セヴァンへのアクセス・行き方
セヴァンへ個人でアクセスする場合、起点となる町はエレバンかディリジャンのいずれか。
その他の町から/へ の移動はマルシュルートカ路線が存在しないため、タクシーを利用するしかありません。
・鉄道orマルシュルートカと移動の選択肢がある
・本数が多め
・確実に乗車できる
以上の理由から、のぶよ的にはエレバン拠点のアクセスがおすすめ!
【エレバン→セヴァン方面】
エレバン→セヴァン方面のマルシュルートカが発着するのは、エレバン中心街北東部の地下鉄Yeritasardakan駅(Երիտասարդական)前の一角 ▼
古い情報では「エレバン郊外の北バスステーションの発着」となっているものもありますが、2021年9月現在は上記の場所が発着地点となっているのでお間違えのないよう。
セヴァンでの到着地は、中心街東側のナイリャン通り(Nairyan St.)の一角。
エレバンに戻るマルシュルートカの出発地と同じ場所です。
【セヴァン→エレバン方面】
セヴァン→エレバン方面のマルシュルートカは、セヴァン中心街のメインストリート・ナイリャン通り(Nairyan St.)沿いの駐車場の一角からの出発です ▼
セヴァン→エレバン方面の最終便は18:00セヴァン発です。
夏季にこの区間を移動するなら、鉄道を利用するのもあり。
しかしながら、マルシュルートカ利用に比べると、鉄道利用のハードルはやや高めです。
①エレバン中央駅発着ではない
②年によって運行時期が変動
③年によって運行頻度すら変動
【①エレバン中央駅発着ではない】
エレバン~セヴァン間の鉄道は、中心街からほど近いエレバン中央駅発着ではない点に要注意。
▲ 中心街東側のアルマスト駅(Almast)の発着で、近くには地下鉄駅などはないためアクセスがやや不便です。
【②年によって運行時期が変動】
年によって運行時期が大きく変わるのも、エレバン~セヴァン間の鉄道利用時のネック。
だいたい6月半ば~9月初頭までは走っているそうですが、2021年は利用客が少ないという利用で9月3日を最後に運休となってしまいました。
【③年によって運行頻度すら変動】
毎年変動するのは運行時期だけでなく、運行頻度(本数)も年によってバラバラ。
2021年の場合は1日1本の運行でしたが、2020年は土日のみの運行だったそう。
いったいどういう基準でスケジュールを決めているのか…完全なる謎です。
夏場に鉄道を使ってセヴァンへアクセスする場合、南コーカサス鉄道の公式サイト(アルメニアの国鉄のような会社/アルメニア語・ロシア語のみ動作する謎設定…)で最新情報を確認するようにしましょう。
個人的には、こんなややこしい思いをしてわざわざ鉄道にこだわるよりも、マルシュルートカでサクッと移動してしまうのが良いと思います。
距離的にかなり近いセヴァンとディリジャンですが、これら二つの町を直接結ぶ交通手段は存在しません。
多くの旅行者はタクシーを利用(1台4000AMD~)してしまうのですが、エレバン~ディリジャン間のマルシュルートカを途中乗車/下車するという方法で移動することもいちおう可能です。
注意したいのが、エレバン~ディリジャン間のマルシュルートカは、セヴァン中心街を経由せず、2kmほど南に走る幹線道路沿いを通過する点。
▲セヴァン中心街に最も近いのが、上の地図上のガソリンスタンド付近。
セヴァン~ディリジャン間のマルシュルートカ移動は、この場所での乗下車が基本です。
ガソリンスタンド~セヴァン中心街間の1.5km~2kmほどは徒歩でアクセスする必要があります。
【セヴァン→ディリジャン】
セヴァンからディリジャンに向かう場合、運任せとなる点に要注意。
というのも、エレバンを出発したマルシュルートカはすでに満席であることが多いため。
その場合はいくらセヴァンで途中乗車しようと合図しても、停車さえしてくれません。
空席があれば停まって乗せてくれますが、かなり不確実だと思います。
【ディリジャン→セヴァン】
いっぽう、ディリジャンからエレバン行きのマルシュルートカをセヴァンで途中下車する場合は100%乗車可能です。(ディリジャンが始発なので)
のぶよ的には、このエリア内で個人移動での旅行計画を立てるなら、ディリジャン→セヴァンの順番を強くおすすめします。
セヴァンの宿情報
セヴァンの人口は2万人足らず。そこまで大きな町ではないため、どのエリアに泊まっても問題ありません。
買い物や食事に便利なのは、セヴァン中心街周辺エリア。
のぶよが宿泊したLake Sevan Hostelは、中心街とビーチのちょうど間に位置していたため、買い物にもビーチへのアクセスにも便利な滞在ができました。
アパートを改装したような小さな宿で、インターネット面などはやや不満。
しかしオーナー家族がとても温かい人たちで何かとこちらを気にかけてくれたので、とても満足のいく滞在ができました。
・料金:3500AMD(=¥790)
・部屋タイプ:14ベッドドミトリー
・立地:8/10
セヴァン中心街から徒歩5分ほどの静かな住宅街エリアに位置しています。
最寄りのビーチまでは徒歩10分と近く、どんな目的の滞在にも便利な立地が◎
・アクセス:10/10
ホステルの入口にはテラスがあり、常にドアは開いているので簡単にチェックインが可能です。
オーナーは隣の商店を経営しているので、宿に誰もいない場合でもすぐにやって来て対応してくれます。
・スタッフ:9/10
家族経営のホステルで、みんなとても良くしてくれました。
英語は全く通じない(ロシア語/アルメニア語のみ)ため、コミュニケーションに苦労することはあるかもしれませんが、良い人たちなのでまあなんとかなります(笑)
・清潔さ:7/10
部屋・共用部分・テラスともに、基本的に清潔さには問題ありません。
ただ、掃除が甘いのか、窓際など細かなところにホコリが目立つのが気になりました。
この宿のみならずセヴァン全体に言えることですが、夏場はハエがかなり多いのがマイナス。
いくら退治しても湧いてくるので、地味なストレスでした。
・設備:7/10
2DKのアパートを改装した小さなホステルですが、入口には大きなテラスがあるのでのんびりできるのが◎
キッチンには基本的な調理器具が揃っているので、自炊も問題なく可能です。
シャワー用のお湯タンクが家庭用で小さなものであるため、すぐにお湯がなくなってしまうのがマイナス(とは言え、30分も待てばすぐ沸きましたが)
エアコンやセントラルヒーティングがないため、冬場はかなり寒いと思います。
(オーナーいわく、冬場はガスストーブを出すそう)
・wi-fi:3/10
Wi-fiはあるのですが、かなりスローだったのが気になりました。
この宿のみならずアルメニアの安宿の多くはネット環境に難ありの場合がほとんどなので、リモートワーク等にはまず向きません。
普通にネットにつなぐくらいならまあ何とか…といった感じでしたが、ネットが絶対必要な人は避けるべきかも。
・雰囲気:8/10
のんびりした雰囲気で滞在できるのが高ポイント。
先述の通り、テラスの開放的な雰囲気が大きいです。
宿が位置しているのは、ソ連時代の集合住宅棟の入口部分にあたる一角なので、住民の多くが通る道。
セヴァンの人の人懐っこさはここでも健在で、多くの住人が笑顔で挨拶してくれたのものぶよ的に良かったです。
・総合:7.4/10
もうちょっと安くても良いかな?とは思いましたが、総合的に満足のいく滞在ができた宿でした。
インターネットの接続さえどうにかしてくれれば、けっこうパーフェクトに近い宿だと思います。
オーナーはとても人が良く、たまにホロヴァツ(BBQ)をふるまってくれたり、この地域の伝統的な食べ物や飲み物を分けてくれたりと、とても良くしてくれました。
一度滞在したら離れたくなくなる。
セヴァンの町の不思議な魅力は、この宿においても健在のようです。
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おわりに
なぜか旅行者からの評価は高くない(というか、みんな素通りしていく)セヴァンの魅力を、ものすごい熱量で解説しました。
これを読んで「セヴァン気になる!行ってみようかな。」となる人が、いったいどれほどいるのか…(まあいないでしょう)
繰り返しになりますが、アルメニア全体の中でもセヴァンの居心地の良さはトップレベル。
実際に数日間滞在して見ると、きっと気が付いてもらえるはずです。どうしてのぶよがこんな地方都市に3週間も居座っていたのかということに(笑)
のんびりした雰囲気のアルメニア旅行では、急ぎは禁物。
こうしたローカルな魅力が色濃く残る町に腰を据えて、奥深い魅力を味わうのも旅の醍醐味だと感じます。
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