ルーマニアの治安は悪い?実際に旅して見えた、安全に旅行するためのポイント

ルーマニアの治安は悪い?実際に旅して見えた、安全に旅行するためのポイント

こんにちは!ルーマニアを3週間ほど旅した、世界半周中ののぶよです。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)

ルーマニアというと、

「治安が悪そう」
「野犬がいっぱいいて怖そう」
「人が冷たそう」

など、あまり安全ではなさそうで陰鬱なイメージが先行してしまう人が多いのではないでしょうか。
何を隠そう、のぶよ自身がそう思っていましたから。

確かに、「安全・安心」がウリな日本と比べると、多かれ少なかれ自己責任で旅行する必要があるのが海外。

では、ルーマニアは旅行するには危ない国なのでしょうか。

「百聞は一見に如かず」
実際に旅して感じたルーマニアの治安を都市別に考察しました。

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ブカレストの治安

「バルカンの小パリ」と称される美しい旧市街と、共産主義時代の巨大な建物が連なる大通りとのコントラストが魅力のルーマニアの首都・ブカレスト。

その呼び名とは裏腹に、ブカレストの治安はヨーロッパの他の国の人の間でも「悪い」のひとこと。

のぶよは夜10時頃ブカレスト空港に着き、そのまま旧市街の宿まで路線バスで移動しました。

それを、ブカレスト在住経験のある友人に話したところ、「絶対に危ないから気を付けて!」とのこと。

悪評高き(?)ブカレストの治安ですが、実際はどうなのでしょうか。

ブカレスト旧市街の治安

ブカレスト観光の中心地であり、多くの人が滞在の拠点とするであろう旧市街。

第一印象は「人が少ない」こと。
のぶよが到着したのが夜11時過ぎだったこともあるかもしれませんが、とにかく歩いている人が少なかったです。

旧市街の中心部は、朝まで営業しているバーやクラブなどが連なる歓楽街となっています。このエリアに行けばある程度人がいるので安心できるでしょう。
特に夏場は多くの観光客がいるので、より安全なはず。

ただし、歓楽街である旧市街では、ストリップクラブへの客引きや、声をかけてくる人が多くいます。
日本の歓楽街でも同じことなのですが、基本的に声をかけられても気安く反応しないほうがいいかもしれません。

ウリニイ広場周辺の治安

旧市街に隣接した、ブカレストの交通の中心であるウリニイ広場。

夜10時まで営業している大型ショッピングモールもあり、ブカレスト滞在中には何度かお世話になるはずです。

特に治安が悪い感じはしませんでしたが、多くの人が行きかう繁華街であるので、スリや置き引きへの注意はもちろん必要です。

革命広場周辺の治安

ブカレスト新市街の観光の拠点となる革命広場。

意外にもきれいに整備されていて、安全な印象です。

ルーマニアの共産主義時代を象徴するような建物やモニュメントが点在していると同時に、地元の人が行くカフェやレストランも多くあって、散策するのが楽しいエリアでもあります。

ただし、夜は人の数がぐっと少なくなるので注意するべきです。

ブカレスト北駅周辺の治安

ブカレストの中でも悪名高いのが北駅周辺の治安。
地元の人でもあまり近づかないエリアと言えば、どんなものか想像できるのでは。

しかし、ブカレストから他の都市へ移動する列車はほとんどこの駅を発着するため、利用せざるを得ない場合も多いでしょう。

実際にのぶよが感じたのは、「そこまで治安が悪い感じはしない」ということ。

特に駅構内には警察が立っており、不審者などは追い出されるため、いたって普通のターミナル駅の雰囲気です。

ただし、駅から一歩外へ出るとなんだか不穏な空気が流れているのは事実です。
昼間から飲んだくれている人や寝転がっている人の姿も見られました。

特に危害を加えられることはないと思うのですが、良い雰囲気では決してありません。

幸運なことに、ブカレスト北駅からは外へ出ずに地下鉄駅へとアクセスできるので、不安な場合はあえて外へ出る必要はありません。

ブラショフの治安

トランシルヴァニア地方の中心都市であるブラショフの町は、鉄道駅がある新市街とザクセン風の美しい中世の街並みが広がる旧市街の二つのエリアに分かれています。

ブカレストとくらべるとかなりこじんまりとしていて、地方都市らしいのんびりとした雰囲気が流れています。

ブラショフ旧市街の治安

多くの人がブラショフ滞在の拠点とするであろう旧市街。

美しく落ち着いた中世の街並みを裏切らず、治安もかなり良いと思います。

観光客が多く訪れ、夜でも多くの人が外を歩いているので、暗くなってからの散歩も心配いりません。

ブラショフ駅周辺の治安

旧市街と比べると、雑多な印象なブラショフ駅前。

治安は悪くはないと思うのですが、いろいろな種類の人が集まるため、注意するに越したことはありません。

クルジュ・ナポカの治安

学生の町らしく、活気にあふれるクルジュ・ナポカ。
観光の中心である中心街は完全に安全と言えます。

中心街から北に2km離れた鉄道駅までの道のりは、あまり人が通らないので少し不安に感じるかもしれません。
それでも、特別危なそうな感じはしませんでした。

ティミショアラの治安

ルーマニア西部のティミショアラも、安全な町と言い切れます。

中心街はもちろん、少し中心街から離れても整然とした街並みが広がっており、ヨーロッパの大都市にありがちな「荒れた郊外」とは無縁です。

西に2kmほどの場所に位置する鉄道駅周辺も、特別治安が悪そうな感じはしませんでした。

ルーマニア地方部の治安

ルーマニアの地方部は、どこまでもゆったりとしたリズムの伝統的な暮らしが営まれています。
もちろん、旅行者に対する詐欺や犯罪とは無縁の世界。

地方部で主な移動手段となるヒッチハイクも、ほとんどの場合安全です。

バスの便が悪い村などへ行く場合でも、ヒッチハイクが比較的簡単に成功するのがルーマニア。地元の人に習って、挑戦してみるのもいいかもしれません。

ヒッチハイク大国ルーマニアで学んだ、ヒッチハイク成功のコツを伝授しています。

Ça voir! -さぼわーる-
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ルーマニアの治安に関する誤解

記事の初めにも言及しましたが、「ルーマニア=危険」なイメージが定着してしまっているのは事実です。

なにも日本人の間だけでなく、西ヨーロッパ諸国の人にもある程度共通なルーマニアに対するネガティブなイメージ。

いろいろなことを言ってくる人もいるかもしれませんが、これだけは覚えておきましょう。

彼らはルーマニアに足を踏み入れたことすらないはずです。

共産主義時代や、「血で血を洗う」と言われるほど壮絶だったルーマニア革命など、ネガティブなイメージが先行してしまうルーマニアへのイメージ。

しかしながら、そこで暮らす人たちは、人生を謳歌し、ホスピタリティーに溢れる温かな人たちばかり。

開放感にあふれるルーマニアの町は、西欧のそれとなんら変わりありません。
なんならパリやロサンジェルスのほうが危険だと思いますよ。スリとか、強盗とか、テロとか。

以下で、ルーマニアに関してやたらと囁かれる、誤解だらけな噂を紹介します。

誤解1:「野犬が多くて危険」

なぜか「ルーマニア=野犬が野放しになっている」という話をよく聞くのですが、実際に野犬を目にしたのは片手で数えられるほどでした。ポルトガルの方が普通に野犬がうろうろしています。

田舎へ行くと、野犬なのか放し飼いなのかわからない犬が多いのは事実です。
噛まれたら危険なので、安易に触れるのは控えた方がいいでしょう。

誤解2:「物乞いやストリートチルドレンが道にたくさんいる」

ヨーロッパの大都市に行くと、道でお金をねだってくる人や、路上生活者が多くいるのが目につきます。

ヨーロッパ人の間では、彼らのことを総称して「ロマ(Roma)」と呼ぶことがあり、「ロマ族」というルーマニア周辺に多く居る、定住せずに放浪生活を続ける人たちのことを指します。

日本語ではジプシーと言った方がわかりやすいかもしれません。

確かにロマ族はルーマニア出身の人が多く、物乞いをしながらヨーロッパ中を放浪しているのですが、全てのルーマニア人がそうであるわけではもちろんありません。ただの偏見です。

しかしその偏見は根強く、「ルーマニア=路上生活者やストリートチルドレンがたくさんいる」というイメージが持たれてしまっています。

実際にルーマニアに行くと、このイメージがただの偏見でしかないことに気づかされるでしょう。

路上生活者の姿はまれで、ストリートチルドレンの姿も見かけません。西ヨーロッパの大都市にいる物乞いや乞食の姿もあまり見かけませんでした。

道端で摘んできた花を売っているおばあちゃんなどは見かけましたし、もちろん路上生活者だって存在するでしょう。
しかし、のぶよは3週間のルーマニア滞在中、一度もお金をねだられたことはなかったですし、ヨーロッパあるあるの「タバコ一本ちょうだい攻撃」も一回もありませんでした。

これってすごいことなんじゃないでしょうか。

誤解3:「人々が冷たい」

「ルーマニア=東欧=共産主義=人が冷たい」という謎のイメージが蔓延しています。

これに関しては100%ウソです!本当に。

ルーマニア人はみんなかなり愛想がいいですし、困っていると頼んでもないのに助けてくれます。スペインやイタリアのような根っからの明るさはありませんが、オープンマインドな人が多いと思います。

特に、ルーマニア人のホスピタリティーはとても有名で、その対象は自国民であろうが外国人であろうが関係ありません。

自分の国の歴史や文化に誇りを持っている人が多く、ルーマニアについて質問すると親切すぎるぐらいに答えてくれますよ。

ルーマニア旅行中に注意するべきこと

ここまで読んでいただいたら、ルーマニアの治安はそこまで悪くはないということがお分かりいただけたのではないでしょうか。

しかしながら、日本の常識は海外の非常識。自分の身は自分で守るしかないですし、犯罪に巻き込まれないためにも最低限の注意は必要です。

海外旅行者にとっては本当に基本的なことなのですが、一応まとめておきます。

・荷物から目を離さない

荷物を置いたままトイレへ行ったり、席をとっておいたり…言語道断です。

・荷物のチャックを開けっ放しにしない

日本人で本当によく見かけるのがこれ。盗んでほしいと言っているようなものです

・鉄道駅やバスステーションでは細心の注意を払う

どこの国でもそうなのですが、鉄道駅やバスステーションにはいろいろな人が集まります。

建物の中なら比較的安全ですが、一歩外に出ると変な人がたむろしていたりするのもよくあること。特に暗くなってからは十分な注意をしましょう。

・動物にむやみに触らない

特に犬には注意。狂犬病に罹っている可能性があります。野犬なんてもってのほか。

・移動中はできるだけ起きている

電車やバスであんなにぐっすりと寝られるのは日本だけだと考えておきましょう。

色々な人が乗り降りする電車では盗難に遭う確立も上がります。
夜行列車に乗る場合は、財布、パスポートなどの貴重品は肌身離さずに、バッグは抱えて眠るようにしましょう。

ルーマニアの治安について:まとめ

自分でもびっくりしたのですが、ルーマニアの治安は本当に悪くありません。
むしろ安心して旅行できる国だと思います。いかんせん前評判が悪すぎて警戒していたというのもありますが(笑)

地元の人曰く、西ヨーロッパでよくある、観光客を狙ったスリや強盗などの話もあまり聞かないとのこと。ぼったくりなどもほぼなく、快適に旅行できます。

日本人が夢見てやまない、ローマやパリのほうがよっぽど危険だと思います。

ただし、ルーマニアには貧しい人が多くいるのも事実。

レストランで食事をしていると、子供が花を売りにくることが多々あります。アルコール中毒の問題なども深刻ですが、それは他の東欧の国も同じでしょう。

EUの一員として着実に発展してきているルーマニアでは、皆で自分たちの国を良くしていこうという気概が感じられます。

シェンゲン協定に未だ加盟していないルーマニア。

EU市民であっても出入国時にパスポートチェックがあるため、気軽な旅行先としての地位を獲得するには未だ至っていません。

逆に言えば、観光客がどっと押し寄せてくる前の今が、ピュアなルーマニアの魅力を感じるチャンス。

「治安が悪い」という行ったこともない人の想像なんて気にせずに、自分の目でこの素晴らしい国の魅力を見てみてはいかがでしょうか。

 

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