こんにちは!リスボンでの部屋探しについて日本人で一番詳しいと自負しているのぶよです。
「ポルトガルでの部屋探し」と題してお送りしているこのシリーズももう4回目となりました。
この記事を読んでいるあなたは、部屋探しを始めるにあたって必要な基本的な知識や言葉をバッチリ理解して、どこの町で部屋探しをするかすでに決まっているはずです。(そうでないなら、シリーズ1~3回目の記事をご参照あれ。)
いよいよ、部屋探しを始める準備ができました!
今回の記事では、実際にのぶよが使った、ポルトガルで部屋探しをするためのインターネットサイトと、その使い方を説明します。アパートを借りて一人暮らしをする場合も、シェアハウスの一室を借りる場合も、基本的には同じ手順になります。
ポイントは、一つのサイトだけでなく複数のサイトを同時に利用すること。
ここからが本番です。頑張っていきましょう!
ポルトガルの部屋探しサイト
Idealista
とにかく最初に登録しましょう!idealistaなくしてポルトガルの部屋探しは語れません。
部屋探しだけでなく、不動産や別荘、オフィスなどさまざまな物件を探すことができるidealista。スペインやイタリアの物件まで探せます。登録、利用はすべて無料!
都市別に空き部屋を見られるのはもちろん、都市の中で自分が住みたいエリアを地図上でマーキング(円を描いて囲む)して絞り込むことができます。テクノロジーがすごい。
もちろん、予算、設備等での絞り込み機能も搭載。
とにかく毎日新しい部屋の募集が出るので、チェックするべし!
OLX
ポルトガル語では「オーエルシーシュ」と発音される、ポルトガル最大の掲示板型アナウンス掲載サイト。登録、利用ともに無料です!
個人売買や仕事の求人などさまざまなジャンルで募集が出ているので、部屋探し以外でも使う機会があると思います。
部屋探しに関しても毎日かなりの数のアナウンスが更新されるので、こちらも要チェック。
予算や設備、エリア等の絞り込み機能ももちろん搭載しています。
Uniplaces
ヨーロッパ諸国の留学生向けのシェアハウスやアパートなどの部屋を紹介しているサイト。そのため、学生向きの物件が多く、ホストファミリーと同居の物件もよく見られます。
利用は有料で、ヨーロッパの留学生向けなので、家賃相場は基本的に高めに設定されています。
Uniplacesが便利な点は、AirBNBのように物件がいつからいつまで空いているのかサイト上でチェックできる点。いちいち家主にコンタクトをとらなくても、自分がその部屋に住みたい期間を設定して検索できるのはかなり便利です。
また、すでにその物件に滞在した人のコメントや評価を見ることができます。もはやホテル予約サイトの物件版といった感じ。
そして、良さそうな部屋を見つけたら、ボタン一つでリクエスト(部屋の予約希望)を送ることができます。もはや物件探しというよりもホテル探しのよう。
送信したリクエストが家主によって承認された場合、クレジットカードで最初のひと月分の家賃とサービス料をUniplaces側に払う必要があります。つまり最初のひと月分の家賃はUniplacesが家主に代わって請求をして、翌月からは家主に家賃を直接支払う形になります。
そしてポルトガルで入居時に家主に払わなくてはならない保証金は、これらの合計料金には含まれていません。物件によって異なりますが、家賃のひと月分~ふた月分を入居時に家主に直接払う必要があります。ただしこの保証金は退去時に返してもらえるのでご安心を。
デメリットもあります。まずは高額のサービス料。物件によって異なるものの、ひと月分の家賃の半分以上のサービス料をUniplaces側に支払う必要があります。このサービス料は保証金とは異なり、退去時に帰ってくるものではありません。いわば、「部屋を紹介してくれてありがとう代」というわけ。それにしてもサービス料高い。
もう一つのデメリット。リクエストや支払いがすべてネット上で行われるということは、部屋の下見ができないということです。必要な情報はサイト上に記載されていますし、家主に直接コンタクトをとることはできますが、それでも下見できないというのはかなりのデメリット。
のぶよは絶対に下見をしたい派なので、これまでUniplacesとはご縁がありません。それに何回も言うけどサービス料高すぎる。
反対に、日本からでも部屋探しができて、しかも予約までできてしまうのは人によってはかなりのメリットなのでは。
ポルトガル到着後、家なき子状態にならずに済みます。(笑)
海外生活を始めるにあたって大きな不安となる部屋探しの問題とは無縁のスタートを切ることができるなんて、正直うらやましい。でもサービス料高いけどね。(笑)
EasyQuarto
どちらかというとマイナーである部屋探しサイト。サイトの使い方が初めはわかりにくいかも。
上で紹介したサイトが、「たくさんある入居者募集のアナウンスから自分に合った物件を探す」というコンセプトだったのに対し、EasyQuartoは「自分が部屋探し中であるという募集を出して、空き部屋がある家主に見つけてもらう」というコンセプト。登録、利用ともに無料。
なので最初にプロフィールを作成して部屋探し中のアナウンスを出したら、あとは待つだけ。超イージー。
もちろん入居者募集のアナウンスに自分からコンタクトをとる機能もあります。
うまくいけばかなり楽で便利に部屋探しができそうなサイトなんですが、掲載されている物件数が少ないのがネック。せっかくプロフィールを作って待っていても、誰からも連絡がこないなんてこともザラです。
まあ無料だし、登録したら待つだけなので、他の部屋探しサイトと並行して使ってみるのもいいと思います。
Facebookページ
Photo by FirmBee on Pixabay
ポルトガルではかなりポピュラーな部屋の探し方として挙げられるのが、Facebookの部屋探しコミュニティーページに掲載された入居者募集の投稿にコンタクトをとる方法です。
ただし競争は激しく、ほとんどのやりとりはポルトガル語で行われるため、外国人である私たちにはどうしても不利になります。
投稿数はおそらくidealistaやOLX以上で、毎日新しい入居者募集の投稿が表示されます。
興味がある方は、”Lisboa” “quarto” “arrender(貸す)”などのキーワードでページ検索してみるといいでしょう。
ブラジル人ネットワーク
Photo by Pexels on Pixabay
なんやかんやで一番確実で膨大な情報量があるのがこの最後に紹介する方法。
「え?ポルトガルなのにブラジル人?」と疑問に思った人。
ポルトガルにはかなり多くのブラジル人がいます。そして彼らの多くは観光で訪れているわけではなく、ポルトガルで働いていたり、これからポルトガルで生活をしようとしている人たち。
彼らのネットワークは本当にすごいです。いったいどこから見つけてきたのというような安い家賃の部屋の情報を持っていたりします。
その秘密は「口コミ」です。私たちには想像もつかないような密な人間関係の中で交わされる情報にありつければかなりラッキー。
ホステルなどで仲良くなったブラジル人に部屋を探していることをアピールしていると、とんでもないお得物件に巡り合える可能性も。実際にのぶよはこうして引っ越し先を決めたうちの一人です。
実際に部屋探しサイトを使ってみよう!
まあブラジル人ネットワークについては運の要素がかなり強いのでここでは除外するとして、インターネットのサイトで実際に部屋探しをするステップを解説していきます。
最も多くの人が登録・利用するであろうidealistaを例に見ていきましょう。
他のサイトも使い方は似たり寄ったりなのでご心配なく。
まずは会員登録!
まずはidealistaのトップページにアクセスします。
基本設定時の言語はポルトガル語になっていますが、必要に応じて英語に変更もできます。
(とはいっても、実際のコンタクトはポルトガル語で行われることがほとんど。)
分かりやすくするために、英語に切り替えて説明していきます。
まずは、トップページ上部、言語切り替えスイッチの左横の“Log in”をクリックしましょう。
アカウントがない場合は、ログインページの下のリンクから会員登録をすることになります。
会員登録といっても、eメールアドレス、サイト上に表示される名前(ニックネームでOK)、自分で設定するパスワードの3点を登録するのみ。
会員登録をしなくても入居者募集のアナウンスを見ることはできますが、どうせ後で登録することになるので、先に登録しておきましょう。
住みたい町を選択して、検索開始!
会員登録が済んだら一度トップページに戻り、早速検索を始めましょう。
トップページ中央部の白い欄で、自分の探している物件のタイプと地域名を選びます。
左の欄は”Rent(借りる)”、中央の欄は”Room(部屋)”、右の欄は住みたい地域(ここではリスボン)を選び、検索開始。
すると指定した地域全体の地図が表示されます。これでは広すぎるので、目的の町を選択して範囲を狭めましょう。
リスボン市内のみに絞り込まれました。
リスボン市内ならどこのエリアでもいい場合は左上の“See the 〇〇 rooms”のリンクをクリック。
探したいエリアが決まっているなら、同じ手順でエリアを絞り込んで表示できます。
リスボンの家賃安めのおすすめエリアについて知りたい方は、こちらの記事でかなり詳しく解説しています。
条件に合う部屋の絞り込みとエリア指定機能
すると、指定した地域の入居者募集のアナウンスが一覧で表示されます。右上のタブで、「家賃が低い順(Lowest price)」や「新しい順(Most recent)」など好みに応じてアナウンスの順番を変更できます。
左カラムには、予算や好み、募集アナウンスの投稿日に合わせて物件を絞り込み検索できる欄があります。
また、アナウンス左上のタブでは、デフォルトであるリスト表示(List)を地図上表示(Map)に変更することができます。
この地図上表示のすごいところは、自分が部屋探しをしたいエリアを自由に定めて絞り込むことができる”Draw your own map”機能。地図右上の紫色のボタンをクリックして、探したいエリアを囲むだけで、指定したエリア内の物件だけ表示することができるんです。
これらの機能をうまく使って、希望するエリアで条件に合う部屋のアナウンスを探しましょう。
良さそうな物件を発見!あとはコンタクトをとるのみ!
アナウンスの詳細を確認して良さそうなら、募集主にコンタクトをとってみましょう。
確認すべきポイントや用語については、こちらの記事で解説しています。
会員登録をすませてログインしている状態なら、コンタクトは画面右側のコンタクトフォームから簡単に送信できます。
すでに文面のひな型が入力されていますが、このまま送っても無視されます(笑)
できればポルトガル語で、自分の言葉で書いた方が返信率が確実に上がります。
コンタクトを送ったからもう安心。あとは返事を待つだけ!…ではないんです。
そう一筋縄ではいかないのがポルトガルでの部屋探し。なぜなら返信が来る確率が低いからです(笑)
一つの部屋に望みを託しすぎると、返信が来ない場合のダメージが大きいので、気になった部屋にはとりあえずメッセージを送ってしまいましょう!
うれしいことに、idealistaでは一度送ったメッセージの内容は保存されていて、次回からはワンクリックで送信できるんです!
なかなか返事をしてもらえないのなら、こちらからメッセージを送りまくるのみ!
「数打ちゃ当たる」と言いますが、実はこれが部屋探しで最も大切な姿勢だと思います。(笑)
いい部屋を見つけてコンタクトを送りたいけど、何を書いたらいいのかわからない…。
という人も多いのでは。そんな人のために、のぶよが実際に送ったコンタクトの文面を公開したいと思います。勝手に使っていただいて結構なので、ご参考までに。
こう送ったところで、相手が返信してくれてもさっぱりわからないかもしれません。
そこは、Googleさんに頑張ってもらいましょう(笑)
返信が来てしまえばこっちのもの。相手も少なからずこちらに興味をもってくれているから返信をしてくれたわけです。あとはノリで頑張って、どうにか部屋の下見の約束を取り付けましょう。
おわりに
ここまで「ポルトガルの部屋探し」についてかなり詳しく解説してきました。
あとは実際に部屋を下見して入居するのみ!
シリーズ最終回の第5回目となる次回の記事では、これまで解説してきた部屋探しのステップのまとめと、部屋を下見する際に確認しなければならない注意点やコツを紹介します。
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