こんにちは!クロアチア南部・ダルマチア地方の島々を旅している、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
リゾートアイランドとして名高いフヴァル島。
ゴージャスなレストランや夜通し営業しているナイトクラブやバー、美しいビーチで有名です。
夏場は観光客であふれるフヴァル島の物価はクロアチアで最も高い部類で、観光の中心であるフヴァル・タウンは常に大勢の観光客であふれ返っています。
そんな超絶観光地のフヴァル島でも、ほとんど人がいない島本来の魅力を味わうことができます。
しかも無料で。
それは、ハイキング。
いくつかのハイキングコースがあるフヴァル島。
路線バスの利用を組み合わせれば、初心者でも気軽にフヴァル島本来の自然の美しさに触れながらハイキングすることができるのです。
今回は、観光客にほとんど知られていないフヴァル島の二つのハイキングコースを紹介します。
オリーブ畑に囲まれた村を巡るマウンテンコース
絶景ビーチを巡るシーサイドコース
いずれも難易度は高くありません。
各ハイキングコースへのアクセスや見どころ、アドバイスも載せているので参考にしてください。
フヴァル島絶景ハイキング:オリーブ畑に囲まれた村巡りコース
フヴァル島の内陸部には、昔の趣きを残した石造りの小さな村が点在しています。
オリーブ畑や色とりどりの花に囲まれた山あいの村は、どれもフォトジェニック。
観光客であふれるフヴァル・タウンの喧騒とは別世界の、本来のフヴァル島の雰囲気が感じられるおすすめコースです。
コースのほとんどが下り坂なのでかなり歩きやすく、スニーカーでも問題なくハイキングを楽しむことができます。
コース詳細
出発地:Velo Grablje
到着地:Milna
距離:4.0km
難易度:★☆☆☆☆
フヴァル・タウンからVelo Grabljeまでバスで移動
まずはスタート地点となるVelo Grabljeの村までバスで移動します。
バスは1日1本、12:10フヴァル・タウンのバスステーション発のみです。
Velo Grabljeからフヴァル・タウンに戻るバスはないのでご注意を。
Velo Grabljeではバス停の標識などはありません。
村へと下りていく道路の脇でバスを降りましょう。
フヴァル・タウン~Velo Grabje路線バス
所要時間:20分
料金:22Kn(=¥361)
Velo Grablje村
山に囲まれたVelo Grablje村は、伝統的な石造りの家々で今でも生活が営まれている村。
山と海に囲まれた小さな村はとても美しいです。
とても静かな雰囲気で、数人の村人とすれ違っただけでした。
Velo Grablje村から次のポイントであるMalo Grabljeまでは、オリーブ畑の間を下っていくコースです。
ちゃんと標識も設置されているので、迷うことはありません。
Velo Grablje〜Malo Grablje
距離:2.1km
所要時間:30分
Malo Grablje村
丘の上に建つ廃村がMalo Grablje。
かつては人が住んでいたものの、村人全員が海岸沿いのMilnaに移住したため、現在では朽ちていくだけの廃村となっています。
かつてはラベンダーとローズマリーの精油業で栄えたMalo Grablje村。
精油に用いる水をためる貯水池や精油場などの建物がそのまま残されています。
Malo Grabljeから海岸沿いのMilnaまでは、舗装された道路を下っていきます。
途中には、高さ100mを越す切り立った崖が。
ここでロッククライミングをする人もいるというのだから驚きです。
Malo Grablje〜Milna
距離:1.9km
所要時間:25分
Milna
村めぐりコースのゴール地点がMilna。
美しいビーチ沿いに開けた村で、観光客用の部屋貸しやレストランが並んでいて活気があります。
ビーチでクールダウンの後は、村入口のバス停からフヴァル・タウン行きのバスに乗車して、中心街へと戻ることが可能。
体力・時間に余裕がある人は、次に紹介するシーサイドコースへとハイキングを続けて、フヴァル・タウンに徒歩で戻るのもおすすめ。
フヴァル島の絶景ハイキング:シーサイドトレッキングコース
フヴァル島といえば、やはり青く輝くアドリア海。
しかしながらフヴァル・タウン周辺のビーチには、ものすごい数の観光客が集まって芋洗い状態になることも多いです。
今回紹介するのは、フヴァル・タウンの東に広がる海岸沿いのハイキングコース。
点在するビーチは全て小規模で、ハイシーズンでも人混みでごった返すことはありません。
頑張って歩いて汗をかいたらビーチでクールダウンするのも最高に気持ちが良いものです。
先に紹介した村めぐりコースに比べると、多少のアップダウンや岩場を歩く場面もあるので注意。
スニーカーで問題なく歩けますが、難易度はほんの少し高めです。
コース詳細
出発地:Milna
到着地:フヴァル・タウン
距離:6.1km
難易度:★★☆☆☆
フヴァル・タウンからMilnaまでバスで移動
フヴァル・タウンを起点にこのコースを歩く場合は、スタート地点であるMilnaまで路線バスで移動することとなります。
バスは1日6本、フヴァル・タウンのバスステーション発です。
全てStari GradかJelsa行きのバスで、Mlinaのバス停で途中下車することとなります。
フヴァル・タウン~Milna間路線バス
所要時間:10分
料金:20Kn(=¥328)
Milna
リゾート感漂うビーチ沿いの町・Milnaが、シーサイドコースのスタート地点。
Milnaビーチのすぐ西側には、こじんまりとしたMala Milnaビーチがあります。
次のポイントであるMekićevicaまでは、崖の上を歩くコース。
アップダウンも少々ありますが、アドリア海の美しい風景が見られる区間です。
小さなビーチも点在しているので、お気に入りのものを見つけるのもいいかもしれません。
Milna〜Mekićevica
距離:2.9km
所要時間:40分
Mekićevica
二つの美しいビーチが隣接するMekićevica。
のぶよ的に、フヴァル島で最もきれいなビーチだと感じました。
Mekićevicaから次のポイントであるPokonji dolまではアップダウンはなく、海岸沿いを歩いていくだけの簡単なコースです。
Mekićevica〜Pokonji dol
距離:1.2km
所要時間:20分
Pokonji dol
フヴァル・タウンの南側に位置するPokonji dolは、フヴァル・タウンの地元の人がおすすめする美しいビーチ。
町の中心部から徒歩30分ほどでアクセスできるため、多くの人で常ににぎわっています。
ここからフヴァル・タウンまでは、丘を越えていくこともできますが、かなりハードなので、平坦な海岸沿いを歩いていくのがおすすめです。
Pokonji dol〜フヴァル・タウン
距離:2.0km
所要時間:25分
フヴァル島ハイキングのアドバイス
ハイキング初心者から中級者まで誰でも楽しめる、今回紹介した二つのハイキングコース。
実際にハイキングする際のアドバイスをまとめました。
二つのコースを組み合わせてのロングハイキングも可能!
今回紹介した二つのコースを組み合わせて、合計10kmほどのロングハイキングコースにすることも可能です。
その場合は、12:10フヴァル・タウン発のバスに乗りVelo Grabljeで下車、村巡りコースを経てMilnaからビーチ巡りコースでフヴァル・タウンに戻るのがおすすめです。
Velo Grablje~Milna間はほぼ下り坂になるので体力的にかなり楽です。
反対方向(Velo Grabljeをゴール)にしてしまうと、コースの全てが上り坂になるだけでなく、帰りのフヴァル・タウン行きのバスがないため、現実的ではありません。
水やランチは持参する
村巡りコースの途中には、レストランや商店の類は一切ありません。
ビーチ巡りコースには、ビーチ沿いにバーやレストランがあるものの、どこも料金は高め。
節約したいなら、フヴァル・タウンで食料や飲み物は調達してハイキングに臨むべきです。
マップアプリをダウンロードしておく
Google Mapは、ハイキングコースを網羅しているとは言い難いです。
今回紹介したコースはいずれも標識が設置されていてわかりやすいのですが、いくつか分岐点もあります。
のぶよがハイキングの際に使うのが、Maps.Meというアプリ。
オフラインでも地図の表示や近くのスポットの検索ができるだけではなく、ハイキングコースや自転車コースも詳細に表示されます。
また、ハイキングコースの高低差を表示する機能もあってかなり便利です。
サンダルは避ける
ハイキングなので当たり前のことなのですが、サンダルは避けるべきです。
村巡りコースはとても歩きやすく、途中から舗装道路になるのでサンダルでも問題ないかもしれませんが、ビーチ巡りコースは途中岩場を歩く箇所もあるのでサンダルだと危険です。
フヴァル島の玄関口であるフヴァル・タウンは、ゴージャスな空気漂うアドリア海のリゾート地そのままの雰囲気。
高級なブティックホテルから、長期滞在向きのアパートホテル、格安のホステルまで、旅のスタイルに合った宿を見つけることができます。
6月~8月のハイシーズンはとにかく混み合うので、予約はお早めに!
おわりに
フヴァル島はクロアチア最大の観光地の一つで、ハイシーズンは多くの人で賑わいます。
リゾート客で溢れる場所から距離をとって、島本来の自然を感じたい人にはかなりおすすめの、今回紹介したハイキングコース。
季節を問わずハイキングできますし、なんといってもほとんど人がいないのがポイント。
リゾートアイランド・フヴァル島のもう一つの顔を見られます。
ランチと水着をバックにつめて、出かけてみてはいかがでしょうか。
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