こんにちは!ポルトガルから日本へ陸路で帰国する世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
ポルトガルを出発してから、すでに1年と3ヶ月。
現在まだジョージアに滞在中、という亀のようなペースで旅をしており、ブログ記事も色々なテーマについて書いているのでよく誤解されるのですが、言わせてください。
本業は、旅する翻訳家です。(笑)
というわけで、今回は旅人お役立ち記事。
長期間で旅をしていると結構よく受ける質問に答えていきます。
最も多いのが、「世界一周(や長期間の旅)をバックパッカースタイルでしたいんだけど、何を持っていけば良い?」というもの。
旅慣れた人からすると、持ち物なんてほぼ決まっていますし、要るものと要らないものが当たり前のように判別できますよね。
しかしそれは、あくまでも旅人界でのお話。
バックパッカー的には普通でも、一般の人には、長期間の旅に何を持っていけば良いのか想像がつかないようなのです。
というわけで、今回はバックパッカースタイルで長期間旅をするなら絶対準備しておきたいものを11個に厳選して紹介します。
(のぶよが「これは持ってくるべきだった…」と後悔したものも含む)
記事後半では、旅に出た後に「必要なかったな…」と感じたものもまとめているので、これから旅に出る人にはきっと参考になるはずです!
世界一周旅行者のバックパックの中身は…?おすすめ持ち物11選
1.荷物の少なさ=正義!小さいバックパック
ひと昔前は、「バックパッカー=体の半分ほどもある大きな荷物を持って旅している人」というイメージが定番でした。
しかし、現在のバックパックは小さい&軽いが主流。
大きな荷物を持ってえっちらおっちら歩いたり、バスの荷台に積み込むスペースがなくて愕然としたり、荷物置き場を探したり…
そんな肉体的にも精神的にも良くない巨大バックパックとは、もうさようならしましょう。
のぶよ的におすすめなのが、普通のリュックサックより少し大きいくらいのサイズのもの。
容量で言うと40ℓくらいでしょうか。
「え、小さくない?それで1年とか旅できるの?」と思うでしょう。
余裕でできます。
荷物で最もかさばる&重いのが洋服なので、これをできる限り減らせば余裕で荷造り完了できます。
短期旅行とは違って、長期の旅行ともなると、だいたい着る服は決まってくるので、3パターンくらいあれば十分だと思います。
荷物が小さいと、メリットがたくさん。
格安航空会社利用時に手荷物として機内に持ち込める(=追加料金必要なし)
観光時に大きい荷物の預け場所を探さなくて良い(&預け料金も節約)
狭いバス車内でも自分のひざの上に荷物が置ける
などなど。
のぶよの場合は小さなバックパック一つで旅するのが基本で、街歩きなどの際には折り畳み式のサブバックを出して必要なものだけ入れて観光するスタイルです。
2.コードがないと世界が変わる!ワイヤレスイヤホン
のぶよが「持ってくればよかった…」と後悔したものの一つが、Bluetoothなどを通してスマートフォンの音楽やPodcastなどが聞けるコードレスイヤホン。
移動中や暇なときに音楽を聴きたい派の人や、空き時間を利用して英語などを勉強したい人には必須アイテムです。
従来のコード付きイヤホンはもはや消耗品。
どんなに良い製品を買っていても、絶対に途中でコードが断線して使えなくなります。
もちろん現地でも安く購入できるのですが、使えなくなるたびに新しい物を購入していると、最終的に結構な出費になることも。
のぶよはこの1年強の期間で、10回以上は買い換えましたから。
初めからコードレスイヤホンを奮発して購入しておいたほうが、結局安く済んだなあと激しく後悔しています。
コードレスイヤホンはまあまあ値が張るものも多いですが、コードが切れる心配や、片方だけ聞こえない状態で頑張って音楽を聴く状況から解放されるのは大きなメリットと言えます。
3.コンセント争奪戦に打ち勝つ!延長コード
絶対に一つは持っておくべきアイテムが、延長コードです。
バックパッカースタイルで宿泊するのは、ドミトリーがあるホステルが基本。
ホステルによっては、各ベッド周りにコンセントが設置されている素晴らしいところもありますが、そうではない場合もしばしば。
もし自分のベッドから離れた場所にしかコンセントがない場合、確実に詰みます(笑)
その電源を占領している人と交代で使わせてもらったり、他の部屋で充電したりしなければならず、不便なのはもちろん、盗難に遭うリスクだってあります。
でも、延長コードを持っていれば、そんな悩みとはもうおさらば!
電源コンセントの一つだけを使わせてもらって、あとは自分のベッド周りに延長コードをのばせば良いだけですから。
日本のコンセント型と渡航先のコンセント型は異なることがほとんどなので、変換プラグを用意しておくか、現地の市場等で調達するのもアリだと思います。(だいたいどこの国でも500円以下で買えます)
4.写真もネットもこれ一つ!スマホはできる限り良いものを
本当に、本当に大切なことを言います。
長期の旅に出かけるなら、スマートフォンはできるだけ良いものを準備しましょう。
写真を撮るのが旅の目的の一つというプロフェッショナルな人は話が別ですが、多くの人にとって旅先での写真はスマートフォンで十分です。
「せっかく旅に行くんだから、カメラを持って行かないと…」
くらいの気持ちで高い買い物をしても、その重さと持ち運びにくさにウンザリしてしまうかもしれません。
SNSに載せるためのスマホ写真需要が急増したここ2~3年のスマートフォンのカメラの性能の進化はものすごいです。
素人目には一眼レフ等で撮ったものとの違いもほとんどわからないような写真が撮れる機種も多いです。
のぶよの場合、ポルトガルで購入した化石のようなiPhone5を使っていますが、写真撮影にはどうしても限界を感じます。
選ぶときは、光が少ない夜でもきれいな写真がとれることをウリにした機種がおすすめです。
Apple製品信者が多い日本人ですが、長期間の旅なら別にiPhoneである必要もありません。
Android製品であってもiPhone並み、もしくはそれ以上の性能の機種がリーズナブルに購入できます。
スマートフォンに関しては、旅先で盗難や故障するリスクもつきもの。
10万以上も奮発したスマホが盗まれたらショックですよね。
(向こうもプロなので、良いスマホを持っているアジア人なんてネギを背負った鴨です。)
性能が良いだけでなく、万が一現地で使えなくなっても痛手とならない程度の価格帯のものをよく考えて購入するのがスマートでしょう。
また、現地でSimカードを購入して通話やネット接続ができるようにSimフリーの機種が良いのは言うまでもありません。
長期間の海外旅に向いているスマートフォンの特徴をまとめると、
写真が綺麗に撮れる
旅中に故障しても諦めがきく価格帯
Simフリー
こんな感じ。
あとは、容量が大きいものが良いのは言うまでもありません。
5.旅人のエチケット。靴のニオイ対策用品
長期間の旅行に、靴を何足も持っていく人は少ないでしょう。
というわけで旅中は毎日同じ靴を履くことになるのですが、そこで問題となるのが靴のニオイ。
ホステルでは土足禁止のところもあるにはあるものの、多くの場合はベッドがある部屋の中にみんな靴を置いています。
ここで靴のニオイが漂ってきたら、最悪。
部屋に入ったとたんに感じる、あのムワっとした嫌な臭いはトラウマレベルです。
そんなニオイを自分の靴が出していたとしたら……
旅中のエチケットとしておすすめしたいのが、靴のニオイを消してくれるグッズの数々。
どれもかさばらなくて、現地ではなかなか見つけるのが難しいので、できれば日本で用意していきたいものです。
6.複数持ちが鉄則。クレジットカード
長期間の旅に備えて、必要な費用を全て現金で持って行こうと考えている人は、今すぐその考えを改めましょう(笑)
かさばるのはもちろんのこと、万が一荷物の盗難などに遭ってしまった場合は詰みます。
日本大使館に駆け込んで泣きわめくしかできません(笑)
ひと昔前は「トラベラーズチェック」という再発行可能な現金引換券のようなものが主流だったのですが、現在それを取り扱っている国などきっと数えるほどでしょう。
というわけで、長期間の旅をする場合は、クレジットカード(orデビットカード)を絶対に持っていきましょう。
カード払いで利用できるのはもちろん、現地のATMで現地通貨を引き下ろすことも可能です。
のぶよ的に、クレジットカードは1枚だけでなく、複数枚持っていくのがおすすめ。
というのも、もし不正利用などされてカードを止めざるを得ない場合などに、1枚だけだと詰むからです。(経験談)
カード会社は色々ありますが、のぶよはもう10年ほど楽天カードのお世話になっています。
ポイントが貯まるのはもちろんのこと。
実際にカードの不正利用被害に遭った際の対応も早くて丁寧だったので、カスタマーサービス的にも大満足しています。
申し込み&年会費がずっと無料というのも素晴らしい点。
メインのカードとしてもサブカードとしても、1枚は持っておいて損はありません!
7.全ての食事が和風に?だしの素
のぶよは基本的に何を食べても生きていけるタイプなのですが、時々どうしても日本の味が恋しくなることもあります。
そんな時に役立つ魔法の粉が、粉末だしの素。
色々な国に行きましたが、かつおだしや昆布だしなどは日本でしか手に入りません。
(アジアなら似たようなものがあるかも)
とにかくどんな料理にでも入れられますし、全てが日本っぽい味になるので超おすすめです。
また、ホステルなどで自炊する際にも、かなり重宝するだしの素。
和風パスタや親子丼、お吸い物までこれ一つででき、かなりのエネルギーチャージになります。
ちなみに、醤油は世界中ほぼどこでも購入可能なので、わざわざ日本から持っていく意味はないでしょう。
8.化粧水
女子にはきっと当たり前のこと過ぎて、こんなこと書くのもおこがましいのですが、世の男子トラベラー諸君には、ぜひ化粧水を持ってくることをおすすめします。
「俺はそんなものつけない!ワイルドで行くぜ!」なんて思っていると、きっとどこかで後悔する日がやってくるはず(笑)
旅をしていると、「屋外で過ごす=日光に当たる時間が長くなる=日焼けする」という方程式が定番の毎日となります。
日焼け自体は良いのですが、アフターケアを怠ってしまうと、顔面しわっしわ&カサカサの30代40代が待っているかもしれません(笑)
日焼けだけではなく、日本以外の多くの国では水の質が異なります。
普段は日本の軟水に慣れている私たちが、海外の硬水でシャワーを浴びたり顔を洗ったりし続けていると、肌の弱い人はすぐに異常が出てきます。
日本人の肌に合った化粧水は日本でしか入手できません。
のぶよ的には男も女も化粧水 + ニベアのフェイスクリームで十分だと思います。
9.まじで便利!折り畳み寝袋
寝袋というと、キャンプで使うようなかさばるものをイメージする人が多いのではないでしょうか。
科学の進化とはすごいもので、現代の寝袋はかなり小さく折りたたんで持ち運ぶことができ、重量もとても軽くなっているのです。
寝袋が使える場面は、ハイキングや野宿などで屋外で寝るときだけに留まりません。
アジア~ヨーロッパの広い範囲に生息するベッドバグ(南京虫)対策にもかなり有効なのです。
ベッドバグとは、吸血性のダニの一種のことで、刺されるとかなりの痒みが出るそう。
人の身体や布等にくっついて移動できるため、安いホステルはもちろん、ある程度のホテルでも先客によってベッドバグが持ち込まれている可能性はゼロではありません。
寝袋の中で寝れば、ベッドバグに刺される可能性のある皮膚の露出を最小限に済ませることができます。
10.充電切れなんて怖くない!モバイルバッテリー(パワーバンク)
もはや現代っ子の必需品と言っても過言ではない、モバイルバッテリー(パワーバンク)。
あらかじめ充電しておくことで中に電気を貯めることができ、コンセントがない移動中でもスマホやパソコンなどを充電することができる、アレです。
モバイルバッテリーは、値段も質もピンキリなのですが、できれば良いものを購入しておくに越したことはありません。(スマホと異なり、屋外で盗難に遭ったり破損する危険性も少なめなので)
価格が安いものは、スマホを2回充電したらもうバッテリー切れになってしまうような使えないものも多いです。
また、モバイルバッテリーにも寿命があり、チープなものだと一回に貯めて置ける電気の量がみるみる減っていきます。
旅行中に充電がうまく行かない時ほど、イライラする場面もないもの。
スマホと同様に、ある程度良いものを厳選して持っていくことをおすすめします。
11.大切なものを守る存在。パスポートケース
皆さん、パスポートをどうやって持ち歩いていますか?
以前のぶよは普通にバックパックのポケットの一つに入れていたのですが、これは絶対にやめましょう。
バックパックのポケットに直接パスポートを入れてしまうと、雨や汗が染み込んだり、中からも外からも圧力がかかるので、パスポートを傷めてしまいます。
「ボロボロのパスポートこそ旅人の証!」なんて言うのは過去のこと。
国によっては、ボロボロのものや濡れた跡があるものだと、偽造パスポートを疑われて入国を拒否されることさえあるのです。
(実際にパスポートが破損していて入国拒否された日本人の話を聞いたことがあります)
常に肌身離さず持っているものだからこそ、ちょっとした時に汚れてしまったり曲がってしまったりすることもあるでしょう。
それを防ぐためにも、パスポートケースは必ず準備しておくことをおすすめします。
番外編:世界一周旅行に正直必要ないもの
ここまでは、世界一周などの長期旅行で絶対に持っていくべきものについて解説してきました。
できる限り荷物を少なく&軽くした状態で旅するためには、必要ではないものを持って行かないことが大前提。
ここでは、のぶよが旅に出た後に「正直必要なかったなあ…」と感じたものをいくつか紹介していきます。
服
年代・性別・季節・おしゃれへの意識…
色々な要因に左右されはするものの、これだけは確かです。
長期で海外を旅する際に着る服なんて、準備したものの5分の1くらいです。
具体的に言うなら、
Tシャツ3枚
半ズボン1着
ジーンズ1着
パーカー1着
冬物ダウン1着
下着・靴下類
以上でOK。
あまりに多くの衣類を持ってきてしまうと、旅の途中で「絶対に必要なかった…でももったいないから捨てられない…」というジレンマに陥るでしょう。
かさばるのは冬物ダウンですが、夏期の旅行なら必要ありませんし、冬季の旅行の場合は着た状態で移動するので荷物にはなりません。
日本で生活していると、「3パターンくらいのファッションを使いまわすって…」と気になってしまうかもしれませんが、海外に出てしばらくするとそんなことは全く気にならなくなります(笑)
のぶよ個人的なおすすめとしては、おしゃれなカッターシャツを1枚は持って行くこと。
かさばりませんし、Tシャツの上から着るだけで若干フォーマルに見えなくもありません。
旅の途中でちょっとおしゃれなお店に行ったり、ナイトライフを楽しむ際には結構重宝します。
傘
旅行の持ち物で折り畳み傘が必須だと考える人、結構多いと思います。
正直、長期の旅行で傘を使う機会なんてほとんどありません。
少しぐらいの雨で傘をさす文化は、海外の多くの国では根付いておらず、フードをかぶるくらい。
それでは濡れてしまうような大雨の日には、まず外には出ないからです。(長期旅行なので時間は十分にあるので)
ハイキングなど屋外で過ごすことが多くなりそうな人や、雨季の地域を旅する場合は、傘よりもカッパの方が便利。
現地で使い捨てのチープなものを購入することも可能ですが、防水使用の折り畳みカッパがあるとかなり便利だと思います。
ほとんどの日用品
旅行の準備をしていると、あれもこれも必要に思えてくるもの。
歯ブラシ、バスタオル、シャンプー…
これらの日用品は、ほぼ全て現地で購入することができますし、日本よりも安く売られている国がほとんど。
クオリティーに関しても、歯ブラシ一つにそこまでのこだわりを求める人は、そもそも長期で海外旅行なんか行きませんよね(笑)
一つだけ日本で用意しておいた方が良いものが、速乾性のスポーツタオル。
バスタオルに比べてかなり薄くたためるのでスペースをとりませんし、長期の旅行で大きな問題となる「洗濯物乾かない問題」を一気に解決することができます。
どうしても日本で買えなさそうな日用品や、自分の体質に合わせた薬以外に、あれもこれもあらかじめ準備していく必要は全くありません!
おわりに
というわけで、世界一周など長期での海外旅行でおすすめの持ち物&必要ないものを解説してきました。
旅慣れた人にとっては当たり前のものばかりだったかもしれませんが、初めて旅に出る人にとっては意外に思ったものもあったのではないでしょうか。
大きなスーツケースにおしゃれ着をいっぱい入れて行くようなバケーション旅行も良いですが、バックパック一つで世界を渡り歩くのも一つのスキル。
もう一度言いますが、「荷物の小ささ=正義」です。
バックパックは毎日背負って一緒に旅する相棒のような存在なので、その荷造りはできる限りシンプルに保ちたいものですね!
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