こんにちは!ジョージアに滞在して1年9か月、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
ジョージア中部のシダ・カルトリ地方(Shida Kartli / შიდა ქართლი)は、この国の悠久の歴史と文化を象徴する見どころが点在するエリア。
その中心都市として多くの旅行者が訪れるのが、人口4万5千人ほどの小都市・ゴリ(Gori / გორი)です。
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中世の城塞に抱かれるように広がるこじんまりとしたゴリの町をひとことで表すなら「ごちゃ混ぜ」。
ソ連時代の雰囲気色濃い中心街と、それ以前のロシア帝国時代の建物が連なる旧市街、安定のジョージア感ただよう市場エリア…
ジョージアという国がたどってきた歴史が混じりあい、独特の魅力を放っています。
…とまあ、綺麗な前置きはここまでにして。
町並みよりも何よりも、「ゴリ」と聞いて多くの人がイメージするのは、この町が生んだソ連の最高指導者・スターリンではないでしょうか。
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ゴリ観光の目玉とされるスターリン博物館をはじめ、町にはスターリンに関連したスポットも点在しています。
スターリンという人物の「悪の帝王」というイメージをはじめ、2008年の南オセチア紛争で大きな被害を受けたことでも知られるゴリ。
そのためか「ゴリ=ダークツーリズムの聖地」として欧米圏ではかなり知られていますし、確かに負の一面をあえて見ることがゴリ観光のメインとなる点は否めません。
しかし、ゴリの魅力はそれだけにあらず!
美しい旧市街や絶景の教会、名物グルメまで…
この町でしか体験できないものがたくさんあるのです。
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今回の記事は「スターリンの町」のイメージばかりが先行してしまっているゴリの(イメージ回復をするための)観光情報を徹底解説するもの。
以下の2ページに分かれているので、気になるところからどうぞ。▼
【1ページ目:サクッと知りたい人向け情報】
・ゴリ市内の観光スポット
→ゴリ市内観光マップ
・ゴリの名物グルメ
・ゴリ近郊の観光スポット
【2ページ目:実際に行く人向け情報】
・ゴリ観光のアドバイス・注意点(必要日数/治安/タブー)
・ゴリの移動情報
→市内交通
→近郊への交通
→トビリシ/クタイシ~ゴリ間の長距離交通
・ゴリの宿情報
多くの旅行者は、トビリシから日帰りでスターリン博物館&ウプリスツィヘ洞窟住居群の二大スポットだけを急ぎ足で見て足早に去っていきますが、それはまじでもったいないです。
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ゴリにはなんだか独特のスローな時の流れがあり、町全体が気だるい雰囲気に支配されているよう。
ジョージアでも唯一無二の存在感と雰囲気の町なので、できれば時間に余裕を持っての滞在がおすすめです。
この小さな町の不思議な魅力、多くの人に気づいてもらえますように!
ゴリ市内の観光スポット
ゴリ市内観光マップ
黄色:新バスステーション
オレンジ:スタジアム前バス停
赤:おすすめ食堂
紫:ホステル
青:見どころ
緑線:ゴリジュワリ徒歩ルート
スターリン博物館 定番
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ゴリに来る旅行者の99%が訪れるスターリン博物館(Stalin Museum)は、町の中心街ど真ん中に堂々と建っています。【マップ 青①】
ミュージアムの敷地内には、もはや他のエリアでは見られないスターリン像が数基残っており、ここだけ時が止まっているかのよう。
館内はまるで神殿や聖域を思わせる雰囲気で、スターリンという人物の生涯や功績を「讃える」内容の展示となっています。(なぜ「」をつけたのか、察してほしい)
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また、ミュージアム敷地内にはスターリンが実際に幼少期を過ごした生家もそのまま展示されており、内部を見学することも可能 ▼
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スターリン博物館を訪れるなら、彼が何をした人物なのか、ジョージアの近代史において何を行ったのかをあらかじめ知っておくのはもはや義務のようなもの。
何も知らずに訪れたところで、まったく楽しめないと思います。
スターリン関連スポットめぐり
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没後およそ70年が経った現在でも、スターリンの呼吸はゴリの至る所で息づいているよう。
こんなに堂々とスターリンの写真や絵が公共の場に飾られている町は、ジョージア広しと言えどもゴリだけだと思います。
ここでは、ゴリ中心街に点在するスターリン関連のスポットを紹介していきます。
ゴリのスターリン関連スポット①:ゴリ鉄道駅
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トビリシやクタイシ方面から鉄道を利用してゴリにやってきた旅行者は、おそらく度肝を抜かれるはず。
なぜなら、中心街南部に位置するゴリ鉄道駅の駅舎内には、スターリン像を置くためだけの部屋が存在しているのですから。【マップ 青②】 ▼
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駅舎内の「スターリン部屋」には一般人の立ち入りは不可能。
異常なまでに広々としたスペースの奥には、堂々とたたずむスターリンの姿が。
床はピカピカに磨かれており、こまめに清掃されているのが分かります。(駅舎のその他エリアはボロッボロで汚いのに…)
他都市から鉄道でやってきた旅行者を最初に出迎えるスターリン像。
このインパクトは、ゴリでしか味わえないものだと思います。
2023年10月にゴリに再訪したのですが、鉄道駅のスターリン部屋は厚いカーテンで閉ざされていました。
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一時的な措置なのか半永久的に閉鎖となったのかは不明ですが、現状ではゴリ鉄道駅のスターリン像は見られなくなっています。
ゴリのスターリン関連スポット②:ゴリ市庁舎
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ゴリ中心街にあるこちらの巨大な建物が、ゴリの市庁舎。【マップ 青③】
10年ほど前までは、この建物前に巨大なスターリン像があったそうです。
現在ではロシアとの関係悪化にともない、像は撤去済み。
土台ごと別の場所に移されたそうです。
ゴリのスターリン関連スポット③:スターリン通り
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ゴリ中心街を南北に走るメインストリートは「スターリン通り」と公式に呼ばれています。【マップ 青④】
2008年の南オセチア紛争後に通りの名称を変える動きもあったそうですが、市民の反対により実現せず。
現在でもこの町出身の指導者の名を冠したままとなっています。
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スターリン通りは南に行けば行くほど、ソ連時代の雰囲気を色濃く残す建造物が多くなるのが特徴的。
ムトゥクヴァリ川に架かる橋周辺まで行くと、とても物寂しい雰囲気になり人影も少なくなります ▼
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大祖国戦争博物館
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スターリン通り沿いにあるモザイク画が印象的な建物が、大祖国戦争博物館。【マップ 青⑤】
ジョージアがソ連の支配下にあった第二次世界大戦時の展示がメインの小さなミュージアムで、2008年にゴリの町が被害を受けた南オセチア紛争に関する展示もいくつかあるのだそうです。
のぶよが訪れた時はコロナウイルスの流行の影響で一時閉館していたため入場できなかったのが残念。
2022年現在は再オープンしているそうなので、興味のある人はぜひ訪れてみては?
2023年10月の再訪時は、博物館自体は再オープンしていたものの、なぜか入口の扉が閉ざされており見学できませんでした。
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いったいどういうシステムでやっているのか謎すぎるのですが、「開いていればラッキー」くらいに考えておくのが良いかも。
ゴリ旧市街 おすすめ!
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ソ連的な町並みが大半を占めるゴリにおけるオアシスのような存在が、ゴリ旧市街。【マップ 青⑥】
ゴリ城塞とスターリン通りに挟まれた小さなエリアには、ロシア帝国時代の建築様式を色濃く残した建物が整然と連なっています。
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レンガ造りのファサードを持つ重厚な様式のものから、パステルカラーの外壁を持つ建物まで…
統一感こそありませんが、ゴリ最大の魅力である「ごちゃまぜ感」が凝縮されているような気がします。
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旧市街の建物のいくつかには、ジョージアらしい木製テラスを備えたものも。 ▼
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旧市街自体はとても小さく、30分もあればぐるりと一周できてしまうほど。
美しい建物を鑑賞しながらのんびりと散策するのがおすすめです。
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▲ 旧市街内の建物でひときわ目立つのが、こちらのレンガ造りの建物。
外壁の装飾も見事で、ゴリ旧市街のシンボルのような存在かもしれません。
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ゴリ旧市街のすぐ西側には、市内を一望するゴリ城塞が聳えています。
情緒ある町並みを抜け、町のシンボルの絶景を眺めに行きましょう!
ゴリ城塞
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ゴリ中心街で最も古い歴史を持つ&極上の絶景が見られるスポットが、高台に建つゴリ城塞。【マップ 青⑦】
もともとは7世紀(1400年前)に建造されたもので、長い間ゴリの町を見守ってきた存在です。
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ゴリが位置するシダ・カルトリ地方は、古くから東西交易の中継地点として栄えた地域。
近郊のウプリスツィヘ洞窟住居群とあわせて、中世にはここゴリにもシルクロード交易による莫大な富がもたらされました。
その歴史を証明するかのように、城塞の敷地内からはアラビア文字が刻まれたコインなどが発掘されているのだそうです。
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階段を上りきった先の城塞敷地内には、建造物等は残っておらず物寂しい雰囲気。
しかしながら城塞からの眺めは圧巻で、ゴリ市内を一望することができます。
また、城塞の西側には下を流れるリアフヴィ川のパノラマが広がります。 ▼
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よく見てみると、城壁が川に向かって斜面を下るように設置されているのがわかるはず。
城壁の端にはトンネルが掘られており、この場所を防衛する兵士たちが川に下って水を汲みに行きやすいように工夫されていたのだそうです。
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ゴリ城塞は高台に位置しているものの、そこまで険しい道のりではありません。
ゴリ旧市街から片道10分もみておけば余裕で到達できるので、市内観光の合間にぜひとも登ってみましょう。
ジョージアの戦士記念碑
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ゴリ城塞の麓の一角には、八体の石造が輪を作るように並ぶ不思議なモニュメントがあります。
これがジョージアの戦士記念碑。【マップ 青⑧】
南オセチア紛争から1年後の2009年にこの場所に設置された比較的新しいもので、すべてジョージア人アーティストによる作品なのだそうです。
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このモニュメントの最大の特徴が、八体の像のいずれも首や腕や脚など体の一部分が欠けている点。
長い歴史の中で多くの人々を戦争で失ってきたジョージアという国の苦しみや痛み、それを乗り越える強さが表現されているように思いました。
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ゴリ旧市街の教会
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ゴリ城塞の麓には、ゴリ旧市街のシンボルである三つの教会が並び合うように建っています。
いずれも近年リノベーションされたもので歴史的価値は薄めですが、ゴリ城塞を背景に堂々とたたずむ姿は一軒の価値アリです!
ゴリ旧市街の教会①:聖母降誕教会
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石造りの外壁と円形のドーム屋根が印象的な聖母降誕教会は、1810年の建造。【マップ 青⑨】
1920年の地震によって半壊した後に、リノベーションされて現在の姿となりました。
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教会の内部は、ブルーを基調としたフレスコ画が印象的な空間。
ゴリの人々の信仰の中心的な役割を持っているようで、常に多くの人で賑わっているのが印象的でした。
ゴリ旧市街の教会②:聖大天使教会
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聖母降誕教会の向かいに建つのが、聖大天使教会。【マップ 青⑩】
ジョージア教会の典型的な様式の聖堂を中心とした敷地は、緑あふれる公園のようになっています。
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この教会周辺は、ゴリ城塞が最も美しく見られるとされるスポット。
ゴリ旧市街を代表する風景を堪能しましょう!
ゴリ旧市街の教会③:純潔の聖母教会
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ゴリ旧市街の中心に建つ重厚な雰囲気の教会が、純潔の聖母教会。【マップ 青⑪】
古典的な建築様式を模して造られていますが、歴史はそれほど深いものではありません。
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純潔の聖母教会の内部は、こじんまりとした空間にびっしりとフレスコ画が描かれたもの。
礼拝に訪れる地元住民の姿も多く、現役の聖地らしい威厳が感じられます。
ゴリ市場
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ゴリ城塞の南側一帯に広がるのが、ゴリの人々の生活の中心であるゴリ市場。【マップ 青⑫】
かつてシルクロード交易で栄えた時代が想像できないほどにこじんまりとしたもので、のんびりとした雰囲気が漂っています。
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市場自体はジョージアのどこにでもあるようなものですが、ゴリ市場はあまりゴチャゴチャ&コテコテしておらず散策しやすい点が◎
店の人もそこまで客引きしてくるわけでもなく、ジロジロ見られるわけでもなく…
市場独特の熱気やコテコテ感が嫌いではないのぶよ的にはちょっと寂しい感じもしましたが、市場初心者にはおすすめかもしれません。
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ゴリ・レトロな住宅街
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ゴリの主要な見どころを制覇したら、中心街すぐそばに広がる住宅街を散策してみましょう。
地元の人々の生活感に満ちたエリアですが、とても静かでゆったりとした時間が流れているのが感じられます。
特に良い感じの雰囲気だと思ったのが、ゴリ中心街南西エリアの住宅街。【マップ 青⑬】
古い建物や味わいのある風景が多く残り、飾らないゴリ・レトロがひしひしと感じられます。
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不思議なのが、ゴリの町全体的にどことなく人影が少なく閑散としている点。
住宅街のほとんどは廃墟ではなく人が住んでいる建物ばかりなのですが、トビリシやクタイシなどの都市の住宅街とは少し異なる雰囲気に感じられます。
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ゴリ・レトロな街並みは、どれも古い映画のワンシーンのよう。
お気に入りの風景を求めて、碁盤状に連なる路地を右に左に…とあてもなく散策するのも楽しいです。
ゴリジュワリ教会 おすすめ!
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のぶよ的に、スターリン博物館よりも小綺麗な旧市街よりも「これぞゴリ観光のハイライト!」と感じたのが、ゴリジュワリ教会(Gorijvari / გორიჯვრი)。【マップ 青⑭】
ジョージア語で「ゴリの十字架の教会」という意味の小さな教会は、中心街の南4kmほどの場所にある小高い丘の頂上に凛とたたずんでいます。
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ゴリジュワリ教会はジョージアで広く信仰される聖ギオルギが祀られた場所。
そのため、ゴリの住民には「聖ギオルギ教会」の相性でも親しまれています。
「聖ギオルギ」とは、ジョージアが発祥とされる聖人のこと。
ドラゴンを退治した伝説で知られていて、馬に乗って槍でドラゴン(蛇の場合も)を退治するシーンは多くの宗教画やフレスコ画に描かれており、ジョージアを旅していると何度も目にすることになるはずです ▼
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ゴリジュワリ教会は、12世紀(900年前)にこの場所に建設された歴史あるものでした。
しかしオスマン帝国の侵攻によってオリジナルの建物は破壊されてしまい、現在の建物は1980年代に再建されたものです。
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教会の建物自体は再建されたもので、それほど魅力的には感じませんでしたが、敷地内からの絶景は圧巻のひとこと。
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こじんまりとしたゴリの中心街と、シダ・カルトリ地方の広大な大地の風景には誰もが息を呑むはず。
また、晴れた日にはゴリの町のすぐ奥に広がる南オセチア共和国(ジョージア領内の未承認国家)内の山々や村まではっきりと見渡すことができます。
ジョージアから南オセチアへは直接渡航することは不可能。
近くて遠い「望郷の地」への想いが膨らむ風景を堪能しましょう。
ゴリジュワリへ徒歩でアクセスするなら、基点となるのは市内南部の鉄道駅【マップ 黄色】。
そこからおよそ7km/2時間半ほどのミニ・ハイキングとなります。【マップ 緑線】
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鉄道駅を出発して住宅街を抜けた先が、徒歩コースの入口。
前半はほぼずっと上りの区間が続き、教会の手前1kmほどの地点から平坦になります。
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途中からは右手にゴリジュワリとゴリ中心街のパノラマが広がります。
天気が良ければ、その10kmほど先の南オセチア領内も余裕で見渡せるほど。
鉄道駅出発からおよそ1時間15分ほどで、ゴリジュワリ教会に到着。
観光後は来た道を戻っても良いのですが、せっかくなら西にのびる幹線道路沿いをぐるっと周っていくのがおすすめです。
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帰り道は完全に下り坂のみ。
ゴリジュワリ教会から1時間少々でゴリの中心街まで戻ることができます。
ゴリの名物グルメ&おすすめレストラン
ゴリの名物グルメ①:ゴリ風カツレツ
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ゴリを旅するなら、街歩きよりもスターリン博物館よりも大切なものがあります。
それは、名物のゴリ風カツレツを食すこと!
ふっくらジューシーなハンバーグのような料理で、多めの油で外側を揚げ焼きにするのが特徴です。
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ゴリ風カツレツは、とにかく肉汁が命。
カリッと焼けた俵型のカツレツを切ると、中に閉じ込められていた肉汁がじゅわぁ~っ…もう天国でしかありません。
ゴリ風カツレツのつけあわせはピュレ(マッシュドポテト)かフライドポテトのいずれかが定番で、「サツェベリ」というトマトベースのピリ辛ソースをかけながら食べるのが本場流。
肉のほんわりジューシーな味わいと、ピュレの芳醇な甘味、サツェベリソースのフルーティーな酸味とピリ辛さが口内で混ざり合い、もはや芸術的なハーモニーとなります。
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ゴリ中心街には、このカツレツを提供するお店がいくつか点在しています。
お洒落な雰囲気のレストランから、地元民が集まるローカル食堂まで…
せっかくなら食べ比べてみるのもおすすめです!
ゴリの名物グルメ②:ゴリ風ストロガノフ
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カツレツばかりがちやほやされがちなゴリですが、実はもう一つここでしか食べられない名物グルメがあります。
それが、ストロガノフ。
ロシア料理のビーフストロガノフが、ここジョージアで独自進化した料理です。
一般的なストロガノフといえばサワークリームの白い色が特徴的で、ピュレ(マッシュドポテト)が付け合わせの定番。
ジョージアの他エリアで提供されるストロガノフも、アレンジされてはいてもロシアのストロガノフに近い見た目と味です。
しかしながら、ゴリのストロガノフは独特。
サワークリームをベースにする点は共通しているものの、スパイスやハーブ、トマトペーストを加えたオレンジ色の見た目と奥深い風味が特徴的です。
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付け合わせも一般的なピュレではなく、フライドポテトがどーんとのるのも独特。
メイン料理というか、スープ料理のような位置づけになっているようにも思います。
なんとも豪快なビジュアルに驚きますが、ゴリ風ストロガノフは味も抜群。めっちゃくちゃ美味しいです。
ジャンク感100%の見た目に反して、味は意外にも優しめ。
塩気も程良く、日本人好みな味わいだと思います。
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芳醇で上品な味わいにスパイスのエスニックさが香り、たっぷりと入ったごろごろ牛肉はとろけるような柔らかさ…
さくさくのフライドポテトの油が汁に絡んで、禁断の味わいがさらに増します。
ジョージアでもおそらくゴリでしか食せない、独自のストロガノフ。
カツレツももちろん美味しいですが、こちらもぜひ食べてみてほしいです。
ゴリ風カツレツとゴリ風ストロガノフのいずれも食べられる「伝説の食堂」【マップ 赤】については別記事でレポートしているので、あわせてチェックしてください!▼
ゴリ近郊の見どころ
ウプリスツィヘ洞窟住居群 世界遺産
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ゴリ観光においてスターリン博物館と並ぶ二大ハイライトが、ウプリスツィヘ洞窟住居群(Uplistsikhe cave town / უფლისციხე)。
まるで月面を思わせる灰色の岩場に掘られた洞窟群。
かつてはこのエリアの商業・経済の中心として栄えた洞窟都市の跡です。
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古代~中世の洞窟教会や住居跡、ワイナリーの跡も良好な保存状態で残っており、異世界感あふれる風景が観光客に大人気。
洞窟住居群と周辺の大地を一望しながらのワインテイスティングも可能で、ゴリ周辺のみならずジョージア全体でも定番中の定番と言える観光スポットです。
アテニ渓谷
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ゴリ滞在に1日追加できるなら、ぜひ訪れてほしいのがアテニ渓谷(Ateni gorge / ატენი)。
ゴリ中心街の南に広がる谷間にそって小さな村や歴史ある教会が点在しているエリアで、観光客にはほとんど知られていない穴場です。
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アテニ渓谷一帯は、ワインの名産地としても名高いエリア。
この地域でしか採れないブドウ品種をクヴェヴリ(地中に埋めた甕)の中で発酵させる、伝統的な製法を守り抜く小さなワイナリーが点在しているのです。
渓谷の大自然も、千年以上前の教会も、名産ワインも…様々な楽しみ方ができるアテニ渓谷。
ジョージア国内でも指折りの穴場エリアなので、ゴリ滞在の際にはぜひ見逃さないでほしいです!(これだけジョージアで色々行ったのぶよが言うんだから間違いないはず)
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