こんにちは!ボスニア・ヘルツェゴビナに滞在して早くも1週間。世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
近年、観光業がどんどん発展してきているボスニア・ヘルツェゴビナ。
特に南部のモスタルは、オスマン帝国時代に築かれた美しい橋で世界的に有名になりました。
隣国クロアチアの国際的観光都市・ドブロブニクから日帰りツアーで訪れる観光客も後を絶ちません。
そんな観光都市・モスタルの喧騒に疲れたら、近郊に足をのばすデイトリップがおすすめ。
モスタル近郊にはいくつかの観光名所が点在しており、どれもツアー客に大人気なんです。
今回は、そんなモスタル近郊にあるブラガイ(Blagaj)を紹介します。
断崖絶壁の崖の下にたたずむ、イスラム教の聖地とされる修道院と、エメラルドグリーンの美しい水が湧き出る神秘的な洞窟で有名な小さな村です。
モスタルから個人で路線バスを利用してアクセスするのも簡単なブラガイ。
行き方を詳しく解説しているので、参考にしてください。
エメラルドグリーンの清流が美しい、聖地ブラガイ(Blagaj)の風景
ブラガイ(Blagaj)と言えば、断崖絶壁の巨大な岩山の下にたたずむオスマントルコ時代の修道院と、そのすぐそばを流れる神秘的な色のブナ川が織りなすこの景色が有名です。
ブナ川の水は、モスタルを流れるネレトヴァ川へと合流します。
有名なモスタルのスタリィ・モスト(古い橋)の下を流れる水の源流があるのが、ブラガイなんです。
16世紀、ボスニア・ヘルツェゴビナがオスマントルコ帝国に支配されていた時代に作られた修道院は、イスラム教の僧たちの生活と祈りの場でした。
神秘的な色の透き通った川と、その水が湧き出ている洞窟を見ていると、なんだか神聖な雰囲気が感じられます。
修道院への入場は有料(6KM=¥376)ですが、対岸から川の流れと修道院の絶景を眺めるのは無料です。
修道院へと続く道には、アラビア文字で何かが書かれていました。
ブラガイのベストスポットは、やっぱり修道院対岸から眺めるこの景色。(しかも無料)
とにかく水の色がきれいすぎて、ずっと眺めていても飽きません。
青とも緑ともつかないこの色、いったいどうやってこんな色に見えるのか不思議です。
ブナ川の源流がある洞窟内部には、夏場ならボートで入ることができるそうです。
聖地なのに、そんな簡単に入場してしまっていいのでしょうか(笑)
ブラガイは小さな村で、この修道院と洞窟付近以外には何もありません。
のんびりまわっても、2時間ほどで十分に満喫できました。
モスタルからブラガイ(Blagaj)への行き方
ブラガイへのアクセスの拠点は、モスタルです。
市内を走る路線バスがブラガイまで走っているので、簡単にアクセスすることができます。
ブラガイ観光地図
黄色:モスタル鉄道駅/バスステーション
緑:ブラガイ
赤:ブラガイ行き10番、11番、12番バス停
青:モスタル行き10番、11番、12番バス停
ブラガイ(Blagaj)行バスの時刻表
モスタルからブラガイ(Blagaj)へは、モスタル市内の路線バス“Mostar Bus”を利用します。
黄色い車体が目印のMostar Busは、なんと日本から寄贈されたもの。
10番、11番、12番の路線がブラガイへ向かい、料金は片道2.10KM(=¥131)です。
2019年度の時刻表がこちら。
オレンジで囲んだ部分が平日、青が土曜日、赤が日曜日です。
お分かりのように、土日はバスの本数が激減するのでご注意を。
各路線の枠内には上下それぞれに時間が記載されています。
上の段がモスタルの出発時間、下の段がブラガイの出発時間です。
実際に乗車しましたが、行きも帰りも出発時間はかなり正確でした。
それぞれのバス発着場所については、以下で解説していきます。
モスタルからブラガイへ行くバス乗り場
Mostar Busは路線バスなので、モスタル市内のいくつかのバス停に停車します。
旅行者にとって利用しやすいのが、鉄道駅前のバス停と、Lucki Mostという橋(有名な古い橋の一本南側の橋)付近のバス停でしょう。
(いずれも地図赤色)
鉄道駅前のバス停は、鉄道駅から道路を挟んだところにあります。
隣接したバスステーションからの出発ではないのでご注意を。
Lucki Mostのバス停は、モスタルの旧市街から徒歩5分ほどと近いので、モスタルの観光とセットでブラガイを訪問する場合には便利です。
ブラガイ(Blagaj)のバス停から歩く
モスタルから30分ほどバスに揺られて到着するのが、こちらのブラガイのバス停です。
(地図青色)
終点で他の乗客もみんな降りるので、間違えることはないでしょう。
バスはここで折り返してモスタルへ戻ります。
バス停からブラガイの修道院までは、緩やかな下り坂を10分ほどの道のり。
途中にはレストランやお土産屋などが軒を連ねていましたが、あまり活気はありませんでした。
修道院と洞窟を見渡せる絶景スポットへ行くには、修道院側から橋を渡って遊歩道を少し歩く必要があります。
遊歩道では、だんだんと迫ってくる断崖絶壁とブナ川の美しい流れに息をのむはず。
自然美と人工美が作りだす独特の雰囲気をゆっくりと満喫しましょう。
ブラガイへ行くなら、午後がおすすめ。
太陽を背にして洞窟と修道院が眺められ、水の色もきれいに見えます。
午前中だと、影になってしまってあまりきれいに見えない可能性があります。
ブラガイを訪れる現地ツアーは、基本的にモスタルかサラエボの発着。
いずれもブラガイ+ポチテリ+クラヴィカの滝+メジュゴリェなどの周辺の見どころを一日で効率良くまわれるというもの。
公共交通機関を使って個人でアクセスするのは不可能なクラヴィカの滝へ行けるのは大きなメリットです。
クロアチアのドブロブニクやスプリットから国境を越えて、モスタルと周辺の観光スポットをめぐる日帰りツアーもとても便利。
ただし、クロアチア発のツアーの場合、ブラガイはツアー行程に含まれていないことも多いので要確認です。
・ボスニア・ヘルツェゴビナ 世界遺産モスタル+ブラガイ 1日観光 プライベートツアー<英語または日本語/ドブロブニク発>
おわりに
モスタルのすぐ近くにありながら、そこまで観光客であふれかえっていないブラガイ(Blagaj)。
クロアチアのドブロブニクから、一日でモスタルやブラガイなど数か所の見どころを駆け足で回るツアーがあるそうで、そのツアー客が訪れる時間と重なってしまうと恐ろしいことになりそうです。
(そもそも小さな村なので)
モスタル近郊の他の見どころ(クラヴィッツェの滝、ポチテリなど)をまわるモスタル発日帰りツアーのほとんどに組み込まれているブラガイですが、正直自力で行けます。格安で。
自然の中にある小さな村の雰囲気と、聖地としての神聖な雰囲気を同時に感じられるブラガイ。
行き方も簡単でバスの本数も比較的多いので、モスタル滞在中に是非足をのばしてみてはいかがでしょうか。
ブラガイとセットで訪れたい、「オスマントルコ帝国がそのまま残る村」ポチテリ(Počitelj)の風景と個人でのアクセスを解説した記事はこちら。
昼間は観光客であふれかえるモスタル旧市街ですが、夕方以降は静けさを取り戻します。エキゾチックなランプに彩られた夕暮れの町の風景はもちろん、近郊の見どころへのアクセス拠点としても便利なので、ぜひ宿泊をおすすめします。
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