クロアチア・プリトヴィッツェ国立公園ががっかり世界遺産だった3つの理由。

クロアチア・プリトヴィッツェ国立公園ががっかり世界遺産だった3つの理由。

こんにちは!クロアチアが誇る絶景、プリトヴィッツェ国立公園へ日帰りで行ってきた、世界半周中ののぶよです。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)

クロアチアにある世界遺産のプリトヴィッツェ国立公園は、誰もが一度は訪れたいと願う場所。

のぶよもそのうちの一人で、青と緑の湖と無数の滝が織りなす絶景をこの目で見たいと思っていました。

プリトヴィッツェ国立公園自体はとても素晴らしい場所で、写真で見たそのままの風景が広がる大自然の素晴らしさにひたすら感動しました。

しかしながら、プリトヴィッツェ国立公園が他の国立公園や大自然スポットよりも群を抜いて素晴らしいかと問われれば、答えはNoです。

のぶよ的には、世界にいくつかあるがっかり世界遺産の一つに見事分類されました

世の中にはプリトヴィッツェ国立公園の美しさや素晴らしさを紹介するサイトやブログが数多くありますが、のぶよはあえてプリトヴィッツェ国立公園の負の一面に焦点を当てたいと思います。
何しろ性格が曲がっているので(笑)

今回の記事では、プリトヴィッツェ国立公園でのぶよががっかりしてしまった3つの理由と、プリトヴィッツェ国立公園が世界自然遺産としてこれからどうなっていくべきなのか考えていきたいと思います。

プリトヴィッツェ国立公園について他にも記事を書いています。

・プリトヴィッツェ国立公園内の見どころ・絶景スポットを写真付きで紹介している記事はこちら

・プリトヴィッツェ国立公園内の移動手段&時間・体力別モデルルートを提案している記事はこちら

・プリトヴィッツェ国立公園観光前に絶対に知っておくべきアドバイス、基本情報、アクセスなどの情報はこちら

・プリトヴィッツェ国立公園のオンライン予約の手順を画像付きで解説した記事はこちら

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プリトヴィッツェ国立公園ががっかり世界遺産だった3つの理由

1.とにかく人が多すぎて自然どころではない

↑このような「渋滞」は日常茶飯事なプリトヴィッツェ国立公園。

プリトヴィッツェ国立公園は、UNESCOの「自然遺産」です。

その名の通り、人間の手が及ばない貴重な自然が見られる場所であり、その自然を保護していくことを目的として制定されたものです。

しかし、プリトヴィッツェ国立公園で感じるのは、大自然の豊かさ以前に、人の多さ。

雄大な自然に抱かれて、鳥の鳴き声や水の流れる音に耳を澄ましてみても、聞こえてくるのは観光客が大声で笑い、騒ぎ立てる声ばかり。

美しい湖や森をゆっくり鑑賞しようとしても、見えるのは人影ばかり。

正直、「世界遺産の大自然」を期待して行くと、かなり拍子抜けしてしまうはずです。

「雄大な大自然の中を、何も考えずにのんびりと散策」なんて、ただの夢物語でしかありません。
現実は、渋滞(車ではなく人間の)に巻き込まれて動けず、とにかくイライラするばかり。

のぶよ的に、セルビアのタラ国立公園のほうが100倍大自然を感じられると思います。
というか、総合的にセルビアやボスニアの方が好みです。ごめんね、クロアチア。

2.入園料が高すぎる

時期にもよるのですが、6月〜9月のプリトヴィッツェ国立公園の入場料は、鬼のような高さです。

入園料大人250Kn(=¥4117)は、西ヨーロッパでもなかなか見られない値段設定。
ここ、クロアチアですよ?旧ユーゴスラビアですよ?まじで信じられない。値段を聞いて、ぼったくられているのかと思いました。

超絶観光地のサグラダ・ファミリアやルーブル美術館の入場料が可愛らしく思えてくるほどです。

正直、この値段を払って人混みの渋滞の中で絶景を見ても、全然心が高揚しませんでした。

「このお金があれば、ビール何杯飲めたかな。」とか「ザグレブの高級和食レストランで寿司のフルコース食べるより高いわ!」と毒づいていました。大自然を目の前にして(笑)

おそらく公園側の観光客の数を減らす対策のための一環で、こんなに高い料金が設定されているのでしょう。
のぶよ的にはなんだか方向性がずれている気がしますが。(詳しくは後述します)

3.観光客のマナーの悪さが目立ちすぎる

プリトヴィッツェ側の責任ではありませんが、観光客のマナーがとにかく悪くて辟易しました。

こんなにマナーが悪い観光客が集まる世界自然遺産を、のぶよは他に知りません。

のぶよが目撃した、マナーの悪い観光客たちを紹介します。

歩きタバコ

衝撃的だったのが、国立公園内をタバコを吸いながら歩いている人たちを見かけたこと。
ここ、世界自然遺産なんですが?

のぶよも喫煙者ですから、タバコを吸いたい気持ちはわかります。
しかし、時と場合というものがあるはず。

プリトヴィッツエ国立公園内では、喫煙所の設置はないものの、ゴミ箱の近くなどでタバコを吸うことは禁止されてはいません。
少なくともそういった場所でタバコを吸おうという考えには至らないのでしょうか。

セルフィー軍団

↑大人二人がすれ違うのがやっとの幅の遊歩道。

人がすれ違うのがやっとの幅しかない、プリトヴィッツェ国立公園の湖の上を走る木製の橋。

プリトヴィッツェらしい風景であるこの遊歩道と青い湖の風景は、セルフィー軍団にとっては絶好の仕事場です。

後ろで人が待っていようがおかまいなし。
遊歩道に座り込んで、ポーズを決めて何枚も何枚も写真を撮る人たち。

その間、彼らがセルフィーを終えるのを待つ人が後ろで列を作ってプチ渋滞が発生します。

こういった光景が園内の至る所で見られ、それらが合わさって大渋滞へと発展していくのです。

インスタ映えやらなんやで、「自然には興味ないけど、おしゃれな写真を撮りに行って見せびらかしたい層」が続々とやって来るプリトヴィッツェ国立公園。

国立公園で、おしゃれなドレスを着て、かかとのついたパンプスで歩いている人たちがセルフィーに励む姿を見て、のぶよは絶句しました。

プリトヴィッツェ国立公園内の散策ルートには山道もありますし、木製の遊歩道はかなり足場が悪いです。

こういう人たちが足元を気にしながらちんたら歩くことで、後ろが詰まって大渋滞になるという悪循環しか生みません。

一列で歩かない

ルール付けはされていないものの、狭い遊歩道上では一列で歩くというのは、どこのハイキングコースでも共通のマナー。

しかしプリトヴィッツェでは、その暗黙のルールを守っている人は稀。

団体でまとまって話しながら歩く家族連れや、手を繋いで横並びで歩くカップルなど、他の国立公園では見られないような人種が多く存在します。

こういった人達は、話に夢中だったり自分たちの世界に入っているので、後ろから人が来ようとお構いなし。

追い越すたびにいちいち声をかけなければいけないのはかなりのストレスです。

大声で喋る、叫ぶ

団体観光客はもちろんのこと、個人観光客のグループでもうるさい人たちはいます。

もちろん大自然の楽しみ方は人それぞれ。
グループでワイワイ散策を楽しむのも一つなのでしょうが、いかんせんそういった人達が多すぎるのがプリトヴィッツェ。

静かに滝の音に耳を澄ましたり、湖をぼうっと眺めたい個人旅行者からすると、迷惑でしかありません。

また、缶ビールを持ち込んで、飲みながら散策しているグループの姿もちらほら見かけました。
しかも、老若男女問わず。

休憩エリアでお酒を楽しむのは自由ですが、さすがに自然公園内を歩きながら飲酒というのはいかがなものでしょうか。

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プリトヴィッツェ国立公園側の観光客対策の甘さ

2018年に、驚くべきニュースがクロアチア中を駆け巡りました。

それはなんと、世界遺産を認定するUNESCOが、プリトヴィッツェ国立公園を世界自然遺産のリストから外すかもしれないというもの。

その理由は、「素晴らしい自然を維持・保護していくための世界自然遺産の目的からプリトヴィッツェ国立公園の状況が逸脱してきている」ため。

つまり、「多すぎる観光客や彼らのマナーの悪さが危惧され、このままだと「世界自然遺産」として認定されるに値しない」という、のぶよが感じたことそのままの理由なわけです。

この知らせに焦ったプリトヴィッツェ国立公園側は、2019年4月から1時間ごとに入場できる人数を制限、それに伴ってオンライン予約システムを実施することを発表しました。
(今更?って感じですが、場当たり的な対応しかしないのがクロアチア。)

何人まで入場できるのかは公表されてはおらず、全チケットにおいて共通の人数制限がされているのか、オンライン予約と当日販売のそれぞれに上限数が割り振られているのかも定かではありません。

のぶよが訪れたのはハイシーズン前の6月上旬でしたが、当日券は続々と完売。
次に入場できる時間のチケット購入まで1時間以上待たなければなりませんでした。

チケットの入場時間は1時間ごとに区切られていて、各時間帯のチケットは30分前からの販売となります。
(例えば、12:00〜13:00の間の入場チケットは11:30からしか販売されません)

そのため、チケット売り場周辺では、チケットを買えなかった人たちが次の時間帯のチケットを購入するために大量に列を作り、もはやカオス状態。

ディズニーランドのファストパス発券場のカオス版と考えていただければわかりやすいはず。

また、少しでも入場者の数を減らすためか、2019年から入園料を値上げしたプリトヴィッツェ国立公園
2018年までは6月と9月は100Kn(=¥1647)で入園できたのですが、2019年からは250Kn(=¥4117)と倍以上の料金になりました。

しかし、わざわざクロアチアまで来たのに、「料金が上がったから」という理由でプリトヴィッツェを諦める旅行者の数はそう多くはないでしょう。
みんな結局行くんです。たとえ値段が高くても。

人数制限がされても感じる、人の多さ

のぶよがプリトヴィッツェ国立公園を訪れたのは、すでに入場制限&オンライン予約システムが施行された2019年6月の平日のこと。

ハイシーズン前で人数制限もされているというのに、かなりの人の多さを感じました。

人気の下湖群はもちろんのこと、比較的人が少ないとされる上湖群でもかなりの人、人、人。

しかし、よくよく見てみると、個人の旅行者の数はそこまでではなく、団体ツアーの旅行者の多さが目立ちます。

数十人が列を作って、人がすれ違うのがやっとの木製の橋の上を練り歩くのですから、どれだけのものか想像いただけるのでは。

一人が写真を撮るのに立ち止まると、後ろの列が全て詰まって渋滞が発生します。

世界自然遺産の大自然の中で渋滞。
考えにくいですが、これがプリトヴィッツェ国立公園の現実なのです。

個人旅行者からしたら、団体ツアーの渋滞に巻き込まれたらたまったものではありません。
また、反対方向からも人がやってくるので追い抜くことすらできません。

正直、すっごくイライラします。
なんで大自然の中で癒されに来ているのにイライラしなきゃいけないのと自問自答するほどに(笑)

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プリトヴィッツェ国立公園が対策すべきこと

これだけ世界的に有名になり、多くの人が訪れるプリトヴィッツェ国立公園ですが、その対応は甘すぎる、というか行き当たりばったりなものばかり。

もっと抜本的にシステムを変えないと、これだけの大人数の観光客に対応できませんし、そのうち世界遺産剥奪なんていう不名誉なことになりかねません。

いち旅行者でしかないのぶよですが、プリトヴィッツェ国立公園が少しでも現在の状況を変えるためにするべきことを提案させていただきます。

団体ツアーを制限する

入園料を上げたり人数制限をするのも結構ですが、混雑の一番の原因である団体ツアーの入園を制限するのが先ではないでしょうか。

公園内を散策していて、団体ツアー客に遭遇したらもう最後。
確実に渋滞に巻き込まれることとなります。

団体ツアー用の時間ごとの入場制限をかけたり、団体を少人数に分けてグループ毎に入園させたりと、いくらでも対策できるはずです。

散策コースを一方通行にする

全ての散策コースとは言いませんが、すれ違うのがやっとの幅しかない狭い木製の橋の部分は一方通行にするなどの対策が必要だと思います。

正直、柵も何もない狭い橋の上で大量の人とすれ違うのはかなり危ないと感じました。
絶対今までに落ちた人たくさんいるはず。

一方通行である程度散策コースを決めてしまうことで、人の流れを管理することができますし、狭い遊歩道の上でも追い越しが可能になります。

「自然の中で人間が作ったルールを課すなんて…」なんて声が聞こえてきそうですが、そうでもしないとどうしようもないほどに混雑するのがプリトヴィッツェ国立公園なのです。

一列で歩くことをルール付けする

観光客側のマナー意識の問題でもあるのですが、狭い橋の上を手を繋いで歩くカップルや、並んで歩くグループ客など、他の人のことを考えない人があまりにも多いように感じました。

プリトヴィッツェ国立公園側からは何の注意喚起もありませんが、混雑の原因ともなっているこれらのマナーの悪さを何らかの形で制限したほうがいいと思います。

マナー違反はどんどん罰金とったらいいのに。そこで稼いで少しでも入園料を安くしてくれ。
なんて考えるのぶよはただのせこい人なのでしょうか。

写真撮影禁止にする

かなり過激な意見としては、全ての写真撮影を禁止してしまうこと。

道を塞ぐようにポーズを決めて写真を撮り合う人たちや、セルフィーに夢中で後ろの渋滞に気づかない人たちなどが相当数いるプリトヴィッツェ国立公園。

観光客側のマナーと、周りへの思いやりの問題なのですが、それが守られないならもはや禁止してしまえばいいのでは。
そう考えてしまうのぶよは根っからの日本人だと思います(笑)

「写真が撮れないなら行かない」なんて声も聞こえてきそうですが、そうやってしょうもないセルフィーしたいだけの観光客の数を減らせばいいんです。

「カメラもスマホも持ち込めない、本来の大自然を五感で味わう国立公園」なんて素敵なのでは。

現実的には難しいでしょうが、写真撮影禁止は最も効果的な人数抑制策だと思います。
せめてセルフィーは有無を言わさず罰金!とかにしてほしいもの。(おわかりでしょうが、のぶよはそういったことに精を出す人々が大嫌いです。)

がんばれ、プリトヴィッツェ!

おわりに

いろいろと書いてきましたが、プリトヴィッツェ国立公園自体はとっても素晴らしい場所です

独特な地形が作り出す自然の風景は、他ではなかなか見られないもの。
わざわざ訪れる価値は十分にあります。

ただ、中立的な立場から見ても、「世界遺産から外されそうになっている」ということはそれだけ状況が良くないということ。

国立公園側の観光客対策が不十分なのはもちろん改善してほしいですし、私たち観光客側の意識も変わっていかなければなりません。

プリトヴィッツェ国立公園について他にも記事を書いています。

・プリトヴィッツェ国立公園内の見どころ・絶景スポットを写真付きで紹介している記事はこちら

・プリトヴィッツェ国立公園内の移動手段&時間・体力別モデルルートを提案している記事はこちら

・プリトヴィッツェ国立公園観光前に絶対に知っておくべきアドバイス、基本情報、アクセスなどの情報はこちら

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