こんにちは!ジョージア第二の都市・バトゥミにのんびり滞在中!世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
バトゥミのレストランや食堂の開拓に励んでいる今日この頃。
おすすめのお店を発見しては記事にして紹介してきました。
しかし実は。のぶよがバトゥミにおいて最も多く足を運んでいるお店を(あえて)紹介していませんでした。
人間、本当に気に入っているスポットはなんだか出し惜しみしてしまうものです。
今回の記事は、そんな「バトゥミで心からおすすめしたいジョージア料理のレストラン」をとうとう紹介するもの。
その店の名はズヴェリ・アンバリ(Dzveli Ambari)です。
Dzveli Ambariをひとことで表すなら、「バトゥミで最も安く美味しいジョージア料理が食べられるレストラン」。
リーズナブルな価格と料理の質の高さはもちろん、ジョージア料理の基本がほぼ全て揃った豊富なメニューも、とにかくどこを切り取っても素晴らしいお店です。
バトゥミは、食堂やレストランが数多く存在する「ジョージアの食いだおれの町」。
どこのお店に行こうか迷ってしまったときは、とりあえずDzveli Ambariに行っておけば間違いなしです。
メニューやおすすめの料理、店の雰囲気など、この国宝級のお店の魅力をがっつりと解説していきます!
Dzveli Ambariの外観・雰囲気
Dzveli Ambriが位置しているのは、バトゥミ中心街の西側。
ビーチ沿いにタワマンやホテルが立ち並ぶキラキラバトゥミエリアの、内陸に500mほど入った辺りに位置しています。
バトゥミの地ビールであるBatumuriを製造している工場の周辺に場末の飲み屋が並ぶ「飲兵衛ストリート」のど真ん中に位置していますが、Dzveli Ambariは食堂や酒場ではなくちゃんとしたレストラン。
「ローカル過ぎる雰囲気はちょっと…」という人でも安心して入れる雰囲気です。
入口の扉を開けると、まず目に入るのは半屋外のテラス席。
地元のジョージア人グループがわいわいと飲み食いしているような雰囲気で、大きなガラス張りの窓が開放感を演出しています。
テラス席からさらに奥へ進むと、広々とした店内席エリアが。▼
内装はかなりこだわられており、間接照明に照らされた空間が温かみのある雰囲気。
席数も十分あり、座り心地の良いソファーを備えた席もあります。
ここだけ見ると、なんだかちょっとお高いレストランのように思えなくもないですが、Dzveli Ambariの価格帯は完全なる食堂価格なのでご安心を。
適当な服でも問題なく食事できる感じで、店内の雰囲気とは裏腹にかなりカジュアルなお店です。
▲店内最奥部には男女別のトイレもあり、低価格帯の店にしては信じられないほどに清潔に保たれているのも嬉しい点。
総合的に、ちょっと良い感じのレストランっぽい雰囲気が感じられます。
Dzveli Ambariのメニュー
店の雰囲気は文句なしに良いDzveli Ambariですが、驚くべきはここから。
たたずまいこそ「THE・レストラン」といった感じで食堂感はゼロですが、メニューの価格帯は完全にローカル食堂そのものなのです。
前菜にスープにハチャプリ、グリル系や煮込み料理など、ジョージア料理の定番はすべて揃っている豊富なメニューで、その大半が10GEL(=¥500)以下という驚異の低価格。
いまどきヒンカリ1個1.2GEL(=¥60)で提供してくれるレストランなど、もうバトゥミでも珍しくなってきているほどですから…
バトゥミの飲食店ではどこも生ビール1杯2GEL(=¥100)が基本なのですが、Dzveli Ambariも最も安い銘柄は2GEL。
レストランとしてのみならず、居酒屋的な利用にもぴったりです。
メニューの種類がとにかく豊富なので、初訪問では何を注文すれば良いのか迷ってしまうはず。
のぶよが十数回の訪問で食した料理を中心に、おすすめを紹介していいきます!
Dzveli Ambariのジョージア料理
「安かろう、悪かろう」という言葉がありますが、Dzveli Ambariには当てはまりません。
ローカルの人でも通いやすい低価格ながら、盛り付けの美しさや味の質がかなり高い水準に保たれているためです。
おすすめしたいメニューはいくつもありますが、まずはロビオ(6GEL=¥300)。▼
ジョージア全国で食される豆の煮込み・ロビオですが、地域によって味付けや材料が大きく異なるのが特徴的。
ここDzveli Ambariのロビオは、じっくりと煮込んだ豆の旨味とがっつりと効かせたスパイスの風味が絶妙のハーモニーです。
また、この店のグリル系料理はどれもかなりレベルが高いので、ぜひ一度は挑戦したいもの。▼
9GEL(=¥450)と驚きの低価格であるオジャフリ(豚肉とじゃがいものグリル)は、鉄の器でアツアツで提供されます。
しっかりと下味がついた豚肉の柔らかさと、ほくほくしたじゃがいもの食感が最高で、塩加減も絶妙でした。
ジョージア料理と言えばこれ!といった定番料理であるキノコとスルグニチーズのグリル(10GEL=¥500)も、素材の旨味が最大限に活かされた絶品。値が張るスルグニチーズをこれでもか!とばかりに大量にのせてくれている大盤振る舞いさも嬉しいです。
▲バトゥミをはじめとするジョージア西部地域でポピュラーな、ポークリブのアジカ和え(10GEL=¥500)にもぜひ挑戦してほしいもの。
「アジカ」とは、ペースト状にした唐辛子にニンニクやハーブ、各種スパイスを加えて練り上げた激辛ペーストのこと。
完璧な焼き加減のポークリブのジューシーさを、アジカの複合的な辛みが包み込んで、これ以上なく芳醇な味わいでした。ビールが止まらん…
こんな感じで、どの料理を注文してもハズれないのがDzveli Ambariの素晴らしい点。
全体的に塩加減が完璧で、しょっぱすぎず薄すぎずといった絶妙な味付けに感動させられます。
そんなDzveli Ambariでのぶよが「本当にこれだけは食べてみてくれ…!」と懇願したいメニューがこちら。
そう、ヒンカリです。▼
ヒンカリとは、ご存じジョージアの水餃子のような料理のこと。
店によって、そして調理する人によって当たり外れがものすごく激しい料理の一つです。
Dzveli Ambariのヒンカリは、1個1.2GEL(=¥60)とジョージア全国的にみてもかなりの低価格。
トビリシでは今1.8GEL(=¥90)とかしますからねえ…
そんな低価格ながら、Dzveli Ambariのヒンカリはとにかく非の打ち所がない完璧な芸術作品。
薄くちゅるりとした皮の食感も、中の挽き肉のほろほろした舌触りも、たぷんたぷんに詰まった肉汁スープの芳醇さも、具の旨味を最大限に引き出したハーブとスパイスの使い方と絶妙な塩加減も…
断言します。
間違いなく、バトゥミ全体で一番美味しいヒンカリです。
Dzveli Ambariのヒンカリにはいくつか種類があるものの、おすすめはKalakuri KhinkaliとMtiuluri Khinkaliのいずれか。
いずれも牛豚の合挽き肉が具に入ったものですが、前者はパクチーなどのハーブ入り/後者はハーブなしというのが違いです。
キノコのヒンカリ(1個1GEL=¥50)も美味しかったのですが、とにかく絶品な挽き肉のヒンカリに比べるとややランクが落ちるかもしれません。
ジョージアの飲食店ではどこもそうですが、ヒンカリの注文は最低5個から。
それ以下の個数では注文できないのが小食の人にはネックかもしれませんが、後悔はさせません!とにかく一度はこのお店のヒンカリを食べてみてほしいです…!
おわりに
これまで紹介してこなかったバトゥミで一番おすすめしたいレストラン・Dzveli Ambariの魅力を徹底解説してきました。
とにかくメニューが豊富でどれもリーズナブル、そして味のクオリティーも総じて高いのが嬉しい点。
一度や二度の訪問では到底すべてを制覇することは不可能なので、何度も通いたくなること間違いありません。
客層の9割以上は地元のジョージア人かバトゥミに長期で住んでいるロシア人で、観光客の姿はまったく見られないのもこの店の魅力。
一度訪問すれば、なぜこの店が地元の人たちに愛されているのか納得するでしょう。
のぶよ的にDzveli Ambariの最大の推しポイントが、常に料理の味が安定していること。
ジョージアの飲食店は価格帯にかかわらず毎回同じ味を提供してくれるわけではないのが現状。調理担当の人によって(もしくは同じ人でも機嫌の良し悪しによって)味付けが大きく変わることもしばしばなので、「美味しい!」と思った店を再訪してみると「あれ…?前の方が美味しかったぞ…?」なんてなることも珍しくありません。
その点、Dzveli Ambariは常に安定の美味しさでいつ訪ねても同じ味を提供してくれるのです。もう10回はこの店で食事していますが、一度も期待を裏切られたことがないくらいなので。
バトゥミには他にもおすすめしたい店がいくつもあるのですが、迷ったらとりあえずDzveli Ambariへ!
「限られた日程のバトゥミ滞在だから店選びに失敗したくない!」という人でもきっと満足のいく、素敵な食体験が得られるはずです。
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