こんにちは。カナダ、ケベック州に4年間在住していたのぶよです。
日本では知らない人も多いのですが、カナダのケベック州の公用語はフランス語。
実に80%以上の人がフランス語を話します。
フランスのフランス語とは、表現や発音などが大きく異なるケベックフレンチ (ケベックのフランス語)。
フランスでフランス語を勉強した人なら、初めはもはや別言語のように聞こえてしまうことでしょう。
フランス人にとっても、発音が違いすぎて理解できないことも多いそうです。
そんなケベックのフランス語や文化を知るために、ケベックの音楽に触れてみるのはいかがでしょうか。
音楽は世界共通。
少しでもケベックの音楽を知っていれば、人々に親近感を持ってもらえますし、話も広がりやすくなりますよね。
ケベックのフランス語では、「曲」のことは、“”une chanson”ではなく、“une toune”と言います。(英語の”tune”から)
今回の記事では、ケベコワ (ケベックの人) なら誰もが知っている、超有名なケペックポップソングを厳選してご紹介します。
ケベックに行ったとき、「なんでこの曲知ってるの?!」と地元民に驚かれること間違いなしです!(笑)
全て試聴可能で、iTune Musicに登録していれば無料でダウンロードもできますよ!
- 1. J’irai où tu iras – Céline Dion
- 2. J’ai rencontré l’homme de ma vie – Diane Dufresne
- 3. I Lost My Baby – Jean Leloup
- 4. Deux par deux rassemblés – Pierre Lapointe
- 5. Aujourd’hui ma vie c’est d’la marde – Lisa Leblanc
- 6. Comme des enfants – Coeur de pirate
- 7. Tassez-vous de d’là – Les Colocs
- 8. Je veux tout – Ariane Moffatt
- 9. Hola les lolos – Bernard Adamus
- 10. Blanc cassé – Alexandre Poulin
- おわりに
1. J’irai où tu iras – Céline Dion
日本人の間では、タイタニックの主題歌 “My Heart Will Go On” で知られるセリーヌ・ディオンはカナダのケベック州出身。
バリバリのケベコワーズです。
今や世界的大スターとなった彼女は、ケベックの誇り。
今でもフランス語でアルバムを出すこともあります。
なかでもこの “J’irai où tu iras”は初期の彼女のフランス語の曲の代表作。
ケベックで知らない人なんていません。
パーティーなどでは必ず誰かが流す音楽で、みんな堰を切ったように踊りだす伝説の曲。(笑)
まずはこの曲を知っておけば、ケベック生活が楽しくなること間違いなしの一曲です。
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2. J’ai rencontré l’homme de ma vie – Diane Dufresne
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ディアヌ・デュフレヌ。
のぶよ的には「ケベック版山本リンダ」と考えています。(笑)
ライブパフォーマンスのクレイジーさで有名な彼女の代表曲。
サビの「お・お・お・お・おおおおおおおぉぉぉぉぉぉじゅうううううううぅるでゅゅゅいいい」
は癖になること必須。
歌詞の中にはケベックの表現がたくさん。
“un lift” や “Je le prends straight” など、知らないと意味が分からないものもたくさん出てきます。
若い人でも知っている、ケベックの超有名ソングです。
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3. I Lost My Baby – Jean Leloup
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ケベックのB’z的位置づけだとのぶよが勝手に思っているジャン・ルルー。
90年代から活躍するロックアーティストです。
特に有名なこちらの“I Lost My Baby”はサビこそ英語で歌われているものの、曲の大半はフランス語。
全編ギターのみで演奏されていて、なんだか郷愁をそそるメロディー。
ちなみに、ケベックの人が発音するカナダの首都・オタワ (Ottawa)は、フランス人のそれとは全く異なります。
曲中に登場するので、聴いてみてくださいね!
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4. Deux par deux rassemblés – Pierre Lapointe
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のぶよが大好きなアーティスト、ピエール・ラポワント。
その独特な歌詞は、「生と死」「陰と陽」など、対照的なものを融合させたもの。
ほとんどの曲の中で、韻がふまれているため、聞き心地が良くかなり詩的です。
文学的でイメージ先行型ともいえるため、歌詞を理解するのはかなり難しいですが、日本人的な感性にどこか近いものが感じられます。
(ちなみに彼は日本へ来たことがあり、”Naoshima”という曲も出している。)
暗めの曲が多いのですが、まれに明るい曲調のものも。
一曲だけではなく、アルバム全体を通してメッセージが込められていることが多いので、通しで聴かないとなかなか理解ができません。
おすすめの“Deux par deux rassemblés”は、ピエール・ラポワント・ワールドの真髄。
比喩に次ぐ比喩が込められた歌詞が、アップテンポ気味の曲調で歌われます。
冒頭のフレーズ
“Celui qui était fort hier ne sera que poussière demain”
なんて、もろに平家物語の世界。
「夏草や兵どもが夢のあと」とか「春の夜の夢のごとし」の世界です。
ライブではかなり盛り上がる曲です。
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5. Aujourd’hui ma vie c’est d’la marde – Lisa Leblanc
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ひとことで言います。
最高のアーティスト。
ケベック州のお隣、ニューブランズウィック州(カナダで唯一、フランス語・英語のバイリンガル州)の人口50人の村出身のリザ・ルブラン。
もともとは村の小さなバーで友人と歌っていたのですが、ある日ジョークのつもりでプロモーションビデオ風のビデオをYoutubeに投稿したところ、あれよあれよとスターダムへ。
田舎で暮らす普通の女の子の閉塞感に溢れる気持ちを、バンジョーという楽器を弾きながら歌うという独特なスタイルと、ケベコワでも理解に苦しむニューブランズウィックのフランス語(アカディアン)のアクセントや表現を駆使した歌詞が魅力です。
彼女をスターダムに押し上げたのが “Aujourd’hui ma vie c’est d’la marde” (今日の私の人生、糞)というインパクト抜群のこの曲です。
サビの”ma vie c’est d’la maaaaaaaarde”は、ケベックの人なら誰もが知っているフレーズ。
確実に聞き取れないと思いますが、試聴してみてください。(笑)
彼女のファーストアルバムは、全曲が素晴らしい!
ぜひアルバムを通して聴いてほしいアーティストです。
それにアルバムのデザインがすごくおしゃれ!
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6. Comme des enfants – Coeur de pirate
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今や、ケベックだけでなくフランスでも人気となったクール・ドゥ・ピラト。
日本語で「海賊の心」というアーティスト名を持つ彼女は、その特徴的な声が魅力。
モントリオールらしさとフレンチポップらしさを融合した曲調は、フレンチポップに慣れている方なら入りやすいでしょう。
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7. Tassez-vous de d’là – Les Colocs
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ケベックの田舎風フォーク・ロックといえば、レ・コロック。
日本語で「ルームメイト」という意味のグループ名です。
伝統的なケベック音楽をアレンジした曲調をベースに、100%ケベックアクセントで歌います。
かなり有名なグループで、たくさんのヒット曲があります。
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8. Je veux tout – Ariane Moffatt
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のぶよも大好きな女性シンガー、アリアヌ・モファット。
歌詞を聞くだけで情景がイメージできる、そんな描写がとても上手なアーティスト。
優しいポップ調の曲が多く、ケベックアクセントもあまり強くないので、ケベック音楽初心者でもとても聞きやすいです。
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9. Hola les lolos – Bernard Adamus
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ケベックの音楽なのに、なんだかトロピカルなリゾート感が漂う曲調が癖になるこちらの一曲。
夏を待ち焦がれるケベックで、いつでもどこでもかかっていたので、知名度はかなり高めです。
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10. Blanc cassé – Alexandre Poulin
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のぶよが大好きなアーティスト、アレクサンドル・プランの代表曲です。
情景やイメージを大切にするケベックのアーティストの中でも、一、二を争うほどの情景描写の巧みさが光る歌詞と、これまたケベックのアーティストの特徴であるしゃがれ声で歌い上げるフォーク・ロックがうまく融合して、独特な世界観を築き上げています。
CDのジャケットからもわかるように、ケベックの厳しくも美しい冬の風景が目の前に広がるような、そんな儚くも力強い彼の音楽に、あなたもきっと虜になってしまうはず。
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おわりに
ケベックの誰もが知っている、超有名ヒットソングを懐メロから最近のポップソングまで紹介しました。
ここで紹介した以外にも、まだまだたくさんの名曲がケベックにはあります。
温かさを感じるケベックのフランス語と、どこか懐かしくなる田舎風のメロディーが魅力のケベックの音楽。
他にもおすすめの曲などありましたら、コメントしてくださいね!
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