こんにちは!クロアチア旅を満喫している、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
クロアチア北西部、アドリア海沿岸の港湾都市リエカ(Rijeka)は、クロアチア第三の人口を誇る工業都市。
多くの旅行客は、リエカをただの通過点と認識していて、イストラ半島やアドリア海への島々へと足早に去ってしまいます。
しかし、アドリア海沿岸にありながらも観光地化されすぎていないリエカは、地元の人の生活が感じられる、クロアチア沿岸部ではかなり珍しい町。
観光客で溢れかえる場所から離れて、アドリア海の風景を静かに楽しみたいなら是非おすすめしたいリエカの魅力とおすすめホステル、アクセスを解説していきます。
リエカの魅力
のぶよ的に、かなり居心地が良かったリエカ。
観光都市としてはクロアチアの他都市にはかなわないものの、アドリア海沿いの開放的な雰囲気を感じながら数日間滞在するには絶好の町です。
「リアルなクロアチアの海沿いの町」を感じられるリエカの魅力を紹介していきます。
オーストリア=ハンガリー帝国調の美しい旧市街
リエカの小さな旧市街には、オーストリア=ハンガリー帝国調の重厚で優雅な装飾が施された建物が建ち並びます。
散策のスタート地点は、バスステーションの目の前に建つルルドの聖母カプシン派教会。
重厚な雰囲気のカトリック教会の西側に広がるのが、リエカ旧市街のメインストリートであるコルゾ通り(Korzo)です。
レストランやショップが軒を連ねる「THE・ヨーロッパの街」といった雰囲気のコルゾ通り。
彫刻が施された建物もいくつか目につき、建築好きにはとても興味深いでしょう。
リエカ旧市街のシンボルとも言える時計塔は、可愛らしい黄色い外観が特徴的。
時計塔の下は通路になっていて、雰囲気の良い路地へとつながっています。
旧市街の東側に建つのは、クロアチアで唯一のバロック様式のドームを持つ聖ヴィトゥス大聖堂。
コルゾ通りの活気が嘘のようにひっそりと静まり返った大聖堂周辺には、こじゃれたレストランやカフェがいくつかあるので、休憩にぴったりです。
トルサット城から望む、アドリア海とリエカの町の絶景
リエカで一番の観光スポットが、町を一望する丘の上に建つトルサット城。
13世紀に造られたトルサット城は、かなり良好な保存状態で、かつての繁栄を感じさせる城門や塔が残っています。
リエカ旧市街からトルサット城までは徒歩でアクセスできますが、500段以上続く階段を上らなければなりません。
これがかなりハードで、ようやく城に到着した時には疲れ果てていました。
悪いことは言いません。
旧市街から路線バス2番がトルサット城の入口まで行くので、少なくとも登りはバスを利用しましょう(笑)
トルサット城は中世の雰囲気そのままで、わざわざここまで来た甲斐があります。
そして、ここからのリエカの町並みとアドリア海に浮かぶ島々を見渡す絶景は必見。
思わずため息が漏れてしまうほどの絶景。
アドリア海の暖かな風を全身に感じながら、ゆっくりと眺めたいものです。
敷地内には「古城バー」があり、中世を感じながら絶景を望むロケーションがリエカ市民の間で話題になっているそうです。
また、トルサット城周辺には、カトリックの聖地とされる教会があり、多くの巡礼者で賑わいます。
インフォメーション
トルサット城(Trsatska Gradina)
営業時間:9:00~20:00 (冬季は短縮)
料金:10Kn(=¥163)
コメント:のぶよが訪れた時は、なぜか無料で入場できました。たまたまだったのか無料になったのかは不明です。
観光客で溢れかえっていないアドリア海ビーチ
ドブロブニクやスプリットなど、名だたるアドリア海沿岸の都市に比べると、まだまだマイナーで垢抜けない感のあるリエカ。
中心街は港ばかりでビーチはないものの、少し郊外に行くだけであまり人がいない小さなビーチにアクセスできます。
澄んだエメラルドグリーンのアドリア海を独り占めできる場所には、クロアチアではなかなか出会えません。
ただし、リエカなどアドリア海北部のビーチは、砂浜ではなく小さな石で埋め尽くされていることが多いです。
リエカ市内のビーチエリアは中心部から2kmほど離れているので路線バスの利用が便利。
バスステーション近くのバス停から路線バス1番でアクセスできます。
クロアチアでは珍しく、漁港の雰囲気が残る町並み
美しい建物が並ぶリエカ旧市街を一歩出ると、クロアチア随一の工業都市らしく工場や港が建ち並ぶリエカ。
お世辞にも美しい町並みだとは言えないものの、散策していると、かつての漁港の雰囲気が残る風景に出会えます。
クロアチアのアドリア海沿岸の町は観光地化されすぎてしまっている感が漂う場所も多いのですが、リエカに限ってはそうではありません。
地元の人が普通の生活を送る風景を見ることができます。
「リエカ(Rijeka)」とはクロアチア語で「川」のこと。
その名の通り、市内を流れるエメラルドグリーンの川には、多くの漁船が停泊しており、漁師たちが働く姿を見ることができます。
リエカの市内交通
リエカの中心街はかなり小さいので、徒歩で十分まわることができます。
バスステーションも中心街の西側に位置しており、ここを起点にリエカの観光を始めるのがいいでしょう。
上で紹介したトルサット城やビーチエリアへも徒歩でアクセスできますが、結構な距離を歩くことになるので、路線バスの利用もおすすめです。
リエカ観光地図
黄色:鉄道駅/バスステーション
赤:オパティヤ行32番バス乗り場
青:観光スポット
紫:おすすめホステル
リエカ観光に便利なバス路線
路線バス1番:バスステーション~ビーチエリア
路線バス2番:バスステーション~トルサット城
路線バス32番:イェラチッチ広場~ヴォロスコ~オパティヤ
少し複雑なリエカの市内路線バス料金システム
リエカの市内を走る路線バスの料金はゾーン制となっています。
とはいっても、トルサット城やビーチエリアなどのリエカ市街地は全てゾーン1なので、あまり深く考えなくても問題ありません。
リエカ近郊のリゾート地・オパティヤ(Opatija)や、漁村の雰囲気が残るヴォロスコ(Volosko)などの郊外の見どころはゾーン3になっており、該当するゾーンのチケットが必要になります。
路線バスのチケット購入方法は
運転手から直接購入
事前にキオスクで購入
の二通りです。
それぞれ料金や利用可能な回数が異なるので注意が必要です。
運転手から直接チケットを購入する
バス乗車時に運転手から直接チケットを購入する場合は、1回券のみとなります。
有効時間内なら何回でもバスに乗ることができる1回券。
短時間で往復する場合には便利です。
バス運転手はお釣りを用意していないこともあるので、小銭や小額紙幣を準備しておきましょう。
リエカ市内バス1回券(運転手から購入)
ゾーン1内:10Kn(=¥163)/60分間有効
ゾーン1~3:16Kn(=¥260)/90分間有効
キオスクで事前にチケットを購入する場合
キオスクで事前にチケットを購入する場合、2回券のみの販売になります。
それぞれ別のチケットとして利用できるので、有効時間を越えて往復する場合には便利です。
リエカ市内バス2回券(キオスクで購入)
ゾーン1内:15.50Kn(=¥252)/各60分間有効
ゾーン1~3:26Kn(=¥423)/各90分間有効
1日に3回以上バスを利用するなら1日券がお得
一日でいろいろな場所にバスを使ってアクセスするなら、キオスクでの1日券の購入がおすすめです。
3回以上バスを利用するなら、2回券の購入よりも安く済みます。
リエカ市内バス1日券
ゾーン1内:20Kn(=¥326)
ゾーン1~4:34Kn(=¥556)
リエカのおすすめホステル情報
数軒のホステルがあるリエカ。
のぶよは一泊目はビーチ近くのホステル、二~三泊目はリエカ中心街のホステルに宿泊しました。
以下、二つのホステルを紹介します。
Fun Hostel
住所:Šetalište XIII divizije 28, 51000, Rijeka
料金:130Kn(=¥2119)
部屋:7ベッドドミトリー
立地:2/10
リエカ中心街からは2kmほど離れており、徒歩か路線バス1番でアクセスします。
周りには何もなく、立地が良いとは言えないものの、ホステルの目の前にビーチがあるのがポイント。
ビーチに興味のない人にとっては、不便でしかない立地です。
アクセス:10/10
看板がちゃんと出ており、受付にも常時人がいます。
スタッフ:9/10
どのスタッフも気さくに対応してくれました。
楽しんでホステルで働いていることがこちらにも伝わってきて好印象。
清潔さ:9/10
一日に何度も掃除がされているので、基本的に清潔です。
キッチンや共用スペースも開放感があって明るい雰囲気でした。
設備:7/10
キッチンは自炊するのに十分な器具がそろっています。
ただ、7ベッドドミトリーは共用部分の真上にあり、ちゃんとした扉で仕切られていないため、誰かが下の階にいると声や音が丸聞こえでした。
wi-fi:10/10
速度、接続ともに問題なし。どこにいてもつながりました。
雰囲気:7/10
ビーチのすぐそばというロケーションのためか、とても開放的な雰囲気が漂っています。
広めの空間でゆっくり滞在したいならおすすめのホステルです。
総合:7.8/10
中心街から離れているのはマイナスポイントですが、雰囲気、設備ともに満足のホステルでした。
ビーチ沿いというロケーションのためか、値段はリエカの相場に比べて少し高めです。
個人的には、この値段をとるならもう少しクオリティーを上げてほしかったです。
静かに海沿いでの滞在を楽しみたい人にはおすすめのホステルです。
Hostel Kvarner
住所:Ul. Alessandra Manzonia 5, 51000, Rijeka
料金:92Kn(=¥1499)
部屋:6ベッドドミトリー
立地:8/10
リエカの中心街やバスステーションまで徒歩5分ほどの好立地なホステル。
リエカには短い期間しか滞在せずに他の町へ向かおうと考えている人にはとても便利です。
アクセス:7/10
看板がちゃんと出ており、見逃すことはありません。
ホステルというよりも、普通のアパートを改装したような場所で、チェックイン時刻の15時より前には受付に人はおらず、先に荷物を置いておくことができないのはマイナス。
予約時に、おおよその到着時間を連絡しておく必要があります。
スタッフ:9/10
とてもフレンドリーな女性スタッフが対応してくれました。
リエカの観光情報や交通情報など、地元の人だからこそわかるアドバイスもしてくれます。
清潔さ:9/10
古いアパートを改装したホステルでありながら、部屋、バスルーム、共用部分ともにとても清潔に保たれています。
設備:7/10
キッチンは普通のアパートのもののようで狭めですが、設備は十分。問題なく自炊ができます。
バスルームが各部屋内にあるのが、個人的にはマイナスでした。(誰かが寝ているときなど気を遣う)
wi-fi:10/10
ホステルのどこにいても問題なくつながりました。
雰囲気:7/10
他にあまり宿泊客がいなかったため何とも言えませんが、かなり小規模なホステルなのでのんびりと滞在できます。
ただし、かなり狭いホステルなので、夏のハイシーズンなどで満室となった際は少し窮屈に感じてしまうかもしれません。
総合:8.1/10
リエカの中心街近くに滞在するなら、おそらく最安のホステル。
ホステルへのアクセスにやや難があるものの、チェックインして鍵をもらってしまえば問題ありません。
誰かのアパートに滞在しているような感覚になれる、珍しい雰囲気のホステルでした。
クロアチア他都市からリエカへのアクセス
クロアチア第三の都市であるリエカは、各都市と充実したバス、鉄道網で結ばれています。
安く快適に移動するなら、ドイツの格安バス会社・Flixbusがおすすめ。
季節や予約のタイミングにもよりますが、一般のバス会社や鉄道を利用するよりもかなり安い料金でチケットを購入できることが多いです。
ザグレブ~リエカ間の移動
Flixbusが1日3本運行しています。
ザグレブ~リエカ便は、提携バス会社であるbrioni pula社による運行です。
大きな荷物がある場合は、チケット代とは別に、荷物代8Kn(=¥130)がかかるので注意。
所要時間:2時間半〜3時間
料金:€9(=¥1091)〜
ザダル~リエカの移動
アドリア海沿岸の夕陽の町・ザダル(Zadar)とリエカ間も、Flixbusが1日2便運行しています。
所要時間:3時間半~4時間半
料金:€12(=¥1451)〜
リエカからイストラ半島の町へ
世界的リゾート地であるクロアチア北西部のイストラ半島。
南端のプーラ(Pula)へ、Flixbusが1日5便運行しています。
所要時間:1時間半~2時間15分
料金:€12(=¥1451)〜
イストラ半島とアドリア海の島々のゲートウェイであるリエカ発の現地ツアーは、効率的に美しい町や島々をめぐることができるものが多く、利用価値高め。
おわりに
クロアチアのアドリア海沿岸の都市にしては珍しく、落ち着いた滞在ができるリエカ。
近郊にも魅力的なスポットがあり、リエカを拠点にまわることができます。
船の汽笛とカモメの鳴き声に耳を澄ましながら数日滞在するのもいいかもしれません。
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