こんにちは!ポルトガル生活を満喫中ののぶよです。
ポルトガル中部に位置するコインブラは、リスボン、ポルトに次ぐポルトガル第三の町。
しかし、観光客の間でポピュラーな二大都市と比べると、空港がないコインブラは素通りされてしまう存在。
リスボンの人に言わせても、「コインブラ?行ったことないわ。だってリスボンに居れば何でもあるもん。」なんて言われてしまう始末。
そんなことはありません!
ポルトガルほぼ全土を訪れたのぶよですが、間違いなくベスト3に入るお気に入りの町がコインブラです。
ポルトガル最古の大学であるコインブラ大学を中心として発達してきたコインブラは、昔も今も学問の町。
世界中から学生が学びにやってくるインターナショナルさの中に息づく伝統文化と、学生を中心に作り上げられた若者のエネルギッシュな文化が見事に調和した、ポルトガルでも他に見られない独特な雰囲気を持つ町なんです。
学生の町だけあって、他の都市よりも安い物価も大きな魅力。
今回の記事では、のぶよが実際に歩いたコインブラのおすすめ観光スポットをエリア別に紹介します。
写真撮影にオススメのスポットものせているので、参考にしてください。
コインブラの歩き方&観光地図
コインブラはとてもコンパクトな町。
徒歩で十分観光できますが、かなり坂が多いので、地図上で見るよりも移動には時間がかかります。
急ぎ足で観光すれば丸一日で主な観光スポットを周れますが、体力的にはかなりきついことを承知の上で。
のぶよ的に、コインブラの魅力は夜の街の雰囲気やファド鑑賞などのナイトライフにもあると思うので、可能なら1泊して、2日間はほしいところ。
青:コインブラの観光スポット (記事内の番号に対応)
ピンク:おすすめ写真撮影スポット
黄色:おすすめローカルレストラン、カフェ
緑:バスターミナル
大学の丘地区
コインブラの中心の丘の上に建つコインブラ大学を中心として見所が広がる観光エリア。
歴史的建造物が多く、坂が続く路地をふらふら散歩するのが楽しいですが、体力的にはかなりしんどいです。
休憩がてらゆっくり周りましょう。
1. コインブラ旧大学
コインブラの町の中心にあるのが、1308年創立のコインブラ大学。
古い部分と新しい部分があり、こちらは古い部分です。
広大な広場の周りを歴史を感じさせる荘厳な建物が取り囲む姿は圧巻。
さらに、美女と野獣の映画のモデルとして有名な「ジョアニア図書館 (Biblioteca Joania)」や、かつて大学のセレモニーが行われた「帽子の間 (Sala dos Capelos)」など、内部の見学ができる場所も。
700年以上前から続く、学問の町としてのコインブラの一面が見られる必見スポットです。
インフォメーション
コインブラ旧大学
入場時間:夏期9:00~19:30/冬季9:30~17:30
※冬季は13:00~14:00の間はランチ休憩で入場不可)
料金:12ユーロ/学生10ユーロ
観光所要時間:1~2時間
ポイント:コインブラの街並みが眼下に広がる敷地内広場への入場は無料。
上記の料金は、ジョアニア図書館や帽子の間、チャペルなど敷地内の見どころへの入場がセットになったチケットの料金です。
のぶよの場合、何も言わずとも学生料金にしてくれました。まだまだいける(笑)
2. コインブラ新大学
現在コインブラ大学のキャンパスとして主に利用されている部分がコインブラ新大学。
広大な敷地の中に、文学部、理工学部、科学部など学部ごとの建物がいくつも建っています。
平日なら、伝統である黒マントに身を包んだ学生の姿が見られるかも!
敷地内には「科学技術博物館」があり、旧大学のチケットを持っていれば無料で入場できます。
3. 旧聖堂
どこかごつごつした印象を与えるコインブラの旧聖堂。
それもそのはず。かつては要塞としても使用されていたんです。
入場は有料なのでのぶよは内部の見学をしませんでしたが、興味のある方はぜひ。
インフォメーション
コインブラ旧聖堂
入場時間:月~土9:00~18:30/日10:00~12:30
料金:1ユーロ
所要時間:15分
4. コインブラ植物園
コインブラのおかげで丘の上にある植物園 (というか公園?) は入場無料。
市民の憩いの場になっています。
この植物園から丘の下へと出る散策路は、とても深い林の中を歩いていくもの。
ここがコインブラの街中だと信じられないほど静かです。
インフォメーション
コインブラ植物園
入場時間:夏期9:00~20:00/冬季9:00~17:30
料金:無料
所要時間:30分~1時間
おススメ写真撮影スポット 1
コインブラ大学からコインブラ植物園へと向かう道の途中から見るコインブラの街並みは、隠れた写真撮影スポット!
5. 大学の丘への道を散策
コインブラ大学までの狭い路地は、地元住民が暮らす生活エリア。
メインストリートの喧騒が嘘のような静けさです。
アズレージョや壁に描かれたアートも点在しているので、ゆっくりと散策してみましょう。
ただし基本的に急な坂道が続きます。
5月8日広場周辺~ポルタジェン広場周辺
コインブラの街の中心となるのが、5月8日広場(Praça 8 de Maio)。
そこから連なるメインストリート、フェレイラ・ボルジュシュ通り (Rua Ferreira Borges)には洋服屋やレストラン、お土産屋などが軒を連ねて常に賑やかです。
コインブラ旧市街の入口となっているのは、ポルタジェン広場 (Largo da Portagem)。
レストランのテラス席が広がる広場は観光客でいつもにぎわっています。
6. サンタ・クルス修道院
5月8日広場に面してそびえる1131年建造のサンタ・クルス修道院は、コインブラ大学と並んでコインブラのシンボル的な存在です。
正面のファサードはかなり精巧に作られていて、内部のアズレージョも圧巻。
修道院の右隣には、教会を改築したカフェ、“Café Santa Cruz”があり、雰囲気が素晴らしいです。
コーヒー1杯だけで、歴史ある建物内で休憩できるのもポイント。
“Café Santa Cruz”では、週末の夜に無料のコインブラファドライブも開催されているので、要チェックです。
インフォメーション
サンタ・クルス修道院
入場時間:平日9:00~17:00/土9:00~12:00・14:00~17:00/日16:00~17:30
料金:€2.5
所要時間:30分
7. フェレイラ・ボルジェシュ通りとアルメディーナ門
コインブラのメインストリートが、ポルタジェン広場と5月8日広場を結ぶフェレイラ・ボルジェシュ通り。
通り沿いにはお土産屋が多いので、買い物するならここがおすすめです。
ポルタジェン広場と5月8日広場のちょうど真ん中あたりに、コインブラ大学の丘への入口となるアルメディーナ門 (Arco de Almedina) があります。
ここから丘の上のコインブラ大学までは、距離的にはすぐなもののかなりの旧坂が続くので、ゆっくり散策するのがおすすめです。
8. ポルタジェン広場
コインブラ駅からほど近い、旧市街の入口となるポルタジェン広場。
広場を囲む歴史的な建物の1階部分は、ほとんどがカフェやレストランになっています。
広場には観光案内所もあるので、コインブラ滞在中に何度も訪れる場所でしょう。
ポルタジェン広場で絶対に見逃せないのが、パステラリア・ブリオーザ (Pastelaria Briosa)という1955年創業のお菓子屋さん。
こちらは、日本の伝統的なお菓子である金平糖のルーツともなったコンフェイト (Confeito)が購入できる数少ないお店の一つです。
コインブラを訪れたならぜひ試してみてください。
バイシーニャ地区
「小さな低い土地」を表すバイシーニャ (Baixinha)は、ローカル感漂うコインブラの下町。
家々がひしめき合った狭い路地には、地元の人が通う小さな食堂が点在しており、どこも価格はかなり安め。
目立ったモニュメントは少ないものの、気の向くままに散策してみたい、そんなエリアです。
9. バイシーニャ地区の路地を散歩
下町であるバイシーニャ地区は、庶民の生活の場。
レトロな雰囲気の看板や食堂が点在していて、コインブラの人々の日常生活が垣間見えます。
小さなエリアなので、1時間もあればほぼ全ての通りを散策することができます。
ポルトガルらしいレトロで懐かしさを感じる街並みの中を、あてもなく歩いてみましょう。
おしゃべりに興じる地元の人々や、頭上にはためく洗濯物、色褪せたアズレージョで飾られた壁など、きっと素顔のコインブラに出会えるはず!
モンテゴ川対岸地区
コインブラの町を流れるモンテゴ川の対岸は、ポルトガル人ならみんな知っている「ペドロとイネスの悲恋物語」の舞台。
イネスが殺害された地や遺体が安置されていたサンタ・クララ修道院など、実話の物語にまつわる場所が点在しています。
また、コインブラの旧市街全体を望む絶景スポットが多いのもこの地区の特徴です。
10. 新サンタ・クララ修道院
コインブラの守護聖人、イザベル王妃の遺体が今でも安置されている新サンタ・クララ修道院。
テラスからは、モンテゴ川を挟んだコインブラ旧市街が一望できます。
修道院内の棺で眠るイザベル王妃は、「バラの奇跡」を起こしたことで有名な人物。
慈愛に満ちて、貧しい人々を助けることを厭わなかった王妃の伝説は、ポルトガル人なら誰もが知っているものです。
インフォメーション
新サンタ・クララ修道院
入場時間:平日・土 8:30~19:00/日9:00~19:00 (冬季は~18:00)
料金:€2
所要時間:1時間
おすすめ写真撮影スポット2
新サンタ・クララ修道院へ続く道から見るコインブラの町は感動ものです。
新サンタ・クララ修道院のテラスからもきれいに見えるのですが、少し下の道沿いがよりおすすめ。
コインブラ旧市街がより間近に見られます。
11. サンタ・クララ橋と旧サンタ・クララ修道院
ガイドブックなどでよく見るコインブラの写真は、ここサンタ・クララ橋の上から撮られているものが多いです。
橋を渡って少し歩いたところにある、旧サンタ・クララ修道院は、悲恋物語のヒロイン、イネス・カステロの遺体が安置されていた場所。
「ペドロとイネスの悲恋物語」の舞台としては外せません。
インフォメーション
旧サンタ・クララ修道院
入場時間:火~日 10:00~19:00 (冬季は~17:00)/月曜休館
料金:€5
所要時間:1時間
12. 涙の館と涙の泉
「ペドロとイネスの悲恋物語」に登場するヒロイン、イネスが住んでいた涙の館と庭園も、是非訪れたいスポット。
館自体は現在ホテルになっています。
庭園内にはイネスが殺害されたとされる場所があり、彼女の涙が泉の水となって湧き出しているという伝説がある涙の泉は必見です。
他にも、ペドロとイネスが逢瀬を重ねた場所である恋人たちの泉などもあります。
13. ペドロとイネス橋
モンテゴ川対岸地区からコインブラ旧市街側へと戻る、歩行者専用のペドロとイネス橋。
そのロマンティックな名前とは裏腹に、カラフルでポップな姿が特徴的です。
ここから眺めるコインブラの旧市街もとても美しいので要チェック!
写真撮影ポイント3
ペドロとイネス橋の旧市街と反対側のたもとは、地元の人の憩いの場となっています。
ここから眺める旧市街は、おそらくコインブラで一番の絶景!
コインブラの美しい旧市街は、喧騒とは無縁の雰囲気。
ポルタジェン広場やフェレイラボルジェシュ通り周辺が坂道がないのでおすすめです。
コインブラへの行き方
ポルトガル中部に位置するコインブラ。
リスボン、ポルトのちょうど中間に位置しているので、いずれの町からのアクセスも便利です。
それぞれの町へ鉄道とバスが頻発しているので、予算と都合に合わせて選びましょう。
リスボンからコインブラへのアクセス
バス
リスボンのセットゥ・リオシュ(Sete Rios)ターミナルからRede Expressos社のバスが走っています。
所要時間:2時間半~3時間
便数:30分に1本
料金:€12.30~
鉄道
リスボンのサンタ・アポロニア駅(Santa Apolonia)から、直通の列車が走っています。
所要時間:2時間半
便数:30分~1時間に1本
料金:€14.50
ポルトからコインブラへのアクセス
バス
Rede Expressos社の直行バスが走っています。
所要時間:1時間半~2時間
便数:1時間に1本
料金:€12.30~
鉄道
ポルトのカンパニャン駅(Campanhã)から直通列車が走っています。
所要時間:1時間半
便数:30分~1時間に1本
料金:€8.65
コインブラ周辺には、アヴェイロやファティマなど魅力的な小都市がたくさん。限られた時間で効率よくまわるには、現地ツアーの利用も一つの手。リスボンorポルトのいずれの都市からも発着アリ。
・主要都市を一周!ポルトガル6泊7日 リスボン前泊プラン<金曜出発/日本語ガイド/リスボン発着> by Mikami Travel
・ポルトガル周遊ツアー ペーナ宮殿、コインブラなど<2泊3日 or 5泊6日/日本語/リスボン発ポルト着>by MyBusランドクルーズ
おわりに
コインブラは小さな町ですが、見どころはたくさんあります。
学生たちの作り出すエネルギッシュな雰囲気と、町に漂うレトロで垢ぬけない雰囲気が混ざり合った、不思議な魅力が感じられることでしょう。
名物のローカルフードや独特のスタイルを貫く伝統音楽のファドなども見逃せません。
駆け足で観光するのはなく、この町が持つ独特のリズムと温かさに触れながら、のんびりと旅をするのがおすすめです。
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