こんにちは!元ポルトガル在住ののぶよ(@nobuyo5696)です。
リスボンとともに、ポルトガル観光の定番として人気の町が、北部に位置するポルト(O Porto)。
北部で起こったポルトガル王国が南へと拡大していく過程で発展した歴史を持つポルトは、「ポルトガルの古都」たる古い町並みが特徴的。
丘の斜面に広がる独特な地形で、世界遺産の町のパノラマが至る所で見られる絶景ポイントだらけの町でもあります。
数多くの観光スポットがあるポルトですが、実は小さなエリアに見どころがギュッと詰まっているので、短い滞在日数でも満喫することができます。
ポルト観光に必要な日数は、急ぎ足なら1日半でも十分。
しかしながら、効率良く観光するためには事前のプランニングが命。
リスボンに負けない「坂の町」でもあるので、観光の順番を間違えるとえらいことになります(笑)
今回の記事は、ポルト滞在に必要なことの総まとめ。
ポルト観光1日半モデルコース
ポルトから行けるデイトリップ先&アクティビティー
ポルトの市内交通種類&チケット
ポルト~他都市間の長距離移動(鉄道駅・バスステーション情報)
の四つに分かれています。
ポルトの観光スポット情報&名物グルメ情報は前回の記事を参考にしてください。
読み終わるころには、きっとポルト観光のイメージが湧いているはず。
ポルトガル人に愛される古都の雰囲気を、五感で堪能する旅へと出かけましょう!
ポルト観光1日半モデルコース
最初に言ったように、ポルト観光に必要な日数は1日半。
それ以下(日帰り等)ではただ町を歩き回るだけで精いっぱい。
全ての観光エリアを訪れることはできませんし、ポルト名物のグルメに挑戦したりワイナリーを見学したりするのも時間的に無理です。
反対に丸2日間の日程がとれるなら、だいぶゆっくりと観光できるはず。
ここでは、リスボンなどポルトガルの他都市を一日目の朝出発→お昼前にポルト到着→半日観光→宿泊→二日目丸一日観光という1日半の日程での観光モデルコースを掲載しています。
一日目:世界遺産・ポルトの定番を楽しむ!
リスボンを朝早く出発したなら、ポルトに到着するのはお昼前。
ポルト名物グルメで腹ごしらえをしたら、いざ世界遺産の町の観光に出かけましょう。
数々の歴史スポットや美しい町並みはもちろん、ポートワインの試飲や感動の夕日鑑賞まで半日のうちに入った欲張りプランです。
- 12:30ランチ(1時間)
- 13:30旧市街観光(2時間)
- 15:30リベイラ地区観光(1時間)
- 16:30ワイナリー見学(1時間)
- 17:30ヴィラ・ノヴァ・ドゥ・ガイア地区観光(1時間)
- 18:30中心街へ戻ってディナー
ポルト名物グルメでランチ
リスボンやポルトなど他都市から世界遺産の町・ポルトに到着するのはお昼前。
まずは中心街へと移動して、腹ごしらえから始めましょう。
ポルトでしか食べられない名物グルメの一つがトリパス(Tripas)。
牛や豚の内臓を野菜や豆とともに煮込んだシチューで、好きな人にはたまりません。
「内臓系はちょっと…」という人も大丈夫。
大抵のお店には肉料理から魚料理まで豊富なメニューがあるので、素朴な味わいのポルトガル料理をちゃんと満喫できます。
ポルト旧市街観光
美味しいランチで観光のエネルギーを蓄えたなら、ポルト観光に出発です。
地下鉄サン・ベント駅(São Bento)周辺がポルト観光の拠点となる場所。
ここから南の丘の斜面に広がる半径500mほどのエリアが、世界遺産のポルト旧市街です。
坂の町・リスボンを凌ぐほどの急坂が広がるポルト旧市街は、一度下ってしまうと、再び上るのはひと苦労。
丘の頂上に位置するポルト大聖堂から一筆書きで坂を下る観光コースがおすすめです。
ドウロ川に隔てられたポルトの北岸と南岸をつなぐドン・ルイス・1世橋上層からのパノラマも見逃せません。
丘の斜面に広がるポルト旧市街は、大航海時代以前から人が住んでいたポルトで最も歴史がある地区。
迷路のような路地を下っていると、ここに住む人々の生活感が感じられるはずです。
名もなき展望台も多く点在しているポルト旧市街。
ゆっくりと時間をとって散策しましょう。
リベイラ地区
旧市街の丘を下りきると、ドウロ川北岸にひらけたリベイラ地区(Ribeira)へと到着です。
常に多くの人々で賑わうエリアで、どこからともなく聞こえてくるギターの音色やストリートパフォーマンスをする人々も多く、楽しい雰囲気が漂っています。
リベイラ地区から対岸のヴィラ・ノヴァ・ドゥ・ガイア地区までは、ドン・ルイス1世橋の下層部分を通って簡単にアクセス可能。
いちいち坂を登って橋の上を通る必要はありません。
ワイナリー見学
リベイラ地区からドン・ルイス1世橋を渡ると、ドウロ川の南岸にひろがるヴィラ・ノヴァ・ドゥ・ガイア地区(Vila Nova de Gaia)に到着。
ポルト名物のポートワイン運搬の中継地点として発展した倉庫街で、現在では自家製ワインのテイスティングができるワイナリーが数十軒点在しているエリアです。
ぜひ挑戦したいのがワイナリーの見学&試飲体験。
ポートワインの独自の製法について学べるのはもちろんのこと。数種類の試飲を通して、見学後にはワイン通になったような気分になるでしょう。
ワインがあまり得意でない人にも、是非一度は味わっていただきたいポートワイン。
まるで濃厚なぶどうジュースのような芳醇な甘みには、誰もが驚くほどです。
しかしながらアルコール度数は普通のワインより高めなので、飲みすぎにはご注意を(笑)
ヴィラ・ノヴァ・ドゥ・ガイア地区
ポートワインでほろ酔い気分になったなら、川沿いに広がるヴィラ・ノヴァ・ドゥ・ガイア地区を散策してみましょう。
ワイナリーでも有名ですが、地元の人の間では夕日の名所としても名高い地区なのです。
ドウロ川の向こうに沈んでいく夕日が、対岸のポルト旧市街の町を染めていく様子は感動必至。
かつてワイン運搬用に使われていたラベロ(Rabelo)という帆船が浮かぶ川沿いの光景も、ノスタルジックな気分にさせてくれます。
中心街へ戻ってディナー
体力が残っているなら、日が暮れた後のポルトの町をのんびりと散策しながら北岸の中心街へと戻るのがおすすめ。
ほのかな灯りに照らされた狭い路地は、中世の雰囲気をそのまま残しています。
ヴィラ・ノヴァ・ドゥ・ガイア地区から徒歩で中心街へと戻るためには、必ず坂を登らなければなりません。(それもかなり急な)
体力に不安がある人は、
ロープウェイ(ヴィラ・ノヴァ・ドゥ・ガイア地区側)
ケーブルカー(リベイラ地区側)
を利用して、快適に坂を上ることも可能です。
二日目:ポルトの地元感漂う穴場エリアへ
一日目はポルト観光のハイライトと言えるポルト旧市街&ドウロ川沿いの地区を中心に散策しました。
二日目はポルトの地元の人々が愛する新市街エリアをゆっくりと観光していきましょう。
新市街と言っても、旧市街よりも後に造られたというだけで、500年近い歴史があるのがポイント。
歴史を感じさせる教会や、ポルトが誇るアズレージョ(タイルアート)の数々を鑑賞したり、ハリー・ポッターゆかりの地をまわったりと、いろいろな楽しみ方ができるエリアでもあります。
- 9:30レロ書店見学(1時間)
- 10:30新市街西部エリア観光(2時間)
- 12:30ランチ(1時間半)
- 13:30新市街東部エリア観光(1時間半)
レロ書店観光
ポルトの必見スポットとして、世界中から多くの観光客が訪れるレロ書店(Livraria Lello)。
世界的な人気を誇る「ハリー・ポッター」シリーズに登場する魔法の書店のモデルになったのでは?という噂が広まり、現在では入場するのでさえ困難なスポットとなりつつあります。
レロ書店を見学するなら、開店時間の9:30に合わせて訪れるのがベスト。
お昼前からはかなり多くの人がやってくるので、ゆっくりと観光することができないためです。
新市街西部エリア観光
レロ書店の見学を終えたら、周辺の新市街西部エリアをのんびりと散策しましょう。
大航海時代に築かれた巨万の富をつぎ込んで造成されたこのエリアには、当時のポルトガルの栄華が感じられる歴史的な建造物が点在しています。
ポルトのランドマークであるクレリゴスの塔(Torre dos Clérigos)も、「ハリーポッターゆかりの場所」として地元では有名な場所の一つ。
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」内でシリウス・ブラックが捉えられていた塔にそっくりということで、多くのファンが訪れるスポットとなっています。
クレリゴスの塔にはエレベーターが設置されていて簡単に登ることも可能。
真偽のほどは自分の目で確かめてみては?
新市街西部エリアから次の新市街東部エリアまでは、徒歩でも平坦な道を15分ほどですが、名物の路面電車22番に乗って移動するのもアリ。
リスボンの路面電車とは一味異なったデザインのレトロな路面電車に乗っての移動も、旅情をかきたてられます。
ポルト名物B級グルメでランチ
ポルト名物は何も臓物シチューだけではありません。
もう一つ有名なグルメが、フランセジーニャ(Francesinha)です。
見た目も味も、ポルトガル料理の常識から逸脱した、ぶっ飛んだB級グルメのような存在ですが、地元の人には愛され続けています。
そのボリュームとジャンクフード感から、多くの人が「一度食べたらもう次はないかな」と感じるのですが、数日経つと何故かまた食べたくなっているというフランセジーニャ。
ハリー・ポッターもびっくりな、魔法にかけられる一品です。
新市街東部エリア観光
フランセジーニャのボリュームにノックアウトされた後は、新市街東部エリアをのんびりと散策しましょう。
歩行者天国のサンタ・カタリナ通りを中心に、シックな雰囲気の建物が連なります。
ポルト市民の台所であるボリャオン市場(Mercado do Bolhão)
外壁一面に施されたアズレージョが圧巻のアルマス聖堂(Capela das Almas)
ハリー・ポッターの原作者が通ったMajestic Café
など、近代~現代のポルトの魅力が詰まった穴場のエリアです。
ポルト観光に+半日~1日で行ける!デイトリップ先
というわけで、1日半(1泊2日)のポルト観光のモデルコースを解説してきました。
ポルトは大きな町ではないので、短い日程でも十分に観光することが可能です。
しかしながら、もしポルトに2泊以上する日程が取れるなら、もう少しゆっくりと観光することも、近郊の町へ足をのばすことも可能となります。
ここでは、ポルトに2泊以上する場合に上で紹介した市内観光プランに加えたいデイトリップ先やアクティビティーを紹介していきます。
+半日(丸二日間)
+1日(丸三日間)
の日数別になっているので、日程に合わせたスケジュールを組みましょう。
もう半日追加できるなら:ポルト観光2日間
ポルト観光の1日目を朝一番から始められる(=すでにポルトに宿泊している)場合には、ポルト名物のドウロ川クルーズに参加したり、近郊の町へと足をのばすことが可能です。
ドウロ川クルーズ(所要時間:1時間~2時間)
ポルトの町を二分するドウロ川を船で巡るドウロ川クルーズは、ポルトを訪れる観光客の間で人気のアクティビティーです。
ポルト市内には合計6本の橋がかかっており、それぞれの橋にまつわる歴史を学びながらのクルーズはとても充実したものとなるでしょう。
川から眺める世界遺産の町並みの素晴らしさにはきっと息を呑むはず。
所要時間も1時間~と短めなので、日が長い夏場なら先述の1日半観光の途中に組み込むことも可能かもしれません。
アヴェイロ(所要時間:観光3時間/往復移動時間1時間半)
ポルトから気軽に訪れることができるアヴェイロ(Aveiro)は、「ポルトガルのベネチア」と呼ばれる町。
その名の通り、町には運河が張り巡らされており、カラフルなゴンドラに乗っての水上遊覧が観光客に人気のアトラクションとなっています。
外国人観光客よりもポルトガル人に人気のアヴェイロ。
観光地でありながらどこかのんびりした町の雰囲気も魅力的です。
ポルトの中心にあるサン・ベント駅から鉄道で45分ほどと簡単にアクセスできるのも魅力です。
もう一日追加できるなら:ポルト観光2日間+デイトリップ1日
ドウロ渓谷
ポルトを流れるドウロ川の上流部分は、世界遺産に登録されているドウロ渓谷と呼ばれる地域。
実は、ポルト名物とされるポートワインの原材料となる葡萄は、このエリアで栽培・熟成されたものであることに限定されているのです。
渓谷の斜面に広がる葡萄畑は、まるで棚田のような圧巻の風景。
その独特な地形から機械での収穫ができないため、現在でも一つ一つ手作業で収穫が行われているのもポイントです。
ポルトガル地方部らしい渓谷沿いの素朴な村と温かい人々のおもてなしも大きな魅力。
世界自然遺産の美しい風景と絶品ワインを味わいに、ポルトから日帰りで足をのばしたい場所です。
レンタカーを借りる以外で、公共交通機関が発達していないドウロ渓谷エリアを1日で観光するのは不可能。
ポルトからのピックアップ付きのツアーに参加すれば、ワイナリー見学・リバークルーズなど世界遺産・ドウロ渓谷の魅力を手軽に満喫することができます。
ブラガ&ギマラインシュ
ポルトのさらに北に位置する二つの町、ブラガ(Braga)とギマラインシュ(Guimarães)は、ポルトガルの歴史にとって欠かせない場所。
「祈りの町」とも呼ばれるブラガは、ポルトガル最北部のミーニョ地方の中心都市。
ポルトガル初代国王、アフォンソ・エンリケシュによって建設されたブラガ大聖堂を中心とした町の人々はとても信心深く、他の町とは異なった凛とした雰囲気が感じられます。
ブラガの南に位置するギマラインシュは、「ポルトガルの始まりの町」。
初代国王、アフォンソ・エンリケシュが誕生した町で、世界遺産に指定されている旧市街は中世初期の雰囲気を色濃く残しています。
いずれの町にもポルトからのバス&鉄道が頻発しており、所要時間は1時間ほど。
ポルトから日帰りで二つの町を個人でまわることも十分に可能です。
ペネダ・ジェレス国立公園
のぶよが心からおすすめしたいペネダ・ジェレス国立公園(Parque Nacional Peneda-Gerês)は、ポルトガル北東部のスペインとの国境地帯に広がる大自然が魅力的な場所。
「ポルトガル=海」というイメージが180°変わること間違いなしの、山の大自然を体験することができます。
国立公園ではあるものの、敷地内には人が住む村が点在しており、北部地方独特の様式で作られた教会などの文化的な面でも楽しむことができます。
レンタカーなしで個人観光することは不可能なので、現地ツアー参加が基本となります。
誰も知らないポルトガルの秘境を訪れるなら、現地ツアー参加が基本。
ガイド付きでのハイキングが組み込まれている物から、専用車で楽々移動できるものまで、好みに合わせた観光ができます。
ポルトの市内交通
ポルトは大きな町ではなく、観光の基本は徒歩となります。
しかしながら、ドウロ川沿いの丘の斜面にひらけた独特の地形のため、丘の下エリア~上エリア間の移動には一苦労。
ドウロ川のそれぞれの岸に、ケーブルカーとロープウェイが走っているので、それらを上手に利用するのがポイントです。
ポルトの市内交通は3種類
ポルトの市内交通で観光客が利用するのは3種類。
・地下鉄(ライトレール)
・路面電車
・ケーブルカー/ロープウェイ
それぞれどんな場合に利用するのか異なるのがポイントです。
地下鉄(ライトレール):空港/バスステーション~中心街の移動
ポルトの地下鉄は、中心街部分のみ地下を走るものの、それ以外のエリアでは地上を走るライトレールのような存在。
5路線があるものの、ドン・ペドロ1世橋上層を通って北岸と南岸を結ぶD線(黄色)以外は、全て東西方面の路線。
中心部では全て同じ路線を走る(郊外に出てから分岐する)ので、基本的にどれに乗ってもOKです。
D線とその他東西方向の路線の唯一の乗り換え駅が、中心街北に位置するトリニダードゥ(Trinidade)駅。
これさえ覚えておけば、迷わずに市内移動ができます。
私たち旅行者が地下鉄を利用するのは、
・ バスステーション~中心街
・国鉄カンパーニャ駅~中心街
・ 空港~中心街
の郊外~中心街の移動と、
・南岸~北岸(D線)
の中心街南北方向の移動に限られます。
路面電車:新市街西部~東部の移動
かつてはポルト市内で十以上の路線があった路面電車ですが、現在は3路線が運行しているのみ
観光客が利用しやすいのは、路面電車22番。
新市街西部のカルモ教会前~新市街東部のバターリャ広場を結びます。
正直、徒歩でも15分~20分ほどで坂道も少ないため、わざわざ路面電車を利用するまでもないのですが、せっかくなので利用してみるのも良いでしょう。
リスボンのトラムほど混雑しないので、ゆっくりと移動することができます。
ケーブルカー/ロープウェイ:ドウロ川沿い地区~丘の上の坂道移動
ドウロ川の北岸・南岸それぞれに急斜面が立ちはだかるポルト。
それぞれの岸で、丘の下~丘の上を移動する交通手段が整備されています。
北岸のリベイラ地区(下側)~バターリャ広場(上側)を結ぶのがギンダイシュのケーブルカー(Funicular dos Guindais)。
19世紀後半に設置されたもので、可愛らしいボックス型の乗り物が急な坂を上下に走っています。
後述するポルト市内の交通カードであるアンダンテカードは利用不可なのでご注意を。
乗り場にて現金でチケットを購入する必要があります
南岸のヴィラ・ノヴァ・ドゥ・ガイア地区(下側)~モーロ庭園(上側)を結ぶのは、ガイアのロープウェイ(Teleférico de Gaia)。
こちらは移動手段というよりもアトラクションの性質が強く、料金も高めなので地元の人はまず使いません。
ポルト市の交通機関ではないため、各種交通カードの適用対象外なのでご注意を。
ポルトの市内交通のチケットはアンダンテカードが便利!
ポルトの市内交通は、リスボンのように統合されていないのがややこしいところ。
・地下鉄&路線バス
・トラム
・ケーブルカー
・ロープウェイ
とそれぞれ運行会社が異なり、共通の交通チケットの販売もありません。
地下鉄利用時に便利なのが、アンダンテカード(Andante)と呼ばれるもの。
リスボンのViva Viagemと同様に、事前に好みの乗車券タイプ/金額をチャージしておくタイプのチケットです。
アンダンテカードには大きく2種類の使用方法があります。
・ANDANTE AZUL:あらかじめ現金をチャージしておいて、利用したゾーン分が差し引かれていく
・ANDANTE 24:あらかじめ指定したゾーン内24時間乗り放題
ゾーンごとの料金体系は以下の通りです。
運賃 | 有効時間 | ||
ANDANTE AZUL | ゾーン2(中心街) | €1.20 | 1時間 |
ゾーン3 | €1.60 | 1時間 | |
ゾーン4(空港) | €2 | 1時間15分 | |
ANDANTE 24 | ゾーン2(中心街) | €4.15 | 24時間 |
ゾーン3 | €5.50 | ||
ゾーン4(空港) | €6.90 |
ゾーンにもよるものの、1日3回~4回以上地下鉄を利用する場合は、24時間有効のANDANTE24購入がお得ですが、正直ポルトの中心街の観光だけならそんなに利用しないと思います。
というわけで、のぶよ的には好きな金額をチャージして利用するAndante Azulの利用をおすすめします。
アンダンテカードは、地下鉄各駅に設置されている自動販売機で購入&チャージが可能。
クレジットカードの支払いもできて便利です。
ポルトの地下鉄駅には、日本のような改札口がなく、プラットホームへアクセスする前に専用の機械にタッチして運賃を支払う必要があります。
正直ただ乗りできるシステムなのですが、万が一検札などで見つかった場合には罰金の対象となるのでご注意を。
ポルト空港~市内の地下鉄移動には要注意!
ポルト国際空港~市内間の移動にも便利な地下鉄ですが、一つ注意しておきたいことがあります。
それは、中心街北部のトリニダードゥ駅(Trinidade)~空港(Aeroporto)を結ぶ路線は、E線(紫色)のみである点。
中心街こそ複数の路線が同じ区間を走ってはいるものの、郊外に出るとどんどん分岐して別方向へと向かっていくのです。
間違って違う路線に乗ってしまわないよう、市内→空港方向への移動は、行き先が「空港(Aeroporto)」となっているE線かどうかちゃんと確認しましょう。
また、E線は30分に1本ほどしか運行していない点も厄介。
余裕をもって到着しておきたい空港への移動には少々不便です。
飛行機に乗り遅れたら元も子もないので、ポルト市内→空港の移動の際は時間に余裕をもって行動することを強くおすすめします。
こぢんまりとしたポルトですが、首都のリスボンを凌ぐほどの坂の町。
急坂の斜面部分に位置する旧市街なんかに宿泊した日には、えらいことになります。
リスボンに負けずに坂が多いポルト。特に旧市街とその対岸地区の川沿いの急坂は信じられないほどの傾斜で、観光時の移動もひと苦労。
対するポルトの新市街は、旧市街のすぐ隣にもかかわらず、坂の上の平坦な地区にひらけた場所で宿泊の拠点としてはおすすめ!
ポルト観光に便利なライトレールも走っており、観光にも移動にも便利な立地です。
ポルトガル他都市~ポルト間の移動
ポルトガル第二の都市であるポルトには、リスボンやコインブラなど他都市からのバスや鉄道が多く発着しています。
ポルトのバスステーション/鉄道駅は、比較的市内中心部に近い場所に位置しているのがポイント。
わざわざ郊外から中心部まで移動する手間がありません。
中心街すぐそば!ポルトのバスステーション
Rede Expressos社の長距離バスが発着するポルトのバスステーションは、地下鉄24 de Agosto駅近くに位置しています。
中心街からは
地下鉄D線乗車→トリニダードゥ駅(Trinidade)で乗り換え→地下鉄24 de Agosto駅
と簡単にアクセス可能です。
二つあるポルトの鉄道駅
ポルトには二つの主要鉄道駅があります。
メインの鉄道駅が、市内東部に位置するカンパーニャ駅(Campanhã)。
リスボンやコインブラなど南方面の都市を結ぶ高速鉄道や、北部のギマラインス・ブラガなどを結ぶ近郊鉄道など多くの路線が発着する駅です。
ポルト中心街に位置するサン・ベント駅(São Bento)は、カンパーニャ駅からの支線が運行している補助駅のような存在。
サン・ベント駅を発着する路線は全てカンパーニャ駅を経由してポルトガル各地へと向かいます。
そのため、カンパーニャ駅で乗り換えが必要となることも多くあることを覚えておきましょう。
他都市からポルトへ到着する場合も同様で、カンパーニャ駅でサン・ベント駅行きの列車に乗り換えとなることも多いです。
カンパーニャ駅には地下鉄が通っているので、ここで地下鉄に乗り継いで市内中心部へとアクセスすることも可能です。
その場合はもちろん別料金となり、先述のアンダンテカード等の購入が必要となってきます。
リスボン~ポルト間の移動
リスボン~ポルト間は、鉄道・バスともに充実の便数があるので快適に移動することが可能です。
鉄道よりもバスの方が割安ですが、所要時間は1時間ほど多くかかるので、予算・スケジュールに合わせて適したものを選びましょう。
リスボンでの発着地は
・鉄道:サンタ・アポロニア駅(Santa Apolónia)
・バス:セットゥ・リオシュ(Sete Rios)バスターミナル
です。
コインブラ~ポルト間の移動
ポルトガル中部に位置する第三の都市・コインブラ~ポルト間も、鉄道とバスのいずれでもアクセスが可能です。
コインブラでの発着地は
鉄道:コインブラB駅(Coimbra-B)
バス:コインブラ中央バスターミナル
です。
おわりに
ポルトの観光モデルコースから、日程に余裕があれば訪れたいデイトリップ先、市内交通&他都市への移動まで解説してきました。
今回の記事と、前回のポルトの観光スポットの記事を読めば、ポルト観光はもうバッチリです。
誰もが何故か好きになってしまう、不思議な魅力があるポルト。
伝統を感じるポルトガル北部ならではの歴史ある町並みを散策しに、訪れてみてはいかがでしょうか。
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