奇跡が起こる場所。オストログ修道院のミイラを見る巡礼旅のすすめ【アクセス情報】

奇跡が起こる場所。オストログ修道院のミイラを見る巡礼旅のすすめ【アクセス情報】

こんにちは!モンテネグロを旅して3週間、世界半周中ののぶよ(@taisuke5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)

モンテネグロ中部に位置するオストログ修道院は、切り立った崖にへばりつくように建つ教会がとても有名な、17世紀建造のモンテネグロ最大の巡礼地です。

その影響はとても大きく、モンテネグロのみならず旧ユーゴスラビア諸国全体から、年間100万人もの信者が祈りを捧げに訪れるほど。

熱心な信者は、モンテネグロの首都・ポドゴリツァから40kmほどの道のりを歩いて修道院を目指します。

「奇跡が起こる場所」として有名なオストログ修道院には、さまざまな伝説が伝えられています。
その信仰の中心的存在が、最上部の教会に安置されている聖ヴァシリエのミイラ

「棺の中で眠るミイラに祈りを捧げると奇跡が起こる」と言われており、現在でも多くの人が奇跡を信じて長い道のりを巡礼しにやって来るのです。

私たち観光客も、神聖な空気漂うオストログ修道院への巡礼路の一部(3kmほど)を歩くことができ、モンテネグロで最も人気の観光スポットの一つとなっているオストログ修道院。

車で崖の上まで一気に登ることも可能ですが、そこは巡礼者と同じように歩いて頂上を目指してみたいもの

苦労してたどり着いた修道院の厳かな雰囲気には、きっと圧倒されるはずです。

普段の生活では決して味わえない、人々の信仰心が創り出す神聖な空気を全身で味わうことができますよ。

今回の記事では、オストログ修道院の見どころと、アクセス方法、観光に役立つアドバイスを解説していきます。

Advertisement

オストログ修道院の見どころ

オストログ修道院は、山の中腹に建つゲートウェイ的な役割を担う下院と、山の頂上に建つ総本山的存在の上院に分かれています。

下院から上院までは、新しく敷かれた道路があるので車でアクセスすることも可能ですが、ここは巡礼者にならって旧道である山道を歩いてみたいもの。

下院から、階段になっている上り坂を30分~40分ほど歩くと、オストログ修道院最上部である上院へと到着します。

↑セルビア正教の聖地であるオストログ修道院周辺の看板の表記は、ほとんどが伝統的なキリル文字

オストログ修道院観光地図

黄色:オストログ鉄道駅
青:オストログ修道院(上院・下院) 
緑線:散策コース

モザイク画が素敵!オストログ修道院下院

オストログ修道院の下院は、メインの観光スポットである上院より300mほど低い山の中腹に位置しています。

オストログ鉄道駅からは徒歩1時間ほど。
ここまでの道のりもすでに結構ハードです。

下院は聖トリニティ教会と、セルビア正教会の二つの教会で構成されており、いずれも教会の外のモザイク画が秀逸

現在では車が通れる道路が整備されている上院と下院の間ですが、かつては徒歩で登る山道しかありませんでした。

現在でも熱心な信者たちは、下院から上院までの1.5kmほどの道のりを、大きな荷物を持って裸足で登ります

↑セルビア正教会。ここから上院まで巡礼路である山道が延びる

洞窟の中の聖地!オストログ修道院上院

下院から山道や階段を登ること40分ほど。
ようやくオストログ修道院一番の見どころである上院に到着します。

第一印象は、「よくこんなところに修道院を建てたな」というもの。
垂直にそびえたつ崖をくりぬいたような場所に、修道院の建物があります。

上院は、ロウワーチャーチアッパーチャーチに分かれています。

ロウワーチャーチは、巡礼者に宗教画などを売るショップや巡礼者用の宿泊所などがあり、ロウワーチャーチ前の広場には、はるばる巡礼してきた人が毛布を敷いて休憩していました。

その人数が圧巻。まるで別世界に来てしまったような感覚になります。

老若男女問わず、多くの人が長い巡礼の旅を経てここまでやってきたのです

伝統的に、巡礼者たちは修道僧に寄付する毛布や石鹸などの日用品を持ってオストログ修道院までやってくるそう。

かなりの大荷物で、裸足で山を登る人が多く見られたのですが、その秘密はそこにあったのです。

オストログ修道院で最も有名なのが、垂直にそびえ立つ崖にへばりつくように建つ、17世紀建造のオストログ修道院信仰最大の聖地・アッパーチャーチ

信者でなくても無料で入場できるのですが、写真撮影可能なのは教会の手前の門まで
あとは自分の目で見て感じるしかありません。

アッパーチャーチの内部は、崖をくり抜いて作った洞窟教会となっており、5〜6人入るのがやっとなくらい、かなりの狭さです。

洞窟に直接描かれた色鮮やかなフレスコ画がとても美しく、薄暗い洞窟教会内部はまさに聖地にふさわしい雰囲気。

オストログ修道院上院・アッパーチャーチの洞窟教会内には聖ヴァシリエのミイラが入った棺が安置されており、内部にいる修道士の案内で見ることができます。

のぶよは他の敬虔な信者たちに遠慮して遠くから眺めるだけだったのですが、「これ、本当に本物?」と聞きたくなるくらいの見事な保存状態でした。

そして、信者たちは普通にミイラに触り、キスをしていきます
いやいや、ちょっとそれはやりすぎでは。300年前の死体にキスって。

モンテネグロの人々の信仰を一身に受けるオストログ修道院。

昔から変わらない人々の信仰心が創り出す不思議な空間に、信者ではない私たちも何か感じるものがあることは疑いようがありません。

オストログ修道院への行き方

ポドゴリツァからオストログ鉄道駅までの行き方

↑とにかく周りに何もないオストログ鉄道駅

モンテネグロの信仰の中心であるオストログ修道院は、ポドゴリツァとニクシチ(Nikšić)の間に位置しています。

ポドゴリツァからオストログ修道院へのデイトリップは、旅行者にポピュラーな行程。

鉄道を利用すれば、半日での往復+観光が可能です。

また、ポドゴリツァを朝出発し、午前中にオストログ修道院を観光、午後に世界遺産のドゥルミトル国立公園へ向かうことも十分可能です。

ポドゴリツァから日帰りで往復するにしても、ドゥルミトル国立公園までの移動がてら観光するにしても、便利な交通手段は鉄道

バスに比べて格安で移動できますし、修道院まで3kmほどの所にある鉄道駅に到着するので、徒歩でオストログ修道院まで行くことができます。

ポドゴリツァ – オストログ間の鉄道は1日5本のみの運行なので、事前に必ずスケジュールをチェックしていきましょう。

所要時間:45分
料金:€2(=¥244)~

オストログ修道院への行き方として、バス利用を紹介しているブログが多々ありますが、絶対にやめましょう。

バスを利用した場合、修道院から10km離れた幹線道路沿いで降ろされるため、タクシーを利用するかかなりの距離を歩かなければなりません。

オストログ鉄道駅は修道院から3kmほどの場所にあり、修道院までは徒歩で十分アクセスできます。

オストログ鉄道駅からオストログ修道院までの移動

オストログ駅には荷物預かりサービスはない

修道院の麓に位置するオストログ鉄道駅。

荷物預かりやチケット売り場、商店などの設備は一切ありません

帰りのチケットは列車内で直接購入、水や食料は持参するとして、問題となるのが大きな荷物

のぶよはポドゴリツァから日帰りで訪れたので問題ありませんでしたが、オストログ修道院に立ち寄りながら別の町へ移動する場合はかなり不便です。

方法としては、

・ポドゴリツァの宿泊先に数日間荷物を置かせてもらい、オストログ修道院や他の町を周遊した後で再びポドゴリツァに戻る
・大きな荷物を鉄道駅近くの茂みの中に隠しておく

の二通りが考えられます。

荷物を持って修道院まで山を登るのは不可能です

オストログ駅周辺は町から離れており、ほとんど人がいないため、数時間近くの茂みに荷物を隠しておいても問題なさそうな雰囲気です。

また、オストログ修道院は巡礼地。
良からぬことを考える人もいないと思います。

オストログ駅からオストログ修道院までの徒歩ルート

オストログ駅から修道院下院までは2km、下院から上院までは1.5km。
合計3.5kmの山歩きです。

距離的には近いのですが、高低差が600mほどあるので、結構ハードな道のりです。

巡礼者はこの道を裸足で登るので、そこまで険しい山道ではありませんが、履き慣れた靴で登るのに越したことはありません。

オストログ修道院観光のアドバイス

マップアプリをダウンロードしておく

オストログ駅から修道院までの道は、キリル文字で書かれた看板でわかりやすく示されています。

しかしながら、そこは山道。
地図を見ながら登るに越したことはありません。

Google Mapは、ハイキングコースを網羅しているとは言い難いです。

今回紹介したコースはいずれも標識が設置されていてわかりやすいのですが、いくつか分岐点もあります。

のぶよがハイキングの際に使うのが、Maps.Meというアプリ。

オフラインでも地図の表示や近くのスポットの検索ができるだけではなく、ハイキングコースや自転車コースも詳細に表示されます。

また、ハイキングコースの高低差を表示する機能もあってかなり便利です。

最強の地図アプリ、Maps.Meのダウンロードはこちらから

iPhone用

Android用

Advertisement

服装に注意

オストログ修道院は、セルビア正教の聖地。

多くの人達の信仰の中心的存在であり、肌を露出した格好はNGです。

観光客に対してはそこまで服装の規定は厳しくなく、半袖半ズボンで観光している人もいましたが、そこは他文化に対する敬意の問題。

夏でも長袖の上着や長ズボンを持参して、修道院入場前に着替えられるようにしましょう。

おわりに

ヨーロッパを旅していると、教会や修道院の類にはお腹いっぱい気味になってしまうこともしばしばあるでしょう。

しかし、オストログ修道院はすごかったです。

数ある聖地のなかでも、最も聖地らしい厳かな雰囲気を感じました。

崖にへばりつくような修道院の建物自体も印象的でしたが、何よりも信者たちが奇跡を信じて祈りを捧げたり巡礼している様子がとても心に残りました。

アクセスも悪くなく、ポドゴリツァから日帰りで十分に訪れることができるオストログ修道院は、モンテネグロに来たら絶対に訪れておきたい場所です。

この記事に関連したおすすめ書籍

旅人マストの一冊、「地球の歩き方」
写真が多く、訪れる場所のイメージがわきやすいです。安心して旅行したい人にオススメ。

英語ができるなら、“Lonley Planet”は世界最強の旅人のバイブル。
とにかく情報量が半端じゃありません。人と違う場所へ行ってみたい人は是非!

モンテネグロだけでなく、周辺の国々の情報も載っているバージョンもあります。

Ça voir! - さぼわーる- の最新情報を受け取る

Ça voir! - さぼわーる -をフォローして最新情報を受け取ろう!
           

Category New Article