シグナギ観光のアドバイス
シグナギの観光プランをたてるなら、とにかく綿密に計画しましょう。(特にトビリシからの日帰りの場合)
外国人旅行者のみならずジョージア人にも大人気の観光地なので、時期やまわり方を間違えると「ただ人でいっぱいのテーマパークみたい…」と感じてしまうかも。
この項では、実際にシグナギに滞在して見えた注意点やアドバイスを解説していきます。
シグナギ観光におすすめの季節
【おすすめ季節①:5月後半~6月後半】
のぶよがシグナギを訪れたのは6月初旬のことでしたが、文句なしのベストシーズンだったと感じます。
天候も比較的安定していて、緑あふれる山々と可愛らしい町並みのコントラストは本っっっ当に素敵でした。
ジョージアで新緑の時期にあたるのは5月半ばくらいから。
緑あふれる風景が見たいならこの時期に行きましょう!
【おすすめ季節②:9月中旬~11月初旬】
カヘティ地方全体でぶどうの収穫&ワインの生産が行われるルトヴェリ(Rtveli)の時期もおすすめ。
その年によって前後するものの、毎年9月中旬~10月中旬の間の1~2週間ほどがルトヴェリの期間となり、ワインの収穫に参加することも可能です。
10月中旬を過ぎると紅葉が始まり、11月の頭にかけてが見頃。
天候も安定している時期で、秋色に装いを変えたシグナギの風景は一生の思い出となるはず。
【おすすめしない季節①:7月・8月】
シグナギだけでなく、ジョージア全体(山岳部を除く)が酷暑となる7月と8月の街歩きは苦行。
6月頭でも日中は相当暑かったので、真夏にどんなことになるのか…想像するのも恐ろしいほどです。
また、夏場はジョージアやヨーロッパ諸国のバケーションシーズンと重なるため、観光客の数が一気に増えるのもマイナス。
酷暑×人混みなんて、最悪の組み合わせだと思います。
【おすすめしない季節②:12月~4月】
ジョージア全体が最悪の天気に包まれる冬場は、基本的に避けるべき。
雪化粧したシグナギの町が見られるのはメリットですが、ジョージア東部はとにかく極寒となるので、冬場の旅行なら覚悟が必要です。
また、春にあたる4月は降水量がかなり多いため、雨に降られる可能性が跳ね上がります。
せっかくの絶景も天気が悪いと魅力が半減してしまうので、できるかぎり天候が安定した時期を狙いましょう。
坂道がすごい
シグナギの町は、ほぼすべてが坂道で構成されています。
ただでさえ石畳の道で歩きづらい上に急な坂が続くのですから…
間違ってもサンダルやスーツケースはおすすめしません。
シグナギ市内観光の基本は徒歩。
坂を上ったり下りたりと、とにかくかなり歩くことになるので覚悟をしておきましょう。
特に、予定をギュッと詰め込んだ日帰り観光の場合は「これは修行?」と思うほどに歩き回ることになるはず。
できる限り歩く距離を少なくするようなプランニングがおすすめです。
必要な食材や日用品などは持参する
シグナギの中心街には、トビリシによくあるスーパーマーケットやコンビニの類は存在しません。
個人経営の商店は数軒ありますが、お察しの通りどこも観光地プライスです。
できる限り出費を抑えて滞在したいなら、必要なものや軽食などは全てトビリシで購入して持参するのがおすすめです。
有名マラニは予約必須
シグナギに点在する「マラニ」と呼ばれる家族経営のワイナリー。
小規模なところは予約なしで飛び込みOKなところがほとんどですが、「⑥マラニでワインをテイスティング」の項で紹介した有名マラニに行きたい場合は事前の予約が必須となります。
(時期によっては飛び込みでもOKかも)
シグナギ観光は日帰り?宿泊?
シグナギ観光が日帰りで十分なのか、宿泊した方が良いのか…
多くの旅行者を悩ませる問題かもしれませんね。
【日帰り:可能だけど超忙しい/全部見るのは無理】
トビリシ~シグナギは片道2時間ほどなので、日帰りでも十分に観光することは可能です。
しかしながら、今回の記事で紹介した見どころや体験を全て制覇したい場合は、走って移動でもしない限り日帰りはまず無理。
いくつかの見どころは諦めなければいけなくなります。
【1泊2日:無理せず全ての見どころをまわれる】
というわけで、シグナギ観光では宿泊するほうがおすすめ。
アップダウンが激しい地形でもあるので、あまり急ぎ足での観光はNG。
のんびりと自分のペースでまわる方がより楽しめると思います。
また、シグナギとセットで観光するのが定番のボドベ修道院は、絶対に朝一番(10時)に訪れるべき。
11時を過ぎると団体ツアー客に占拠されてしまい、聖地らしい厳かな雰囲気が失われてしまうためです。
・1日目:トビリシ→シグナギへ移動&観光
・2日目:ボドベ修道院観光→シグナギ観光の続き
という1泊2日の行程が、シグナギとボドベ修道院の魅力を最大限に満喫できるプランだと思います。
シグナギへの行き方・アクセス情報
トビリシ~シグナギ間のアクセス
トビリシからシグナギへのアクセスはとても簡単。
マルシュルートカと呼ばれる乗り合いのミニバスを利用します。
トビリシ南東部に位置するサムゴリ・バスステーションから2時間に1本運行しています。
始発便は9:00、次は11:00なので、日帰りの場合はこれらを利用するのがおすすめ。
トビリシを出発してからちょうど2時間ほどで、シグナギ中心街のバスステーションに到着します ▼
シグナギ→トビリシへと戻る最終便は18:00。
これに乗り遅れてしまうともうマルシュルートカはないので、ぜひ余裕を持ったプランニングを。
テラヴィ~シグナギ間のアクセス
トビリシ~シグナギの単純往復ではなく、シグナギを起点にカヘティ地方の他の見どころへと移動することも(いちおうは)可能です。
カヘティ地方北部の観光拠点となるテラヴィ(Telavi)~シグナギ間はマルシュルートカが走ってはいるものの、1日1往復という不便すぎるスケジュール。
正直、かなり利用しづらいです。
・シグナギ発テラヴィ行き:9:00
・テラヴィ発シグナギ行き:15:00
※テラヴィでの発着地はオールドバスステーション
のぶよ的には、シグナギはトビリシからの単純往復で訪れて、テラヴィ周辺は別の機会にまわる方が効率的だと思います。
トビリシ~シグナギ間を移動しながら観光するプラン
トビリシ~シグナギ間の幹線道路沿いには、観光客にはあまり知られていない穴場の見どころがいくつか点在しています ▼
マナヴィ城塞
チャイルリ城塞
ニノツミンダ修道院
トビリシからタクシーをチャーターすれば、立ち寄りながら移動することも簡単。
個人でマルシュルートカ(ミニバス)を乗り継ぎながらの観光&移動も不可能ではありません!
1日かけて幹線道路沿いの各スポットに立ち寄りながら移動→シグナギに宿泊というプランがおすすめです!
シグナギの宿選びのポイント&宿情報
シグナギには高級リゾートホテルの類は存在せず、宿泊の基本は一般家庭を改装したゲストハウスとなります。
ゲストハウスとひとことで言っても、部屋タイプやクオリティーはさまざま。
予算や立地、好みにあったものを選びましょう。
シグナギの宿選びのポイント
シグナギで宿泊する場合は、とにかく立地を最重要に考えるべき。
というのも、シグナギはほぼすべてが坂の町であるため。
いちいち登ったり下りたりするのは想像以上にしんどいものがあります。
「せっかくならシグナギの絶景が見られる宿が良い!」とは誰もが思うことですが、「絶景が見られる宿=坂の上にある」ということ。
宿からの眺めを重視するか、快適な立地を選ぶかは個人のスタイルによるでしょう。
宿にそこまでこだわりがないのぶよ的には、坂を登らない立地の宿に越したことはないかなと思います。
予算別!シグナギの宿情報
エコノミー:Maya Guesthouse
のぶよが宿泊したのは、シグナギでも最安値だったMaya Guesthouse。
ドミトリーで予約したのですが、他に旅行者がいなかったのでバス・トイレ付の個室に泊まることができました!
・料金:20GEL(=¥701)
・部屋タイプ:ダブルルーム1人利用 (バス・トイレ付)
・立地:6/10
バスステーションから300mほど離れたエリアに位置しており、坂を一度上って下りる必要があります。
絶景テラスなどがあるわけではないので、坂を無駄に上り下りしてる感がありました。
・アクセス:8/10
入口の扉は常に開いており、必ず誰かが居るので問題なくチェックインできます。
GoogleMapに表示されていた場所が全くあてにならず、ちょっと迷ったのがマイナス。
・スタッフ:10/10
家族経営のゲストハウスで、とても気さくで温かい雰囲気の人たちでした。
オーナーであるMayaは料理の達人。
夕食をお願いしましたが、どれもかなり手が込んでいて美味しかったです!
・清潔さ:7/10
部屋は小さいものの清潔に保たれていました。
ひとつ気になったのが、シャワーの排水溝の匂い。
ジョージアではよくあることなのですが、排水溝がきちんと掃除されていないため、あの独特の嫌な臭いがしました。
・設備:7/10
必要最低限といった感じですが、タオルは準備されています。
ドライヤーなどはなく、部屋の設備も特にこれといって…と言った感じ。
・wi-fi:3/10
インターネットはあるものの、電波が弱すぎてほぼ使えません。
PCで仕事をしたい人などはまず無理だと思います。
・雰囲気:9/10
地方部のゲストハウスらしい温かな雰囲気が良かったです。
シグナギ中心街から少々離れているため、静寂に包まれていたのも◎
一般家庭にお邪魔しているような気分になるゲストハウスでした。
・総合:7.2/10
格安で宿泊したい人にはおすすめのゲストハウスです。
設備や立地などやや難ありな部分もありますが、ゲストハウス最大の魅力である人の温かさは文句なし!
Mayaが作る料理は本当に美味しかったので、ぜひ食事をつけての滞在をおすすめします。
リーズネブルでも眺め重視:Guest House Aisi
中心街近くで絶景テラスがあり、リーズナブルな料金と三拍子そろったゲストハウスがGuesthouse Aisi。
お洒落ホテルのようなモダンな設備ではありませんが、限られた予算でシグナギの絶景を眺めながらの滞在ができるのは大きなメリットです!
・部屋タイプ:ダブルorツイン
・予算:60GEL(=¥2103)~/2名
贅沢ステイ:Boutique Hotel BelleVue
シグナギ中心街の北側に位置する絶景ブティックホテルがBoutique Hotel BelleVue。
自慢のテラスからはシグナギの絶景が望め、エキゾチックなヴァフタング1世通りまですぐの立地も魅力的です!
・部屋タイプ:ダブルorツイン
・予算:135GEL(=¥4732)~/2名
おわりに
ジョージア観光のハイライトの一つでもあるシグナギの観光情報をすべて解説しました。
(やっぱり恐ろしいボリュームの記事になった)
観光もグルメも名物ワインも…
とにかくこの小さな町の魅力を余すことなくシェアしたつもりです。
トビリシからのアクセスも簡単なので、大都市を抜け出しての小旅行にはもってこい。
「愛の町」らしいロマンティックな雰囲気を満喫してください!
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