こんにちは!ポルトガル在住ののぶよです。
2017年公開の、ディズニー映画「美女と野獣」の実写版。
ハリーポッターシリーズのエマ・ワトソンさんが主演を務めたことでも話題になりました。
エマ・ワトソン演じるベルに、野獣が本をプレゼントするシーンが、ポルトガルのコインブラ大学にあるジョアニア図書館にそっくりだと話題になったことをご存知でしょうか。
今回の記事では、映画の世界に入り込んでしまったような世界遺産のジョアニア図書館を含めて、実際にのぶよが訪れたコインブラ大学の見どころと上手な周り方をご紹介します!
本当に似てる?映画「美女と野獣」のシーンとジョアニア図書館を比較してみた
百聞は一見に如かず。
実際のジョアニア図書館の写真(上)と映画「美女と野獣」のシーン(下)を見比べてみましょう。
@credit: Universidade de Coimbra
@credit: Universidade de Coimbra
@credit: Universidade de Coimbra
@credit: Universidade de Coimbra
確かにそっくり。
というか、もはやジョアニア図書館がモデルとなったと断言できてしまうほどのレベルではないでしょうか。
ジョアニア図書館を所有するコインブラ大学の公式ページ内でも、実際にどれだけ似ているか分析されています。
コインブラ大学観光のコツ&見どころ
さて、ここからはのぶよが実際に訪れたコインブラ大学の見どころについてご紹介します。
大学の敷地内には、メインであるジョアニア図書館はもちろん、他にも歴史的な見どころがたくさんあります。
注意したいのが、ジョアニア図書館の入場は自由ではなく、1回20分、60人までの人数制限があること。
入場チケットを買う際に、ジョアニア図書館の入場時間を指定されるので、その時間には集合場所である図書館の入口にいる必要があります。
のぶよが行ったときは冬の閑散期だったので、チケット購入時から20分後の次のグループの入場を指定されました。
グループの人数は15人ほどと少なく、ゆっくり見学できてよかったです。
夏のハイシーズンなどはかなり後の入場時間を指定されることもあり、人数制限マックスの60人1グループでの入場となることもしばしばあるそうです。
ジョアニア図書館の入場時間に合わせて、他の見どころのうちどこを先に見学するか変わってくるでしょう。
幸いにもコインブラ大学の敷地はあまり広くないので、あまり考えすぎなくても大丈夫ですよ。
インフォメーション
コインブラ旧大学
入場時間:夏期9:00~19:30/冬季9:30~17:30
※冬季は13:00~14:00の間はランチ休憩で入場できない
料金:12ユーロ/学生10ユーロ
所要時間:1~2時間
大学の敷地内に入場すること自体は無料ですが、ジョアニア図書館・チャペル・帽子の間への入場にはチケットが必要です。
鉄の門 (Porta Férrea)
世界遺産に指定されているのは、コインブラ大学のなかでも1290年設立の「旧大学」と呼ばれる部分です。
その入り口となるのが、この鉄の門。
門の上部には、黒と白のマントの切れ端がいくつも巻きつけられていました。
おそらくコインブラ大学の卒業生の伝統なのでしょう。
学生の街として有名なコインブラでは、今でも伝統的な黒いマントに身を包んだ学生が闊歩している姿が見られます。
古い町並みとうまく調和していて、映画の世界に迷い込んでしまったように感じます。。
女子学生は、好きな男子学生のマントの切れ端をもらうのが伝統だそうで、マントがボロボロの男子学生ほどモテる証なのだとか。
日本でいう制服の第二ボタンですね。なんと甘酸っぱい(笑)
チャペル (Capelo)
正式名称は聖ミゲル・チャペル(Capelo de S.Miguel)。
時計台の近くのお手洗いの手前に入口があり、入るときは扉をノックしなければなりません。
アズレージョで飾られた小さなチャペルは、言葉が出ないほどの美しさでした。
チャペル内で絶対に見逃せないのが、巨大なパイプオルガン。
1733年に作られた、イベリコ・バロック様式のオルガンは2000本のパイプで構成されています。
そのデザインは、当時流行であったシノワズリ(東洋趣味)が取り入れられていて、オルガンの下部にはアジアの女性が傘をさしているデザインが描かれています。
チャペルの入口付近にあるアズレージョもお見事。
かつてのコインブラの風景が色褪せたタイルに描かれています。
学生広場 (Paço das Escolas)
旧大学の中心部にあるのが、10世紀に造られた広大な学生広場です。
1255年までポルトガル王国の首都であった古都コインブラ。
レコンキスタを推進し、ポルトガル王国の独立を達成した初代国王アフォンソ・エンリケシュ(Afonso Henriques)が住んでいた王宮があったのがまさにこの場所なんです。
その後首都はリスボンに移され、この王宮があった場所はコインブラ大学の敷地となりました。
広場の中央にある銅像は、コインブラ大学の創立を正式に認めたジョアン三世の像。
背後にはコインブラの街を流れるモンテゴ川の美しい流れと緩やかな丘陵が広がります。
ジョアニア図書館 (Biblioteca Joania)
さて、ようやくメインイベントであるジョアニア図書館の入場時間になりました。
このいかにも入口のような雰囲気を醸し出している扉は、実は出口。
入場するには左側にある階段を下りて、1階部分の入り口へ行かなければなりません。
(上の写真は3階部分に当たる)
1720年ごろ建造のジョアニア図書館のファサード。
扉の上部にはラテン語で「これはコインブラ・アウグスタが本に与えた渇望である。図書館が彼女の頭に冠を乗せるために」と書かれています。
(ポルトガル語訳をさらに日本語訳したけど、いまいち意味が分からない。笑)
図書館は3階建てで、1階部分と2階部分では写真撮影が可能ですが、3階部分では写真撮影禁止です。
「美女と野獣」のモデルになったのは残念ながら3階部分。
写真には写せませんが、その荘厳な雰囲気には息をのむはず。
こちらは2階部分の写真です。
とにかく静かで、古書の匂いが漂う独特な空間。
コインブラ大学観光のハイライトである3階部分は本当にすごいです。
まさに、映画の世界。ハリーポッターでも美女と野獣でもなんでも来いといった感じ(笑)
「図書館」と呼ぶべきなのか迷ってしまうほど豪華な装飾と、まるで時が止まってしまったような空間に、貴重な古い本がぎっしり並んでいる光景。
普段は絶対に感じられない厳かな雰囲気がそこにはありました。
とにかく一度ご自身の目で見て、感じてみてください。
時計台 (Torre)
1733年建造の時計台は今でも現役で時を刻み続けています。
コインブラ旧大学のシンボル的存在で、コインブラの町中のいたるところから見ることができます。
ラテン回廊 (Via Latina)
旧大学の敷地内でもひときわ目立つのが、このラテン回廊。
この建物内では、ラテン語で話すことが義務付けられていたため、この名が付きました。
内部の見どころは、なんといっても「帽子の間(Sala dos Capelos)」
学生の卒業式などのセレモニーに使われていたこの帽子の間。
名前の由来は、卒業する学生がかぶる黒い帽子からです。
シャンデリアが照らすレトロで豪華なホールは一見の価値があります。
他にもいくつかの部屋があり、豪華な装飾とポルトガルらしいアズレージョが印象的でした。
夏季は大変混雑するジョアニア図書館の入場も、現地ツアーならチケットが含まれているため、効率的に見学できます。
コインブラ周辺には、アヴェイロやファティマなど魅力的な小都市がたくさん。限られた時間で効率よくまわるには、現地ツアーの利用も一つの手。リスボンorポルトのいずれの都市からも発着アリ。
・主要都市を一周!ポルトガル6泊7日 リスボン前泊プラン<金曜出発/日本語ガイド/リスボン発着> by Mikami Travel
・ポルトガル周遊ツアー ペーナ宮殿、コインブラなど<2泊3日 or 5泊6日/日本語/リスボン発ポルト着>by MyBusランドクルーズ
おわりに
世界遺産に指定されているコインブラの旧大学。
ディズニー映画「美女と野獣」の実写版のシーンのモデルとして口コミで広がり、ポルトガルではちょっとした有名観光スポットとなっています。
そんなに広い敷地ではないので、限られた時間でも十分に見学ができるのも魅力。
コインブラへ旅行の際は、絶対に外せないスポットです。
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