こんにちは!ジョージア北東部の山岳地帯・カズベキに2週間滞在した、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
ジョージアを訪れた人が必ず一度は足を運ぶであろう、一大観光地のカズベキ(Kazbegi / ყაზბეგი )。
コーカサス山脈に抱かれた大自然と、古くから息づいてきた伝統文化が融合した魅力的なエリアで、外国人はもちろんジョージア人の間でも気軽な旅行先として人気となっています。
カズベキを代表する風景と言えば、標高2000m以上の地点にぽつりと佇む「天国に一番近い教会」と称されるゲルゲティの三位一体教会でしょう。
多くの観光客が、ポストカードのような絶景を一目見ようとやってくるのですが、この風景があまりにも有名すぎてその他の見どころが知られていないのが現状。
トビリシから日帰りで訪れて、有名な教会だけをさっとみて帰ってしまう観光客も多いです。
せっかくここまで来たのに、それはとてももったいない!
カズベキには他にも多くの魅力的な観光スポットが点在しているのです。
今回の記事は、2週間滞在したカズベキ観光に関する情報の総まとめのようなもの。
これさえ読んでおけば、ジョージア旅行のハイライトとなるカズベキでの滞在を100%満喫できる内容になっているはず!
カズベキの観光スポット7選(定番から穴場まで )
日本人の間では「カズベキ=山の上にある教会」のイメージが強いかもしれませんが、カズベキ周辺には他にも魅力的な見どころが点在しています。
ここでは、定番の見どころから地元の人に教えてもらった穴場の見どころまで、カズベキエリアで絶対に訪れたいスポット7か所を紹介します。
各スポットの項で、観光情報の詳細やアクセス方法などを解説した記事へのリンクを貼っているので、気になる場所は要チェック!
①カズベキ観光の定番!【ゲルゲティの三位一体教会】
「カズベキと言えば、これ!」というランドマーク的存在のスポットが、ゲルゲティの三位一体教会(ツメンダ・サメバ)。
一面に緑の絨毯を敷いたような丘の頂上にたたずむ古い教会は、コーカサスの山々を背景とした絵画の世界そのものの風景。
「天国に一番近い教会」と称されることもあるそうです。
カズベキの中心街からも見える教会ですが、やはり実際に近くで眺めるその姿にはきっと感動を覚えるはず。
実際に訪れてみると、「天国に一番近い」と言うよりも「天国そのもの」な風景が広がっていました。
カズベキの大自然を感じながら徒歩でアクセスすることも可能ですし、タクシーを利用して快適に観光することも可能で、カズベキの見どころの中でも最もアクセスが簡単なのもポイント。
旅行スタイルやスケジュールに合わせた観光が楽しめます。
②緑の中の緑!【ジュタ・バレー】
ゲルゲティの三位一体教会と並ぶ、カズベキの定番観光スポットが、中心街から20kmほど離れた山奥にあるジュタ・バレー。
外国人観光客よりもジョージア人の国内旅行者に人気のスポットとなっています。
ジュタ・バレーの一番の特徴は、「緑の中の緑」が感じられる谷間の大自然の風景でしょう。
ふもとに位置するジュタ村からは、ジュタ・バレーの緑の風景を通ってクリスタルブルーの湖水が美しいジュタ湖まで続くハイキングコースが整備されており、アクティブ派の旅人にはぴったり。
片道3.5kmほどの簡単なコースなので、気軽に大自然の中でのハイキングが楽しめるのもポイントです。
ジュタ・バレーの絶景を望むカフェもあり、人里離れたこの場所の秘境感を五感で感じながらのんびりと過ごすこともできます。
③おとぎ話の世界へ迷い込む!「トルソ・ヴァレー」
のぶよがカズベキ周辺エリアでおすすめしたいのが、トルソ・バレーのハイキングです。
ジュタ・バレーが緑でいっぱいの天国のような風景が楽しめる場所なら、トルソ・バレーはおとぎ話の世界そのままの風景が広がる場所。
トルソ・バレーにはオセチア人たちが生活する小さな村が点在しており、ジョージアとは異なる言語や文化が息づいています。
雄大な大自然を背景にした、ひっそりとした伝統的な村の風景を眺めていると、時が止まったような印象を受けることでしょう。
トルソ・バレーでは至る所で鉱泉が湧いていて、炭酸水の湖や石灰棚などのユニークな自然スポットが多く点在しているのもポイント。
伝統的な生活を営む人間の強さと、大自然の力の偉大さの両方を一度に体感することができる場所です。
④コーカサスの山々と天空の村!「ダリアリ渓谷」
コーカサス山脈が作り出したダイナミックな地形の美しさを感じたいなら、カズベキ中心街の北に広がるダリアリ渓谷へと足をのばしてみましょう。
ジョージアとロシアの国境地帯に連なる渓谷沿いには、神秘的な滝や伝統的な村が点在しており、人気のデイトリップ先となっています。
ダリアリ渓谷で最も有名なグヴェレティの滝は、お手軽なハイキングができることでも人気の場所。
大小二つの滝までは簡単なハイキングコースが整備されており、涼しげな風景を求める観光客に人気です。
大自然の素晴らしさはもちろんですが、伝統的な風景が残るツド村に立ち寄ってみるのもおすすめ。
ダリアリ渓谷のパノラマを望む岩山の斜面に築かれた独特な地形の村は、まるで「天空の村」のよう。
観光地化は全く進んでおらず、静かに暮らす村人たちの生活感が漂う素朴な風景が見られます。
一大観光地のカズベキからすぐそばに位置するにもかかわらず、垢ぬけない風景が見られるダリアリ渓谷。
グヴェレティの滝だけでなく、その他の見どころも含めてのんびりとデイトリップするのがおすすめです。
⑤登った者だけが見られる特別な風景!「ゲルゲティ氷河」
観光客に大人気のゲルゲティの三位一体教会からさらに山の上。
カズベキ山を見渡す標高3000m以上の地点にあるのがゲルゲティ氷河です。
草木も生えない荒涼とした風景の中に、 夏場でも溶けることなく横たわる氷河は、 カズベキ観光の隠れたハイライトと言えるかもしれません。
ゲルゲティ氷河までは道路は通っていないため、カズベキ中心街から自分の足で歩くしかアクセス方法がありません。
往復で19km/高低差1500mと、トレッキングコースとしてはかなりハードな部類となりますが、その分歩ききった時の感動は増すというもの。
のぶよのようなゆとり教育ど真ん中世代の根気に欠ける人間でも歩けたので、体力のあるアクティブ系の人には、ぜひツチャレンジすることをおすすめします。
⑥カズベキ山を染める極上の朝日鑑賞!「秘密の修道院」
のぶよが宿泊している宿のオーナーが「騙されたと思って行ってみろ!」とおすすめしてくれたのが、カズベキ中心街の東のはずれの丘の上にある名もなき秘密の修道院。
数ある見どころに恵まれたカズベキで、そんな無名の場所にいったい何があるのかと思いながら訪れてみると、そこはカズベキ山を拝むようにたたずむ修道院の風景が見られる極上のスポットでした。
徐々に朝日に照らされていくカズベキ山と修道院の建物の数々には、神々しささえ感じられるほど。
どうして「絶景スポット」として有名になっていないのか不思議に思うくらいに、素晴らしい風景を眺めることができます。
天候に恵まれたなら、ぜひ日の出~朝早い時間帯に訪れるのがおすすめです。
朝の光に照らされて徐々に色が変化していくカズベキ山の風景は、まるで何かのショーを見ているかのような完成された美しさ。
一生忘れられない風景となることを保証します!
⑦お手軽ハイキングで絶景プールへ!【パンシェティ】
カズベキの見どころのほとんどは、多少の距離&高低差がある道のりを歩く必要があります。
逆に言えば、自分の足で歩かない限りカズベキを本当に楽しむことはできないのですが、全ての人がのぶよのように「自分の足で歩いて行けない場所なんてない!」と考えているわけではないのも事実でしょう。
「あまり長くて険しい道を歩くのはきついけど、せっかくだから自然の中を少しは歩きたい!」
という人にぴったりな、簡単ハイキングコースもちゃんとあるのがカズベキの素晴らしいところです。
のぶよのおすすめが、カズベキ中心街から南方面へと向かう平坦なコース。
途中には絶景の天然炭酸水プールや、1500年ほど前の見張り塔が現存する村などがあり、飽きることなくハイキングが楽しめます。
片道4.3kmで、往復で歩いても2時間ほどの簡単なコースながら、コーカサスの山々のダイナミックな風景は他の見どころにも負けていません。
ゲルゲティ氷河トレッキング前の足慣らしにも、連日のハイキングで疲れた足を休めるにもおすすめですよ。
コメント
2023年10月5日、6日の2泊しました。黄葉が80%くらい進んでいてベストタイミングでした。黄葉は年によってズレますが黄葉狙いでカズベギに行かれる方の参考になれば。その後、8日にメスティアに行きましたが。こちらはまだ本格的な黄葉はこれからという感じでしたが、翌日から天気が崩れ雪も降り一気に黄葉が進みました。