こんにちは。ポルトガルでワーキングホリデー中ののぶよです。
いや、ポルトガルでもできるんですよ。ワーホリ。ご存知でしたか?
そもそも、「ワーキングホリデー (ワーホリ)とは何じゃい?」という人は、調べてください。(笑)
簡単に言うと、若者 (基本的に31歳まで) が海外で仕事をしながら長期滞在をするためのビザのことです。
ネット上ではかなり情報が少ないポルトガルのワーキングホリデー。
ポルトガルのワーキングホリデーのブログなんかもほとんど見つかりません。
新しいシステムゆえ、経験者の話を耳にする機会もほぼ皆無ですし、間違った情報が出回っていることも多いです。
「どうしてもポルトガルにワーホリで行きたい!」という物好きな人 (のぶよもその一人) のために、実際にポルトガルのワーホリビザを取得した経験を基に、ビザ申請に必要となる書類について解説します。
- ポルトガルワーキングホリデーの参加資格がある人
- ポルトガルワーキングホリデービザ申請に必要な10の書類
- 1. ビザ申請申込書(オリジナル)
- 2. 12ヶ月以上の残存有効期間があるパスポート(原本およびコピー1枚)
- 3. 証明写真1枚(サイズ3x4cm、無背景で良質であり最近撮影された顔写真)
- 4. 往復航空券の予約確認書(原本)。あるいは、往路のみの航空券の場合、帰国する航空券を購入できる費用の証明書が必要となる
- 5. 申請者が健康であることが明記された英文健康診断書
- 6. ポルトガル滞在中の緊急治療、および日本へ送還費用を含む病気や怪我の治療費を保障する海外旅行傷害保険証明書類
- 7. ポルトガルでの犯罪有無を確認する要請書
- 8. 3ヶ月以内に発行された犯罪経歴証明書、取得後、日本国外務省によるアポスティーユ証明が必要となる。
- 9. ポルトガル滞在を可能とする経済状況を証明する書類(1年間で16000ユーロほどの金融機関が発行する英文残高証明書、あるいは同等の証明書)
- 10. 申請者が適切な査証でポルトガルに入国しなかった場合、如何なる状況であっても、その責任を申請者本人が負うことを表す宣言書
- おわりに
ポルトガルワーキングホリデーの参加資格がある人
ビザ取得の前に、まずは自分がポルトガルのワーキングホリデービザを取得する資格があるのかどうかを知っていなければなりません。
こちらをご覧ください。
本制度でポルトガルに渡航し、1年間まで滞在することができます。
- 1. 申請時に、日本国内に住居をもち、日本国旅券を保持する日本国籍者であること
- 2. ポルトガルにおいての休暇を第一の目的とすること
- 3. 申請時に満18歳以上30歳以下であること
- 4. 子どもの同伴はしないこと、但しポルトガル滞在が許可された家族は例外とする
- 5. 往復の航空券あるいは、往路片道のみの場合は、帰国のための航空券購入可能な費用を証明する書類が必要となる
- 6. ポルトガル滞在を可能とするに十分と判断しうる金額の明記された英文残高証明書書
- 7. 本目的終了後は、ポルトガル滞在の延長をせずに速やかに帰国すること
- 8. 本目的以外の査証取得は行わない
- 9. 健康であって過去に犯罪経歴が記録されていないこと
- 10. 海外旅行傷害保険に加入していること
つまり、日本人で、申請時に30歳以下で、健康で、ある程度の予算がある人ならみんな大丈夫です。
特別な技能や語学力は問われません。
ポルトガルワーキングホリデービザ申請に必要な10の書類
他のワーホリ協定国と比べると、必要書類がやや多めのポルトガルワーホリ。
書類の内容の詳細に関しては曖昧に記載されたものもあり、しかも取得が面倒くさい書類もあるので、この書類をそろえる段階が一番の難関と言えるでしょう。
ポルトガルワーホリ申請に必要な書類の大きな特徴としては、やたらと英文の書類を求められるという点です。
これには理由があります。
ビザを申請するのは東京にあるポルトガル大使館ですが、提出書類を審査してビザを最終的に発行するのはポルトガル側の機関だからです。
つまり、日本語の書類ではポルトガル側が理解できないので、こちらが英語の書類を用意しなければならないのです。
申請してからビザの発行まで比較的時間がかかってしまうのもこのため。
全ての書類を大使館がポルトガル側に送って、ポルトガル側からのビザの発行を待ってからこちらに返却するというプロセス。
すでにポルトガルの洗礼を受けているような気がします。とにかく全てにおいてスロー。
しかしながら全ての書類がそろえば、申請プロセスはとても簡単です。
がんばっていきましょう!
1. ビザ申請申込書(オリジナル)
ポルトガルワーキングホリデービザの申請のために必要な申請書。
ポルトガル大使館のホームページより、PDF形式のひな型をダウンロード、印刷して記入します。
日本語で書かれた記入サンプルもあるので、難しくはないはず。
英語もしくはポルトガル語で記入する必要があります。
「オリジナル」という言葉が気になるかもしれませんが、「実際に手書きしたもの」という解釈で問題ありません。
手書きしたもののコピーなどはNG。
2. 12ヶ月以上の残存有効期間があるパスポート(原本およびコピー1枚)
つまり有効期間が一年以上あるパスポートなら問題ありません。
のぶよが申請した際はパスポートのコピーは求められませんでしたが、一応用意しておくのが無難。
3. 証明写真1枚(サイズ3x4cm、無背景で良質であり最近撮影された顔写真)
ビザが発行されて、パスポート内に貼られる際の顔写真となります。
のぶよはちょうど合うサイズの証明写真がなく、そこをケチって大き目の写真を持っていきましたが、大丈夫でした。
大使館職員の人と一緒に、ちょうどのサイズに切り取り作業をしたのはいい思い出(笑)
4. 往復航空券の予約確認書(原本)。あるいは、往路のみの航空券の場合、帰国する航空券を購入できる費用の証明書が必要となる
ポルトガルワーホリビザ申請の難点がこちら。
申請の時点で、往復航空券を予約しなければならないんです。
これがかなり不自由なシステム。
航空券を予約するということは、ビザ申請の前に、ポルトガル入国日・出国日を決めておかなければなりません。
どのくらい先の日付で航空券を予約すればいいのかは、ビザ申請のプロセスによります。
これについては、別記事で解説しています。
提出書類としては、航空券を予約した際のe-ticket画面でOKです。
ただし、英語で書かれた画面を印刷できるなら、そちらを用意しましょう。(先述の通り、ポルトガル側機関に提出するため)
航空券の価格を一括で比較して検索&予約するなら、エクスペディアが便利です。
空席がある便だけ表示できますし、燃油サーチャージや諸税も込みの総額なのもポイント。
5. 申請者が健康であることが明記された英文健康診断書
「英文」の健康診断書を求められるのは、様々なワーキングホリデー提携国の中でもポルトガルくらいなのでは。
そして、ひとことで「健康診断書」と言われても、どんな項目の検査が必要なのか明確ではありません。
「英文健康診断書」を簡単に発行してくれる病院は限られています。
東京や大阪などの大都市ならまだしも、地方に住む人にとっては未知の領域なのでは。
のぶよは地元の小さな診療所にダメ元で問い合わせしたら、なんと「できますよ~」とのお返事が!
おじいちゃん先生が頑張って、英語に訳してWord文書で作ってくれました。
頑張って作ってくれた感満載の健康診断書。
はたしてこんな書類で行けるのか?と疑問に感じたものの、結局大丈夫でした。(笑)
「英文診断書のひな型がない」という理由で、小さな病院では断られることがあると思いますが、とりあえず最低限の項目が英語で書かれていれば大丈夫そう。
健康診断の項目についても、血液検査やCTスキャン、尿検査などは必要ありません。
出来るだけお金をかけたくなかったのぶよは、
・身長・体重
・血圧
・視力
・触診・問診
の項目のみ検査をしていただきました。
6. ポルトガル滞在中の緊急治療、および日本へ送還費用を含む病気や怪我の治療費を保障する海外旅行傷害保険証明書類
保険加入が義務付けられている、ポルトガルのワーホリビザ申請。
保険契約時に加入期間を指定する必要があるため、航空券予約の後に加入することとなります。
保険証書の原本は必要なく、加入の際にメールで送らっれてくるPDFファイルを印刷したもので大丈夫でした。
のぶよは、ASSETS ASSURANCE社のグローブパートナーの1年プランに加入しました。
ちなみに、フランスとカナダに滞在した際もこちらのプランにお世話になっている、もはや常連客(笑)
最安プランで、年間540€で保険加入できますし、ネット上でカード決済が完了すると即座に保険証書のコピーがメールで送られてくるという素晴らしいサービス。
幸運なことに、けがや病気などをしたことがないため、保険のお世話になったことはありません。
保険契約の際には、値段はもちろん大切ですが、必要な項目をよく考えて、取捨選択することも大切ですよ。
7. ポルトガルでの犯罪有無を確認する要請書
なんだかややこしそうな書類な気がしますが、とても簡単です。
ポルトガル大使館のサイトの項目、”Termo de Responsabilidade”を印刷して、必要事項を記入するだけです。
英語、フランス語、ポルトガル語のいずれかで記入する必要があります。
8. 3ヶ月以内に発行された犯罪経歴証明書、取得後、日本国外務省によるアポスティーユ証明が必要となる。
一番の難関であり、時間がかかるのがこちらの書類。
「犯罪経歴証明書」や「アポスティーユ」などの一般の人には謎な単語であろうものが並んでいます。
簡単に説明します。
犯罪経歴証明書:都道府県の警察署が管理している個人の犯罪経歴を照会し、無犯罪であることを証明するもの。
アポスティーユ:「日本国内の機関 (この場合は警察署) が発行した書類が正式なものである」ということを、外務省が確認し、証明するもの
です。
つまり、この書類を手にするためには、
1. 居住地の警察署に行って、犯罪経歴証明書を発行してもらう
2. 東京か大阪の外務省窓口に発行してもらった犯罪経歴証明書を持っていき、アポスティーユ証明をしてもらう
の二つのステップが必要となります。
今思い返しただけでも面倒くさい。
9. ポルトガル滞在を可能とする経済状況を証明する書類(1年間で16000ユーロほどの金融機関が発行する英文残高証明書、あるいは同等の証明書)
でました。「英文残高証明書」。
そして16,000ユーロって…。ちょっと高すぎやしないかい?ポルトガルさん。
日本円で200万円以上ですよ。まあ、がんばって働きましょう。(笑)
大手銀行などではユーロだての英文の残高証明書の発行は即日してもらえます。
のぶよはゆうちょ銀行にて即日発行してもらいました。
10. 申請者が適切な査証でポルトガルに入国しなかった場合、如何なる状況であっても、その責任を申請者本人が負うことを表す宣言書
なんか脅しをかけられているような書類ですが、何ら問題はありません。
ポルトガル大使館のサイトの”Declaração“PDFファイルに必要事項を記入し、サインをするだけです。
おわりに
思い出すだけでも面倒くさかった、ポルトガルのワーキングホリデービザ申請に必要な書類集め。
のぶよにとっては、フランス、カナダに続いて三か国目のワーキングホリデーとなるのですが、ポルトガルのワーキングホリデーの書類集めが一番大変でした。
書類さえそろえば、申請自体はとても簡単。
基本的にビザは下りるので、心配は無用です。
必要書類が全てそろった方は、こちらの記事をどうぞ。
ポルトガルワーホリビザの申請~受け取りまでの実際の流れを解説しています!
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