こんにちは。海外生活5年目、現在ポルトガル在住ののぶよです。
ワーキングホリデーや留学、国際結婚などの理由で海外在住の人なら、一度くらいはこう思ったことがあるでしょう。
「ここで何してるんだろう?」
「ああ…日本に帰りたい…」
「なんでもいいから、味噌汁飲みたい…」
あなただけではありません。
みんな経験していることです!
のぶよ自身、20代後半という年齢もあって、海外生活の中でいろいろと考えることもあります。
一度帰りたいモードに陥ってしまうと、抜け出すのは大変。
出口のない迷路に迷い込んでしまったように、ネガティブに考えてしまいがち。
のぶよもネガティブになったときは、「ワーホリ 失敗」とか「海外生活 辛い」などのキーワードで検索したものです。(笑)
今回の記事では、のぶよ自身の経験から、海外在住者が抱えがちな悩みを10個ピックアップしました。
どう対処すればいいのか、アドバイスも載せています。
ホームシック気味のあなたを少しでも元気づけられますように!
1.現地の言葉がわからなくて辛い
海外生活で誰もが感じる、「言語の壁」。
この壁は思ったよりも大きく、頑張って勉強しているのになかなか話せるようにならないという人も多いのでは。
言葉がわからないと、現地の人たちの会話に入っていけず、孤独を感じてしまいますよね。
一方で、日本にいる人たちからは、「海外在住」というだけで、
「じゃあ外国語はペラペラなんだね!すごーい!」と思われがち。
のぶよ的には、実際に海外に住んで苦労している人でないと、外国語を習得することの大変さは理解できないと思います。
参考書で外国語を勉強することと、実際に現地の生活の中で学ぶこととは全くの別物。
渡航前に思い描いていた、「外国語が話せて海外生活を満喫している自分」とのギャップを感じてしまうことは誰にでもあります。
でも、外国語は机の上で勉強するだけじゃ絶対に話せるようになりません。
インプットした知識を、会話の中でアウトプットして初めて、「外国語が使える」ようになるのです。
間違えたって、言葉に詰まったって、関係ありません。
とにかく自分が知っていることや使える表現を駆使して会話しないと、永遠に話せないままです。
「わざわざ現地の言葉で話してやってんだ!間違えがなんやねん!」
くらいにドンと構えるのが正解。
意外と、この会話の時の堂々とした態度は大切。
間違いを恐れてオドオドしながら話すより、知ってる単語を並べて自信満々に話した方が会話が通じるものなんですよ。
2.他の海外在住者がまぶしく見える
主に同じ日本人で、海外生活を満喫しているように見える人たちに嫉妬してしまうこと、あると思います。
「自分より上手に話せる」
「現地の友達に囲まれて楽しそう」
「恋に仕事に、全てにおいて幸せそう」
例を挙げたらきりがありません。
のぶよが言えるのは、「100%海外生活を満喫できて幸せな人なんて存在しない」ということ。
どんなにキラキラ輝いている海外生活を送っているように見える人だって、あなたの知らない悩みや壁につきあたっているんです。
人間はないものねだり。
自分自身が弱っている時はなおさら、他人が羨ましく思えてしまいますが、案外その相手も、あなたのことを羨ましく思ってるかも。
海外生活なんて現実はそんなキラキラしたものではありません。
他人をお手本にして自分を高めるのはとても素晴らしいことですが、あなたの視点から見る他人の生活が全て正しいものだとは限らないのです。
3.お金がない
海外生活で何よりも大切なお金。
「お金で買えない価値がある」とか言う人もいますが、のぶよはこのフレーズ大嫌いです(笑)
たとえ資金が底をついても、海外では誰も助けてくれませんから。
こればかりはどうしようもないんですが、悩んでいてもお金は増えません。
行動しましょう!
お金がないなら節約するかもっと働くか、その二択しかないんです。
4.日本にいる友人と自分を比べてしまう
のぶよの場合は20代前半には全く考えなかった悩みなんですが、20代後半となったいま、すごくこの気持ちがわかります。
結婚、仕事、独立、子供…
人生における黄金期ともいえるほど、さまざまなライフイベントが起こる20~30代。
SNSの普及によって、世界のどこにいても、日本の友達の生活を垣間見ることができます。
簡単に連絡がとれて便利なんですが、時に海外で生活している自分と、日本で生活している友人の生活や考え方の違いに驚き、比べてしまうことがあるのでは。
その結果、「自分はこのままでいいのかな…」と不安になってしまう人も多いでしょう。
ひとことで言いますね。このままでいいんです!
「日本にいる友人の生活と、海外にいる自分の生活を比べる」
その時点で、あなたの人生や生活に対する考えの基準は、日本で生活してきた中で自然と培われてきたものにスイッチしています。
日本で生活をする人は、日本という国の文化や社会的常識のもとで、「こうあるべき」という観念のもとで生活しているんです。
対して、海外在住のあなたは、そんな常識や観念の中から飛び出した人。
そもそも比べる土俵が違うんですよ。
「ラーメンか牛丼、どっちがよりおいしい?」
くらいの馬鹿馬鹿しい悩みなんです!(笑)
いい意味で、無関心になりましょう。
「結婚したんだ〜ふーん、よかったね!」
「昇進したんだ〜すごいね!で?」
くらいに。
もう、「他人は他人、自分は自分」でいいじゃないですか。
5.現地で友達ができなくてひとりぼっち
これ、すご〜くよくわかります!
気の置けない現地の友達ってなかなかできないんですよね。
日本人同士や、立場が同じである他の国から来た外国人は比較的友達になりやすいのですが、現地の友人を作るとなるとやはりハードルは高め。
ある程度現地の言葉ができないと、なかなか一歩踏み出せないことも多いです。
クリスマスや年末年始などは、海外在住で友達が少ない人にとっては、鬱でしかないイベント。
のぶよからのおすすめは、無理に現地の友達を作ろうと躍起にならないことです。
今自分の周りに居てくれる、日本人や外国人の友達を大切にすることから始めましょう。
海外では、友達の友達などと知り合いやすいので、今いる友達を通して、新しく現地の友達ができることだってあります。
もう一つは、来るもの拒まず精神を持つこと。
イベントやパーティなどに誘われたら、極力参加するようにしてみましょう。
裏技としては、お酒の力を借りるという手もあります。
言葉がちゃんとわからなくても、お酒は世界共通のコミュニケーションツール。
「私あんまり飲めなくて…」ってゆう人、日本人にとても多いんですが、海外では「飲めない(飲まない人)=つまらない人」のレッテルを貼られてしまいがち。
飲めます。飲もうとしてないだけです。(笑)
のぶよの海外生活の中で、お酒が全く飲めない現地人に一度も出会ったことがありません。
もちろんアレルギーや持病のある方は話が別ですが、「自分はお酒弱いから…」と決めつけて、飲もうともしないのは本当にもったいない。
今までくすぶってたのはなんだったんだろう?と不思議に思うほど、簡単に友達の輪が広がりますし、新しい自分に出会えるかもしれません。
6.気がつけば日本人の友達ばかり周りにいる
渡航している国や地域によると思いますが、日本人がかなり多い場所では、日本人コミュニティーの中で生活している人も多いです。
仕事は日本語環境、ルームメイトは日本人、週末は居酒屋で飲み会…
別にいいんですよ、あなたの海外生活の目的がそれなのであれば。
だってそれが一番苦労しない海外生活ですから。
のぶよ的には、海外生活なんて苦労してなんぼだと思うんです。
日本にいたら意識せずともできることが、海外に来たらシステムか違ったり言葉が違ったりして上手くできない経験。
それを乗り越えて、自分のレベルアップを実感することが海外生活の醍醐味のでは。
もちろん、日本人の友達もとても大切です。
ある程度共通の文化や認識を持つ人たちと母国語で話せることは、海外生活においてそれ以上ないストレス発散になります。
でも、もし自分の周りに日本人しかいないことに気づいたときは、一度立ち止まって考えてみてください。
そもそも自分が何がしたくてはるばる海外にまできたのか。
その答えはあなた次第です。
7. 自分がこれから何がしたいのかわからない
よくわかります!
何か目標があって海外に来たはずなのに、日常生活を送るうちにどこを目指しているのかわからなくなってしまうこと。
そんな気持ちになってしまった時。
のぶよは、出発前に自分が書いた「達成したいことリスト!」(あの頃は若かった…)を見返したり、がむしゃらに頑張っていたころのSNSの投稿や写真を見返してみます。
頭で考えるだけでなくて、視覚で感じることはとても大切です。当時の自分の気持ちややる気を鮮明に思い出すことができますから。
他にも、日本にいる、あなたを送り出してくれた家族や友人に電話してみるのもいいでしょう。
メールやLINEなどではなく、「電話で声を聞く」のがポイント。
「そんな時期もあるよ〜」と慰めてくれる人や、「何ゆうてんねん!頑張りや!」と叱責してくれる人。とにかく誰でもいいんです。
一度目の前の現実は置いておいて、昔のことを振り返るのも大切です。
もちろん、目標は常に変わるもの。
来た時と違う目標を持って日本に帰国したっていいんです。
その「新しい目標を持てたこと」が海外生活を通して得られた成果なんですから。
8. 失恋した。辛い。
これはそれぞれ事情があるのでなんとも言えませんが、海外での失恋ってきついですよね。
自分が慣れ親しんだ環境ではない海外の生活において、心を許せる恋人につい依存してしまいがちになるのは仕方がないもの。
そんな人を失った時に、自分がどれだけその人の存在に助けられてきたのか気がつくのではないでしょうか。
厳しいことを言います。
そこで一人になって見えた現実こそが、あなたが海外生活の中で自分の力で築いてきたものなのです。
恋人がいたからこそ、自分の周りにあるように見えたものの大きさに気がつくはず。
でもそれはあなたの努力で築き上げたものではなく、相手があなたのために築いてくれたものであったことに。
その現実をどう捉えるかはあなた次第。
「私なんて、一人じゃなにもできないんだ…」と塞ぎ込んでしまうのか
「悔しい…一人で絶対なんかしら達成してやる!」と思うのか。
悩んでいても、頑張っていても、いつか現在の海外生活が終わる日がやってきます。
どうせ期間が限られてるのなら、少しでも楽しく過ごした方がいいのではないでしょうか。
9. 日本帰国後の将来が不安
「海外生活を終えたら、日本に帰って就職したいけど、ブランクが空くから不安。」
そう考える人、結構多いですよね。のぶよもすごくよくこの手の相談を受けました。
ひとことで言いますね。
ばっかじゃねーの?
すみません(笑)
4.の「日本にいる友達と自分を比べてしまう」の項目でも書きましたが、そもそも日本で生活している人たちと、海外で生活をすることを選んだあなたとは、土俵が違うんです。
海外での生活を「ブランク」と捉えるのは今すぐやめましょう。
だってブランクって「空白」ですよ?
あなたの海外生活って空白なんでしょうか?違いますよね。
日本社会では、まだ根強く残っている「一度レールを外れたら元に戻れない」という考え方。
のぶよ的にはもはや民話や伝承の域です。ツチノコみたいな。
日本に帰ればいくらでも仕事はあります。
しかも、海外生活を送っているあなたは、他の人ができない経験をしています。
日本語だって完璧に話せて、海外生活で育んだ経験や生きる知恵もある。
挑戦すらしないで適当に生きてきた人たちと勝負できないわけがないじゃないですか。
個人的には、大学を休学や浪人してワーホリで海外に出て、何事もなかったように新卒で就職しようとする人、大っ嫌いです。(笑)
海外滞在で他の人とは違うことをしてみたいけど、やっぱり新卒という肩書を失いたくはない人。
せっかく海外で生活するのに、出発前の時点で自分から「社会のレール」に縛られに行ってますよね。
そんなに将来が不安なら、そもそも海外に行かなければいいんです。
そもそも、すでに海外に来てしまったあなたが、日本に帰ってからの将来を不安に思ってどうなるでしょうか。
なにも変わらないのでは。
だったら少しでも現地の言葉を磨くとか、スキルをつけるとか、なにか将来につながる可能性のあることに時間を割くべきです。
好きなことや得意なことを突き詰めていけば、自然と自分がどうなりたいのか見えてくるものです。
10.とにかく全てがいや。帰りたい。
末期ですね。(笑)
そんなあなたにのぶよはききたいです。
なんでそんなに嫌なのに、帰りの航空券をとらずにこんな(糞みたいな)記事を見ているのでしょうか?
なにか後ろ髪引かれるものがあるからなのでは?
こんな時は、「帰りたい理由」ではなく、「帰りたくない、帰れない理由」を探してみましょう。
仕事があるから?部屋の契約があるから?送り出してくれた人達に顔向けできないから?
ここで「帰りたくない、帰れない」理由が浮かんでくるなら、まだ大丈夫。
それがあなたがそこに居る理由です。
本当に帰りたいなら、そんなの構わずに帰ってしまってるはず。
それに、海外で生活を始めようと一人で渡航した時点で、あなたは他の何千万人の「海外に行きたいけど踏み出せない」人たちよりも勇気があって行動力があるんです。
そうやって海外生活の決断ができたあなたなんだから、絶対にその状況を打開できる力があります。
それでも、どうしてもきついなら、勇気を出して帰国することも大切な決断ですよ。
今すぐできる!「帰りたい…」を「がんばろう…!」に変える行動
人間誰しも、気分のアップダウンはあるもの。
ましてや、自分が今まで培ってきた常識や言葉が通じない海外での生活ではなおさらです。
そんな時は、今ある悩みは置いておいてリフレッシュをするのが一番!
ふさぎこんでいた時には見えなかったものが、不思議と見えるようになることもあるんです。
どれも基本的なことですが、のぶよが実践している行動をご紹介します。
太陽の光を浴びる
太陽の力は本当にすごいです。
夜に頭の中をめぐっていたモヤモヤとした気持ちを強引に奪い取ってくれます。
朝早く起きて、太陽の光を浴びながらコーヒーを飲んでいると、なんだかいいことが起こりそうな予感がしてくるはず!
人と話す
メールやメッセンジャーなどで簡単にやり取りができてしまう世の中ですが、気分が落ち込んだ時はやっぱり面と向かって会話するのが一番。
誰でもいいので、どうでもいい話ができる人と話してみると、驚くほどスッキリするはず。
旅行する
別に数泊の旅行でなくても、日帰りでまだ行ったことのない地区へ行ってみたり、気になっていたレストランに行ってみたり、なんでもいいんです。
とにかく外に出て、気分転換することが大切。
日本食を食べる
慣れ親しんだ味は、心を落ち着かせてくれます。
レストランがあれば行ってもいいですし、スーパーで醤油などを買ってなんちゃって和食を作ってみるのもいいでしょう。
特に味噌汁の効果はすさまじいものがあります。
のぶよは味噌汁一杯で一ヶ月はポジティブに生きられるタイプです(笑)
歌う
好きな歌をうたう。
ただそれだけですが、なぜか気持ちはスッキリ。
ポイントは、鼻歌ではなく心から歌うこと(笑)
海外では家で大声で歌っても別に変に思われません。
住んでいる町の写真を撮りに行く
「もう全部見尽くしたし…」なんて言わずに、散歩がてらスマホで写真を撮りに出かけましょう。
建物の装飾や日本とは異なる通りの雰囲気。川辺の穏やかな風景。
新しい発見があるでしょうし、「自分の生活もけっこういいんじゃない?」と思えるかも。
おわりに
「日本に帰りたい」という気持ちは、海外在住経験者なら誰もが一度は抱く気持ちです。
決してあなたが弱い人だからとかじゃありません。
実際に海外生活が終わってから悩んでいた時期を思い返すと、
「なんであんな小さなことにウジウジ悩んでいたんだろう?」と不思議に思うことも多いんですよ。
あなたが現在している「海外での生活」は、誰しもができるものではありません。
そこで生活することを選んだあなた自身の決断力や夢、目標などいろいろな要因や縁があったわけです。
後で後悔するのは簡単。
でも、後悔しないために何かをできるのは今しかないんです。
時には後ろを振り返ったり、悩んだりすることもありますが、それを乗り越えてさらに素晴らしい海外生活を送ってください!
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