こんにちは!海外在住7年目、現在は世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
日本に初めて来た、全く日本のことを知らない外国人が感じたカルチャーショックについて書いた、二部構成の記事の後編です。
前回の記事では、「初めて日本に来た外国人が感動した10のこと」と題して、カナダ(フランス語圏)からのぶよの友人が初来日した際のポジティブなカルチャーショックについて書きました。
完璧な国など、この世界に存在しないもの。
良い面があれば悪い面があるのは当たり前ですし、ある文化での「当たり前」は、他文化で育った人間にとっては「理解できないこと」になり得ます。
今回の記事では、「初めて日本に来た外国人が嫌だった10のこと」と題して、のぶよの友人が日本滞在中に感じた悪い意味でのカルチャーショックについてお伝えします。
前回の記事を読んでいただければわかるのですが、のぶよの友人は日本に関する事前知識がゼロ。
もちろん日本語も一言も話せませんでしたし、地球のどこにあるのかも知っていたかどうか怪しいレベルの人です。(カナダとは言え、地方部の人の多くはそんな感じです)
外国人のために自分の文化を変える必要はないと思いますが、私たち日本人の「当たり前」は外国人にどう映るのか考えるきっかけになるかもしれません。
1.「お箸お上手ですね」攻撃
のぶよの友人は日本に3週間ほど滞在しました。
のぶよの地元での飲み会に参加したり、居酒屋で知らないグループと一緒に飲んだり、かなり濃い3週間。
日本の地元の人と関われたこと(日本語ゼロだとしても)にとても満足した様子でしたし、「みんな良い人ばかりだね」と感動していました。
しかしながら、日本人との会話の内容で不満に思っていたことがあるそう。
それは、「うわあ~お箸使えるんだ?すごーい!」とかなりの頻度で言われたこと。
世代にもよるのかもしれませんが、「お箸=アジア圏のみ」と未だに思っている人が多いのが現状。
日本人ののぶよとしては、明らかにアジア圏出身でない外国人が普通に箸を使って食事をしていることに対する驚きだったり、お世辞だったりするのでは?と感じますが、とにかく、日本人に特有のコミュニケーション手段(当たり障りのないことを言っておく)の一つなのではないかと思います。
しかしながら、外国人の中にはそう言われることを良く思わない人もいることも事実。
グローバル化が進む現代では、中華料理や和食などを提供するレストランは世界中にありますし、そうしたレストランでは箸を使って食事することだって、別に珍しいことではありません。
「箸が使えてすごい」と当たり前のことをわざわざ言われると、まるで親が小さい子供を褒めるように感じてしまうのかもしれませんね。
私たち日本人がヨーロッパに旅行して、行く先々で「あらあ~アジアの人なのにフォークとナイフがお使いになられるの?素晴らしいざます!」と言われまくったらどう感じるでしょうか。
日本人が当たり前にフォークとナイフが使えるのと同様に、自分が箸を使えることが当たり前だと考えている人はアジア圏以外の人でも結構多いのです。
2.「いらっしゃいませええ!!」と叫ばれる
日本の繁華街を歩いていると、かなりの雑音で溢れかえっていることに驚かされます。
パチンコ屋の騒音や、お店から流れる音楽、呼び込みをする人の威勢の良い声…。
私たち日本人にとっては、「活気がある」とされる、いたって普通の光景かもしれません。
のぶよの友人も、初めこそ町の騒音に驚いていましたが、徐々に慣れたよう。
そんなアジア的な街の雰囲気も含めて楽しんでいました。
しかしながら、彼が最後まで馴染めなかったと言っていたのが、レストランやコンビニ、居酒屋などでの大音量での「いらっしゃいませー!!」でした。
その話を聞いたのぶよが「なんで?活気があって良くない?ウェルカムされてるわけだし。」と言ったところ、こんな返答が。
「だってお客さん一人一人の目すら見ないで、大声で日本語で何か叫ばれても、何を言ってるか、何で叫んでるのかわからないから怖いでしょ?」
とのこと。
これには納得させられました。
考えてもみましょう。
私たちが、全く言葉を知らない国に行って、お店に入った瞬間に目を合わせることなく「○%※×#$~!!」と大声で叫ばれたら、どう感じるでしょうか。
自分に対して言っているのかも、何が起こっているのかもわからないでしょうし、場合によっては恐怖を覚えるかもしれません。
繁華街での威勢の良い呼び込みも同様で、言葉のわからない人からすると、「道端でいきなり大声で何かを叫んでる人がいる」という恐怖でしかないでしょう。ただの変質者です(笑)
幸い、のぶよがちゃんと説明したらわかってくれましたが、日本のこうした習慣を知らない外国人はかなりびっくりするのではないでしょうか。
のぶよ的には、あの無意味な「いらっしゃいませー!!」は要らないと思います。
実際にレジや注文を取るなど接客する際に、目を見て普通のトーンで「いらっしゃいませ」でいいのではないでしょうか。
3.朝から魚はきつい
ところ変われば食文化は変わるもの。
基本的に質素な朝食を摂ることが多い欧米圏に比べて、日本はちゃんと調理されたものを食べる伝統があります。
現代に生きる日本人は忙しく、なかなか「伝統的な日本の朝食」を食べる人も多くはないでしょうが、旅館に宿泊した時などは、ご飯・味噌汁・鮭の切り身・卵焼き・海苔などの「THE・日本の朝食」を食べる機会はあります。
日本人的には、朝起きて魚を焼く香ばしい匂いや、味噌汁のふんわりとした優しい香りに郷愁を感じたり、むしろそれこそが「日本の朝たるべき姿」だと考える古風な人もいるかもしれません。
しかしながら、日本ほど魚を食べる習慣がない国から来た人にとっては、魚の匂いを嗅ぎながら朝目覚めることは苦行でしかないよう。
カナダ、特にアジア系人口が多いバンクーバーやトロントでは、習慣的に魚を食べる人の割合も比較的多いものの、東部ではまだまだ海産物文化は発展途上。
海老やムール貝などは比較的ポピュラーですが、青魚やタコなどはゲテモノという意識を持つ人もまだまだ多いです。
のぶよの友人も海産物が得意なほうではなく、サーモンのグリルなら1年に1回食べるかどうかくらい。生魚などは論外な人です。
そんな人が、すがすがしい朝に魚を焼く匂いで起こされるというのは、ある意味罰ゲーム(笑)
せっかくの豪華な旅館の朝食なのに、卵焼きぐらいにしか箸をつけていませんでした。
(その後、コンビニで大好きな肉まんを買って一人で食べていました)
4.東京の「どこまで行っても街」感
世界最大規模の人口と市街地の広さを持つ東京。
日本に来る外国人の大半が訪れる都市であり、「日本=東京」というイメージが強いのも否めません。
のぶよの友人が驚いていたのが、1時間以上電車に乗って郊外に向かっているのに、どこまでも市街地が広がり続けていることでした。
都心のような高層ビルこそだんだんと少なくなっては来るものの、どこまでも広がり続ける住宅街。
日本の都市で生活する人にとっては当たり前の風景なのかもしれませんが、ここまで広い範囲に都市圏が広がっているのは、世界広しと言えども東京くらいなのかもしれません。
都市から車で30分も走れば広大な大地が広がっているカナダから来た友人からすると、息が詰まるような光景に映ったのも納得です。
「ここでは絶対に生活できないわ。全部灰色で精神やられそう。」と言っていました。
5.下の毛の処理をしない
日本に来た外国人で楽しみにしている人も多いのが、本場の温泉文化。
欧米では温泉は全くポピュラーではありませんし、バスタブさえない家庭も多いです。
地域によっては入浴する文化がある場所もありますが、ほとんどの場合は水着着用の温水プールだったり、スパのようなリラクゼーション施設だったりします。
のぶよと友人はレンタカーを借りて、西日本をぐるりとまわりました。
有名な温泉地を訪れたり、スーパー銭湯でのんびりしたりと、日本が誇る温泉文化を心ゆくまで堪能しました。
数百円で天然の温泉に入れて、サウナや露天風呂もあり、休憩していくこともできる日本の温泉施設に感動していた友人(裸になることには抵抗なし)でしたが、一つ嫌だったことがあるそうです。
それが、日本人が下の毛の処理をしていないこと。
女性に関してはどうなのかわかりませんが、男性では下の毛を剃ったり短く切る文化は日本には根付いていません。
一方の欧米圏では、身だしなみと衛生観念の一つとして誰もがある程度手を入れているのが普通。
ヒゲが伸びたら剃るのと同じレベルのことだそう。
裏を返せば「何の手入れもしていない=不衛生」というイメージが定着していることになります。
それも文化の違いとして受け入れてもらうしかないのですが、友人からすると、周りの人が毛の処理をしていない(=不衛生)中で同じお湯の中につかるのは、最初はかなり抵抗があったそうです。
日本で3週間過ごした後は、もはやそんなの気にしていなかったので、慣れの問題なのかもしれませんね。
6.日本食の味付けが濃すぎる
友人が日本に滞在していた3週間、日本の若者と同様の食生活を送っていました。
ラーメン、牛丼、カレー…。
日本の庶民的な味を楽しみましたし、彼も大いに気に入っていたように見えました。
しかし日本に滞在して2週間ほどたったある日、衝撃的な一言が。
「日本の食べ物は美味しいけど、どれも味付けが濃すぎる。しょっぱい。」
そう言われてみると、日本の家庭料理や庶民的な料理の多くが、大量の醤油や砂糖、塩を使ったものが多いことに気づかされます。
「いやいや、外国の料理こそ味付けが濃くてこってりしてない?」と思ってしまいがちですが、それは一部の国の一部の料理。
欧米圏には色々と行ったのぶよですが、全体的な味付けの濃さ(塩辛さ)ではおそらく日本が一番だと思います。
あんなに塩分の高い醤油を、大さじ5杯とか入れる国はなかなかありません。
素材の旨味を活かす伝統的な和食はその限りではありませんが、私たち日本人が毎日食べるような庶民的な料理はかなりの塩分を含んでいるものが多いです。
しかも、調理時に味付けするのが基本なので、薄味が好きな人はどうしようもありません。
一方のカナダ(フランス語圏)では、調理時に塩やソースを大量に使うことは稀。
ハーブやスパイスなどを利用して風味だけをつける調理法が主流で、食べる際に各自が塩・胡椒で味を調整するというスタンスが普通です。
なので、自分の好みや健康への意識に合わせて、各自が味付けをすることができるのです。
もちろんカナダなので、塩分たっぷりなジャンクフードもあり、そればかり食べているような人もいますが、健康志向の高まりによってその数は減少していると言えるでしょう。
「日本の食べ物=薄めの味付けで、素材の風味を活かしたもの」というのは、だんだんと過去の話になりつつあるのかもしれませんね。
「だってこれ(かつおぶし/中の具)に味ついてるし」とのこと。確かに…。
7.「ハロー」攻撃
日本が大好きになって帰っていったのぶよの友人ですが、日本でどうしても納得できなかったことがあるそう。
それは、「自分にだけ英語で”Hello”と挨拶されること」でした。
「いや、自分が日本語を話せないから仕方なくない?」と思ったのですが、そういう問題ではないよう。
「だって自分は英語圏の人間じゃないし、ここ日本だし、見た目だけでHelloって言われるの変じゃない?普通にこんにちはって言えばいいのに。」
…確かに。
フランス語と英語という言語問題を抱えるカナダ人ならではの意見かもしれませんが、のぶよは的を射ていると思います。
見た目が明らかに外国人でも、日本語が話せる人もいるでしょうし、「外国人」として扱われることに居心地の悪さを感じる人だっているかもしれません。
一方で、「こんにちは」と挨拶したところで言葉が通じない可能性が大きい人に、初めから英語であいさつするのは合理的と言えば合理的。
個人的には、日本にいるんだから日本語で挨拶して、言葉が通じなければそれはその時。
といったスタンスでいいのではないかと思います。
日本人にとって一番身近な例が、海外を旅していると遭遇する「ニーハオ」問題。
アジア系=みんな中国人と思われて(差別が込められる場合も)、「ニーハオ」と挨拶されることを指します。
これだって、「欧米人=全員ハロー」と同質の、「アジア系=全員ニーハオ」というステレオタイプに基づいていますし、人口面から見ても「ニーハオ」が通じる確率が高いのは事実でしょう。
このニーハオ問題は、アジア系に対する差別意識だったり、日本人が持つ中国人に対する差別意識だったりに関連する、なかなか複雑な問題なので簡単には論じられません。
しかし、海外で「ニーハオ」と挨拶されて(向こうに悪気はなく)、あなたは嬉しい気持ちになるでしょうか。
単純に、「いや、普通に現地語で言ってくれればいいのに」と思いませんか。
のぶよの友人が日本での「ハロー攻撃」で感じた居心地の悪さも、全く同じタイプの問題だと思います。
別に「ハローじゃない!ボンジュールと言え!」と言っているわけではありません。
というわけで、のぶよは日本で生活する人々に「こんにちは運動」を推したいです。
外国人だろうと日本人だろうと、最初の挨拶は「こんにちは」でOK。
だってそこ、日本なんですから。
8.醤油とだしの匂いから逃げられない
血の一滴まで日本人であるのぶよからすると、醤油や味噌の香りや、鰹や昆布でとった出汁の匂いに鼻腔を刺激されると、何とも言えない幸福感に包まれます。
海外生活が長いからというのもあると思いますが、日本で生活している人にとっても、醤油やだしの香りを「嫌な臭い」と感じる人はあまり多くないのではないでしょうか。
しかしながら、異なる食文化を持つ国から来た外国人の中には、この日本らしい香りに慣れていない人も存在します。
のぶよの友人いわく、「空港に到着して建物の中を歩いているだけで醤油の匂いがした」そうです(笑)
かといってそれが悪い匂いだとは感じなかったそうですが、日本中どこへ行っても漂うこの匂いに若干辟易していたのは事実。
特に鰹だしの匂いが強烈なようで、「衣装ダンスにずっとしまっておいた服みたい(笑)」な匂いに感じるそう。
ある匂いを良いものと感じるかどうかは、文化や個人によって大きく差があるもの。
しかしながら、醤油やだしの匂いを嗅ぎ慣れていない人にとっては、「自分が知っている匂いではない」と感じ、それがどこでも漂っていたら、場合によっては飽き飽きしてしまうのかもしれません。
(のぶよの場合はキムチの匂いがそれにあたります)
この話を聞いて思い出したのが、フランスに住んでいるときに耳にした「醤油の香りテロ」というエピソード。
日本人妻がいるアパートの隣人(フランス人)が、毎日隣から漂ってくる醤油の匂いに耐えかねて市役所に訴えを起こしたという話です。
のぶよは、郷に入りては食文化も郷に従うべきと考えるタイプなので、年がら年中和食にこだわる人の気持ちはよくわからないのですが(しかも調味料とか材料とか割高だし)、別にそれが悪いことだとも思いません。
こんなにグローバル化が進み、世界中の料理が手軽に味わえるようになっていても、食文化の違いは私たちが想像する以上に大きいものだということを実感しました。
9.観光地の作り物感
日本が世界に誇る観光地として真っ先に挙げられるのが、京都でしょう。
古都の風情が残る路地や、寺社仏閣の数々、人々の間に根付く伝統文化などは、日本人である私たちはもちろん、外国からの観光客をも魅了します。
しかし、のぶよの友人は京都が全く気に入らなかったよう。
その理由は、「なんかテーマパークみたいだから」とのこと。
1000年以上前から続く古都ということで期待していたそうなのですが、実際に訪れてみると1000年前のものとは思えないような、リノベーションされつくした「古い感じ」の新しい建物の数々。
観光客の数も多すぎて、観光地として整備されすぎた感じを受けたそうです。
これにはのぶよも同意するところがあって、京都の観光エリアの作り物感は半端ないと思います。
もちろん長い歴史があるでしょうし、建物を維持するために改装しなければならないことは理解できます。
ただ、何というか、京都の中心街はきれいに整備されすぎている感じがするのです。(西陣とかあの辺は好きです)
そんな整備された美しさを称賛する観光客もいますが、人によっては「全然1000年前じゃない偽物」と感じてしまうのかもしれません。
そんな友人が美しいと感じた日本の町が、広島県の尾道でした。
京都ほど整備された観光地ではなく、町並みもよくある昭和の地方都市といった雰囲気の尾道ですが、町に漂うレトロな雰囲気に「古き良き日本」が感じられたそうです。
どんな場所を美しいと感じるかは人それぞれ。
日本では、やれインバウンドだ、やれおもてなしだと言われ、「外国人が喜びそうな日本らしさ」を演出することに注目が行きがちです。
着物を着て町を歩くサービスや、日本の伝統文化の体験、お寺巡りなど、それはそれで結構なのですが、これらはあくまでも「よそ行きの顔」。
日本人の中で、毎日着物を着て、お茶をたて、神社へのお参りを欠かさない人がいったいどれだけいるのでしょうか。
日本を訪れる観光客の中には、飾らない日常の日本の風景を求めている人も意外に多いことを忘れてはいけません。
私たちにとってはごく普通の光景が、他文化の人からすると美しいと感じることだってあるのです。
(友人は、尾道の港のありふれた風景や、JR大阪駅構内の昭和な飲食店街が素晴らしいと言って写真を撮りまくっていました)
10.外国人だからコミュニケーションしてもらえない
コミュニケーションが下手だと言われる、私たち日本人。
外国語力の問題もあるでしょうし、自己主張することを良しとしない文化の影響もあるでしょう。
しかしながら、一番の原因は、「ウチとソト」文化にあるのではないかと思います。
小さい範囲だと「自分の家庭とよその家庭」、大きな範囲だと「日本人と外国人」で対応が変わってしまうことを指します。
のぶよと友人が日本を色々と旅しているときに、こんなことがありました。
1、2、3の数字と「~をください」を覚えた友人は、レストランで自分で注文してみようとしました。
メニューを指さしながら覚えたての日本語で、「(これを)いち、ください」と言えたのです。
しかしながら、店員さんは彼に対して返答することはせず、のぶよに対して「○○が一つでよろしいですか?」と聞き返してくる始末。
その場では「あ、はい、それで」と済ませたのですが、友人の心はモヤモヤしていたそう。
「せっかく日本語で言ったのに、目すら見てもらえない。何なん?」と。
のぶよ的には、店員の方の気持ちもわからないではありません。
どう考えても、のぶよの方が日本語通じそうですからね。
それに、何か悪意があったわけではなく、あくまでも咄嗟にそうした対応となってしまったのでしょう。
しかし客観的に見ても、相手の目も見ずに接客するのはいかがなものでしょうか。
そんなつもりはなくても「なんかこの人感じ悪い」という誤解を与えてしまいかねません。
「外国人に慣れていないから」「英語が話せないから」「忙しくてたどたどしい日本語にかまってられないから」
いろいろな理由や考え方があると思いますが、想像してみてください。
自分が外国で現地の友人と食事に行った際に、頑張って現地の言葉で何かを言ったのに、目すら見てもらえないという状況を。
のぶよ的には、言葉どうこうよりも、コミュニケーション能力の問題だと思います。
言葉が通じないなら、ボディーランゲージでも何でも使えば良いですし、とりあえず笑顔でさえいれば何とかなる場面もあります。
いくらテクノロジーが進歩しようとも、人と人とのコミュニケーションは不変であるはず。
外国語を勉強する前に、相手がどこの人であろうととにかく目を見て話す。
これさえできれば、変な誤解を生むことは格段に少なくなるのではないかと思います。
おわりに
というわけで、のぶよの友人が日本で「これはちょっと…」と感じた10のことを紹介してきました。
文化の違いだから仕方ないよね~と笑って済ませられるものから、耳が痛い指摘まで。
日本という国を普段とは違う視点で考えることができました。
ネガティブなテーマだからといって、誤解しないでいただきたいのですが、のぶよの友人は総合的に日本に大満足して帰っていきました。
カナダとは大きく異なる文化や習慣、風景など、見るもの全てが新鮮だったのでしょう。
初めにも書きましたが、万人が好きになる完璧な国など、この世界には存在しません。
良いところも悪いところも含めて、日本という国です。
だからと言って、「これが日本という国なんだから、よそ者は従うべき!嫌なら出てけ!」なんて心の狭いことを言っても仕方ありません。(でもそういう人、よくいますよね)
文化が違う人の捉え方や意見に耳を傾けることだって大切。
私たち日本人が意識していない魅力的な一面や、改善していくべき点などに気づくことができるためです。
これからさらに国際化が進んでいくと、日本に訪れる外国人の数も今以上に増加することでしょう。
お客様向けの「よそ行きの日本」を取り繕ったり見せようとしたりする必要はありません。
日本にある本来の魅力を失わずに、かつ、多様な文化を持つ人に柔軟に対応できるおもてなしの方法を模索していくべき時にきているのかもしれませんね。
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