こんにちは!アルメニアを2回訪問し、計11ヶ月滞在した、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ)
当ブログをお読みいただいている方や、以前からのぶよの日常をフォローしてくれている人にはもう熱量が伝わっているでしょうが、これまで60ヶ国ほどを訪れたのぶよがBEST3に入るほど気に入った国があります。(もしかしたらトップかもしれない)
それが、コーカサス地方の山岳地帯に位置する小国・アルメニア。

日本におけるアルメニアという国のイメージは正直、皆無でしょう。
ユーラシア大陸のどん詰まりのような地理的条件もあってアクセスがしにくいこともあり、世界一周旅行者にさえも飛ばされてしまうこともしばしばあるアルメニア。
「そもそもどこ?」
「なんか危険そう」
「アルメリア?アルベニア?アルバリア?」
「知ってる、アフリカでしょ?」(それはたぶんアルジェリア)
これ全部、「今アルメニアにいる」と言ったときに実際に受けた反応です。
地理的・文化的に日本から大きく離れていることもあり、アルメニアという国に全く馴染みがない人が大多数なのではないでしょうか。
正直、のぶよもアルメニアに来る前は、この国に関して何一つ知識がありませんでした。
日本語での旅行・観光情報はほとんどありませんし、英語でも詳細な情報を探すのにはひと苦労…
「アルメニアに行ったよ!」という人でも、話をよく聞いてみると、お隣のジョージアから首都のエレバンに来て、数日間滞在しただけで去っていく人ばかりです。
はっきり言ってしまうと、エレバン=アルメニアではありません。
エレバンだけを見てアルメニアという国を語るなど愚の骨頂。この国の魅力の99%はエレバン以外の地方部にこそ詰まっているのですから。
アルメニア旅行の下調べをしているうちに、「なんか…旅行者に忘れ去られた国だな…」と感じたことを覚えています。
しかし、実際に旅してみてびっくりしました。
アルメニアに存在する風景はどれも信じられないほどの異世界感を放つものばかりで、ジオラマのような自然風景はとてもユニーク。
「世界初のキリスト教国」の誇りに満ちた宗教建築の秀逸さにも、日々感嘆させられてばかりだったからです。

今回の記事は、計11ヶ月間の滞在で訪れたアルメニアの見どころ108ヶ所を一挙紹介するもの。
二度のアルメニア旅で訪れた場所を全てコンプリートしており、アルメニアの全ての地域をカバーしています。
小さな国土ながら山がちな地形のアルメニアは、エリアによって景観や文化が大きく変わるのも魅力的。
当記事ではアルメニアを11の地方に分けて、それぞれのエリア内の見どころを紹介していきます。
タクシーや現地ツアーはいっさい利用しておらず、すべて公共交通手段/徒歩でアクセス可能なスポット。
「ああ、今旅してるんだなあ…」と、旅することが本来持つ面白さが感じられるのも、アルメニアという国の素晴らしいところです。
各見どころの詳細な観光情報やアクセス方法については、別記事へのリンクをそれぞれ貼っているので、気になった場所はぜひチェックを。
まだ誰にも見つかっていない「コーカサスの癒しの国」を旅する参考になれば嬉しいですし、もっと多くの人にこの国のことを知ってもらえれば何よりです。
この記事は、当ブログ内に100記事以上あるアルメニア旅行に関する記事の「もくじ」のようなもの。
ここまで地方部も含めてガッツリとアルメニアをまわった人はかなり少ないと思うので、アルメニア旅行を考えている人にとってはきっと役に立つはずです。
気になったスポットの詳細記事にいつでも飛べるので、ブックマーク推奨です!
アルメニア11の観光エリアマップ

観光アルメニアの観光エリア①エレバン

アルメニアが誇る首都・エレバンは、国民の3人に1人にあたる人口100万人を有する最大の都市。
赤味がかった石で統一された中心街は、とても重厚で瀟洒な雰囲気。
「ピンク・シティー」と称されることにも納得の、エレガントで気品が漂う美しい町です。
「世界最古の町の一つ」と言われるエレバンには、アルメニアの長い歴史や文化を現在に伝える見どころがたくさん。
ミュージアムも充実しており、アルメニア屈指の食の都としてもにぎわっています。
アルメニア全土への交通のハブとしても便利なエレバンは、ゆっくりと滞在しながら各地へ日帰りで足をのばすスタイルの旅にぴったり。
知れば知るほど奥深い味わいを感じられる「コーカサスのスルメ都市」の素敵な魅力を、じっくりと感じましょう。

エレバンの定番スポット ハイライト!

エレバン観光の定番スポットのほとんどは、円形に整備された中心街に点在しています。
悠久の歴史を有するエレバンですが、実は町が現在の姿となり首都として機能するようになったのはここ百年ほどとかなり最近のこと。
そのため、歴史的なスポットよりも近代的なスポットやソ連時代を彷彿とさせる建造物が目立ちますが、どこを切り取ってもこの町の優雅な雰囲気が感じられるはずです。
カスカード ハイライト

エレバンの堂々たるシンボルが、フランス語で「滝」を意味するカスカード。
淡い色の大理石の巨大な階段は、エレバン市内を一望する絶景ポイントとしても知られており、晴れた日であればアララト山の雄大な姿を一望できます。
カスカードの内部はアルメニア人大富豪が集めたコレクションが展示されたギャラリーとなっており、無料で入場することが可能です。
共和国広場 ハイライト

「ピンク・シティー」を象徴するような美しい建物に囲まれた共和国広場は、エレバン中心街の中央部分に位置しています。
周囲には政府機関の建物や国立博物館などが建ち並び、多くの人々が行き交う賑やかな雰囲気が特徴的。
夏場の夜になると広場の噴水がライトアップされ、音楽に合わせた噴水ショーも。町の名物の一つとなっています。
ヴェルニサージュ ハイライト

エレバンでのお土産探しにぴったりなスポットがヴェルニサージュ。
アルメニアのシンボルであるザクロをモチーフにした雑貨や、色とりどりの刺繍品が並ぶ骨董品バザールです。
ヴェルニサージュが最も賑わうのは週末。商人文化が根付くアルメニアの人々との掛け合いも楽しみの一つです。
GUMマーケット

エレバン最大級の市場が、中心街すぐ南に位置するGUMマーケット・
色とりどりのドライフルーツや新鮮な肉類、チーズやハーブなど、アルメニアの食文化が五感で感じられる場所です。
マーケットには市場ならではのグルメが堪能できる食堂や、名物のワインを量り売りする店も。グルメ派は必訪です。
エレバンの穴場スポット

エレバンの魅力は、定番観光スポットだけではありません。
ローカルな人々が通う市場や穴場の散策コースなど、決して大きくはない町に隠れた見どころが点在しているのです。
また、エレバンはアルメニアの経済・文化の中心。
他ではなかなかできない独自のカルチャー体験も楽しめ、この町での滞在を思い出深いものとしてくれます。
フラズダン渓谷 おすすめ

エレバンの都会感や喧騒に疲れたときに訪れたいのが、フラズダン渓谷。
中心街から徒歩たったの10分の場所にあるとは信じられないほどの、美しい自然風景が広がるエリアです。
川の水を引いた天然プールも整備されており、夏場は市民の憩いの場となります。
セルゲイ・パラジャーノフ博物館 ハイライト

アルメニアが誇る映画監督といえば、セルゲイ・パラジャーノフ。
エレバン中心街のはずれには、彼の功績や作品に焦点を当てたミュージアムがあります。
激動の時代を生きた映画監督の魂が息づいているような空間には感動。パラジャーノフファンは必見です!
ソヴィエト・クラブ おすすめ

エレバン近郊にあるソ連時代体験型ミュージアム&レストランという斬新なコンセプトのスポット。
ソ連時代の部屋や施設が完全再現された空間で、ソ連音楽に囲まれながら、当時の料理やアルコールが嗜めます。
タイムスリップした感覚になること必至の、ソ連時代没入体験となるはず!
バングラデシュ地区

エレバン郊外には地元民に「バングラデシュ」と呼ばれる謎のエリアが。
衣料品から食料品までなんでもござれなマーケットを中心としたディープな地区では、ひと味違うエレバンの魅力に触れられます。市場ならではのローカルグルメも楽しみ!
フラズダン蚤の市 おすすめ

毎週土日だけ開催される巨大な蚤の市は、コテコテで昔ながらのエレバンの雰囲気が強く感じられる貴重なスポット。
洋服や靴、雑貨類を探すのも楽しみですし、掘り出し物が見つかるかも。果てしなくディープな雰囲気も味わい深いです。
ソ連建造物めぐりおすすめ

エレバンの市街地の大部分はソ連時代に開発されたもの。そのため、町の至る所に当時の建築物が多く点在しています。
不思議な形の建物から、精巧なソ連レリーフやモザイクまで…
エレバンの真の魅力を味わいながらの散策、おすすめです!
アルメニアの観光エリア②シラク地方

アルメニア北西部・トルコとジョージアの国境にほど近いシラク地方は、「アルメニアのシベリア」と言われるほどに厳しい気候条件の中で、人々がたくましく生きる地域。
「アルメニア=山の国」というイメージを持つ旅行者も多いですが、シラク地方の風景はどこまでも延々と続く荒野。
コーカサスの風景というよりも、中東の風景に近いように感じられるかもしれません。
アルメニア第二の都市・ギュムリを中心にひたすら続いていく、シラク地方の荒涼とした大地。
そこに突如として姿を現す、中世アルメニア王国時代の秀逸な建造物…
千年前の中世アルメニア王国黄金時代の名残が強く感じられるシラク地方旅は、訪れた人に不思議なノスタルジーを感じさせます。
ギュムリ市内の見どころ

シラク地方の中心都市であるギュムリは、ロシア帝国統治時代の情緒が色濃く残る「コーカサスで最も美しい町」。
長らくコーカサス地域の文化の中心として、多くの文化人に愛されて来たカルチュラルな香りは健在。
黒い石造りで統一された中心街はとてもシックで、歩いているだけで映画の主人公になったかのような気分になります。
正直、エレバン滞在を削ってでも訪れてほしい…
そう言いたくなるくらいに、ピュアな美しさと気品がただようアルメニアの古都です。
クマイリ地区 ハイライト

町全体が旧市街のようなギュムリ。その中でも最も古い建物が残るのがクマイリ地区。
黒い石造りで統一された美しい通りをソ連クラシックカーが走る光景は、古い映画の世界そのものです。
救世主大聖堂 ハイライト

ギュムリのシンボルである大聖堂は、黒を基調にオレンジが差し色となった独特のデザインが特徴。
1988年の大地震で一度は崩壊したものの、見事な姿に再建されています。
黒の要塞 ハイライト

ギュムリ市内を一望する丘の上に立つ円形の要塞は、その名の通り黒い石造りで統一されたもの。
ロシア帝国時代の国境防衛用に建設されたもので、ギュムリの地理的な重要性が感じられます。
ギュムリ近郊の見どころ

ギュムリを拠点に足をのばせるシラク地方の見どころは、歴史ある修道院からシルクロードの残り香ただよう隊商宿の跡など、とてもバラエティー豊か。
およそ1100年前の中世アルメニア王国において中心的なエリアとして栄えたこともあり、往年の雰囲気を現在に伝える場所が点在しています。
他のアルメニア地方部エリアと同様に、アクセスや観光インフラにはやや難ありなシラク地方。
しかしながら時間をかければ、各スポットを個人でも周ることは十分可能です。
アルメニアの観光エリア③ロリ地方

アルメニア北部に位置するロリ地方は、国内で最も多くの見どころを有するアルメニア旅行のハイライトとなるエリア。
アルメニアの中では比較的マイルドな気候が特徴的で、年間を通して旅行することが可能です。
世界遺産に指定されているロリ地方の二か所の修道院は、いずれも千年以上前からこの地にたたずんできたもの。
大地を引き裂くデベド渓谷の絶景を望む聖地の数々はどれも鳥肌もので、信仰の違いを越えた感動が味わえるでしょう。
とにかく見どころがたくさんあるロリ地方。たっぷりと時間をかけてまわるのがベストです。
サナヒン修道院 世界遺産

千年前からデベド渓谷を見守り続けて来た世界遺産のサナヒン修道院。
美しいガヴィト(拝廊)の地面には墓石がずらりと並んでいて圧巻。建物への光の入り方まで計算しつくされた傑作です。
アルメニアの観光エリア④タヴシュ地方

アルメニア北東部に位置するタヴシュ地方は、緩やかな丘陵地帯が続く自然豊かなエリア。
アルメニアきっての山岳リゾートとして知られるディリジャンを中心に広がる、緑あふれる山々の風景が訪れる人を癒します。
穴場の中世修道院の数々や極上のハイキングコースがたくさんあるタヴシュ地方は、アクティブ派の旅行者は絶対に見逃せないエリア。
お洒落なマウンテンリゾートホテルもあるので、澄んだ空気の中でのんびりとリゾート滞在をしたい人にもおすすめです!
ディリジャン ハイライト

アルメニアの山岳リゾートとして確固たる地位にあるディリジャンは、国立公園に指定された美しい大自然に囲まれた町。
洗練された雰囲気と、垢抜けないレトロな雰囲気が同居するのが特徴的で、「リゾートに興味がない!」という人でも居心地の良さが感じられるはずです。
周辺の珠玉の見どころへのアクセス拠点としても便利な場所にあり、ゆっくりと滞在したくなる雰囲気が漂います。
ゴシャヴァンク修道院

ディリジャンの深い山を越えた先に堂々と建つゴシャヴァンク修道院は、細部に渡るこだわりが素晴らしい中世建築の傑作。
圧倒的な外観はもちろん、内部の構造も独特でゲームの世界のよう。現在でも訪れる人々が絶えない現役の聖地です。
パルズ湖

ディリジャン国立公園内で最も人気のスポットがパルズ湖。
美しい大自然に囲まれた湖はのどかな雰囲気で、家族連れが多く集まる場所。ゴシャヴァンク修道院までのハイキングコースの途中で立ち寄ることが可能です。
アルメニアの観光エリア⑤ゲガルクニク地方(セヴァン湖周辺)

アルメニア最大の湖であるセヴァン湖を中心としたゲガルクニク地方は、内陸国とは思えないような美しい水辺の風景が魅力的なエリア。
セヴァン湖の水質はとにかく抜群で、極上ビーチも多数。夏場は多くの湖水浴客で賑わいます。
湖を背にして建つ修道院や、素朴な村の風景も素敵。
名物グルメも数多く存在し、五感でアルメニアという国の良さを感じられるエリアです。
セヴァナヴァンク修道院 ハイライト

真っ青に輝くセヴァン湖を見渡す高台に建つセヴァナヴァンク修道院は、ゲガルクニク地方はもちろんアルメニア全体においても観光のハイライトとなる人気のスポット。
湖からの風に吹かれながら絶景を眺めていると、アルメニアの人々の聖地づくりへのこだわりが感じられるはずです。
絶景ばかりにスポットライトが当たりがちですが、実は歴史的にも申し分ないほどに重要な場所であるセヴァナバンク修道院。
「これぞアルメニア!」と唸りたくなるほどに、緻密な建築や神々しい雰囲気に圧倒されます。
セヴァン おすすめ

エリア内で最大の町であるセヴァンは、ソ連時代から何一つ変わっていない雰囲気の町。
そこはかとない場末感が漂いますが、実はかなり居心地が良い町でもあります。
町のすぐそばには極上ビーチが広がっており、夏のアルメニア旅行なら絶対に訪れるべき!
RPGの展望台

セヴァナヴァンク修道院観光とセットで足を運びたいのが、湖と半島を一望する展望台。
観光客はまずやってこない穴場で、ここからの風景はRPGゲームの世界そのもの。
アルメニア屈指の異世界感ただよう風景を堪能しましょう。
ガヴァル おすすめ

レトロで可愛らしい「おもちゃの町」のようなガヴァルは、ロシア帝国時代の建物が残る美しい町。
清流が引かれた運河もシンボルで、どこか日本的な情緒を感じさせます。
名物のガヴァル・キョフタも必食です!
アルメニアの観光エリア⑥コタイク地方

エレバンのすぐ東側に広がるコタイク地方は、世界遺産に指定されているスポットがいくつか点在する自然豊かなエリア。
首都からすぐの場所だとは信じられないほどに、彩り豊かな大自然とダイナミックな大地の景観が魅力的。
エレバンからの日帰りも簡単なので、多くの旅行者が訪れます。
定番のスポット以外にも見どころが多く点在しているコタイク地方は、知れば知るほど味わいが感じられる穴場。
アルメニアの長い歴史も、地方部らしい素朴な文化も、圧倒的な大自然も…すべてが調和している素敵なエリアです。
ガルニ渓谷 ハイライト

切り立った崖に挟まれた美しい渓谷地帯がガルニ渓谷。
緑でいっぱいの自然美はもちろん魅力的ですが、この場所が有名である最大の理由が「シンフォニー・オブ・ストーンズ(石のオルガン)」と呼ばれる奇岩の存在です。
パイプオルガンを思わせる細い六角柱に削れた岩は、柱状節理と呼ばれる自然の力の結晶。
天から降り注いでくるかのような無数の岩は迫力満点で、この奇景を見ようと多くの観光客が訪れます。
メグラゾール おすすめ

「ハチミツの谷」の名を冠するメグラゾールは、一見よくあるアルメニア地方部の寒村。
村の若者が「アートの村」として村おこしをしようと頑張っており、素朴な村の風景とポップなアートが素敵なハーモニーを醸し出しています。
アルメニアの観光エリア⑦アラガツォトゥン地方

アルメニア国内最高峰のアラガツ山の裾野に広がるアラガツォトゥン地方は、エレバンからほど近いにもかかわらず、ダイナミックな自然風景が広がる穴場のエリア。
深い渓谷に沿って小さな村が点在しており、素朴で飾らないアルメニア地方部らしい良さが感じられます。
アラガツォトゥン地方の見どころのほとんどは、エレバンからの日帰りが可能であるのも嬉しい点。
まだまだ旅行者の間ではマイナーなエリアですが、見ごたえたっぷりな見どころが多く点在しています。
アンベルド城塞 ハイライト

「雲の上の城」の名を冠する中世の城塞は、標高2000m以上の断崖絶壁に佇むもの。個人でのアクセスはなかなか大変ではあるものの、城塞からの荒涼としたパノラマは感動ものです。
その名の通り、雲に覆われていることが多いそうで、禍々しい悪魔城のような雰囲気をまとっています。
アルメニアの観光エリア⑧アルマヴィル地方

エレバンの西に広がるアルマヴィル地方は、延々と続く荒涼とした大地に小さな村々が点在するエリア。
アルメニアの中でも寂れた雰囲気がかなり色濃い地方で、多くの旅行者には素通りされてしまいがちです。
地味なエリアではあることは確かですが、アルメニア地方部らしい素朴さや気の良さは健在。
人々も温かく、物珍しそうに外国人に話しかけてくるのも日常茶飯事で、「スレていない感」が最大の魅力かもしれません。
全ての見どころにエレバンからの日帰りが可能であるのも◎
公共交通機関も充実しているので、ぜひ足をのばしてみましょう。
エチミアジン 世界遺産

「アルメニアのバチカン」との異名を持つ世界遺産のエチミアジンの町は、アルメニア使徒教会の総本山が鎮座する聖なる町。
国内で最も古い教会がいくつも点在し、聖地らしい凛とした空気が町を支配しています。
聖書内に登場するノアの方舟の破片やロンギヌスの槍が保管されている宝物庫も必見。鳥肌が立つほどの神々しい体験となるはずです!
ジアラット寺院

アララト山を背景に輝く白亜の建造物は、世界最大のヤジディ教寺院。
アルメニアで最大のエスニックマイノリティーとされるヤジディ教徒の聖地で、太陽神をかたどったモチーフが至る所に。
謎のベールに包まれたヤジディ教について知る、良い機会となるはずです。
メツァモル

アルマヴィル地方の荒野に囲まれたメツァモルは、4km先に原子力発電所を有する町。
ソ連時代に原発マネーで大いににぎわったのも今や昔。現在ではそこはかとない退廃的な雰囲気が町全体を覆っています。
30年以上前から時が止まったような町は、好きな人にはたまらないレトロな光景の宝庫です。
アルメニアの観光エリア⑨アララト地方

エレバンの南に位置するアララト地方は、現在はトルコ領となったアララト山を間近に望むエリア。
丘陵地帯がどこまでも連なる特徴的な地形が美しく、まるでジオラマを見ているよう。
昔ながらの素朴な村を取り囲むようにワイン用のぶどう畑やアプリコット畑が点在し、のんびりとした地方部の雰囲気に心奪われます。
エレバンからほど近いにもかかわらず、ダイナミックな風景が多く広がるのも魅力的。
エリア内のどのスポットにも日帰りで気軽に足をのばせる点も、旅行者的には嬉しいです。
ホル・ヴィラップ修道院 ハイライト

「アララト山を背景にたたずむ聖地」として、アルメニアのアイコンのような存在となった超有名スポットが、ホル・ヴィラップ修道院。
この風景を一目見ようと、エレバンから多くの旅行者が訪れる大人気の場所となっています。
絶景ばかりにスポットライトがあたるホル・ヴィラップ修道院は、歴史的にも計り知れない価値を持つ場所。
1700年前にアルメニアが世界で最初のキリスト教国となるきっかけが起こった場所であるためです。
アララト山の絶景も、悠久の歴史も、素晴らしい建築様式も…
アルメニアという国の素晴らしさが、ここ一か所にギュッと詰まっています。
エリア⑩ヴァヨツ・ゾール地方

アルメニア南部地域への玄関口にあたるヴァヨツ・ゾール地方は、アルパ川が形成する渓谷地帯に小さな町や村が点在する風光明媚なエリア。
SF映画のような荒涼とした峡谷から、山の大自然の中にぽつりとたたずむ修道院まで、バラエティーに富んだ見どころが多く点在しています。
ヴァヨツ・ゾール地方は、中世にオルベリアン一族とプロシアン一族の二大勢力が拮抗する地であった場所。
それぞれの一族が富を誇示するように建設した圧巻の聖堂や隊商宿が、栄光の時代の香りを現在に伝えています。
また、ヴァヨツ・ゾール地方はアルメニア屈指のワインの産地としても有名。
温暖な気候と豊かな土壌が育んだ食材の宝庫としての顔も持ち、グルメ目的での滞在も楽しめます。
アレニ ハイライト

アルメニア髄一のワイン村として知られるアレニは、とにかく村じゅう全てがワインだらけ。
大小のワイナリーも点在しており、基本的に無料で見学&試飲ができる大判振る舞いさも嬉しいです。
アレニには家族経営の素敵なゲストハウスがあり、田舎暮らし気分でのんびりと滞在するのも◎
食材の宝庫として知られるエリアだけに、食事のレベルもものすごく高いです。
アレニⅠ洞窟

アレニ村近郊にあるアレニⅠ洞窟は、遥か昔の人類が居住していた痕跡が残る場所。
近年、世界最古となる5500年前の革靴が洞窟内で発見されたことでも知られ、考古学の常識を覆すことになった記念すべきスポットです。
ノラヴァンク修道院 ハイライト

まるで別の惑星のような荒野にぽつりとたたずむ修道院は、まさにアルメニア観光のハイライト。
オルベリアニ一族の栄光の時代を象徴するような素晴らしい装飾は圧巻のひとこと。立地も建築も雰囲気も、アルメニア髄一の見ごたえを誇る聖地です。
イェゲグナゾール

ヴァヨツ・ゾール地方で最大の町であるイェゲグナゾールは、ソ連時代の雰囲気を色濃く残したレトロな雰囲気。
イェゲグナゾールの町自体には見どころは限られているものの、周辺には必訪の見どころが点在しているので、滞在拠点としておすすめ。
名物の山羊チーズやイェゲグナゾール風ビーフストロガノフなど、グルメ面も楽しみです。
アグラカゾールの石橋

13世紀完成の石橋は、かつてアルメニア南北地域を移動する際の唯一の道として機能していたもの。
完璧な曲線の美しさは、当時の建築技術の高さの象徴。シルクロード交易時代の雰囲気が感じられます。
タナハト修道院

標高1600mの高地にたたずむ聖地は、中世アルメニアの学問の中心として栄えた場所。
完璧な姿で残る聖堂にはプロシアン一族の紋章が素晴らしい状態で残っており、当時の一族が有した絶大な権力が感じられます。
グラゾール大学

約750年前に学びの場として機能していたグラゾール大学は、中世アルメニアの頭脳そのもの。
当時の教科書や実際に使用されていた文房具などが素晴らしい状態で展示されており、一見の価値があります。
スピタカヴォル修道院

「花の修道院」と称されるスピタヴカヴォル修道院は、周囲に他の人工物がない山奥で凛とたたずむ孤高の聖地。
細部に至るまで計算しつくされた建築や装飾はとにかく圧巻。中世アルメニアの傑作のひとつです。
プロシャベルド城塞

プロシアン一族の名を冠する山上城塞は、現在ではほぼ廃墟となり哀愁ただよう雰囲気が独特。
城塞の敷地内にはプロシアン一族の財宝が眠っていると言われており、宝探し目的での訪問も良いかも…?
イェゲギス

人口数十人のイェゲギス村は「アルメニアの聖域」と称される誇り高き地。
小さな村の周辺には中世の修道院が点在しており、丸一日かけて周ることで聖なる地らしいパワーが感じられるはずです。
スムバタベルド城塞

オルベリアン一族の王子の名を冠した城塞は、山の斜面に作られた大規模な城壁がシンボル。
敷地内からはヴァヨツ・ゾール地方の山並みを一望することができ、世界を制したような気分になります。
ツァハツ・カル修道院 おすすめ

ヴァヨツ・ゾール地方の最も奥、標高2100m地点にある小さな修道院は、千年以上の歴史を持つ聖地。
ハチュカル(石の十字架)や建物の装飾は感動的な緻密さで、異教徒でもこの場所の圧倒的なパワーが感じられるはずです。
セリム峠のキャラバンサライ

ヴェヨツ・ゾール地方からセヴァン湖方面への唯一の道は、かつてのシルクロード交易における重要拠点。
最高地点のセリム峠には立派なキャラバンサライが残っており、ここで一晩を過ごした商人たちの姿が目に浮かぶようです。
ジェルムック ハイライト

アルメニアきっての温泉保養地として知られるジェルムックは、大地が割けたような深い谷の上にソ連時代のサナトリウムが建ち並ぶ不思議な町。
かねてから人々に愛されてきた温泉水は現在でもこんこんと湧き続けており、飲用や入浴を楽しむことができます。
保養地らしく洗練された雰囲気と、ソ連時代のレトロな雰囲気が混ざり合った独特の空気感がジェルムックの面白さ。
ソ連時代のサナトリウムに滞在することもでき、極上の癒し体験が楽しめます。
ジェルムックの滝

ジェルムック最大の見どころとされる滝は、優雅な流れで多くの人の目を引き付ける美しさ。
滝には人魚伝説が根付いており、どこかミステリアスで繊細な雰囲気をまとっています。
ジェルムック・ゲイシール

ジェルムック近郊にある、地中から湧き出した温泉が溜まった場所が「ゲイシール」(=間欠泉)。
野趣100%の雰囲気の中で楽しむ天然温泉は、まさに最高のひとことです。
アルメニアの観光エリア⑪シュニク地方

アルメニア最南部、イランと国境を接するシュニク地方は、アルメニアの中でも最も険しい地形のエリア。
エリア内にはメインの幹線道路は一本だけで、ダイナミックな山岳風景に圧倒されます。
数年前は目と鼻の先で起こっていたナゴルノ=カラバフ紛争の影響を受け、渡航リスクが高めであったシュニク地方ですが、現在では情勢は安定。
世界遺産のタテヴ修道院や情緒深いゴリスの町並みなど、アルメニア旅行のハイライトとなるスポットを訪問することができるようになりました。
ゴリス ハイライト

シュニク地方の観光・滞在拠点となるゴリスの町は、石造りの建物にアーチ型の装飾が施された伝統建築が連なる美しい町。
町自体の雰囲気も素敵なゴリスですが、周辺に点在する見どころへ足をのばす拠点としても便利。
シュニク地方ならではの名物料理を味わえる店も多く、ゆっくりと滞在したくなる居心地抜群の町です。
オールド・ゴリス

ゴリス中心街のすぐそばにある奇岩地帯は、つい数十年前まで人々が暮らしていた洞窟住居群。
ゴリスから簡単なハイキングで訪問でき、ファンタジー感あふれる風景が手軽に楽しめます。
フンゾレスク おすすめ

ゴリス近郊にあるフンゾレスクは、大規模な洞窟住居群の跡地。
敷地内へは細い吊り橋を渡ってのアクセスとなり、絶妙なスリルが楽しめることでも人気です。
ヴェリシェン

ゴリスの町の北側にあるヴェリシェン集落は、歴史ある教会や城塞跡が残る場所。
傾斜のある地形を利用して造られた半地下教会が素晴らしく、遠くゴリスの町まで見渡せます。
タテヴ修道院 世界遺産

シュニク地方はもとより、アルメニア旅行全体のハイライトとなるタテヴ修道院。
深い谷間を見下ろす断崖絶壁にたたずむ中世アルメニア建築の傑作は、「翼の聖地」という異名とともにミステリアスな雰囲気を放ちます。
エレバンからはかなりの距離があり、アクセスは便利とは言えないタテヴ修道院ですが、ようやく到達したときの感動は言葉で表せないほど。
日程的に少し無理してでも、わざわざ訪問する価値は十分にあります。
ウイングス・オブ・タテフ

タテヴ修道院と下界を結ぶケーブルカーは、世界で二番目の長さを誇る最新式のもの。
世界遺産の修道院までの空の旅が楽しめ、絶景が望めることでも大人気です。
タテヴの大エルミタージュ

タテヴ修道院がある崖の下。谷底にひっそりとたたずむ中世の修道院跡は、半ば自然に還ろうとしている不思議な場所。
周辺の山々の風景と人工物のコントラストが素敵で、極上の孤独感を味わうことができます。
デビルズ・ブリッジ ハイライト

「悪魔の橋」を意味する地底洞窟は、天然温泉の成分が凝固してできたもの。
タテヴ周辺地域の穴場スポットとして人気で、夏場は温泉での入浴も楽しめます。
ハリゾール

タテヴ修道院へのケーブルカー発着地となるハリゾール村は、深い渓谷を見晴らす絶景がウリ。
村にはゲストハウスも点在しており、渓谷美を堪能しながら温かなおもてなしが受けられます。
ヒン・ハリゾール

深い谷間の底にある集落跡は、「古いハリゾール」を意味する通り、かつてハリゾール村の人々が暮らしていた場所。
人を失った集落は、異世界そのものの風景で朽ちてゆくのを待っています。
ヒン・ホット

「アルメニアのマチュピチュ」と呼ばれるヒン・ホットも、かつて人々が暮らした集落の跡。
その規模はかなりのもので、石積みの土台だけが断崖絶壁に連なる風景は、確かにマチュピチュを彷彿とさせます。
シシアン

シュニク地方北部の中心として機能するシシアンは、盆地のような地形にひらけた町。
かつては工業の中心だったこともあり、ソ連時代の雰囲気を色濃く残したレトロな感じが特徴的です。
シシアンは、周辺の見どころへのアクセス拠点としてこれ以上なく便利な町。
シシアンの人々はなぜかとてもオープンな人が多く、心温まるような出会いもあるかもしれません。
シャキの滝 ハイライト

シシアン周辺スポットの中でも一番人気のシャキの滝は、四季折々の自然美が堪能できる場所。
特に夏場は水量がものすごく多くなるそうで、大迫力の光景を見ようと多くの観光客が訪問する場所です。
ゾラツ・カレル ハイライト

「アルメニアのストーンヘンジ」と称されるゾラツ・カレルは、先史時代の人々が巨石を並べて作ったミステリーサークルの跡。
歴史や建造目的など謎に包まれている部分が多く、荒野に石が並ぶ風景がなんとも不思議です。
トロルス水中教会

シシアン近郊の穴場スポットが、貯水池の底に沈んだ中世の教会。
水位が低い時期であれば教会まで歩いて渡ることができ、他にない独特の風景が楽しめます。
ヴォロトゥナヴァンク修道院

美しい渓谷地帯を見渡すヴォロトゥナヴァンク修道院は、中世アルメニアの傑作とされる聖地。
こだわりぬかれた装飾の数々と敷地からの絶景は感動ものです。
ヴォロタン温泉

渓谷沿いに湧く天然温泉は、知る人ぞ知るといったスポット。
野趣満点の雰囲気が最大の魅力で、近郊の地元民たちが休日に足をのばす場所として密かな人気となっています。
おわりに
アルメニアで実際に訪れた見どころを、すべてまるっとぬかりなく紹介しました。
自分でも「こんなに色々といったのかあ…」と感慨深くなるほどで、小さな国土に点在する素敵な場所を余すことなくコンプリートできているはずです。
アルメニアは日本語での旅行・観光情報は本当に限られている国。
なかなか実際に訪問するのもハードルが高い部分はありますが、「こんなに色々と見どころあるんだ!」と知ってもらえただけでも嬉しいです。
日本ではマイナーの極みなアルメニアですが、訪れれば絶対に好きになるはず。
知られざる「コーカサスの癒しの国」に、一人でも多くの人が興味を持ってくれれば何よりです!





















































































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