こんにちは!ポルトガル在住ののぶよです。
ポルトガルを旅行する多くの人が訪れるリスボンとポルトの二都市。
飛行機、鉄道、バスなど様々な交通手段で結ばれている二つの町ですが、一番安くて便利なのがバス移動です。
今回の記事では、リスボン~ポルト間をバス移動する際の予約方法やバスの乗り方を解説します。
どちらの方向でも手順は全く同じなので参考にしてください。
リスボン – ポルト間のバス移動の基本情報
料金: 18~20ユーロ/片道 (便によって異なる)
所要時間:3~4時間
バス会社:Rede Expressos
基本的に、インターネットで買っても窓口で直接購入しても料金は変わりません。
(バス会社のインターネット上プロモーションなどは別)
25歳以下なら、若者割引が適用されます。
窓口でチケットを購入する際に、”Para jovem”と言えば、特にパスポートの提示等なく割引を適用してくれることが多いです。
ポルトガル国内移動のバス会社は、Rede Expressos, EVA, Citi Expressなどいくつかあるのですが、現在はすべてRede Expressosの傘下に入っています。
したがって、チケット窓口は統一されており、全ての便の時刻表がRede Expressosのサイトで確認できます。
リスボンの二つのバスステーション
リスボンには2つの国内路線バスステーションがあります。
セッテ・リオス・バスステーション
オリエンテ・バスステーション
いずれも地下鉄駅と直結、もしくはすぐ近くの距離にあるので、とても利用しやすいです。
セッテ・リオス・バスタステーション
リスボンのメインバスステーションとなるのが、セッテ・リオス・バスステーション(Sete Rios)。
リスボン国内線のほぼ全てが発着するこちらのバスステーションは、Rede Expressos社バス(とその子会社)の専用バスステーションと化しています。
後述のオリエンテ(Oriente)バスステーションに停車するバスのほとんどが、このセッテ・リオス・バスステーションを出発点/終着点としているので、どちらのバスステーションを利用するか迷った場合はこちらにしておくのが無難です。
Sete Riosバスステーションへのアクセス
地下鉄青線(Linha Azul)のJardim Zoologico駅から徒歩2分
オリエンテ・バスステーション(Oriente)
リスボン新市街東部に位置するオリエンテ・バスステーション(Oriente)は、リスボンのサブバスステーション的存在。
セッテ・リオス・バスステーション発着のバスのほとんどがオリエンテ・バスステーションを経由します。
スペイン方面への国際バス路線(Flixbus等)のみ、オリエンテ・バスステーション発着のものがあるので注意。
オリエンテ・バスステーションへのアクセス
地下鉄赤線(Linha Vermelha)のOriente駅に直結
リスボン~ポルト間のバス利用方法
1. オンラインで時刻表を調べる
Rede Expressosのサイトで、バスの時刻表が確認できます。
リスボン~ポルト間なら1時間に1本程度でバスが出ており、満席で乗れないことも少ないので、適当な時間に直接バスステーションへ行ってチケットを購入しても問題ありません。
心配な人は、あらかじめ時刻表を確認しておいてもいいでしょう。
出発地、目的地を選んで、日付を入力すれば、条件に該当する全ての便が表示されます。
2.バスステーションでチケット購入
先述の通り、ポルトガル国内の長距離バス路線は、海外のクレジットカードでのオンライン決済に対応していません。
したがって、バスのチケットはバスステーションのチケットオフィスで直接購入することとなります。
バスステーションの中に入ると、チケット売り場がいくつか並んでいるので、目的地へのチケットを購入します。
英語を話せない職員もいるので、簡単なポルトガル語を覚えておくのもおすすめ
・Para~(目的地):ポルトの場合は、”Para Porto”でOK
・Uma (duas…) Pessoa(s):1人 (2人)
・So ida (片道)/Ida e Volta (往復)
・Proximo autocarro:次のバス
3.電光掲示板で、プラットホームを確認
購入したチケットには、Viatura(バスの番号)とLugar(座席)は書かれているのですが、肝心の乗車プラットホームの番号は書かれていません。
バスステーション内の電光掲示板で、自身で確認する必要があります。
“Partida (出発)” と “Chegada (到着)” の二種類の電光掲示板がありますが、この場合は“Partida (出発)” です。
ポルトへのバスに乗る場合は、ほとんどのバスの終点なので、”Porto”と書かれているので簡単に見つかります。
発車時刻を確認して、自分が乗るバスを探します。
Partida(出発)の電光掲示板の”Linha”の欄に、自分が乗るバスのプラットホーム番号が表示されているので、その番号のプラットホームへ向かいましょう。
4.プラットホームの表示で最終確認
電光掲示板で確認したプラットホーム(Linha)番号付近に到着したら、、頭上に表示されている”Linha”の番号が、先ほど電光掲示板で確認したものと同じであることを再確認します。
不安な人は、近くで待っている人に”Para Porto?”(ポルト行ですか?) とたずねてみましょう。
5.乗車
意外と正確な時間に発車するポルトガルの長距離バス。
発車時刻5分前には乗車しておきたいものです。
大きな荷物は無料で預けられます。
運転手にチケットを見せて、いよいよバスに乗車です!
チケットに記載された“Lugar”は席番号のこと。
バスによって車内で席番号が書かれている場所は異なります。荷物棚だったり、席のひじ掛けのところだったりと、
みんなちゃんと指定された席に座る人が多いのがポルトガル。
違う席に座ると、途中からその席を指定された人が乗ってきたりするので、おとなしく決められた席に座っておきましょう。
ポルトガルの長距離バスの設備
wifiはあるの?
バスによります。
サクサクつながるバスや途切れがちなバス、そもそもwi-fiなんか存在しないバスなど。
こればかりは選ぶことができないので運次第。
のぶよの経験では、五分五分といったところです。
トイレはあるの?
基本的にあります。
しかし!なぜか鍵がかけられていることがほとんど。意味が分からない。
いちいち運転手に鍵を貸してもらわなければいけないという謎のシステムなポルトガルの長距離バス。
本当に効率が悪いと思います。
休憩はあるの?
日本では、長距離バスを運航する際にサービスエリア等で休憩をとることが義務付けられていますよね。
そもそも国土が小さなポルトガルの国内線に関しては、トイレ休憩はありません。
スペインへ向かう国際バス路線では、バス会社によって休憩として何回か停車することもあります。
電源プラグはあるの?
これもバスによります。
座席の下に、充電できるコンセントがあるものと、全く何もないもの。
同じ金額を払って、wi-fiなし、電源プラグなしのバスに当たったときの落胆といったら…。
冷暖房はあるの?
基本的にあります。
のぶよの経験では、冷房が効きすぎて寒いと感じたことはありません。
購入したチケットの払い戻し、変更は可能?
インターネットで予めチケットを購入したり、出発前日に窓口でチケットを購入したにもかかわらず、当日急に予定を変更・キャンセルすることになってしまった時。
「あ~せっかく予約したのに!チケットが無効になっちゃった…。」と諦めるのはまだ早い!
ポルトガルのバス会社は意外と融通が利くんです。
どのタイミングで変更・キャンセルをするかによって、対応は変わってきます。
バスチケットの変更
インターネット上のアカウント内(オンライン予約の場合)か、バスステーションのチケットオフィスで手続きをすることとなります。
ポルトガルが素晴らしいのが、既に出発時間を過ぎていても、変更できる可能性があること。
バスチケットの変更にかかる手数料
・~出発時刻30分前:無料
・出発時刻30分前~15分前:チケット金額の10%の手数料で変更可能
・出発時刻15分後~3時間後:チケット金額の50%の手数料で変更可能
・出発時刻3時間後以降:変更不可
万が一バスを逃してしまっても、出発時刻から3時間以内であれば、手数料は取られるものの変更はしてしてもらえます。
一から予約しなおすよりはだいぶましな、太っ腹のシステムだと思います。
バスチケットのキャンセル
キャンセルに関しては、変更よりも条件は厳しめ。
チケットを買った窓口で手続きするか、インターネット予約の場合はカスタマーセンターと連絡を取る必要があります。
超面倒くさそう。
バスチケットのキャンセルにかかる手数料
・~出発時刻3時間前:チケット代金の50%の手数料を引かれるが返金可能
・出発時刻3時間前~:返金不可
おわりに
ネットで予約、決済がしにくいポルトガル国内の長距離バス。
いまだに窓口でのチケット販売が主流です。
バスの乗り場の案内も親切とはいえないのが実情で、基本的にポルトガル語表記オンリー。
初めての旅行者は戸惑うことも多いでしょう。
日本と異なり、ポルトガルは、「何でもわかりやすく案内を表示する」という文化ではありません。
「みんなこれくらいは知っている」という彼らの間の共通認識の上で成り立っていて、わからない場合はその辺の人に尋ねるという、「なんとなく」で成り立っている文化です(笑)
バスの号車、プラットホーム番号の確認さえしっかりと行えば、問題なく目的のバスに乗ることができます。
ポルトガル旅行の際に利用価値が高い交通手段であるバスを利用して、上手に旅してくださいね!
「七つの丘の町」と呼ばれるように坂道が連なるリスボンでは、ホテル選びのエリアがとても重要です。
リスボン旧市街にも、ビーチエリアにもアクセスが便利なカイス・ド・ソドレ地区。
小さなポルトガル料理レストランやファドハウスが点在するバイロ・アルト地区もすぐそばにあり、哀愁に満ちたポルトガルらしい夜を過ごすのもおすすめです!
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