こんにちは!ポルトガルでポルトガル語を学習中ののぶよです。
前回の記事では、ブラジルのポルトガル語とポルトガルのポルトガル語の違いについて考察しました。
その中でも触れましたが、いまやポルトガル語としてメジャーなのはブラジルのポルトガル語となっています。
かつての植民地時代から立場は逆転。人口面でも、経済面でも、ポルトガルはブラジルに差をつけられてしまっています。
しかし、のぶよのように、ポルトガルのポルトガル語がどうしても勉強したい!という物好きな人もいるでしょう(笑)
今回は、そんな人たちのために、のぶよが実際にポルトガル語学習をゼロから始める際に用いた参考書や教材、ポルトガルのポルトガル語で話されているPodcast教材をご紹介します。
需要が果たしてあるのか、大いに疑問ではありますが(笑)
日本語で書かれたポルトガルのポルトガル語の教材
「しっかり学ぶポルトガル語」
数少ない、ポルトガルのポルトガル語に焦点を当てた参考書です。
基本文法をほぼ網羅しており、文法や語彙もポルトガルのもの。
とにかくポルトガル語をゼロから始めるならおすすめ。
というか、この本以外にポルトガルのポルトガル語を解説した、日本語で書かれた本は存在しないのでは。
ただし練習問題などはあまり充実していないので、他の参考書を用いることになるでしょう。
ポルトガル語の初めの一冊にはおすすめです。
「たったの72パターンでこんなに話せるポルトガル語会話」
「会話する」ことに焦点を当てたこちらの一冊。
「~したい」「~てもいいですか」「~てはいけません」など、一つの課の中で日常会話に必要な表現をまず覚え、そこに単語を付け足して肉付けしていくというスタイルは、言葉が話せるようになるためのプロセスに忠実といえます。
ブラジルのポルトガル語がベースとなっている表現も掲載されていますが、脚注でポルトガルのポルトガル語との違いが明記されているのでわかりやすいです。
「会話と作文に役立つポルトガル語提携表現365」
かなり厚い本で持ち運びは少し大変ですが、365個の中級以上の会話で用いられる言い回しや表現が学習できます。
1日1個覚えれば、365個を終える1年後にはかなり表現の幅が広がっているはず。
ポルトガルとブラジルでの表現の違いについても明記されているので、混乱することも少ないです。
使われる単語はやや難しめのものが多いので、上で紹介した二冊の内容はすでにマスターした中級以上のポルトガル語学習者向けです。
「3パターンで決める日常ポルトガル語会話ネイティブ表現」
ある程度基本文法を学んで、もう少し会話や表現の幅を広げたい人にはおすすめの一冊。
ポルトガルのポルトガル語を学べる無料ポッドキャスト
Portuguese with Carla (初級~)
ポルトガル語の先生であるCarlaがおくる、ポルトガルのポルトガル語が学べるポッドキャスト。
各エピソードは会話形式で展開され、後半は英語で会話内の文法や表現を説明してくれます。
ポルトガル語が聞き取れなくても英語がわかれば会話内容がわかるようになっているので、初心者にはオススメ。
実際の場面で役立つこと間違いなしの日常表現なども多く使用されているので、ポルトガル人のようにポルトガル語が話したい人にはおすすめです。
Practice Portuguese.com (中級~)
のぶよがかなりお世話になったポッドキャスト。
ポルトガル人とカナダ人(ポルトガル語が話せる)の二人が送る、ポルトガルの日常、歴史、食、文化など様々なテーマにそったポッドキャスト。
ところどころに散りばめられたユーモアと、きれいなポルトガルのポルトガル語の発音が魅力です。
対話形式の短いエピソードから、スピーチ形式の長めのエピソードまで自分に合った学習スタイルで利用できます。
ほぼポルトガル語のみで展開され、文法や語彙の解説はあまりないため、すでに初級の文法や聞き取りがある程度できる人向けです。
おわりに
ポルトガルのポルトガル語は、残念なことに学べる教材が多いとは言えず、なかなか手が付けにくいのが現状。
しかし、ポルトガルのポルトガル語がわかれば、ブラジルのポルトガル語はほぼ理解できる(逆は難易度が高いかも)ので、一石二鳥と言えるでしょう。
いつの日かポルトガルのポルトガル語の人気が出て、教材や学習環境が充実することを願いながら、その美しい発音や表現を学習していきたいものです。
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