こんにちは!セルビアの田舎をのんびりと旅行中。世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
セルビア西部に位置するウジツェ(Užice)は、ユーゴスラビア時代には工業の中心地として栄えた町。
ユーゴスラビア崩壊に伴って変化した経済状況によって、町は衰退してしまったものの、西セルビアの観光の拠点として、またボスニア方面へ抜ける経由地として多くの旅行者がやってきます。
見どころはかなり少ないウジツェ。
しかし、せっかく滞在するならできる限り満喫したいものです。
今回の記事では、ウジツェの町中の見どころをはじめ、ウジツェ名物のストリートフードが食べられるレストランとホステル情報を載せておきます。
ウジツェ観光地図
青:観光スポット
黄色:バスターミナル/鉄道駅
赤:おすすめレストラン
紫:ホステル
ウジツェの観光スポット
お世辞にも美しいとは言えない、ウジツェの中心街。
古い建物はほとんど残っておらず、四角くて無機質な建物が連なる様子は、「セルビアの地方都市」そのものの風景です。
ウジツェ城塞跡(スタリィ・グラード)
観光スポットに乏しいウジツェの町で、ここだけは絶対に訪れておきたい場所。
それが町はずれにあるスタリィ・グラード(ウジツェ旧市街)です。
旧市街と言っても、その様は城塞そのもの。
ウジツェの町が拓かれた一番初めの場所です。
規模自体はかなり小さく、本当にここに町があったなんてにわかに信じられないほど。
保存状態があまり良くなく、半分放置されているのはセルビアあるあるです(笑)
スタリィ・グラードの頂上からは、ウジツェの町を一望する絶景が広がります。
城塞自体はヨーロッパではよくあるものですが、この景色を見るためだけにでも登る価値があります。
インフォメーション
スタリィ・グラード
住所:Gradska, Užice
営業時間:全日 7:00~20:00
料金:無料
聖マルコ教会
ウジツェ中心街近くにあるのが、町で一番古い教会である聖マルコ教会です。
こじんまりとしてかわいらしい教会ですが、木造の塔や教会内部はきれいに保たれており、神聖な雰囲気が漂っています。
聖ジョルジェ教会
ウジツェの人が「教会」と言ったら、中心街に位置する聖ジョルジェ教会を指します。
パステルイエローの外観が可愛らしい、ウジツェのシンボル的存在です。
デェチーナ川遊歩道
ウジツェの町の中央を流れるデェチーナ川沿いには、散歩に最適な遊歩道が整備されています。
釣りを楽しむおじさんたちやランニングをする若者など、ウジツェ市民の憩いの場となっています。
遊歩道の端には、かつての水力発電所が残されており、内部は博物館として利用されています。
ウジツェ名物が味わえる、おすすめレストラン
ウジツェに来たら絶対に訪れたい、完璧なセルビア郷土料理レストラン
のぶよが一瞬で恋に落ちてしまったレストランがこちら、“Kanak”。
伝統的な内装と温かいサービスはもちろん、提供されるセルビアの田舎風料理は何を食べても美味しいです。
レストランなのに値段も信じられないほどに格安。
ウジツェに来たなら、とにかく行ってみてください。
心からおすすめしたい素敵なお店です。
インフォメーション
Kanak
住所:Kralja Petra I 16, Užice 31000
営業時間:全日 9:00~0:00
予算:前菜150DIN~ / メイン:280DIN~
ウジツェ名物のB級グルメに挑戦!
ウジツェに来たら絶対に外せないのが、ウジツェ名物のB級グルメ的存在である「コンプレト・ラピーニャ(Komplet Lapinja)」。
地元で一番と評判なのが、こちらのBlue Moonです。
レストランというか、テイクアウトが主なファストフード店のような感じです。
こちらが、ウジツェでは超有名なコンプレト・ラピーニャ。
155DIN (=¥163)。
サクサクとした食感のパンの中に、バターとカイマク(Kajmak)というチーズを入れて焼いたものです。
かなり塩辛く、途中で飽きてきます(笑)
そして何よりも重たい。胃がもたれます。
軽食というよりも立派なランチになります。
のぶよ的に味は微妙でしたが、セルビアでもウジツェでしか味わえない名物グルメであることは確か。
ウジツェ滞在中に一度は挑戦してみてはいかがでしょうか。
インフォメーション
Blue Moon
住所:Kralja Petra I 5, Užice
営業時間:全日 24時間
ウジツェのホステル情報
ホステルが少ないウジツェ。
のぶよが宿泊したホステルを紹介しますが、個人的にはイマイチでした。
Eco Hostel Republic
住所:Zelje Djurica, Užice
料金:1320DIN(=¥1392)
部屋:12ベッドドミトリー
立地:6/10
バスターミナルから1kmほど離れた場所にあります。
中心街の外れに位置していますが、小さな町なのでどこに行くにも徒歩圏内です。
アクセス:9/10
レセプションは24時間対応で、看板も大きく出ているのでとても分かりやすいです。
スタッフ:5/10
のぶよが気に入らなかったのが、オーナー。
あれはダメ、これはダメと、とにかくホステル内での注意事項を事細かく張り紙にしているので、すごく窮屈な気持ちになります。
数名いたボランティアスタッフはみんないい人たちでした。
清潔さ:7/10
部屋はとても清潔です。
しかし、バスルームはもう少しきれいにしてほしいもの。
トイレの水が流れなかったり、お湯が少量しか出なかったりと、水回りに関しては不満です。
というか、バスルームが複数あるのにゲストが少ないからという理由で一つしか使えないというケチさも嫌でした。
設備:6/10
キッチン用品はそろっているものの、電子レンジがなく、コンロが一つしかないため何かと不便でした。
ドミトリー併設のテラスや共用部分はとてもいい感じです。
wi-fi:7/10
共用部分、部屋共に問題ありませんが、たまに動かなくなることがありました。
雰囲気:7/10
共用部分の居心地がよく、ゲスト同士が自然と会話できるような雰囲気なのが良かったです。
ただし、オーナーによる張り紙攻撃はマイナスポイント。
総合:6.7/10
写真を見て期待していたのもあって、ちょっとがっかりだったホステルです。
この設備・サービスの割に値段も結構高いと思います。
とはいっても、他に安いホステルが見つけにくいウジツェ。数泊の滞在ならまあ問題ないでしょう。
ウジツェ観光のまわり方
ウジツェ観光に必要な日数
ウジツェは2時間ほどあれば一周できてしまうくらいの規模の町。
おわかりのように、ウジツェの町自体には観光スポットはほとんどありません。
ウジツェ近郊には、セルビアの昔の家々を再現した野外博物館であるシロゴイノ村(Sirogojno)や、大自然を体験できるタラ国立公園(Tara National Park)、リゾート地として名高いズラティボル(Zlatibor)などの観光スポットが点在しています。
SNSで話題の「川の中に建つ家」にも立ち寄る!タラ国立公園の大自然を満喫するハイキングの記事はこちら。
隣国ボスニア・ヘルツェゴビナとの国境近くに位置するモクラ・ゴラ(Mokra Gora)にはたくさんの魅力的な観光スポットがあるので、ウジツェからボスニア方面へ向かう途中に滞在してみるのもいいでしょう。
ウジツェ~他都市間の移動
セルビア西部に位置するウジツェ。
山の中に位置しているのと道路状況が良くないため、他都市とのアクセスには地図で見るよりも時間がかかります。
ベオグラード~ウジツェ間の移動
セルビアの首都、ベオグラードとウジツェ間は、1時間に1本ほどの頻度でバスが運行されています。
所要時間:4時間半~
料金:1100DIN(=¥1160)~
※荷物代別途必要
モクラ・ゴラ~ウジツェ間の移動
ボスニアとの国境にほど近い、大自然の中に観光スポットが点在するモクラ・ゴラ(Mokra Gora)。
ウジツェとは2時間に1本ほどの頻度でバスが運行されています。
所要時間:1時間半
料金:240DIN(=¥251)
Uvac自然保護区域とウジツェ間の移動
セルビアに来たら絶対に訪れたい、Uvac自然保護区域の絶景。
拠点となるSjenicaとウジツェ間は直行バスの運行がありません。
途中にあるノヴァ・ヴァロス(Nova varos)という町でバスを乗り継いでアクセスします。
・ウジツェ~ノヴァ・ヴァロス間
運行頻度:2時間に1本
所要時間:1時間半
料金:500DIN(=¥527)
※荷物代別途50DIN(=¥53)
・ノヴァ・ヴァロス~Sjenica間
運行頻度:1日3本
所要時間:1時間
料金:350DIN(=¥369)
ヴィシェグラード(ボスニア)~ウジツェ間の移動
ウジツェからモクラ・ゴラを経由して、隣国ボスニア・へルツェゴビナのヴィシェグラードまで国際バスが運行されています。
いくつかのバスはヴィシェグラードを経由して、ボスニアの首都のサラエボまで向かうものもあります。
運行頻度:1時間半に1本
所要時間:2時間
料金:€5
※荷物代別途必要
おわりに
正直なところ、観光スポットとしてはかなり魅力が低いウジツェ。
しかしながら山々に囲まれたのんびりとした雰囲気の小さな町なので、居心地は悪くありません。
周辺の観光スポットへの拠点として数日滞在するための町と言えるでしょう。
先述の超おすすめのレストランもあるので、絶品のセルビア料理に舌鼓をうちながらのんびり滞在するのもいいと思います。
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