こんにちは!モントリオールに3年半住んでいたのぶよ(@nobuyo5696)です。
当初はワーキングホリデー制度を利用してカナダ・ケベック州最大都市であるモントリオールに渡航したのですが、なんだかんだで結構長いこと滞在していました。
カナダのワーキングホリデー自体はかなりポピュラーで、オーストラリアと並んで人気の渡航先として上位に挙がることが多いですよね。
モントリオールはトロントに次ぐカナダ第二の都市なのですが、意外にも現地の情報は少なめ。
フランス語圏だということは知られていても、実際にどんな場所なのかはあまり知られていないのが現状です。
ワーキングホリデーや語学留学を斡旋する業者は、みんな口を揃えてこう言います。
「日本人が少ない環境で英語を勉強するなら、モントリオールがおすすめですよ~!」と。
…騙されてはいけません。
何も考えずにその言葉を鵜呑みにしてしまうと、イメージしていたワーホリ生活とは異なったものとなってしまう可能性もあります。
今回の記事では、モントリオールでのワーキングホリデー生活に関してよく受ける質問を11個ピックアップしてみました。
お金に関する疑問から、現地の文化や言語状況まで。
経験者の生の声だと思って、一度きりのワーホリ成功のための参考になれば嬉しいです!
- モントリオール・ワーホリよくある質問1:寒い?
- モントリオール・ワーホリよくある質問2:日本人は多い?
- モントリオール・ワーホリよくある質問3:英語は通じる? / 英語を勉強するのに良い環境?
- モントリオール・ワーホリよくある質問4:物価は高い?
- モントリオール・ワーホリよくある質問5:仕事探しは難しい?/稼げる?
- モントリオール・ワーホリよくある質問6:家探しはハードル高い?
- モントリオール・ワーホリよくある質問7:フランス語は訛ってる?
- モントリオール・ワーホリよくある質問8:差別や偏見はある?/人は優しい?
- モントリオール・ワーホリよくある質問9:食事は美味しい?
- モントリオール・ワーホリよくある質問10:ぶっちゃけ、予算はいくら必要?
- モントリオール・ワーホリよくある質問11:モントリオールの生活って楽しい?/トロントとどっちがおすすめ?
- まとめ:モントリオールでのワーキングホリデーはこんな人におすすめ!
モントリオール・ワーホリよくある質問1:寒い?
「カナダ=寒い」というイメージは、日本人だけでなく世界共通のものでしょう。
確かに、カナダは寒い国。
しかしながら、広大な国土を持つ国なので、場所によって驚くほどに気候が異なります。
カナダの主要四都市の冬の寒さを簡単に表すと、
【寒い】モントリオール>>>オタワ>トロント>>>>>>>>>>バンクーバー【暖かい】
といった感じ。
バンクーバーは、太平洋の暖流の影響もあり、緯度の割にはかなり温暖な都市。
雪が降るのは一年のうち数回だけで、気温が氷点下になることも稀なほど。
ただし、冬はずっと雨&曇り空が続きます。
オンタリオ州のトロントや首都のオタワは、冬場は-10℃台が普通で、稀にマイナス25℃以下になることもある地域。
雪もかなりの量が降ります。
モントリオールの寒さはもはや別格で、-20℃台は当たり前。
-35℃を下回る日も何日かあるほどです。
雪の量も他都市と比べ物にならないほど多く、冬は完全に閉ざされた地と化します。
しかしながら、モントリオールは冬場でも青空に太陽が輝く日が多いのが救い。
太陽が出ていても気温は-30℃台なので、うかつに外には出られませんが(笑)
いったいそんな場所で人間が暮らしていけるのか疑問に思うでしょう。
普通に生きていけます。
室内は暖房が完備されており、常にプラス20℃ほどの春の温度に設定されていますし、中心街では地下街が発達しているため、不便を感じることもありません。
一方で、夏場のカナダの気候は、全国的にとても過ごしやすく快適。
気温が30℃を越えることは珍しく、短い夏を思いっきり楽しもうとする人々で町は賑わいます。
ただしモントリオールの場合は、夏の気候も少々特別。
最高気温こそ20℃台後半ですが、周りを川に囲まれた地形のためかなり湿度が高くなるのです。
冷房がない家もかなり多く、日本の夏のようなジメジメした熱帯夜のような日も珍しくありません。
こうして考えると、夏と冬の気温差が70℃にも及ぶのがモントリオール。
文字にすると恐ろしいですが、人間普通に慣れるものなので、あまり心配しなくても良いと思います。
モントリオール・ワーホリよくある質問2:日本人は多い?
のぶよ的に、海外での滞在都市を決める際に「日本人が多いかどうか」を基準にすることがそもそも理解できないのですが、モントリオールの日本人(というかアジア系)の数はかなり少ないという点には同意。
ダウンタウンの人口の8割がアジア系だというバンクーバーや、中心街で角を曲がれば日本語が聞こえてくるようなトロントと比べると、その差は歴然。
日本食レストランも近年相次いでオープンしてきてはいるものの、英語圏の都市に比べると日本人の数はかなり少ないと思います。
のぶよはモントリオールの語学学校で講師として働いていたのですが、日本人の生徒は一クラスに一人いるかどうかという程度。
人気のトロントやバンクーバーでは、そうはいきませんよね。
しかしながら、日本人が他にたくさんいようがいまいが、結局は自分がやるかどうかに全てがかかっているのがワーキングホリデー生活。
次の項で後述しますが、語学学校で身に着けられる語学力なんて限られているので、あまり意識する必要はないと思います。
モントリオール・ワーホリよくある質問3:英語は通じる? / 英語を勉強するのに良い環境?
「日本人が少ないから」という理由だけでモントリオールでの英語学習を考えている人は、今すぐその考えを変えることをおすすめします。
(もしくはそう勧めてくる業者を変えた方がいいと思います)
そもそも、モントリオールがあるケベック州の公用語は、英語ではありません。
カナダでは、州ごとに公用語を定めることができ、公的な場面から日常生活に至るまで、あらゆるところで公用語として定められた言葉が必要となる機会があります。
ケベック州はカナダで唯一、フランス語のみが公用語として定められている地域。
つまり、英語はスペイン語や日本語と同様、「公用語以外のその他もろもろの言語」に過ぎないというスタンスなのです。
「とは言っても、カナダの一部なんだから英語も通じるのでは?」
と疑問に思う人もいるでしょう。
結論から言うと、英語はほぼ通じます(モントリオールなら)。
英語しか話せなくても、生活に支障をきたすことは少ないかもしれません。
通じるかどうかと聞かれれば「まあ通じる」と答えられるものの、「ではモントリオールが英語学習に適しているか」という質問に関しては、完全にNOです。
ここで、ケベック州の母語別の人口の割合を見てみましょう。
ケベック州の母語別人口(2016年)
フランス語が母語:77.1%
フランス語・英語以外の言語が母語(移民等):13.15%
英語が母語:7.45%
その他(イヌイット語など):0.6%
上のデータを見れば一目瞭然ですが、ケベック州の人口の8割ほどはフランス語が母語の人々。
彼らフランス語母語話者のほとんどは、生まれながらにしてのバイリンガルではない(=日本と同様に学校教育で学ぶ)ため、カナダ英語圏の人々のような完全ネイティブ英語ではないのです。
もちろん人によって英語力は大きく変わりますが、「英語のケベック訛り」がある人がほとんど。
多くの人がある程度流暢に話せるのは事実ですが、会話をちょっと聞けばすぐにフランス語が母語であることがわかります。
一方の英語母語話者はたった7%ほど。
10人のうち1人いるかどうかというレベルの少なさです。
もちろん、語学学校の講師はプロばかり。
英語圏から来ている人や完璧なバイリンガルの人の英語の授業を受けることはできますが、教室を一歩外に出るとそこはフランス語圏なわけです。
せっかくカナダまで行くのに、ネイティブではない環境に身をおいて英語を勉強することに、どんな意味があるのでしょうか。
ネイティブ英語だけがすべてと言うつもりはありません。
しかし、あえてフランス語圏のモントリオールまではるばるやって来て、寒さに打ちひしがれながらネイティブでない英語を学ぶなら、日本に近くて物価も安めな香港やシンガポールへ留学したほうが良いと思います。
モントリオールは川の中州にできた島のような地形をしていて、東側~北側がフランス語圏・西側が英語圏と分かれています。
どうしてもモントリオールで英語を学習したいなら、英語圏に身を置いて生活するのが良いかもしれません。
モントリオール・ワーホリよくある質問4:物価は高い?
カナダというと、物価が高いイメージがあるのではないでしょうか。
トロントやバンクーバーなどに住む人の話を聞くと、確かに物価は高め。
特に家賃が占める割合が大きく、
シェアハウス:500CA$(=¥38000)~
アパート一人暮らし:700CA$(=¥53000)~
くらいが相場だと聞きます。
(それでも日本の都市部に比べたら安い&広めかもしれません)
一方のモントリオールの家賃相場は、カナダの大都市で最も低いことで有名です。
シェアハウス:300CA$(=¥23000)~
アパート一人暮らし:500CA$(=¥38000)~
ほどで中心街からそう遠くない場所の部屋を探すことが可能です。
市内交通機関の定期券やレストランでの飲食物の相場などもトロントに比べるとかなり割安感があり、予算が限られている人にはおすすめです。
モントリオール・ワーホリよくある質問5:仕事探しは難しい?/稼げる?
カナダのワーキングホリデービザは、就業期間や職種等の制限なしで仕事に就くことができます。
モントリオールでの仕事探しの難易度は、フランス語が話せるかどうかによって大きく変わってくるでしょう。
英語しか話せない場合は、接客業ではまず採用されることはありません。
オフィスでの仕事の場合はより条件が厳しく、英語とフランス語の二言語が流暢に話せることが求められます。
飲食店でのキッチン業務や、「ジャパレス」と呼ばれる日本人経営の日本食レストランにおいてはその限りではなく、英語(もしくは日本語)だけでも採用してもらうことは可能でしょう。
逆に「フランス語」という壁がない人なら、とても簡単に仕事を見つけることができると思います。
のぶよの場合はフランス1年滞在後に直接モントリオールに飛んだのですが、到着して2週間でカフェの接客の仕事に就くことができましたし、半年後には語学学校とオフィスでの仕事に転職することもできました。(というか働いていたカフェがつぶれたのです(笑))
がっつりお金を稼げるかどうかは、職種によります。
手軽&ガッツリ稼げておすすめなのは、レストランでのウエイター/ウエイトレス。
基本給+チップが入るので、正直かなり稼げます。
のぶよが働いていたカフェは、10席ほどの小規模なお店で、客単価も決して高くはなかったものの、1日5時間ほど働いて、チップだけで50CA$~70CA$(=¥3800~¥5300)くらいはありましたから。
客単価が高くて人気のあるレストランでのホール業務なら、1回ディナータイムで5時間ほど働けばチップだけで100CA$(=¥7600)以上はもらえると思います。
ここに基本の時給が加わるのは言わずもがな。
11CA$(=¥840) × 働いた時間数
くらいが相場なので、生活費は基本給でまかなって、チップは全額貯金なんてことも可能です。
(実際にカフェで働いていた時はそうしていました)
もちろん、これはフランス語で接客できる能力がある場合の話。
残念ながら、キッチン業務の人にはチップは分けてもらえないことがほとんどです。
モントリオールでの仕事探しの定番サイト!
モントリオール、というかカナダ全体でポピュラーなのが「なんでも募集掲示板」のようなサイトで求人や売買、家探しをすること。
いくつか種類はあるものの、モントリオールをはじめとするフランス語圏で最もポピュラーなのはKijijiというサイト。
求人をしたい人や家を貸したい人などが自由に投稿できるもので、応募者が自分に合ったものを見つけてコンタクトをとる仕組みです。
英語・フランス語の二言語対応してはいるものの、各募集内容詳細はほぼ全てフランス語のみなので、やっぱりフランス語は必要だと思います。
モントリオール・ワーホリよくある質問6:家探しはハードル高い?
海外でアパートやシェアハウスを探すのは、現在でこそAirBNBなどの民泊サービスの普及によって敷居が低くなりました。
しかしながら、AirBNBの料金は現地の家賃相場よりも割高に設定されていることが多く、数か月単位の長期滞在向けではありません。
モントリオールで住む場所を探すなら、先述のKijijiというサイト一択です。
しかも、超イージーモードで見つけることができます。
ヨーロッパの大都市では、競争がかなり激しいことが多い家探し。
現地の習慣も言葉もわからない外国人にとっては、なかなかハードルが高いと言えます。
しかし、モントリオールの場合は常に引く手あまた。
入居希望者よりも部屋の数の方が多いくらいなので、びっくりするほど簡単に見つけることができます。
Kijijiで物件を探す際にはフランス語が必要となるものの、裏技としては「部屋を探しています」(英語で)と自分から募集を掲載するという手も。
あとは黙って待っているだけで何人からも連絡が来るので、実際に見学に行って自分に合ったものを選ぶだけです。
モントリオール・ワーホリよくある質問7:フランス語は訛ってる?
モントリオールでフランス語を勉強しようと考えている人、「おいでよ!」と声を大にして応援したいところなのですが、一つだけ知っておかなければならないことがあります。
それは、ケベック州のフランス語は、フランス本国のものとだいぶ違うということ。
特に発音面や表現においてその違いは顕著。
フランス語を全く知らない人が聞くと、「同じ言語だとは思えない」なんて感想を持つこともあるほどだそうです。
文法面ではほぼ同じなのですが、この「ケベック訛り」をどう捉えるかによってケベックでフランス語を勉強することが良いかどうかが変わるでしょう。
語学学校では、フランス人講師がいることもありますが、基本は地元のケベック出身の人。
できる限り訛りを抑えて話してくれますが、やはりフランスのフランス語ではないことは事実です。
街の人と話す際も同様で、こちらが外国人だとわかるとフランスのフランス語に近づけて話してくれる人も多いですが、やっぱり訛りはあります。
大都市のモントリオールでもこんな状態なので、地方部に行くと、その土地独特のアクセントも加わってカオスになるでしょう(笑)
しかしながら、ケベックのフランス語は400年前にフランス北部のノルマンディー地方から移住してきた人々の言語がそのまま残ったもの。
つまり、ルイ14世などが話していた、フランスが世界を制していた時代のフランス語というわけなので、考え方によってはおしゃれかもしれません(笑)
のぶよ的にはフランスのボソボソした尻上がりの話し方よりも、ケベックのちょっと田舎っぽい歌うようなアクセントの方が好きなのですが、こればかりは個人の好みの問題でしょう。
モントリオール・ワーホリよくある質問8:差別や偏見はある?/人は優しい?
快適なワーホリ生活を送るために気になるのが、現地の人々がどんな感じなのかという点。
差別や偏見などを持つ人がいないかどうか、心配に思う人もいるかもしれません。
移民によって社会が発展してきたカナダでは、差別や偏見を感じる機会はとても少ないと言えるでしょう。
ヨーロッパでは、社会から隔絶された移民たちがテロなどの反社会的行為に走る事件も多く報道されていましたし、お隣のアメリカでは極端な貧富の差から生まれる犯罪が後を絶ちません。
一方のカナダではこうした社会的な分断は目に見えにくく、比較的みんなお互いを尊重しあって生活していると言えると思います。
しかしながら、差別意識や偏見を持つ人は、世界中どこにだって居るもの。
多民族国家であるカナダでもそれは例外ではないので、「カナダには差別は存在しない」と言い切ることはできません。
ケベック州の人々が一般的にどんな感じかというと、
愛国的(ケベックを)な人が多い
オープンマインド
結構情が深い
「まあなんとかなる」精神
といった、北米らしいサバサバ感とラテン気質が入り混じった感じです。
(ソースはのぶよの友人たち。つまり完全なる主観ですが)
特に目立つのが、
他文化に寛容でありながらもケベックが一番
ビジネスライクでは済まさない情の深さ
の二点でしょうか。
かつては独立運動が盛んだったこともあり、現在でも「ケベック=カナダではない」と考える人の割合も一定数存在するのは事実。
特に、若い世代においてもその傾向が見られるのが特徴的だと思います。
また、情が深い人も多く、あまり後先考えずに感情で突っ走る傾向があるのは、フランスゆずりなのかもしれません。
ケベックの人曰く「英語圏の人達はパッと見では愛想が良くてフレンドリーだけど、実際は結構ドライ」とのこと。
確かに、のぶよの周りのバンクーバーやトロント出身の人は、結構サバサバして割り切った考えの人が多い気がしないでもありません。
まあ、「東京の人は他人に無関心で冷たい」「大阪の人はみんな面白い」のようなステレオタイプの一種に過ぎないので、あまり気にしすぎるのもどうかと思います。
結局その国の印象を左右するのは、自分が誰と出会うかによると思うので。
モントリオール・ワーホリよくある質問9:食事は美味しい?
「カナダ=イギリスの植民地=食事が美味しくない」というイメージがあるのかどうかは定かではありませんが、結構な頻度で尋ねられるのが、
「カナダってご飯美味しいの?」
「そもそも皆何食べてるの?」
という食文化に関するもの。
確かに「カナダ料理」と言ってもピンとこないですよね。
実際にカナダ料理として全土で食されるものはかなり少なく、お隣の超大国と同様のハンバーガー、ピザ、ポテトが主体のジャンクフード文化です。
しかしながら、フランスの影響を受けたケベック州においては若干状況が異なり、ケベック州発祥の料理もいくつかあります。
プーティン(ポテト+チーズ+グレイビ-ソース)
トルティエール(ミートパイ)
ラグー(ミートボールの煮物)
クルトン(豚肉のリエット)
パテ・シノワ(シェパードパイ)
などなど。おそらく日本人には全く聞き慣れないものばかりでしょう。
(そのうちまとめて記事にします!)
寒くて痩せた土地なので、ヨーロッパやアジアに比べると食文化はあまり発展しているとは言えないケベック州ですが、その分世界各国の料理が食べられるインターナショナルな食文化が発達していることは大きな魅力。
移民が集まって国が発展してきたこともあり、本場の味を手軽に食べることができるのです。
ヨーロッパ諸国では、各国にもともと根付いた食文化に合わせてアレンジされることも多く、なかなか本場の味を食べるのは難しいのですが、もともとの食文化が薄いカナダでは話が別。
ラーメンは日本のものと変わらないクオリティーですし、メキシカンやイタリアン、ペルー料理など各国出身者が作るご飯はどこも本格的なのです。
ケベック独自の料理にも挑戦しながら、世界各国の本場の味も楽しむことができるのは、結構嬉しいこと。
他の州に比べてレストランの相場もそこまで高くないため、モントリオールに住めば手軽に各国グルメが楽しめるのです。
モントリオール・ワーホリよくある質問10:ぶっちゃけ、予算はいくら必要?
モントリオールにワーキングホリデーで行こうと考えている人が最も気になるであろう渡航に必要な予算の話。
先述の通り、モントリオールの物価はカナダではかなり安い方ですが、それでも渡航時にはある程度まとまった金額が必要になるでしょう。
語学学校に通うか
家はシェアか一人暮らしか
いつから仕事を始めるか
など、人によって必要となる予算は変わってくるもの。
なので、ここではのぶよがモントリオールに渡航した際の例を挙げます。
かなりの低予算ワーホリだったのぶよの到着時の所持金は、日本円で20万円ほど。(航空券・保険など抜きで)
もちろん語学学校には通っていませんし、家はシェアハウスの一室、到着から3週間ほどで仕事を始めました。
今思うと、初期費用で20万円も要らなかったと感じます。
初月の家賃や食費、交通費などを合計しても10万円も使っておらず、仕事を始めてからは収入があったためそれで生活していました。
フランス語さえクリアすれば、仕事も比較的探しやすく物価も割安なモントリオールはかなりワーホリ向き。
予算が限られている人にも優しい町です。
しかしすぐに仕事が見つかるかどうかはわからないため、多めに予算を用意しておくに越したことはありませんよね。
というわけで、モントリオールでのワーキングホリデー初期費用として理想的な金額としては
語学学校に行かずに即仕事探し:30~50万円
語学学校に3ヶ月通う:80~100万円
これくらい。
もちろん予算は多い方が現地での自由度や選択肢も格段に増えますが、のぶよのような貧乏ワーホリでもやってやれないことはないと思います。
モントリオール・ワーホリよくある質問11:モントリオールの生活って楽しい?/トロントとどっちがおすすめ?
ひとことで言いますね。
モントリオール、超楽しいです。
バンクーバーには行ったことがないのですが、トロントと比較するなら、のぶよは断然モントリオール派。
「トロントは東京、モントリオールは大阪」なんて例えられることもありますが、結構的を射ていると思います。
トロントはアメリカの地方都市さながらな雰囲気で、いわば「ただのきれいで大きな町」という感じ。
文化的な香りもあまりなく、忙しなく通勤の徒につく人々の背中を眺めていると、「ビジネスのための町」という印象を受けました。
一方のモントリオールでは、“Joie de vivre”(生きる喜び)という言葉に象徴されるように、カナダの都市では最も文化的な香りが強く、人々も日々の生活を楽しんでいる感じがします。
(こういうところがかなりフランス的だと感じます。)
トロントとモントリオールの人々の気質の一番の違いは、この「人生の楽しみ方」に対する考え方にあるかもしれません。
トロントへ行ったときに衝撃を受けたのが、ベランダなどに花を飾る文化がなく、どこも殺風景で同じような間取りだったこと。
「どうせ冬が来たら全部雪に埋もれて枯れてしまうのだから」と、まあ合理主義なわけです。
一方のモントリオールでは、短い夏にここぞとばかりに花を植えたり、中庭を整備したり、玄関先をデコレーションしたりする家が多く、皆が全力で夏を楽しもうとする気持ちがひしひしと伝わってきます。
モントリオールの町並みは、フランス統治時代の影響かどこかヨーロピアンでお洒落な雰囲気なのも魅力的。
まあ、町並みなんて最初の1ヶ月が過ぎればもはや気にも留めなくなるので、あまり関係ないとは思いますが。
というわけで、のぶよ個人的には
フランス語ができる/勉強したい&日々の生活を楽しみたいならモントリオール
英語だけでスムーズに仕事を探してガッツリ働きたい&英語環境で生活したいならトロント
をおすすめします。
まとめ:モントリオールでのワーキングホリデーはこんな人におすすめ!
元モントリオール在住者の視点で、ワーキングホリデーに関するよくある質問に答えてきました。
モントリオールでのワーキングホリデーがおすすめな人をまとめると、
フランス語ができるor勉強したい
できるだけ予算を抑えたい
文化的な雰囲気の中で日々の生活を楽しみたい
日本人がいたら頼りすぎてしまいそう
6か月の長い冬に耐えられる
こんな感じでしょうか。
反対に、
英語を学習したい
ガッツリ働いて稼ぎたい
日本人が多くても、自分は自分でなんとかできる
寒いのは苦手
という人は、トロントかバンクーバーがおすすめです。
やっぱり一番の決め手は「フランス語」だと思います。
フランス語ができるかどうかで、モントリオール生活の楽しさはグンと上がり、難易度はガクッと下がるためです。
…と、色々と書いてきましたが、結局は自分が行きたいと思ったところに行くのが一番。
「住めば都」とはよく言ったもので、どこの町に行こうとも楽しい生活になることがほとんどでしょう。
現時点でどこの町でワーホリしようか決められない人も、別に出発前に決める必要はありません。
とりあえずカナダに飛んで、トロントとモントリオールに旅行気分で1週間ずつプチ滞在し、気に入った方に住んでみればいいのではと思います。
これが、この長々と書いてきた記事の答えかもしれませんね。とってもシンプル(笑)
モントリオールのワーキングホリデー生活に関して質問がある人は、コメント欄かTwitterなどでコンタクトいただければ回答します。
一生に一度のあなたのワーキングホリデーが素晴らしい思い出となりますように!
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