こんにちは!のぶよです。
ポルトガル本土から西へ約1600km、大西洋のど真ん中にあるアソーレス諸島。
その玄関口としても栄えるテルセイラ島 (Ilha de Terceira)には、絶対に食べておきたい島グルメがあるんです。
その名も、アルカトラ (Alcatra)。
テルセイラ島でしか食べられない、名産の牛肉を使ったボリュームたっぷりのローカルフードを紹介します。
アルカトラとは?
一般的に、肉と言えば豚肉を指すのがポルトガル。
しかし、テルセイラ島を含めたアソーレス諸島では、牛肉もかなりメジャーなのです。
牧畜が盛んなこともあって、牛乳やバターなどの乳製品や肉牛の飼育も広く行われているためです。
ポルトガル人にとって、アソーレス産の乳製品や肉は一種のブランド。
食べる前からなんとなくおいしいイメージが浮かんでくるほどです。
テルセイラ島の名物料理であるアルカトラは、そんなアソーレス名産の牛肉をふんだんに使ったローカルフード。
骨つき牛肉をオリーブオイル、ワイン、にんにく、パプリカなどと共に長時間煮込んだもので、テルセイラ風牛肉のシチューといったところ。
肉食派にはたまらない一品です。
アルカトラを食べるなら!おすすめレストラン
島の名物料理であるアルカトラ。
テルセイラ島のレストランならどこでもメニューに載っていることが多いですが、店によって味はさまざま。
島の中心地であるアングラ・ド・エロイズモ (Angra do Heroísmo) や島東部のリゾートエリア、プライア・ドゥ・ビトーリア (Praia de Vitória) には観光客向けのレストランが多く、作り置きしたアルカトラを皿に盛って出すだけのお店も多いです。
絶品かつ伝統的なアルカトラを味わいたいなら、島北部ののどかなビシュコイトシュ (Biscoitos)という町まで足をのばしてみましょう。
Biscoitosでおすすめのレストランがこちら、Casa de pasto o Pedro。
外観はよくあるスナックバーといった感じですが、ここのアルカトラは絶品!
観光客はもちろん、地元の人も多く訪れる隠れた名店です。
ここのアルカトラは、伝統的なスタイル(熱した陶器の器)で提供されます。
注文を受けてから陶器を熱して調理するため、提供までに少し時間はかかるものの、アツアツのアルカトラが食べられます。
テーブルについてもしばらくの間グツグツと沸騰し続けていて、思わず「うわっ!」と声をあげてしまったほど。
アツアツの肉汁たっぷりのオリーブオイルベースのスープはほどよい塩気で、名産の牛肉の旨みはやみつきになるような味。
トロトロの肉が、口の中でホロホロと溶けていきます。
うーん、絶品!
一人分としてはかなり量が多いので、誰かとシェアするのがベストだと思います。
これで9€はかなり安い!
絶品アルカトラのお供には、Biscoitosのもう一つの名物であるローカルワインもいいかも。
小さな町ながら、ワインの生産が盛んなBiscoitosの町。
小さなワイン博物館もあるほどです。
Casa de pasto o Pedro
営業時間 : 全日 7:00~22:00
住所 : EN1-1A, 9760-051 Biscoitos
ビシュコイトシュ (Biscoitos) の見どころ
↑のどかなBiscoitosの町。目の前に大西洋を臨む。
かなりのボリュームがあるアルカトラ。
食後には「もう動きたくない!」と思うこと必至です。
そんな時は、急いで次の目的地へ向かうのではなく、Biscoitosの町で少し休憩するのもいいでしょう。
Biscoitosの町にはテルセイラ島で最も有名であろう天然プールがあり、食後のリフレッシュタイムには最適。
波が高めのテルセイラ島の他の天然プールに比べると、波がプール内にあまり入ってこず水深も浅いため、子供連れでも安心して楽しめます。
ビシュコイトシュ 天然プール(Piscinas naturais Biscoitos)
営業時間 : 24時間
料金 : 無料
住所 : RP3V+82 Biscoitos
※シャワー、トイレ等の設備は、夏期のみ無料で開放。
先述のワイン博物館も、時間が許せば訪れてみたいポイント。
小さなミュージアム兼ワイナリーですが、伝統的ワインの製造方法や道具の展示があり、もちろんローカルワインの試飲もあります。
ビシュコイトシュ ワイン博物館 (Museu do vinho dos Biscoitos)
営業時間 : 火~金 13:30~16:00 ※土日月は定休
料金 : 3€ (試飲込み)
住所 : Canada do Caldeiro, Biscoitos 9760-051 Praia da Vitória
おわりに
ローカルフードを嗜むのも、旅の楽しみの一つ。
かなり肉肉しいアルカトラですが、一度食べたらまた食べたくなる不思議な魅力があります。
テルセイラ島を訪れた際には、ぜひ挑戦してみては?
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