こんにちは!元ポルトガル在住ののぶよ(@nobuyo5696)です。
ポルトガル南部に位置するアルガルヴェ地方は、美しい海岸線沿いに世界的に有名なビーチリゾートが軒を連ねるエリア。
ちょっと開発されすぎな感じがしないでもない町も多くある一方で、昔ながらのアルガルヴェ地方の雰囲気を残す穴場の町もあります。
今回紹介するタヴィラ(Tavira)も、観光地化の波をうまく逃れた町の一つ。
ビーチでのんびりするスタイルの観光が主流となるアルガルヴェ地方ですが、タヴィラの魅力は歴史的な町並みにあるのがポイント。
町を二分するジラオン川の両岸には、アルガルヴェ地方らしい真っ白な旧市街が広がっており、白亜の教会や城塞跡などの観光スポットが多く点在しているのです。
今回の記事では、
タヴィラの見どころ
リスボンなど他の町からのアクセス
を解説していきます。
タヴィラの観光スポット
タヴィラ観光マップ
青:見どころ
ローマ橋
タヴィラ旧市街のシンボルが、ジラオン川にかかるローマ橋(Ponte Romana de Tavira)。
その名に反してローマ帝国とは何の関係もなく、ムーア人によって12世紀に建設されたものです。
ジラオン川によって南北に隔てられたタヴィラ旧市街をつなぐ役割を果たしている歩行者専用の橋は、タヴィラで一番の人気スポット。
橋の両岸には観光客の姿も見られるものの、木陰で一休みする地元の人の姿も多く見られます。
タヴィラ旧市街の町並み
ローマ橋の南北に広がるタヴィラ旧市街ですが、東側と西側で町並みが異なるのが特徴的。
ローマ橋の北側は、低地に石畳の路地が連なるエリアで、町の商業の中心地。
壁一面アズレージョで飾られた建物や、パステルカラーの建物が多く見られ、ポルトガルというよりもスペインの地方都市を思い起こさせる町並みです。
ローマ橋の南側は、ゆるやかな丘の斜面に真っ白な建物が連なるタヴィラ観光の中心となるエリア。
東側のようなカラフルな家やアズレージョで装飾された壁は息をひそめ、真っ青な空に映える白亜の教会や建物が点在しています。
城塞の聖母マリア教会
丘の頂上に建つ城塞の聖母マリア教会(Igreja de Santa Maria do Castelo)はタヴィラのシンボル的存在の教会。
可愛らしい時計台が、現役で時を刻み続けています。
教会内への入場は€2.5(=¥300)と有料ですが、精密に描かれたアズレージョと豪華に装飾された祭壇は必見です。
タヴィラ城塞
タヴィラを含むアルガルヴェ地方が、イスラム教徒のムーア人の支配下にあった11世紀に建造されたタヴィラ城塞(Castelo de Tavira)は、ムーア建築の特徴を色濃く残した廃城です。
城壁と直接つながった見張り塔を建てたムーア人。
シントラにあるムーアの城跡と同じ建築様式が、タヴィラ城塞にも見られます。
城塞敷地内への入場は自由で、見張り塔からはタヴィラ中心街のパノラマを望むことができます。
ミゼリコルディア教会
タヴィラ城塞のすぐ下側に位置するミゼリコルディア教会(Igreja da Misericórdia)は、16世紀建造のもの。
ルネッサンス様式のファサードと尖塔がシンボルの教会で、内部のアズレージョが素晴らしいことで有名です。
キリストの一生が描かれたアズレージョを見たかったのですが、のぶよが訪れた時は内部改装中で入場ができませんでした。
レプーブリカ広場
ローマ橋を南側に渡ってすぐの場所にあるのが、レプーブリカ広場(Praça da República)。
ポルトガルらしい装飾タイルが地面に敷き詰められた三角形の広場は、地元の人々の憩いの場所として機能しています。
広場には日陰のテラス席のあるレストランもあり、灼熱となる夏場にはちょっと休憩するのにもってこいな場所。
東に3kmほど離れたビーチへとアクセスするための観光列車も停車するので、クールダウンしに行くのもいいかもしれません。
タヴィラ島ビーチ(Praia da Ilha de Tavira)は、タヴィラがある本土側からラグーンを挟んだ場所にある「プチ離島」といった穴場の雰囲気。
本土側の港からは、フェリーで数分でアクセス可能です。
人の数が少なく、静かな雰囲気のビーチは、観光客が押し寄せるアルガルヴェ地方ではとても貴重なもの。
のんびりと午後の時間を過ごすにはおすすめです。
タヴィラの現地ツアーは、ファロ発の周遊ツアーが便利。
町の目の前にある国立公園のリア・ファモーザでの野鳥観察ボートツアーなどが人気のアクティビティーです。
ポルトガル他都市~タヴィラへのアクセス
リスボン~ファロのアクセス
リスボン~タヴィラ間は、鉄道・バスのいずれでもアクセス可能です。
バス利用の場合は、リスボン~タヴィラ間の直行便は少なめなものの、アルブフェイラ(Albufeira)で乗り換えれば時間帯の選択肢が増えます。
鉄道利用の場合は直行列車はないため、必ずファロで乗り換える必要があります。
リスボンでの発着地は
鉄道:オリエンテ駅(Oriente)
バス:セットゥ・リオシュ(Sete Rios)バスターミナル
です。
いずれもリスボン市内中心部から地下鉄でアクセス可能です。
タヴィラ~アルガルヴェ地方の町のアクセス
ファロ
アルガルヴェ地方東部観光の拠点として便利なのが、ファロ(Faro)。
空港を有し、比較的規模の大きい町ですが、観光客は急ぎ足で名だたるビーチリゾートへと去っていきます。
そのため、ポルトガルらしい素朴なビーチリゾートと旧市街が残っているのがファロの最大の魅力。
タヴィラからはバス・鉄道のいずれでもアクセス可能ですが、本数が多くて料金が安い鉄道の利用が便利。
ファロからタヴィラへ日帰りで往復することももちろん可能です。
タヴィラへのアクセス拠点としても便利なファロは、素朴なリゾート地としての一面も。
ポルトガルらしいのんびりとした雰囲気のビーチすぐそばの宿で、のんびり滞在するのもおすすめです!
おわりに
タヴィラの人々は、みな口を揃えて「うちがアルガルヴェ地方で一番可愛らしい町だよ!」と言います。
大規模な観光開発の波をうまく逃れて、歴史的な町並みを残すことに成功したタヴィラは、アルガルヴェ地方本来の魅力が感じられる町。
町並みだけではなく、自然もすぐそばにあるのもポイント。
ビーチもすぐそばにあり、リア・ファモーザ国立公園へのボートトリップに参加するのも楽しみの一つです。
まだ観光客に見つかっていない穴場のアルガルヴェ地方の町へ、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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