こんにちは!アルメニアに5ヶ月滞在した、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ)
アルメニア北西部、トルコとジョージアの国境近くに位置するシラク地方(Shirak / Շիրակ)には2週間ほど滞在しました。
シラク地方は、アルメニアの中でも冬場の気候が最も厳しいことで知られる高原地帯。
そのエクストリームさはお墨付きで、「ここはアルメニアのシベリアだからなあ~ガッハッハ~」と地元の人が自虐(?)を込めるほどです(実話)
痩せた土地と寒冷地らしい気候は、「緑でいっぱいのRPGそのままの世界」というイメージが先行しがちな「THE・アルメニアな風景」とは大きく異なった大地の顔を見せてくれます。
多くの旅行者がアルメニア旅の拠点とするエレバンからやや距離があることもあり、この国を短期で駆け抜けてしまう旅行者には見過ごされがちなシラク地方。
しかしながら、ここはおよそ千年前に栄えた中世アルメニア王国の首都・アニのお膝元のような地域だった歴史ある場所。
当時の栄光がほのかに香る修道院や聖堂の跡など、荒涼とした大地に圧巻の中世建築がぽつりとたたずむ風景は、見る者に感動を与えてやみません。
今回の記事は、シラク地方の観光に必要な情報のまとめ。
「シラク地方でしたい10のこと」と題して、観光やカルチャー体験、グルメまでを特集しています。
各スポットの詳細情報やアクセス情報はそれぞれ別記事へのリンクを貼っているので、気になった場所は要チェック。
アルメニア地方部の良さがギュッと詰まったシラク地方には、知られざる魅力が本当に本当に本当にたっぷり。
ぜひもっと多くの人に訪れてほしいです!
シラク地方観光でしたい10のこと
①「コーカサスで一番美しい町」に酔う:ギュムリ
シラク地方の中心的な都市が、人口20万人ほどを数えるギュムリ(Gyumri / Գյումրի)。
この町を散策していると、「コーカサスで最も美しい町」の称号の意味を誰もがきっと理解できるはずです。
黒い石造りで統一された中心街は、ロシア帝国支配時代そのままの雰囲気。
ギュムリの人々の町並みに対する並々ならぬこだわりが、建物の一つ一つに施された装飾から滲み出ているかのようです。
徒歩で散策できるほどのコンパクトなギュムリ中心街には、この町の歴史を物語るスポットが目白押し。
200年前から「コーカサスの文化の中心地」として栄えて来た伝統が現在でも息づいており、アルメニア全体を通しても文句なしの観光ハイライトとなる町だと思います。
②ロシア帝国時代にタイムスリップ:クマイリ地区
町全体に古都らしい情緒が漂うギュムリですが、中でもギュムリの歴史や美意識が凝縮されている「旧市街」のようなエリアが、クマイリ地区(Kumayri / Կումայրի)。
ギュムリらしい黒壁の建物がズラリと建ち並ぶエリアで、歴史的な建物も数多く残っています。
ギュムリは1988年のスピタク大地震で壊滅的な被害を受けた町。
中心街の建物はことごとく全壊してしまったのですが、クマイリ地区の建物は半壊だけで済んだものも多いのだそう。
そのため、ギュムリの中でも最も歴史が色濃く感じられる建物が残っているのです。
ただ歩いているだけで、誰もがレトロな映画の主人公の気分になれるのがクマイリ地区。
超詳細な散策ガイドも書いているので、余すところなく散策しつくしましょう!
③伝統のクラフト文化を感じる:ギュムリのカルチャースポット巡り
およそ200年前のロシア帝国支配時代に、アルメニアのみならずコーカサス地域全体の文化の中心地として栄えたギュムリ。
そのクリエイティブな気質は現在にも受け継がれており、中心街にはアートギャラリーやクラフト工房などのカルチャースポットが点在。一つ一つ見てまわるのもおすすめです。
特に多くのカルチャースポットがあるのが、「ギュムリの旧市街」にあたるクマイリ地区。
ハンドメイドの雑貨を売る小さなショップや、ギュムリ出身のアーティストによるギャラリー、「アルメニア最古の床屋」とされるレトロな空間まで…
この町に息づく文化的な香りを存分に感じることができますし、自分だけのお土産探しにもぴったりです。
(特にカラフルな独楽はギュムリの名物だそうなので、お土産におすすめ!)
④望郷の地で絶景を眺める:マルマシェン修道院
ギュムリの北に広がる広大な荒野。トルコとの国境を間近に望むこの場所にぽつりと建つのが、マルマシェン修道院(Marmashen Monastery / Մարմաշենի վանք)です。
最大の魅力は、その異世界感あふれるロケーション。
荒野を見渡すように凛とたたずむ姿は、訪れる者をあっと言わせる神聖な雰囲気に満ちあふれています。
ロケーションの素晴らしさもさることながら、マルマシェン修道院は歴史的にも重要な場所。
千年前に中世アルメニア王国の首都として栄えたアニ(現在はトルコ領)から数kmしか離れておらず、その建築様式もアニに存在した聖堂と似たものとなっているのです。
マルマシェン修道院へは、ギュムリから日帰りで足をのばすのが定番。
次に紹介するアマシアとセットで訪れるのもおすすめです!
⑤アルメニアで一番かわいい村を散策:アマシア
シラク地方らしい荒涼とした大地を北へと走っていると、突如として現れるのがアマシア(Amasia / Ամասիա)という小さな村。
シラク地方の中でも気候が最も厳しいことで知られる村は、カラフルに彩られた半木造の家々が建ち並び、おとぎ話の世界そのものでした。
アルメニアではかなり珍しい建築様式の家々は、かつてユーゴスラビア(現在のバルカン半島西部)から移住してきた人々が築いたものだそう。
可愛らしい家々の風景と、のんびりした村の雰囲気は、気候の厳しさなど忘れてしまうほどに素敵なもの。
外国人はほとんどやってこないためか、村の人々が笑顔で&好奇心たっぷりで迎えてくれたのが印象的でした。
⑥アルメニア最古の聖堂建築に感動する:イェレルク聖堂
トルコとの国境までたったの2km足らず。草木もまばらな荒野に堂々とたたずむのが、「アルメニア最古の聖堂建築の一つ」とされるイェレルク聖堂(Yererouk / Երերույքի տաճար)。
その歴史はかなり古く、4世紀~5世紀(1700年~1600年前)に建設されたもの。
アルメニアが世界最古のキリスト教国となったのが301年(1700年前)のことなので、キリスト教受容直後に建設が始まったと考えられています。
直方体の聖堂は、まるで神殿を思わせるたたずまい。
四方の壁にはアーチや柱などの精密な装飾が施されており、当時の技術の高さに感心させられます。
イェレルク聖堂のような初期キリスト教建築の様式が現存するのは、世界的に見てもかなり珍しいことなのだそう。
当時はキリスト教圏だったシリアと、ここアルメニアにしか残っていなのだそうです。
⑦シルクロードの息吹を感じる:ジラピのキャラバンサライ
イェレルク大聖堂とセットで観光したい場所が、ジラピ村のキャラバンサライ(Jrapi Caravanseray)。
「キャラバンサライ」とは中世の隊商宿のこと。
当時シルクロード交易の中継地点として栄えたアルメニアでは、東西両方向からやってきた行商人たちの休息&商売の場所として、多くのキャラバンサライが建設されたのです。
キャラバンサライの内部に一歩足を踏み入れると、数百年前の喧騒や活気が聞こえてくるよう。
この地域で採れる石を用いた建物自体も素晴らしく、中世アルメニアの建築技術が凝縮されたアーチも必見です。
現在は人々に忘れ去られ、荒野の真ん中にぽつりとたたずむだけのキャラバンサライ。
栄光の時代が嘘のような静寂が支配する風景に身を置いていると、初めて来たのに郷愁をそそられるような不思議な気分になりました。
⑧孤高の聖地を肌で感じる:ルンバタヴァンク修道院
シラク地方南部エリアの中心的な町・アルティク(Artik)を見渡す丘の上に建つルンバタヴァンク修道院(Lmbatavank / Լմբատավանք)は、「孤高の聖地」の称号が似合う場所。
ピンク色の石で統一された小綺麗な外観の修道院は、7世紀(1400年前)の建造です。
ルンバタヴァンク修道院は、セルジューク朝やモンゴル帝国など中世後期にアルメニアに襲来した異民族による攻撃を免れた場所。
そのため、内部の壁には古い時代のフレスコ画が破壊されることなく残っている点も素晴らしいです。
敷地内から眺める絶景も必見。
次に紹介するハリチャヴァンク修道院と組み合わせて、ハイキングでまわることも可能です!
⑨RPGの世界に迷い込む:ハリチャヴァンク修道院
シラク地方南部に位置するハリチャヴァンク修道院(Harichavank / Հառիճի վանք)は、アルメニアに数多く存在する宗教建築の中でも傑作中の傑作と呼べるもの。
7世紀(1400年前)に最初の聖堂が完成してから徐々に増設が進められ、まるでRPGゲームに出てくるかのような現在の外観となりました。
外観からしてものすごいインパクトがあるハリチャヴァンク修道院ですが、内部の雰囲気も鳥肌が立つほどに神聖なもの。
アルメニアで数十か所の修道院を訪れましたが、外観・雰囲気・歴史のどれをとっても文句なしのBEST3に入る場所だと思います。
⑩シラク地方の名物グルメを味わう
アルメニアの中でも厳しい気候で知られるシラク地方には、独特の食文化が根付いている点も忘れてはいけません。
豆や小麦粉などの保存がきく食材を使い、家畜由来の肉や乳製品が多用されるのが特徴的。
寒い地域で生きるためにはスタミナが必要であるからか、ニンニクが多く用いられるのも独特です。(一般的なアルメニア料理ではニンニクはあまり使われない)
独自の食文化が息づくシラク地方には、ここでしか食べられない名物グルメが数多く存在しています。
一般的なアルメニア料理に比べると彩りこそ地味なシラク料理ですが、どれも厳しい気候条件の下で生きるための昔の人々による知恵の結晶そのもの。
せっかく滞在するなら、素朴な伝統の味に挑戦してみてはいかがでしょうか。
シラク地方観光のプランニングのコツ
シラク地方観光の必要日数
シラク地方の中心的な町・ギュムリは首都のエレバンから3時間ほどと、やや距離がある町。
「エレバンを朝一番に出発して夜に戻る」のように、日帰りでギュムリだけを観光することも不可能ではありません。
しかし日帰りの場合は、ミュージアム系の見学はまず不可能。
ギュムリ中心街からやや離れたスポットへはタクシーでアクセスすることになりますし、忙しすぎてもはや修行だと思います。
ギュムリ市内の見どころすべてを、ある程度ゆっくりと制覇するために必要な日数は丸2日間。
つまり、ギュムリだけでも最低1泊2日の日程がベストです。
市内観光の2日間 + 近郊の見どころをまわる日数が、シラク地方旅行に必要な日数の合計です。
・アマシア + マルマシェン修道院:1日
・イェレルク聖堂 + ジラピのキャラバンサライ:1日
・ルンバタヴァンク + ハリチャヴァンク:1日
というわけで、個人&公共交通利用で近郊の見どころ6か所すべてを制覇したい場合は、4泊5日(5日間)がシラク地方の観光に必要な日数ということになります。
シラク地方観光におすすめの季節
地図を見るだけでは想像できませんが、実はシラク地方は標高1500m以上の高地に位置するエリアです。
「アルメニアの他の地域よりも標高が高い=気候が大きく異なる」のがポイント。
・一年を通して昼と夜の寒暖差が激しい
・春から夏にかけての降水量が多い
など、高地特有の気候であることを覚えておきましょう。
シラク地方の中心都市・ギュムリの平均的な気温や降水量は以下の通りです(太字の月が個人的におすすめ!) ▼
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
平均最高気温(℃) | -3.7 | -1.7 | 4.5 | 13.1 | 18.3 | 22.4 | 26.3 | 26.8 | 23.1 | 16.1 | 8 | 0 |
平均最低気温(℃) | -14.8 | -12.9 | –6.8 | 0.4 | 5.3 | 8.6 | 12.7 | 12.6 | 7.6 | 1.5 | -3.5 | -9.9 |
平均降水量(mm) | 70 | 82 | 133 | 189 | 321 | 164 | 286 | 193 | 133 | 109 | 57 | 56 |
お分かりの通り、とにかく降水量が多いのが難点です。
アルメニアの多くの地域で晴天が続き、大地がカラカラに乾く夏場においても、ギュムリだけ雨模様…なんてこともしばしば。
実際にアルメニアに5ヶ月間いましたが、エレバンでは雨が一滴も降らない7月や8月の真夏でも、ギュムリには雨マークがずっとついていました。(そういうわけでのぶよは秋に行きました)
ベストシーズンは秋!
雨に濡れた町並みも風情があって良いのですが、やっぱり晴れた日が一番。
というわけで、のぶよ的には降水量少なめで気温もそこまで低くない秋(9月・10月)がおすすめです!
本記事内の写真(10月はじめ~半ば)を見れば一目瞭然ですが、シラク地方に滞在した2週間のうち雨に降られた日は一日もありませんでした。(まあ単純に天気運に恵まれていることもあるかも)
また、10月はじめ~半ばにかけてはギュムリ市内が紅葉のピークとなる時期でもあります。
青空の下で文化的な香り漂う町が鮮やかに彩られる風景が見たいなら、ぜひとも10月に行きましょう!(夜は冷え込みますが、日中太陽が出るとかなり暖かかったです)
春~夏もまあアリ
秋以外なら、春のはじまりにあたる4月や初夏にあたる6月が過ごしやすい気温&降水量も多くないのでおすすめ。
一面の緑に包まれた大地の風景は素敵でしょうし、快適に過ごせると思います。
エレバンでは連日殺人的な猛暑となる7月~9月でも、標高が高いギュムリではそこまで気温が上がらないため、避暑目的での滞在もおすすめ!
ただし、春から夏にかけてはとにかく雨の日が多いので、「滞在中ずっと晴れ!」というわけにはなかなかいかないかもしれません。
冬は避けるべき!
ギュムリが位置するシラク地方は、アルメニアの中でも気候が厳しいことで有名。
地元の人が「アルメニアのシベリア」と自虐を込めるほどで、冬場の極寒さは想像を絶するものがあるそうです。
とはいえ積雪量はそこまで多くないので、冬場の観光も不可能ではないでしょう。
しかしながら生半可な寒さではないので、防寒グッズは欠かせません。(のぶよは絶対に冬には行きたくないけど)
シラク地方観光時の注意点
シラク地方最大の町であるギュムリは治安の心配をしなくて良いほどに安全な町です。
そもそも人口が20万人ほどしかおらず、中心街の規模も限られているため、これといった危険エリアも存在しません。
観光客を狙ったぼったくりやスリなどの話もほとんどないそう(というか、そもそも観光客の数が限られている)なので、安心して滞在が楽しめます。(とはいえ、最低限の注意を払うのは怠らずに!)
一つだけ注意したいのは、ギュムリから近郊の見どころに足をのばすとき。
イェレルク聖堂やマルマシェン修道院など、トルコの国境までたったの数kmの場所に位置しているスポットがあるためです。
アルメニアとトルコの国境は長らく閉鎖された状態ではあるものの、両国間における軍事的な緊張は今のところありません。
しかしながら、ギュムリを出て近郊に足をのばすと国境警備員のパトロールに遭遇する場合も。
パスポートの提示を求められることがあるので、常に携帯することをお忘れなく。
シラク地方の交通情報(近郊交通/他都市とのアクセス)
シラク地方内の近郊交通
シラク地方の各村への交通の基点となるのはギュムリ。
ギュムリ中心街の南部に位置するバスステーションから、マルシュルートカを利用するのが基本となります。
ギュムリ発の代表的なマルシュルートカ&鉄道路線は以下の通り ▼
・アマシア行き57番バス:1日6本
・アルティク行き37番バス:1日6本
・イェレルク聖堂行きバス:1日1本
・ギュムリ~エレバン間鉄道:1日4本
同じ方面にある見どころを上手に組み合わせるのが、シラク地方旅行のプランニングのコツ。
各見どころへの詳細なアクセス方法は、それぞれ別記事にて解説しています!
シラク地方~アルメニア各都市の長距離交通
アルメニアの他都市からはやや孤立した場所に位置しているギュムリですが、マルシュルートカや鉄道路線が充実しているので不便を感じることはありません。
また、北隣のジョージアの各町への直行マルシュルートカが発着している点もポイント。
エレバンを経由しなくても、ジョージア各都市から/へのアクセスが可能です。(だからもっとみんな来てほしいぞ…)
多くの旅行者はエレバン~ギュムリ間を移動することとなるはず。
この区間の交通手段はマルシュルートカと鉄道の2種類あるので、予算やスケジュールに合わせて好みのものを選びましょう。(個人的には鉄道の方がおすすめ)
【マルシュルートカ】
エレバン~ギュムリ間は、マルシュルートカが1時間に1本(10:00~18:00)出ているので便利。
ギュムリでの発着地は中心街南部のバスステーション。
エレバンでの発着地は、キリキア・バスステーション(Kilikia Bus Station / ※「セントラル・バスステーション」とも呼ばれる)です ▼
マルシュルートカの方が鉄道よりも所要時間が短いですが、のぶよ的には料金が割安で快適に移動できる鉄道利用がおすすめです。
【鉄道】
エレバン~ギュムリ間の移動におすすめなのが、鉄道を利用すること。
鉄道路線があまり発展していないアルメニアですが、この区間は快適&格安で移動できるため利用価値が高いです。
各都市での発着地は、エレバン中央駅とギュムリ中央駅です。
【ヴァナゾル→ギュムリ】
ヴァナゾル→ギュムリ方面のマルシュルートカは、ヴァナゾルのバスステーションの建物東側の広場からの出発 ▼
チケットはバスステーションの建物内のチケットオフィスで事前に購入する必要があります。
【ギュムリ→ヴァナゾル】
ギュムリ→ヴァナゾル間のマルシュルートカは、ギュムリ市内南部のバスステーションからの出発。
チケットはバスステーションの建物内のチケットオフィスでの購入です。
ロリ地方北西部の中心的な町であるステパナヴァン~ギュムリ間は、1日1往復のマルシュルートカが走っています。
マルシュルートカのスケジュールは、曜日にかかわらず固定されています。
・ギュムリ→ステパナヴァン:9:00
・ステパナヴァン→ギュムリ:14:00
ギュムリでの発着地は、中心街南部に位置するバスステーション。
ステパナヴァンでの発着地は、町の中心に位置するバスステーションです。
【トビリシ→ギュムリ】
ジョージアの首都・トビリシ→ギュムリ間は、1日1本(10:30発)のマルシュルートカが走っています。
トビリシでの発着地は、市内南部に位置するオルタチャラ・バスステーション(Ortachala Bus Station / ※「セントラル・バスステーション」とも呼ばれる) ▼
オルタチャラ・バスステーションは地上階と地下階の二層構造になっており、ギュムリ行きなどの国際マルシュルートカが発着するのは地下階にあたる部分です ▼
注意したいのが、ギュムリ行きの便の行き先表示はキリル文字で“ленинакан”(レニナカン)と表記されている場合がある点。
「レニナカン」はソ連時代のギュムリの呼び方で、現在でもジョージアではこちらの呼び方がポピュラーであるよう。
町の呼び方は違っても、レニナカン行き=ギュムリ行きなのでご安心を。
最低でも出発の30分前までには到着して、座席を確保するようにしましょう。
【ギュムリ→トビリシ】
ギュムリ→トビリシ方面のマルシュルートカも1日1本/10:30にギュムリのバスステーションを出発します。
こちらも出発の30分前までには座席を確保しておくのが◎
トビリシでの到着地は、中心街南側のオルタチャラ・バスステーションです。
【アハルツィヘ→ギュムリ】
ジョージア南部のアハルツィヘ(Akhaltsikhe)→ギュムリは1日1便/7:00発のマルシュルートカが走っています。
アハルツィヘでの発着地は、町の中心に位置するバスステーションです ▼
アハルツィヘ~ギュムリ間のバスの終点はエレバン。
ギュムリで下車せずに直接エレバン入りすることも可能です。
【ギュムリ→アハルツィヘ】
ギュムリ→アハルツィヘのマルシュルートカは1日1本/10:00にギュムリのバスステーションを発着します。(始発はエレバンで、途中でギュムリを経由する形)
アハルツィヘでの到着地は、市内中心部に位置するバスステーションです。
おわりに
そもそもがマイナーなアルメニアという国の中でも穴場感があふれるシラク地方の観光・滞在に必要な情報をまとめました。
中心都市のギュムリの美しさはもちろん必見ですし、周辺の珠玉の見どころも感動的なスケールのものばかり。
いずれも個人でのアクセスが十分可能である点も魅力的です。
アルメニア地方部らしいのんびりとした雰囲気と物腰柔らくて優しい人々も、シラク地方の魅力に花を添えてくれる存在。
アルメニアを旅するならぜひともたっぷりと時間をかけて、歴史と伝統あふれるこの高原地帯を満喫してみてはいかがでしょうか。
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