こんにちは!クロアチアに滞在して1ヶ月。世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
「アドリア海の真珠」
「死ぬまでに訪れたい絶景」
「屋根のない美術館」
など、数々の美しいキャッチフレーズで賞賛される、クロアチア南部の城塞都市・ドブロブニク。
さすが有名なだけあって、完璧な状態で残された城壁に囲まれた町並みは、もはや現実とは思えないほどの美しさを誇ります。
町全体が観光で成り立っているだけあって、とても観光しやすいドブロブニク。
しかしながら、これからドブロブニクに観光で訪れようとする人に対して、のぶよは声を大にして言いたいです。
「絶対に、ドブロブニク旧市街内には宿泊するな」と。
今回の記事では、
ドブロブニクに滞在するなら絶対に旧市街は避けた方がいい5つの理由
旧市街の外に位置するおすすめのホステル
について書いています。
ドブロブニク旧市街に宿泊してはいけない理由1:旧市街内の物価が高すぎるから
ドブロブニクの物価はクロアチアで最も高いと言われています。
食費、交通費、宿泊費など全てにおいて、首都ザグレブの2倍かそれ以上かかると考えておく必要があります。
ただでさえ物価が高いドブロブニクですが、城壁に囲まれたドブロブニク旧市街内の物価は、もはやテーマパークのそれと何ら変わりません。
旧市街の外のスーパーマーケットの三倍の値段で売られている水やジュース類をはじめ、ファストフード等の軽食ですら二倍以上するのが普通にまかり通っています。
安く食べられるレストランなど存在せず、旧市街の外と同じような料理が遥かに高い値段で提供されています。
旧市街内の宿泊費の高さも言わずもがな。
ハイシーズンになると、最も安いホステルでさえ300Kn(=¥4974)〜、ホテルやアパートなどの部屋貸しに関しては900Kn(=¥14922)~と、西ヨーロッパの人もびっくりな値段です。
しかもこれ、一人当たりの値段。
日本の旅館も顔負けの超高額な宿泊費なのがドブロブニク旧市街です。
そして7、8月のハイシーズンに関しては、旧市街のホステルやホテル、個人の部屋貸しですらいっぱいになり、もはや予約できないほど。
それほど多くの人が世界中からドブロブニクにやってくるわけです。
旧市街の外、バスステーション近くのGruz地区なら120Kn(=¥1988)〜で泊まれるホステルが見つけられます。
エコノミーホテルやアパートタイプの宿も、旧市街の半分以下の予算で見つけることが可能です。
あなたが高額すぎる宿泊費を気にする必要もない身分なら別ですが、そうではないなら、ドブロブニク旧市街での滞在は確実に避けるべきでしょう。
ドブロブニク旧市街に宿泊してはいけない理由2:人が多すぎるから
ドブロブニク旧市街が凄まじいのは、高すぎる物価だけではありません。
小さな旧市街に集まる人の多さも考えものです。
パリやバルセロナ、ベネチアと肩を並べるほどの観光地になりつつあるドブロブニクには、季節を問わず多くの観光客が訪れます。
有名観光都市とドブロブニクの一番の違いは、その規模でしょう。
世界一の観光都市・パリには1日何万人もの観光客が集まるものの、大きな都市のため、観光エリアとそうでないエリアがある程度線引きされています。
バルセロナやベネチアに関しても、ドブロブニクよりは大きな町で、人がぎゅうぎゅう詰めになることはあまりありません。
一方のドブロブニクは、ほぼ全ての観光客が小さな旧市街の中に集まります。
狭い通りが連なるドブロブニク旧市街に何千何万もの人が集まったらどうなるか簡単に想像がつくでしょう。
もはや歩けないほどです。
旧市街の外に宿泊していれば、ある程度旧市街内の混雑を覚悟した状態で観光をして、宿泊先へ戻ることができますが、旧市街内に宿泊してしまうともはや逃げ場がありません。
朝、昼、夜問わず人、人、人。
買い物も、食事も、全てうんざりするような人混みの中で行わなければならないのです。
ドブロブニク旧市街に宿泊してはいけない理由3:荷物を持っての旧市街内の移動が地獄だから
意外に知られていないのですが、ドブロブニクは坂の町です。
旧市街のメインストリートであるストラドゥン通り(Stradun)を最も低い部分として、北側と南側は坂に作られた町となっています。
これがかなりの急な坂。
ストラドゥン通りから南北へと走る路地のほとんどは急な階段となっていて、スーツケースなどの大きな荷物を持っての移動はもはや地獄となるでしょう。
残念なことに、旧市街内の部屋貸しやホステルのほとんどは、これらの路地に位置しています。
平面の地図だけを見て予約すると、現地で大変なことになってしまうかもしれません。
坂の町・リスボンに住んでいたのぶよでさえ、かなりしんどく感じたドブロブニクの坂の上り下り。
スーツケースをひきずってなんて想像したくもありません。
ドブロブニク旧市街に宿泊してはいけない理由4:旧市街までのバスの混雑が尋常じゃないから
他都市から到着する旅行者のほとんどが、ドブロブニクのバスステーションかドブロブニク港に到着することでしょう。
バスステーションと港は、ドブロブニク旧市街から3km以上離れたGruz地区に位置しており、大きな荷物を持って歩くのは現実的ではありません。
したがって、多くの旅行者が市内路線バスを利用することとなるのですが、問題はバス車内の混雑。
バスステーションから旧市街へと移動する観光客の多くが同じ路線を利用するため、バス車内の混雑はすさまじいものがあります。
想像してみてください。
大きなスーツケースを持って満員のバスに乗車する状況を。
しかも、ドブロブニクでの滞在が終わって他都市へ移動する際も同じことをしなければならないわけです。
バスステーションや港があるGruz地区に宿泊していれば、到着してから宿までは徒歩圏内。
少し歩いて宿に荷物を置いて、手ぶらで旧市街へ向かうことができます。
これが、想像以上のメリット。
バス車内の混雑状況はどうしようもありませんが、大きな荷物がないだけでかなり移動が楽に感じられるはずですよ。
ドブロブニク旧市街に宿泊してはいけない理由5:デイトリップや他都市への移動に不便だから
ドブロブニク旧市街は、一日あれば十分観光できる規模です。
なので、多くの旅行者がドブロブニクを起点として、近郊の町や島々へのデイトリップへと出かけます。
ここで注意したいのが、デイトリップの出発点となるバスステーションや港は、ドブロブニク旧市街から3km以上離れたGruz地区に位置しているという点。
旧市街に宿泊している場合、旧市街から市内路線バスでバスステーションや港まで行き、そこからデイトリップ先へのバスや船に乗るというなんとも効率の悪いことになってしまいます。
しかも、デイトリップ後に疲れてドブロブニクに帰ってきたのち、再び満員の路線バスに乗って旧市街へと戻らなければなりません。
バスステーション/港の近くに宿泊していれば、「ドブロブニク旧市街をがっつり観光する日」と「近郊へデイトリップする日」のように線引きをすることで、効率よく観光することができます。
歩いてデイトリップの出発点まで行けるので、旧市街とバスステーション/港の間を行ったり来たりする必要もありません。
これって、かなりのメリットだと思います。
ドブロブニク新市街宿泊に便利!旧市街~新市街間路線バス
ドブロブニクのバスステーションと港があるGruz地区と旧市街の入口であるパイル門までは、市内路線バス1Bが走っています。
料金は、運転手から直接チケットを購入すると片道15Kn(=¥248)、事前にキオスクでチケットを購入すると片道12Kn(=¥199)です。
正直、ドブロブニクの市内移動で観光客が利用するのはこの1Bのバスのみ。
他の路線は、旧市街まで行かずに違う方向へと行ってしまうので、あまり利用価値がありません。
ドブロブニク宿泊のおすすめエリアとホステル
というわけで、ドブロブニクで安く、快適に、便利に宿泊するなら、Gruz地区一択です。
そのほかの地区はバスステーションや港から無駄に移動する必要があったり、坂道が急だったりと、値段の安さ以上の苦労が待ち受けています。
のぶよがGruz地区で宿泊したホステルが、安くてとてもいい感じだったので以下で紹介します。
ドブロブニク最安値の部類のホステルであるため、ハイシーズンは早めに埋まってしまうことが考えられるので、早めの予約をおすすめします。
Anchi Guesthouse
住所:Obala Ivana Pavla II 23, 20000, Dubrovnik
料金:122.50Kn(=¥2032)
部屋:8ベッドドミトリー
立地:8/10
バスステーション、港ともに徒歩5分もかからないほど便利な立地のホステルです。
大型スーパーマーケットも徒歩2分ほどのところにあり、何かと便利。
旧市街までは3kmほどと離れているものの、路線バスを利用するか徒歩40分ほどでアクセスできます。
アクセス:10/10
看板が出ており、受付にはチェックイン可能時間には常に人がいるので簡単にチェックインできます。
スタッフ:7/10
スタッフの女性は愛想が良かったものの、良くも悪くもビジネスライクな感じでした。
毎日多くの観光客が入り代わりにやって来るドブロブニクという町の特性上仕方がないことなのかもしれません。
清潔さ:8/10
部屋、キッチン、バスルームともに清潔でした。
共用部分もきれいに保たれており、とても居心地が良かったです。
設備:8/10
キッチンは調理器具がかなり充実していて、自炊するのにも全く問題ありません。
部屋、共用エリアともに冷房がついていて快適でした
一つ不満だったのは、シャワーのお湯の量が限られていたこと。
灼熱の夏のドブロブニクではあまり問題を感じませんが、冬はかなり厳しいかもしれません。
wi-fi:7/10
部屋、共用部分ともに問題なくつながりました。
テラスには電波は届かなかったのが少し不満でした。
雰囲気:9/10
タイミングにもよるかもしれませんが、かなりオープンマインドな旅行者が多く、みんなで楽しく話したり観光しに行ったりとフレンドリーな雰囲気でした。
かなり広々としたテラスがあり、ドブロブニクにいるとは思えないようなゆったりとした空気が流れているのも良かったです。
総合:8.1/10
ドブロブニク最安値の部類のホステルだったので、正直あまり期待していませんでしたが、かなり快適な滞在ができるホステルです。
旧市街までは距離があるものの、逆にそれが大きな魅力。
ディズニーランドのような混雑とは無縁の、ちょっとローカル感漂う素顔のドブロブニクの日常風景に出会えます。
バスステーション、港、スーパーマーケットと、旅行者に必要なものは全て徒歩5分以内の立地もかなり高評価。
広めの庭でのんびりするもよし。冷房の効いた共用エリアで誰かと話すもよし。
とてもオープンな雰囲気が魅力的なホステルです。
おわりに
ドブロブニク旧市街は、一日あれば見られてしまうほどの規模。
人が多すぎることもあり、のんびりと長期滞在をするような町ではありません。
どうしてもドブロブニク旧市街に宿泊して、この町の空気を細胞の隅々で感じたいという人は別ですが、そうでないならば絶対に旧市街内での宿泊は避けたほうがいいです。
まじで何のメリットもありませんから。
そして、ドブロブニク旧市街にはもはや「観光客のために作られた町感」しか残っていないのも事実。
のぶよ的には、「中世に作られたテーマパーク的な場所に行く」と割り切って、旧市街の外の宿泊先を起点にドブロブニク旧市街を半日~一日観光するくらいでちょうどいいと思います。
ドブロブニクの目の前に広がるアドリア海に浮かぶ島々へのデイトリップは、ドブロブニク観光のもう一つのハイライト。旧市街が美しいコルチュラ島や、大自然が広がるムリェト島、マリンアクティビティが楽しめるエラフィティ諸島など、お好みで選びましょう。
・ペリェシャツ半島ワイナリー+ストン+コルチュラ島 1日観光ツアー<5月~10月/英語/ドブロヴニク発>
・ムリェト島 国立公園 1日観光ツアー<6月~10月/英語/ドブロヴニク発>
国境を越えて、エキゾチックなボスニア・ヘルツェゴビナへと足を延ばすのも、ドブロブニク観光の定番。
世界遺産のモスタルはもちろん、周辺の見どころをあわせて巡るツアーもあります。
・隣国ボスニア・ヘルツェゴビナ 日帰り観光ツアー!世界遺産モスタル+メジュゴリェ+ポチテリ<日本人アシスタント同行/混載/ドブロブニク発着>
ドブロブニクから目と鼻の先にある、モンテネグロの世界遺産の町・コトル。
フィヨルドのような湾にひらけた独特な地形が織りなす絶景は、一生忘れられないものとなる美しさです。
ドブロブニクからの日帰りツアーでは、コトルだけでなく、モンテネグロのアドリア海沿岸の町をあわせてまわるものも多いのが嬉しいポイント。
・モンテネグロ 世界遺産コトル+ブドヴァ+スヴェティ・ステファン 1日観光 プライベートツアー<英語または日本語/ドブロブニク発>
・モンテネグロ 世界遺産コトル+ブドヴァ 1日観光ツアー<3~11月/英語/ドブロヴニク発>
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