こんにちは!ポルトガルの首都、リスボン在住ののぶよ(@nobuyo5696)です。
最近日本でもじわじわと知名度が上がってきていると噂のリスボン。
ヨーロッパらしい石畳の坂道が連なる街並み、素朴な味付けが魅力のポルトガル料理、どこか郷愁がただよう街の雰囲気。
リスボンを訪れる人は必ずと言っていいほどこの街に魅了されます。
しかし、リスボンの魅力はそれだけではありません。
なんと大都市でありながら、すぐそばにビーチが点在しているんです。
実際、ヨーロッパからの観光客には、このビーチでバケーションを過ごすことをメインに考えている人も多いくらい。
そんなことを言いながら、のぶよもリスボンでビーチライフを満喫しているうちの一人。
いろいろなビーチへ行きました。
だって交通費は安いし、他にやることないし、なにより暑いし。
というわけで、今回は、これまでのぶよが訪れたリスボン近郊のビーチの中から、個人的なおすすめを紹介したいと思います。
のぶよ的にポイントが高いのは、以下の4点。
・あまり人が多くない
・リスボン市内からアクセスしやすい
・サーフィンより海水浴重視
・バーが立ち並ぶ賑やかなビーチより静かで落ち着いたビーチ
というわけで、リスボンから片道一時間以内でアクセスできる7つのビーチをランキング形式で紹介します。
第7位 Praia de Ribeira / カスカイス
リスボンのカイス・ド・ソドレ(Cais do Sodré)駅から近郊電車(CP)のカスカイス線に乗って40分。
すべての列車の終点となっているカスカイス(Cascais)駅から中心街を少し歩いたところにあるシティービーチがPraia de Ribeiraです。
こじんまりとしたビーチではあるものの、夏はかなりの観光客で埋め尽くされます。
カスカイスの町は、リスボンから人気の日帰り旅行先ということもあって、かなり観光化された町。
つまりレストランやバーの相場ははかなり高めということです。
ビーチは小さいし、人は多いし、わざわざビーチ目的で行くのはおすすめしませんが、カスカイス観光の途中でちょっと休憩するには最適かもしれません。
Cais do Sodré駅から近郊列車(CP)で40分。
カスカイス(Cascais)駅下車後、徒歩10分。
第6位 Praia de Carcavelos / カルカヴェロシュ
リスボンとカスカイスのちょうど真ん中に位置するカルカベロシュ(Carcavelos)の町にある大きめのビーチ。
一昔前は静かなビーチだったのに、いつの間にか外国人観光客で溢れるようになりました。
どちらかというと家族連れよりも若者向けな雰囲気のビーチで、十数件のバーやレストランがビーチサイドに立ち並んでおり、値段もそこまで高くないのがうれしいポイントです。
若者やサーファーが多く、音楽もかかっていて賑やかな雰囲気が特徴的。
海水浴を楽しむよりも、外国らしい開放的なビーチサイドのバーでビールを飲みながら、ビーチの雰囲気を味わいたい人におすすめの場所です。
カイス・ド・ソドレ(Cais do Sodré)駅から近郊列車(CP)で30分。
カルカヴェロシュ(Carcavelos)駅下車後、徒歩10分。
第5位 Praia de Tamariz / エストリル
カスカイス線の終点、カスカイス駅の手前にあるリゾートシティー、エストリル(Estoril)を代表するビーチ。
観光客向けのカスカイスや若者向けのカルカベロスに対して、こちらはどことなくエレガントな雰囲気が特徴的です。
お金持ちそうな老夫婦が多く、街中にあるにもかかわらず落ち着いた雰囲気が特徴的。
エストリルにはカジノや高級ホテルがあるので、おそらくそこに滞在しているバケーション客が多いためでしょう。
レストランやバーも数多くあって食事には困りませんが、値段は総じて高めなのでご注意を。
カイス・ド・ソドレ(Cais do Sodré)駅から近郊列車(CP)で35分。
Estoril駅下車後、徒歩1分。
第4位 Praia das Avancas / パレードゥ
カスカイス線パレードゥ(Parede)駅近くにある、崖に囲まれたこじんまりとしたビーチがPraia das Avancas。
リスボンの地元の人たちが休日になるとやってくるような場所で、観光客はかなり少なめ。
一軒だけあるレストランからの眺めは最高で、それだけのために訪れる価値もありそう。
このビーチのすごいところは、南西方向を向いているため、日没まで太陽がずっと目の前にあること。
日焼けしたい派にはうってつけのビーチです。
マイナスポイントは、海底が岩場のようになっていて、ゴツゴツして滑りやすいところと、潮の満ち引きがかなり大きく、干潮時はもはや岩場が多すぎて泳げないこと。
そんなときは、隣にある天然プール(海水を引いたプール)で泳ぐこととなります。
反対に、満潮時は砂浜のほとんどが海水に覆われてしまいます。
あまり波打ち際近くに場所取りをするといつのまにか水浸しになってしまうことでしょう。
潮が満ちてくるにつれて、みんな堰を切ったように、海面からできるだけ離れようと移動してきます。
波打ち際で日焼けに興じるのんきな人たちを横目に、初めから海から遠いところに陣取れば、あなたも立派なリスボエッタ (リスボンっ子)!
カイス・ド・ソドレ(Cais do Sodré)駅から近郊列車(CP)で30分。
パレードゥ(Parede)駅下車後、徒歩5分。
第3位 Praia de Caxias / カシーアシュ
近い、静か、きれい、の三拍子揃ったおすすめのビーチがPraia de Caxias。
カイス・ド・ソドレ(Cais do Sodré)駅からカスカイス線でたった15分ほど。
リスボンの街を抜けてから最初に見えるビーチで、駅から10秒で到着できるアクセスの良さが最大の魅力です。
その利便性からか、地元の家族連れやカップルに人気で、観光客の姿はほとんど見かけません。
ビーチにはレストランなどはないため、とても静かでのんびりとした時間が流れています。
リスボンの街を流れるテージョ川の河口付近に位置しているため、水質は他のビーチよりは劣るものの、十分泳げます。
東京湾の10倍はきれい。
飲み物などを売っているお店が近くにないので、予め用意しておく必要があるのが難点ですが、このアクセスの良さはかなりのメリット。
リスボンの坂道で歩き疲れたら、ちょっと電車に乗ってビーチで休憩!なんてこともできちゃいます。
実際に地元の人は、仕事や学校終わりにちょっと近くのビーチでのんびり。なんてライフスタイルの人も多いです。
リスボンからのアクセス
カイス・ド・ソドレ(Cais do Sodré)駅から近郊列車(CP)で15分。
カシーアシュ(Caxias)駅下車後、徒歩10秒。
第2位 Costa da Caparica
世界中のサーファーで知らない人はいないのでは?というくらい有名なビーチがCosta da Caparica。
今回のランキングの中では唯一、近郊鉄道のカスカイス線沿い以外にあるビーチです。
リスボンから、赤くて優雅な形が目を引く4月25日橋を渡った対岸にあるこのビーチ。
リスボン近郊のビーチはどこもこじんまりとていることが多いのですが、Costa da Caparicaはどこまでも続く白い砂浜と真っ青な大西洋がとても開放的な雰囲気です。
アクセスもそれほど不便ではなく、リスボン市内からTST社のバスで40分ほど。
夏の間は30分に1本の割合で運行されています。
レストランやバーもあるものの、密集してはいないので、ビーチはかなり静かで落ち着いた雰囲気。
地元の漁師が水揚げしたての魚を売りさばいていたり、それを狙ったかもめの大群が飛び交っていたりと、ポルトガルらしいローカルな雰囲気が漂っています。
ビーチ目的で一日のんびりしたいならかなりおすすめです。
リスボン中心街からは、地下鉄緑線Areeiro駅前、地下鉄青線Praça de Espanha駅前、近郊列車(CP)のAlcântara Terra駅前から、TST社のバス161番が出ています。 所要時間:30分~40分
料金:片道€3.70※時刻表や詳細はTST社サイトへどうぞ。
第1位 Praia São Pedro de Estoril / エストリル
Cais de Sodré駅からカスカイス線で30分ほどのサォ・ペドロ・ドゥ・エストリル(São Pedro de Estoril)駅のすぐそばにある、のぶよ的リスボン近郊のベストビーチ。
崖にかこまれていてプライベート感満載の落ち着いた雰囲気や観光客の少なさ、リスボンから少し距離があるためかなりきれいな水質など、どれをとっても言うことなしです。
ビーチ沿いにはレストランが二軒だけあり、どちらもそこまで高くないので気軽に入れるのもポイント高め。
駅前にはスーパーマーケットがあるので、飲み物や食べ物の調達も簡単です。
のぶよが訪れた時は、地元の子供たちが浜辺でサッカーをしていました。
リスボンからたったの30分で、どこか田舎の海辺の町に来てしまったような印象を受けます。
家族連れや若者よりも、一人でのんびりしている人が多いのもこのビーチの特徴です。
カイス・ド・ソドレ(Cais do Sodré)駅から近郊列車(CP)で35分。
サォ・ペドロ・ドゥ・エストリル(São Pedro de Estoril)駅下車後、徒歩3分。
ポルトガルのビーチへ行くときのアドバイス
シャワーやトイレはあるの?
シャワーやトイレなどの設備は、夏季(6月〜9月)なら基本的にどこのビーチでも無料であります。
それ以外の季節には閉鎖されてしまうところもあるので注意。
また、ライフガードも夏季しかいないので、オフシーズンの海水浴は自己責任となります。
水質は良い?普通に泳げる?波は高い?
大西洋の水はかなり冷たいです。
日本の温かい海水に慣れているとびっくりするでしょう。
水質はリスボンの町から離れるほどきれいになります。
ただしカスカイスやカルカベロシュなど人が多いビーチでは、溶けた日焼け止めクリームが水面を覆っていることもしばしば。
波の高さは水質とは逆で、リスボンの街に近づくほど穏やかになります。
大西洋に面したCosta da Caparicaはかなり波が強いので注意。
海水浴シーズンはいつ?
年にもよりますが、3月半ばから10月末まで普通に海水浴できます。
のぶよ的には気温が22℃以上になれば、それはビーチ日和。
7月、8月はベストシーズンですが、夏休み中なのでどこのビーチも大混雑します。
おすすめは5月と6月。
気温も25℃以上になり、夏休み前なので人も多くありません。
9月もいいですが、クラゲがちょこちょこ出てくるのが人によってはNGかも。
ビーチが目的の場合、どこに滞在するべき?
間違いなく、カイス・ド・ソドレ(Cais do Sodré)駅付近でしょう。
メトロ、路面電車、近郊列車のターミナルとなっていて、リスボンの街中とビーチエリアのどちらにもアクセスしやすい抜群の利便性を誇ります。。
メトロやバスを運行する会社(Carrirs)と、近郊列車を運行する会社(CP)が別であるリスボンでは、別会社間の乗り換えの際には別料金を払わなければなりません。
(日本の複雑な乗り換えシステムと似たようなものです。)
しかしカイス・ド・ソドレ(Cais do Sodré)駅からなら、ビーチへ行くなら近郊列車、リスボン市内ならメトロかバスと目的地に合わせて乗り換えなしで交通手段を選ぶことができるのがポイント。
ナイトライフで有名なBairro Alto地区まで徒歩でアクセスできるのもうれしいポイント。
時間を気にせず飲めますね(笑)
リスボン旧市街にも、ビーチエリアにもアクセスが便利なカイス・ド・ソドレ地区。
小さなポルトガル料理レストランやファドハウスが点在するバイロ・アルト地区もすぐそばにあり、哀愁に満ちたポルトガルらしい夜を過ごすのもおすすめです!
おわりに
今回ご紹介したリスボン近郊のビーチの一覧がこちら。
ほとんどのビーチは、リスボンから西の海岸線沿いに位置しているのがわかります。
このエリアは海岸沿いに沿って走る近郊列車(CP)の路線名である“Linha de Cascais”という名で呼ばれることが多く、いずれもリスボンの人々がちょっとした時間を見つけては訪れる場所ばかりです。
大都市でありながら、すぐ近くに自然に囲まれた美しいビーチが点在するリスボン。
海とともに歴史を刻んできた海洋王国・ポルトガルで暮らす人々にとって、ビーチはなくてはならない存在なのです。
リスボンに来た際は、あなただけのお気に入りのビーチを探してみてはいかがでしょうか。
リスボン周辺の小都市を効率よくまわるなら、現地ツアーへの参加もおすすめ。時間が限られている場合でも、多くの場所をまわることができます。
・人気の5都市を1日で!オビドス、ナザレ、世界遺産バターリャとアルコバザ、聖地ファティマ1日観光ツアー<昼食付/日本語ガイド/リスボン発>by[みゅう]
・主要都市を一周!ポルトガル4泊5日観光ツアー<日曜出発/日本語ガイド/リスボン発着> by Mikami Travel
コメント
はじめまして!
現在、ゴールデンビザを検討しており、ポルトガルのお勉強をしていました。
現地情報がたくさんあって、読み応えが会ってとても面白いです。ありがとうございます。
不動産を購入しようとしていますが、LISBONでも自然が近そうですね。
たつを 様
コメントいただきありがとうございます!
ポルトガルへの移住をご検討のこと。とてもうらやましく思います。
リスボンは大きな町ではなく、海も川もすぐそばにあるので、のんびりとした雰囲気の中で生活なさりたい方にはぴったりの場所だと感じます。
平常時であれば欧州各国へのフライトも比較的充実していますので、気軽にヨーロッパ旅行に出かけられるのも良い点だと思います。
ポルトガルの旅行情報などはけっこう充実した記事を出しておりますので、引き続きお楽しみいただければ光栄です!
小山のぶよ