こんにちは!クロアチアのアドリア海沿岸を南に向かって旅している世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
クロアチア南部・ダルマチア地方にあるクルカ国立公園は、エメラルドグリーンの不思議な色をたたえるクルカ川を流れ落ちるいくつもの滝が美しい大自然に触れられる場所です。
クルカ国立公園を一躍有名にしたのが、こちらのスクラディンの滝。
なんと、スクラディンの滝の滝壺がある湖では、泳ぐことができるんです!
「泳げる絶景」として、SNSにより爆発的な人気を得つつあるクルカ国立公園。
すでにクロアチアで一、二を争う観光スポットとしての地位を確立したプリトヴィッツェ国立公園のような木製の橋の上を歩く遊歩道や、神秘的な色をした川の流れが見られるとあって、だんだんと多くの観光客が集まるスポットになってきています。
今回の記事では、のぶよが実際に訪れたクルカ国立公園内の絶景ビューポイントを紹介します。
また、日本では情報が少ないクルカ国立公園へ行く方の参考となるように、
公園内の移動手段やチケットのオンライン予約
おすすめ時期やまわり方のアドバイス
なども詳細に解説しています。
クルカ国立公園の見どころ&絶景ポイント
1.クルカ川のパノラマビューポイント
最初のビューポイントは、クルカ川を上から望むビューポイント。
青緑色の澄んだ水の色はとても美しく、段のようになっている岩を流れる幅が広い滝は、クルカ国立公園を代表する風景です。
クルカ国立公園を一周する遊歩道から少し外れた場所にあるこちらの展望台。
見逃さないように、園内マップをしっかりと確認しましょう。
2.スクラディンの滝と橋を望むビューポイント
遊歩道を歩いていくと、のぶよ的にクルカ国立公園で最も美しいと感じたビュースポットがあります。
クルカ国立公園最大の見どころであるスクラディンの滝と、そのそばに架かる橋を同時に眺められるのは、公園内でもここだけ。
展望台はとても小さく、団体観光客がやってくるともうアウト。
できれば午前中に訪れるのがおすすめです。
3.迫力満点の滝
スクラディンの滝方面へと遊歩道を進んでいくと、轟轟と流れ落ちる大きな滝を望むビュースポットが。
滝のすぐそばまで行くことができ、水しぶきを感じることができます。
熱い夏の日にはかなりのリフレッシュになるはず。
4.スクラディンの滝と天然プール
クルカ国立公園最大の見どころが、スクラディンの滝です。
大量の水が束になったように流れ落ちる滝は、それ自体も見ごたえ抜群。
しかし、スクラディンの滝の魅力は、「滝壺で泳げる」ことにあるのです。
エメラルドグリーンに輝く滝壺で、滝からの水しぶきを感じながら泳ぐのは最高に気持ちが良いもの。
「来てよかった」と思いました。
川の水なので、アドリア海と比べると冷たく感じるかもしれませんが、遊泳可能な夏場なら問題ない冷たさ。
むしろ、散策でかいた汗を洗い流してくれ、リフレッシュできます。
スクラディンの滝付近には木製の長い橋が架かっており、この橋自体もかなりフォトジェニック。
橋を渡ると、かなりの階段が続きます。
この階段を上った先にあるのが、次のビューポイントです。
5.スクラディンの滝を横から望むビューポイント
スクラディンの滝の上部を違った角度から眺めることができるビューポイントがこちら。
近くで見ると、轟轟と流れる水の流れに反して意外に繊細な滝であるという印象を受けます。
6.クルカ川の全体を望むビューポイント
スクラディンの滝の上流部分のパノラマを望めるのはこちらのビューポイント。
「本当にこの風景が自然にできたの?」と疑問に思ってしまうくらいに美しいクルカ川の流れと、優雅に流れ落ちる滝は必見です。
7.クルカ川を横から眺めるビューポイント
最後は、クルカ川の青き流れを横から望むビューポイント。
これまで見てきた景色がかなりの絶景続きだったので、物足りなく感じてしまうかもしれませんが、深い山の緑色の中を流れるクルカ川の青さを目に焼き付けるには絶好のビューポイントです。
クルカ国立公園の基本情報・まわり方・アドバイス
クルカ国立公園観光マップ
黄色:バス停
赤:Scradin~公園間遊覧船
青:公園内の見どころ
クルカ国立公園の二つのエントランス
Lozovacエントランス
クルカ国立公園最寄りの町・シベニクからのバスが到着するエントランスがLozovacエントランスです。
エントランス付近にはレストランや商店があり、意外と良心的な価格だったので、買い物や腹ごしらえはここで済ませておきましょう。
園内のレストランは驚くほどのぼったくり価格です。
Lozovacエントランスから公園までは800mほどのウォーキングトレイルがあり、徒歩でアクセスできます。
しかしながら、結構坂が急で砂利道なので歩きにくいです。
Lozovacエントランスから公園までは無料の園内循環バスが運行しているので、そちらを利用するのもいいでしょう。
バスはスケジュール等はなく、ある程度人が集まったら出発するというアバウトなスケジュールのようでした。
Scradinエントランス
クルカ国立公園の西側に位置するScradinエントランスは、ザダルかスプリットから到着するバスや、シベニクからLozovacエントランスを経由したバスが到着します。
このエントランスは正直不便。
なぜなら、公園入口まで4.5kmほど離れており、無料の遊覧船でアクセスしなければならないためです。
遊覧船と言えば聞こえがいいものの、その運行スケジュールはかなりアバウト。
一応1時間に1本の運行となっているのですが、人が集まらない限り出発しないのです。
帰りのバスの時間がある人は、遊覧船の時間を気にしなければならない(しかも出発するか定かではない)ので、ちょっとストレスを感じてしまうかもしれません。
園内から先に紹介したLozovacエントランスまでは、かなりの上り坂ではあるものの最悪歩いても行けます。
確実さを重視するなら、Lozovacエントランスの利用をおすすめします。
クルカ国立公園観光におすすめの時期
クルカ国立公園のベストシーズンは、やはり夏季(6月~8月)でしょう。
天気が良い日が続き、気温も高くなる夏は、湖や滝の色もとてもきれいに見えます。
しかしながらネックとなるのが、夏季の入場料の高さ。
先述したように、6月~8月のクルカ国立公園の入場料はプリトヴィツェ国立公園に迫る勢いの高さを誇ります。
天気が比較的良く、入場料が安い時期を狙うなら、おすすめは5月か9月。
ハイシーズン前後ということもあり、観光客の数もそこまで多くないこれらの月。
「クルカ国立公園のベストシーズンは5月か9月!」と断言したいところなのですが、そうもいかないのです。
なぜなら、クルカ国立公園一番の見どころである「泳げる絶景」・スクラディンの滝は、10月1日~5月31日の間遊泳禁止のため。
正直、クルカ国立公園の魅力は「大迫力の滝壺で泳いで、全身で大自然を感じられる」点に詰まっていると思うので、ただ滝を眺めるだけだと魅力が半減してしまうと思います。
公園側もその辺は織り込み済みで、遊泳可能期間だけぼったくりのような高額料金を設定しているんじゃないかと勘繰りたくなります(笑)
地元の人のおすすめは、11月~3月のオフシーズンとのこと。
観光客の姿はほとんどなく、大自然本来の姿が楽しめるそうです。
ただ、冬季の天候はかなり不安定なクロアチア。
もちろん寒いですし、泳げるわけもないので、わざわざクルカ国立公園にまで足をのばす価値があるかどうかは疑問なところです。
クルカ国立公園のおすすめ散策コースと時間帯
クルカ国立公園はとても広大で、一日ではまわり切れないほどなのですが、ほとんどの観光客が訪れるスクラディンの滝エリアに関してはそこまで広くありません。
整備された遊歩道をゆっくりまわっても1時間~1時間半ほど。
スクラディンの滝から橋を渡ったところの階段が鬼門ですが、それ以外にはアップダウンはあまりないので、体力が心配な人も大丈夫だと思います。
せっかく「泳げる絶景」クルカ国立公園を訪れたなら、是非スカラディンの滝壺の湖で泳いでみたいもの。
遊泳時間を入れても、3時間あればクルカ国立公園を満喫できます。
クルカ国立公園の美しい遊歩道を散策するなら、おすすめは右回りルート。
時間帯としては断然午前中の方がいいです。
太陽の位置の関係で、午前中に右回りで散策したほうが、クルカ川の美しい色や滝などがきれいに見えるためです。
午後はほとんどの場所で逆光になってしまうのと、団体観光客がわんさか集まってくるのがネック。
午前中に園内の散策を済ませて、午後早い時間にスクラディンの滝でのんびり泳いだり休憩したりするのがいいと思います。
その後はシベニクへ戻って、美しい旧市街を観光したりビーチでのんびりするのがおすすめです。
園内のインフォメーションセンターは当てにならない!
多くの観光客が訪れるクルカ国立公園ですが、その管理体制はかなりずさん。
各エントランスにはインフォメーションセンターがあるのですが、彼ら、なんの仕事もしていません。
ただ座って喋ってるだけ。たまに観光客が来たら対応するだけの殿様商売です。
一番わけわからなかったのが、インフォメーションセンターなのに何の有益なインフォメーションも提供してくれなかったこと。
シベニクへの帰りのバス時間を確認しても、「14時に1本ある」とか「17時発の1本だけだ」とか人によっていうことがまちまち。
のぶよはLozovacエントランスから入場して、Scradinエントランスまで遊覧船に乗って退園、そこからバスでシベニクへ戻ろうと考えていたのですが、Scradin側のインフォメーションに遊覧船の出発時間を確認しても「知らない。多分あと30分くらい?」という超適当な解答。
「いや、それで万が一船が出ずにバスに乗り遅れたらどうしてくれるの?」といった気分になりました。
他にも、園内の飲食店のぼったくりすぎる価格や、200Kn(=¥3305)もの入場料をとっておいて、公園の奥にある修道院などの見どころへのエクスカーションは別料金だったり、園内交通のスケジュールがかなりアバウトだったりと、総合的に観光客に対して胡座をかいている印象を受けました。
クルカ国立公園を訪れる現地ツアーの多くは、シベニクの市内観光とセットになったもの。1日で二つのスポットを効率的にまわれ、移動を考えなくてもいいのは大きなメリットです。
基本の発着地はスプリットが多いですが、ザダル発のものも.
プリトヴィツェ国立公園同様に、夏季は大混雑するクルカ国立公園。現地ツアー参加の場合は、入場チケットが含まれているか確認するのをお忘れなく。
クルカ国立公園の入場チケット情報
クルカ国立公園の入場料
クルカ国立公園の入場料は、時期・時間帯によって異なります。
・6月~9月
大人 200Kn(=¥3311)
子供 120Kn(=¥1986)
※16時以降の入場は大人150Kn(=¥2483)、子供90Kn(=¥1490)
・4月、5月、10月
大人 100Kn(=¥1655)
子供 80Kn(=¥1324)
・11月~3月
大人 30Kn(=¥496)
子供 20Kn(=¥331)
※子供とは7歳~18歳を指します
※最新の料金情報に関しては、クルカ国立公園のウェブサイトにてご確認ください。(英語・クロアチア語)
公園の奥にあるヴィソヴァツ修道院へは、ボートを使ったエクスカーション参加のみでアクセス可能です。
入園料とは別に、エクスカーション参加料金(大人100Kn~、子供70Kn~)が必要となります。
クルカ国立公園の入場チケットのオンライン予約
クルカ国立公園は、超絶観光地と化したプリトヴィッツェ国立公園ほどは混雑しません。
しかしながら、1日に公園内に入場できる人数に制限を設けています。
基本的に当日窓口でチケットを購入できると思うのですが、夏のハイシーズンなどは人数制限を超えた観光客が訪れることも十分考えられます。
確実なのは、事前にオンライン予約をしておくこと。
オンライン予約は、Parks of Croatia (クロアチア国立公園)のサイトでできます。
なんだか難しそうに感じる、英語でのオンライン予約。
手順自体はプリトヴィッツェ国立公園のオンライン予約と全く同じなので、難しく考えることはありません。
クルカ国立公園への行き方
クルカ国立公園観光の拠点となるのは、ザダル、シベニク、スプリットの三つの都市。
このうち最も近くて便利なのがシベニクを拠点として往復するルートです。
シベニクからクルカ国立公園へのバスでの行き方
シベニクのバスステーションからLozovacエントランスとScradinエントランスまで、平日は1日4〜5往復のバスがあります。
(季節により減便の可能性あり)
土日はバスの便が激減(1日2往復のみ)となるのでご注意を。
所要時間:30分
料金:往復48Kn(=¥793)
クルカ国立公園の玄関口・シベニクは、世界遺産の白亜の町並みが魅力的。
観光客の数が意外と少ない穴場の町でもあり、大混雑の観光都市での滞在が続くアドリア海沿いでちょっと一休みするには最適な町です。
ザダルからクルカ国立公園へのバスでの行き方
ザダルのバスステーションからScradinエントランスまで、平日は1日6往復のバスがあります。
所要時間:1時間
料金:片道70Kn(=¥1158)~
ザダルの宿泊なら、観光の中心である旧市街周辺が便利。
新市街は料金がぐっと下がるので、節約派なら考えてみるのもいいと思います。
スプリットからクルカ国立公園へのバスでの行き方
スプリットのバスステーションからScradinエントランスまで、平日は1日8往復のバスがあります。
所要時間:1時間半
料金:70Kn(=¥1158)~
世界遺産スプリットのおすすめ宿泊エリアは、何と言っても世界遺産の旧市街。バスステーションや港にも近く、他都市への移動にも便利です。
反対に、旧市街を外れると宿泊料の相場がグッと下がるのもメリット。節約派には旧市街外がおすすめです!/span>
おわりに
クロアチアに来たなら、プリトヴィッツェ国立公園とクルカ国立公園の二つの国立公園を制覇したいと考えている人も多いのではないでしょうか。
正直に言います。どちらも入場料高すぎ。
観光客の数を抑えるためにこれだけの高額な入場料を設定しているのだと思いますが、バックパッカーにとってはただのぼったくり価格です。
なんといっても、オフシーズンはたったの30Kn(=¥496)で入場できるんですから。
夏は250Kn(=¥3311)と8倍以上の価格。ただただおそろしいです。
それでも多くの人がやって来るクルカ国立公園。
園内の自然自体はとても美しく、訪れる価値は十分にあります。
ただ「第二のプリトヴィッツェ国立公園」にならないよう、もうすこし管理体制をきちんとしたほうがいいのでは?とのぶよ的には思ってしまいました。
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