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美味すぎ!ボスニア料理の絶品名物グルメ10品【食事のマナー・チップ制度】


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こんにちは!ボスニア・ヘルツェゴビナに2週間滞在した、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)

ボスニア・ヘルツェゴビナの料理と聞いても、具体的なイメージが思い浮かぶ人は少ないのでは。

バルカン諸国に共通する食文化(肉、肉、肉!)を持ちながらも、オスマントルコ帝国時代の雰囲気を色濃く残すボスニア・ヘルツェゴビナ。

比較的薄めの味付け
トルコ風の煮込み料理が多く見られる
イスラム文化圏らしく豚肉がほとんど使われない

点などで、他のバルカン諸国の料理とは一線を画している印象です。
(油こってり、肉はグリル一筋というお隣のセルビア料理とは正反対です)

今回は、2週間のボスニア・ヘルツェゴビナ滞在中に食べた絶品のボスニア料理10品を写真付きで紹介します。

予算の目安やおすすめレストラン情報も載せているので、ボスニア旅行の際には是非挑戦してみてください!

ボスニア料理をひとことで!

・セルビア料理に比べるとかなりあっさりした味付け
・24時間営業のストリートフード店はかなり少ない
・グリル料理、煮込み料理ともに美味しい

8か月旅した東欧・バルカン諸国のおすすめグルメ15品をまとめています!

ボスニア料理:軽食・飲み物類

1.ブレク (Burek)

バルカン諸国で広く食べられているブレクは、ボスニアでも超ポピュラーな軽食です。

ボスニアのブレクは、棒状のパイ生地を円形になるように並べて焼いたものが主流
円形のパイのように焼き上げるのが主流のセルビアのブレクとはサクサク感が違います。

セルビアのブレクに比べて、油っこくなく味付けも薄めなので、胃がもたれません。
いくらでも食べられるような気がしてしまうほどです。

WHERE & HOW MUCH?

サラエボで一番美味しいブレク屋さんとして有名なのが、オスマントルコ時代の雰囲気を色濃く残すバシュチャルシャ地区にあるBuregdžinica Sač

常に焼き立てのブレクを提供してくれる家族経営の小さなお店は、さすが地元の人がおすすめするだけのことはあります。

予算:2KM(=¥126)

2.クレペ (Klepe)

ボスニア風水餃子であるクレペ

牛ひき肉が入った小さな水餃子に、たっぷりのヨーグルトと刻みニンニクをかけていただきます。

ぷりぷりとした食感の生地と、しっかりと味付けされた具がヨーグルトの甘味と混じり合ってかなりの絶品。
他のバルカン諸国ではあまり見られない、ボスニア料理独特の一品なので、是非食べてみてください。

WHERE & HOW MUCH?

サラエボ旧市街のオスマントルコ風の地区、バシュチャルシャ地区にあるDženitaがおすすめ。

希望すればハーフサイズでも提供してくれるので、いくつかの名物料理を一度に味わいたい人には嬉しいです。

予算:5KM(=¥315)

3.ボスニア風コーヒー (Kava)

美しい器で提供されるボスニア風コーヒー

フィルターを使わず、コーヒーの粉に直接お湯を注いだもので、粉が沈んでから上澄みだけを飲みます。

ボスニアでは、コーヒーを飲み終わった後の粉の残り方で運勢を占うこともあるのだとか。

WHERE & HOW MUCH?

サラエボのバシュチャルシャ地区のカフェならどこでも飲むことができます。

予算:2KM(=¥126)

ボスニア料理:煮込み料理

4.シャレーナ・ドルマ (Šarena dolma)

野菜の肉詰めであるシャレーナ・ドルマ

キャベツ、トマト、ズッキーニ、パプリカなどの野菜の中に、ひき肉とお米を詰めて煮込んだものです。

とても優しい味付けで、野菜の旨味が強く感じられるおすすめのボスニア料理です。

WHERE & HOW MUCH?

サラエボの旧市街にあるレストラン、Sedefは煮込み料理が絶品です。
リーズナブルな値段も嬉しく、一人でも入りやすいですよ。

予算:9KM(=¥567)

5.ボスニア風シチュー (Bosanski Lonac)

ボスニア風シチューである「ボサンスキ・ロナク」

骨つきの仔牛肉を野菜と一緒にじっくり煮込んだもので、ほろほろになるほど柔らかい肉は、口の中で溶けてしまうほど。

薄味ですが、肉のうまみが深く感じられ、とても上品な味です。

WHERE & HOW MUCH?

こちらもサラエボ旧市街のレストラン、Sedefにていただきました。

予算:10KM(=¥630)

ボスニア料理:グリル料理

6.チェバプチツィ (Ćevapčići)

名前は違うものの、セルビアのチェバピ(Ćevap)と同じ、バルカン風ケバブです。

棒状に固めた肉(牛肉か羊肉)をグリルしたもので、スパイスが効いてとてもエスニックな風味が特徴です。
肝心のお肉はとてもジューシーで、個人的にはトルコ風のケバブよりもこちらの方が好み。

刻み玉ねぎがついてくるのがボスニア流で、好みで生地に挟んでいただきます。

WHERE & HOW MUCH?

サラエボならDženitaがおすすめですが、どこのお店でも置いてある定番メニューです。

「ボスニアNo1」と言われるチェパピ(チェバプチツィ)を食べるなら、トラヴニク(Travnik)のHariへ行きましょう。
高評価も納得の、ボリュームたっぷりの絶品が食べられますよ。

予算:4KM(=¥252)

7.ピレツィ・フィレティ (Pileći fileti)

鶏むね肉のグリル。

とてもシンプルな一品ながら、焼き加減や素材の新鮮さ、味付けによって美味しさが大きく変わってくる奥深い料理です。

基本的に豚肉が食されないボスニア・ヘルチェゴビナ全土でポピュラな鶏肉料理で、どこでも食べることができます。

WHERE & HOW MUCH?

モスタルのCernicaというローカルレストランが最強でした。

自家製のニンニクオイルソースがかかった鶏肉は、完璧な焼き加減。
モスタルに滞在するなら是非訪れてほしいです。

予算:3.5KM(=¥220)

8.テレツェ・クルピチェ (Teleće krpice)

仔牛肉のグリル。

鉄板で焼かれた仔牛肉か美味しくないわけがありません。

ボスニアでは、鶏肉よりも若干高い仔牛肉を使った料理ですが、挑戦する価値はありますよ。

WHERE & HOW MUCH?

こちらもモスタルのCernicaにて。

予算:5KM(=¥315)

9.ピレツィ・ラジュニツィ (Pileći Raznjići)

ボスニア風焼き鳥。

セルビアで「ラジュニチ」と言えば、豚肉の串焼きが主流でしたが、イスラム教徒が多いボスニアではラジュニチは鶏肉か牛肉のみ

ジューシーな鶏肉は程よい塩加減でとても美味しいです。

WHERE & HOW MUCH?

こちらもモスタルのCernicaにて。
もはや常連です(笑)

予算:4.5KM(=¥283)

10.スヂュキツェ (Sudžukice)

ボスニア風グリルソーセージであるスヂュキツェ

一番の特徴は、牛肉のソーセージである点でしょう。

ムスリムが多いボスニアでは、豚肉を見かけることはほとんどありません。
(セルビア正教徒が多いセルプスカ共和国では豚肉が食べられる)

正直、豚肉のソーセージの方がジューシーで美味しいと思いますが、なかなか他の国では食べられるものではないので是非チャレンジしてみましょう。

WHERE & HOW MUCH?

チェバプチツィなどのグリル料理を提供しているレストランならどこにでも置いてあります。

予算:3.5KM(=¥219)

ボスニア・ヘルツェゴビナで気を付けたい、食事のマナー

国によって異なる食事の習慣やマナー。

ボスニア・ヘルツェゴビナはヨーロッパに位置するものの、人口の半分がイスラム教徒というムスリムの国です。(とはいっても、そこまで敬虔なイスラム教徒というわけではない)

「郷に入りては郷に従え」と言うように、ボスニアにはボスニアの食事のマナーがあります。

ボスニア・ヘルツェゴビナではチップは必要?

海外旅行をする日本人にとっての悩みの種となるチップ制度。

ボスニア・ヘルツェゴビナでは、基本的にチップ制度はありません。

ただし、近年観光客が増加しているボスニア・ヘルツェゴビナでは、観光客に対しては少額のチップが期待される場合もあります。
特に中級以上のレストランではその傾向が顕著。

とはいっても、チップの額が何%などと決まっているわけではなく、あくまでもサービスに対する感謝の気持ちを残すもの。
個人的には、お釣りの端数を切り上げる程度、多くても合計金額の10%ほどを残せばいいと思います。

ローカルなレストランや食堂、ストリートフード店ではチップを残す必要はありません。

ラマダーン中は現地の人への敬意を忘れずに

一応イスラム圏であるボスニア・ヘルツェゴビナでは、イスラム教の断食月であるラマダーンが存在します。

とはいっても、どこまで戒律を守るかは人によって様々。
日没までは水すら口にしない人もいれば、普通にきっちり三食食べる人もいます。

しかしながら、戒律を守っている人にとっては、たとえ観光客であろうと、見せびらかすようにテラス席でたらふく飲み食いしているのを見るのは気持ちがいいものではないでしょう。

「自分がイスラム圏にいる」ことを忘れず、現地の人に対して敬意を払いながら食事するのがスマートな旅行のスタイルではないでしょうか。

のぶよが滞在していた時はちょうどラマダーンでした。

サラエボでは日没を知らせる大砲が鳴り響き、戒律を守るイスラム教徒たちが堰を切ったように食事をし始める光景がとても印象的でした。

ラマダーンの期間は年によって変わってきます。
また、ラマダーン期間中でもレストランなどは普通に開いているのでご心配なく。

歩きながらの食事はNG!

サンドイッチやハンバーガーなどをテイクアウトして、歩きながら食べる。

北米や西欧ではとても一般的な光景なのですが、イスラム圏ではとても行儀が悪い行為だとみなされます。

なぜなら、イスラム教には「喜捨」という考えがあり、富がある人はない人に対して与える義務があり、食べ物は富の象徴の一つであるため。
道を歩きながらものを食べるということは、「富」を見せびらかしながら歩いているのと同じことで、イスラム圏では避けるべきことなんだそうです。

ボスニア・ヘルツェゴビナはそこまで敬虔なイスラム教国ではないものの、人によって考え方は様々。
たとえ外国人であろうと、イスラム教の常識を守らない観光客に対して良い感情を持たない人もいます。

実際にサラエボの町を歩いてみても、道で何かを食べている現地の人はほとんどいません。
たとえ若者でも、どこかに座って物を食べています。

歩きたばこに関しても同じことが言え、町中でもほとんど見かけることはありません。

おわりに

肉を避けては通れないボスニア料理。

セルビアでは、イタリア料理や和食なども徐々にポピュラーになりつつあったのですが、ボスニア・ヘルツェゴビナでは他の国の料理を提供する店を探すことはなかなか困難です。

今や世界的にポピュラーになった寿司でさえ、首都のサラエボに二軒の寿司屋があるのみ。
しかもこの国の物価を考えるとそう簡単に手が出る値段ではありません。

というわけで、ボスニアに来たなら覚悟を決めて、肉だらけの食文化にどっぷりつかってみましょう。

お隣の国なのに似て非なるセルビア料理を紹介した記事はこちら。
8か月旅した東欧・バルカン諸国のおすすめグルメ15品をまとめています!

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