボヘミアンなホステルっぽい雰囲気よりも、静かで落ち着いた雰囲気が好みという人には、大人向けのツリーハウス・ホテルもあるので、そちらに宿泊するのもおすすめです。
他ではなかなか経験できない、ツリーハウスでの宿泊。
トルコを訪れる際は、ぜひ計画に入れてみてはいかがでしょうか。
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旅人マストの一冊、「地球の歩き方」。
写真が多く、訪れる場所のイメージがわきやすいです。安心して旅行したい人にオススメ。
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とにかく情報量が半端じゃありません。人と違う場所へ行ってみたい人は是非!
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