こんにちは。ポルトガルで2回の引っ越しを経験したのぶよです。
日本から遠く離れたポルトガルという国に魅せられて、留学やワーキングホリデー (ワーホリ) などでポルトガルに滞在しようと考えている物好きな人はのぶよだけではないはず。
しかし、ポルトガル在住の日本人はまだまだ少ないです。てゆうか、日本人に出合う率すらかなり低め。
日本にいるうちに、現地での手続き、仕事探しやアパート探しについて情報を集めようとしても、ポルトガル在住の日本人はまだまだ少なく、インターネット上ではあまり満足できる量の情報が手に入りにくいのが現状です。
「そもそも何から始めたらいいのかわからない。」
「ポルトガルに知り合いなんかいないし、言葉もわからないのに自力で部屋探しなんて…」
「ポルトガルで部屋を借りるときのシステムがわからない。」
「本当に部屋が見つかるのだろうか…」
だいじょうぶ。必ず見つかります。のぶよだって見つけられたんだから。
というわけで、「ポルトガルでの部屋探し」と題する新企画を、今回の記事から5回に分けてお送りします。
右も左もわからないポルトガルという国での部屋探しで苦労したうちの一人として、なかなか有益な情報が少ない「ポルトガルでの部屋探し」という、長期滞在するためには必要不可欠なステップでありながら難しい、かなりのハードルを越えようとしている人の助けに少しでもなれれば…!
第一回目となる今回の記事では、部屋探しを始める前に知っておかなければならないこと、ポルトガルでの住環境に関する基礎知識や、部屋探しの際に必要となるポルトガル語の単語を紹介します。
※ありあまる予算に恵まれている人や、交換留学などで現地の滞在先がすでに決まっている人には関係のない記事です。苦労なしのポルトガル生活を楽しんでください。
あくまで「なんとしても自力で家を探してやる!」という根性のある人向けの記事となっています。
ポルトガルのクアルトゥ(Quarto)って?
ポルトガルで家を探すときに大切なのが、自分がどんな住居を探したいのかはっきりしたイメージを持つことです。
一軒家、アパートで独り暮らし、フラットシェアなど、いろいろな選択肢があります。
一軒家を探している人はなかなかいないと思うので、ここでは除外するとして、留学生やワーホリでポルトガルに長期滞在する人にとっては、
・アパートを借りて一人暮らしをする
・アパートの一部屋を借りて、キッチンやトイレなどは同居人とシェアするフラットシェア
の、大きく分けて二通りの生活スタイルが考えられます。
もちろん、アパートを一人で借りて暮らすほうがお金がかかり、難易度も高いです。契約もめんどくさいし。
ポルトガル、特にリスボンやポルトなどの都市部で一般的なのが、Casa partilladaと呼ばれる、いわゆるフラットシェア。一つのアパートを何人か共同で分けて生活するスタイルです。
日本でいう「シェアハウス」がこれにあたります。
ポルトガルでは、このシェアハウスやフラットシェアの中の自分の部屋を“Quarto” (クアルトゥ)といい、ベッドや机などがある自分だけの空間となっています。
トイレやシャワールーム、キッチンやリビングなどは、他のシェアメイト (ポルトガルでは“Colega de casa”といいます)と共同で使用します。
一人暮らしか、シェアか、はたまたホームステイか…。
それぞれのメリットとデメリットを解説した記事はこちら。きっと自分に合った生活スタイルを決める手掛かりとなるはず…!
https://ca-voir.com/sharehouse/
せっかくの海外生活だし、日本ではなかなかできないシェアハウス生活にチャレンジしてみたい!というあなたにはこちらの記事がおすすめ。シェアハウス生活がどんなものなのか、イメージがつかめるはず。
https://ca-voir.com/sharehouse2/
部屋探しの際に知っておきたいポルトガル語
アパートを一人で借りるか、シェアするかを選ぶことで、大まかなポルトガルでの生活のイメージが湧いてきたのではないでしょうか。
続いては、実際に部屋探しをすることをイメージしてみましょう。
一昔前までは、口コミや貼り紙などを通じて部屋探しをする方法が一般的でしたが、時代は変わりました。
ほとんどの物件をインターネットで探すことができます。てゆうか、他に有効な方法は見当たりません。
さて、ここはポルトガル。当たり前ですが、インターネットなどで部屋探しをする際には、基本ポルトガル語で探すこととなります。典型的な入居者募集のアナウンスはこんな感じ。
「ポルトガル語なんて全く分からない…!」
そんなあなたも心配はいりません。部屋探しのサイトで自分に合った部屋を検索する際に、ポルトガル語で書かれた部屋の詳細を理解する必要があるというだけで、実際のやりとりは英語でもなんとかいける場合も多いです。(ポルトガル語オンリーという人もかなりいますが)
ここでは、どんな部屋なのかを知るために最低限必要となるポルトガル語の言葉について解説していきます。
Quarto privado : プライベートルーム
単に”Quarto” とだけ書かれていることもありますが、基本的にはシェアハウスの中で、自分専用の寝室があるということ。
Quarto partillado : ルームシェア、相部屋
一つの寝室を複数人でシェアするというイメージ。ホステルの部屋をイメージしてくれたら。かなり安いが、プライバシーはゼロ。長期滞在には不向き。
Mobiliado : 家具付き
日本人にはあまり考えにくいかもしれませんが、海外のシェアハウスやアパートはすでに家具がついているものが多い。ベッド、机、衣装棚などや、冷蔵庫や洗濯機などの電化製品、キッチン用品や掃除用具まですべてそろっているので、改めて生活用品を買う必要がないのはかなりの魅力。反対に、”Não mobiliado”は「家具付きではない」という意味なので注意。
T1、T2、T3… : アパートの間取り (数字は寝室の数)
日本では1LDKや2LDKなどと言いますが、ポルトガル (というか海外全般?)では「T=バスルーム、キッチン、リビングなどの生活スペース」を表し、そのあとに続く数字が「寝室の数」を表します。
つまりT3と書かれていたら、日本でいう3LDK。一つのアパートを3人でシェアするというイメージです。
Casa de banho:バスルーム
ポルトガルでは、トイレとシャワー (バスタブ付きが多い)が一緒の空間にあることが多いです。
andar:階
“2゜andar sem elevador”などという書かれ方をします。ポルトガルでは日本式の1階は”rés do chão”と言い、日本式の2階から1゜andarと数え始めるので注意。つまり、”2゜andar sem elevador”は「エレベーターなしの3階部分のアパート」という意味。
despesas incluídas:光熱費(水道、ガス、電気、インターネット)込み
ポルトガルでは、月ごとの光熱費が家賃に含まれていることが多いです。ただし、ある一定の使用量を超えると追加料金を請求してくる家主も多いので、確認を忘れずに。
Estadia minima:最低滞在期間
「その部屋やアパートに最低何か月滞在する必要があるか」ということ。”Estadia minima de 3 meses”と記載されていたら、「最低3ヶ月の滞在が必要」という意味。正直な話、1~3ヶ月の短い滞在期間でもOKという部屋はかなり見つけにくい。
Fiança/Caução:保証金
ほとんどのポルトガルのアパートや部屋を借りる際に必要となる保証金。家賃の1~2ヶ月分の金額を、初月の家賃に合わせて払うことが多い。この保証金はあくまで退去時に返ってくる前提のもので、アパートの備品を破損してしまったり、最低滞在期間よりも早く退去するようなことがなければ基本的に心配する必要はありません。”Fiança de 1 mês”と書かれていたら、「保証金家賃1ヶ月分」ということ。家賃が月に300ユーロの部屋なら、入居時には保証金と合わせて600ユーロが必要になる。(基本的に現金でやりとりされる)
おわりに
これらの言葉さえ知っていれば、インターネットで自分の好みの条件に合った部屋を探し始められます。サイトによっては、条件に合う物件を絞り込んで検索できる機能があるものもあってかなり便利!
でも、ちょっと待ってください。
日本の4分の1ほどの大きさしかないポルトガルといえど、リスボン、ポルト、コインブラなど魅力的な都市が点在しています。
留学等で、すでに住む街が決定している人はいいですが、そうでない人にとってはどこの街に住むべきかなかなかイメージしづらいと思います。
「ポルトガルで部屋探し」シリーズ第二回目の次回の記事では、ポルトガルのいくつかの都市をピックアップして、家賃の相場や気候、住環境などを比べてみたいと思います。きっと住みたい都市が見つかるはず!
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